ブラッド・ダイヤモンド |
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2007/05/08(Tue)
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「ブラッド・ダイヤモンド」
原題 : BLOOD DIAMOND (2006年 米 143分) 監督 : エドワード・ズウィック 出演 : レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー 鑑賞日 : 4月30日 (新宿ミラノ2) ![]() 内線下にあるシエラレオネ共和国を舞台に、紛争ダイヤモンドを巡る利権、暴力、貧困など、国際社会をも巻き込んだ複雑な問題へと深刻化しつつある状況に焦点をあてた作品。 映画の冒頭、ソロモン(ジャイモン・フンスー)とその自慢の息子のディアが、水平線から上ってくる太陽の柔らかい光の中に浮かんでいる姿は、言いようもなくのどかで美しい平和の象徴のような光景だった。 その彼らの住む集落に、突然反政府軍・国民統一戦線RUFのメンバーが現れ、ソロモンたち住民たちに遠慮のない銃口が向けられる一転した地獄絵。 同胞である逃げ惑う住民に対して、少しも躊躇すること無く殺戮を楽しみながら銃弾を浴びせるRUFの姿の恐ろしさに言葉もない。 銃弾を逃れても、捉えられた者は腕を切り落とされたりという非道の限りをつくされる。 シエラレオネ共和国の惨状については知っていたし、その他の国々で起こっている民族間の殺し合いの事実も知ってはいても、この映像は衝撃的で恐怖そのものだった。 生き残った者の中で労力になりそうな男たちはRUFの資金源であるダイヤモンド採掘現場へ連れて行かれ、労働を強いられる。 一方では少年たちをさらって来ては洗脳し、銃を持たせ、RUFの兵士にしたてあげ戦力の増強を図る。 ソロモン親子のように捕らわれの身の労働者と少年兵士と引き裂かれた人々も数知れないのだろう。 そして発掘されたダイヤモンドを隣国経由で市場に流すためにそこに寄生しているのがディカプリオ演じるダニー・アーチャーなどの密売商人。 ダイヤモンドに限らず鉱物資源に恵まれ、政治さえしっかりしていれば、国民が豊かで平穏な日々を営む事が可能な国だったのに、すべてが裏目に出てしまい良民のみが苦しみを与えられると言うのがなんとも酷すぎる現実だと思う。 その歪んだ事実を暴き、国際社会へ訴えようという正義感に燃える女性ジャーナリスト、マディー(ジェ二ファー・コネリー)とダニー、ソロモンの3人が出会った事からストーリーは緊張感を伴ったまま急展開していく。 ダニーとマディーが互いに心を開き惹かれあいながらも、有りがちなあまっちょろいラブシーンなどを挟む事もなく、現実味のないラストにも持っていかなかった事が、特に主役3人の演技が秀でていたこの映画を最後まで骨太で上質なものとしていてとても素晴らしいと思う。 ![]() レオナルド・ディカプリオは今まで意識的に避けてきたので、彼をスクリーンで見るのは今回が初めて。 な〜ぜレオ様なんて言われてキャーキャー騒がれるのか不思議でたまらないほど魅力を感じない男だった(笑) 今回ディカプリオを解禁したのは、もちろん作品の魅力もあるけれど、2枚目路線よりも少し汚れ役のタフガイの方が合っているだろうと思ったから。 ちんくしゃ系の童顔は相変わらずだけれど、幼い頃に両親を殺されたというショッキングな出来事を乗り越えて、一人で生きるために傭兵という道を選び、精神的にも肉体的にもタフな一匹狼を好演していたと思う。 彼は目の表情が豊かな役者ですね。 前半のギラギラした感じの目つきから、後半マディーやソロモンと心を通わせていくあたりの優しげな目への変化がとてもいい。 現地へ行き独特の現地英語をマスターし、ホンモノの傭兵からもいろいろと話を聞いたという事です。 真実を追究するためなら危険を顧みない女性ジャーナリスト、マディーを演じたジェ二ファー・コネリーも常に冷静で頭の切れるジャーナリスト役を好演。 何人もの女性ジャーナリストから事細かにいろいろな事を学んでこの役に臨んだそうです。 RUFから追われている時にカマジョールという狩猟部族に襲われそうになった時に、マディーが「写真を撮らない?」と一方的に話しかけて彼らの緊張を解いたのは、ふっと心が和むシーンでとても印象的だった。 実在する彼らは、CDF(市民防衛隊)というRUFに対抗する組織を作って自衛しているそうです。 漁師ソロモンを演じたジャイモン・フンスーは、ここ3,4年いろいろな映画で見ていますが、どの役でも違和感を感じさせずに強い個性を発揮している素晴らしい役者ですね。 アフリカ出身の彼は里帰りするたびに紛争地域を横断しなければならず、この映画で取り上げられている問題は日頃から痛切に感じている事なのだそうです。 シエラレオネについて興味のある方は外務省のこのページをご覧下さい。 |
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