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ナイロビの蜂
2006/11/18(Sat)
「ナイロビの蜂」
原題 : THE CONSTANT GARDENER (2005年 英・独 128分)
監督 : フェルナンド・メイレレス
出演 : レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユペール・クンデ、ビル・ナイ
鑑賞日: 11月11日(DVD)


それは、しばしの別れのはずだった。英国外務省一等書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)は、ナイロビの空港からロキへ旅立つ妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を見送った。「行ってくるわ」「じゃ2日後に」それが妻と交わす最後の会話になるとも知らずに…。ジャスティンに事件を報せたのは、高等弁務官事務所所長で、友人でもあるサンディ(ダニー・ヒューストン)だった。テッサは車で出かけたトゥルカナ湖の南端で殺された。彼女は黒人医師アーノルド(ユペール・クンデ)と共に、スラムの医療施設を改善する救援活動に励んでいた。今回もその一環のはずだったが、同行したアーノルドは行方不明、警察はよくある殺人事件として事件を処理しようとする…。(goo映画より)

映画館で見ようと思っていたのに、見逃してしまい、DVDが出るのを楽しみに待っていた映画です。 サスペンス色と、ジャスティンとテッサの夫婦愛のバランスが50・50くらいだったでしょうか? 鑑賞前はもっとサスペンス色が強いのかと思いました。
ストーリー、俳優陣、映像、音楽のすべてが素晴らしい出来だったと思うのですが、致命的なことに、あまりテッサに感情移入する事が出来ませんでした。


庭いじりが趣味の凡庸な英国外交官のジャスティンと人道活動家のテッサは、ジャスティンがサー・バーナードの代理を務めた講演会で出逢い、お互いに自分にはない相手の魅力に惹きつけられ、結婚する。 夫ジャスティンのナイロビ赴任に同行したテッサは、身重な体にも関わらず、黒人のアーノルド医師とともに、貧困に苦しむスラム街の人々への医療活動に携わらずにはいられない。 製薬会社の上役、政治家の面々が集まるパーティーでも、ジャスティンを難しい立場に追い込む事を承知で、彼らに対する敵意丸出しに舌戦を挑むテッサ。 夫の友人であるサンディを誘惑してまで、ある情報を手に入れるなど、彼女の有り余る情熱が空回りをしているようで、見ていて辛いものがあり、結末が分かっているとは言え、道を性急に真っ直ぐに突き進んでいく姿に不安を覚えた。

話がジャスティンをリアルタイムで追うようになってから、一歩手前で感情を殺しているような表情のレイフ・ファインズの演技にどんどん引き込まれていったような気がする。 テッサの死後ジャスティンは、彼女が、ケニアの貧しい人々を実験材料として薬品の開発を進める企業と、それをバックアップする現地の警察や英国役人の癒着の告発に心血を注いでいた事を知る。 テッサの同士でもあった彼女の従兄の協力を得て、自らの命の危険も顧みず真相に迫っていくジャスティンの姿は、まるでテッサの情熱に後押しされているようだった。 初めてテッサを心から理解したジャスティンの、テッサへの押さえがたい直向な愛情が感じられた。

テッサが成し遂げたかった事は、この一つの政治と製薬会社の癒着を暴いて世間に知らしめるだけではなく、命ある限り、貧困に苦しんでいる人たち、社会的マイノリティーとして虐げられている人たちに救いの手を差し伸べ続ける事だったと思う。 妻の愛にたどりついたジャスティンには、、その愛とともに、生きてテッサの意志を継いで欲しかった気もします。

以前、ニジェール共和国のレポートを見ましたが、アフリカの貧困は想像を絶するくらいの悲惨なものです。 ミルク、水すら飲めない子供たちが不衛生な生活環境の中で病気になり命を落としています。 レイチェル・ワイズをはじめ、飢餓撲滅運動に力を注いでいる人たちはたくさんいますが、願わくば、そういう財力と名声があり、人を動かす力のある人々が、何百万人、何千万人と苦しんでいる子供たちの中から、一人二人を選んで養子縁組をするのではなく、大勢の人たちが少しずつでも良い環境を享受できるような援助をしてもらえたら・・・。 もちろん、ただの庶民である私たちにも、できる事から行動を起こす必要がありますが。
この記事のURL | 映画(な行) | CM(15) | TB(10) | ▲ top
コメント
- この作品は、見応えのある映画でした -
こんばんは。
弊ブログへのコメント&トラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、社会的のみならずラヴ・サスペンス的な味わいも感じられる事柄を対比させて、様々な要素をバランス良く取り入れた見応えのある優れた映画であったと思います。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
2006/11/18 23:03  | URL | たろ #/Qo2uXNc[ 編集] ▲ top
- TB&コメント有難う御座います♪ -
Mさま、こんばんは〜♪
良い映画でしたよね!
色んな要素がバランス良く詰まってて、しかもどれを取っても中々ハイレベルなんですよね〜^^
個人的にはヒューマンの部分をもっとツッコンで欲しかったですけど(^^ゞ
レイフ・ファインズもめちゃ良かったですね!
色んな感情を表現しなきゃならない難しい役なのに見事に演じてたと思いました^^
テッサに感情移入出来なかったって方、何故か女の人の方が多いんですけど・・・
自分との価値観の違いが男より明確だからですかねぇ。

ではでは〜、これからもよろしくお願いします♪
2006/11/19 03:37  | URL | Aki. #msZFOyjE[ 編集] ▲ top
-  -
たろさん、 こんにちは。
エコーをありがとうございました。

そうですね。 個人的には素直に受け止められない部分などもありましたが、様々な要素が良いバランスで描かれていた秀作だと思います。 
この作者の根底にある考え方とか狙いと知るためにも、原作を読んでみたいです。


akiさん、こんにちは。
いつもエコーをありがとうございます♪

レイフ・ファイズは男性の目で見ても良かったのですね!

>テッサに感情移入出来なかったって方、何故か女の人の方が多いんですけど・・・
同姓なので、妻とか恋人など、立場を同じくして見ることができるからだと思うのですが、彼女の情熱も行動力も素晴らしいのですが、感情的に物事を運ぶきらいがあるところが嫌だったかな?という感じです
2006/11/19 10:39  | URL | M #-[ 編集] ▲ top
- TBありがとうございました -
こんにちは♪
テッサの愛情に関してどうしても最初はついていけない部分があったのは、
>有り余る情熱が空回りをしているようで、見ていて辛いものがあり
これだったんですよね。
でも、最後に二人の魂は寄り添ったように思います。
ジャスティンにはやっぱり生きて彼女の遺志をついで欲しかったな。
それもとても困難だとは思うのだけれど。
2006/11/19 11:06  | URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集] ▲ top
- こんにちは -
女性というのは、日頃より感情的ないきものだと思っているので(笑)、テッサという人物の内面がいまひとつつかめなくて悶々としたように思います。
仕事の方に向ける情熱はわかるんですがね。
ラブストーリーとしてはどうしても二人の感覚に入り込めない私でした。
まあ、見てから随分とたった今では少し寛容になれるかしら…。?!
2006/11/19 15:18  | URL | charlotte #gM6YF5sA[ 編集] ▲ top
- こんばんわ☆彡 -
久々に印象に残る佳作でした。
個人的には社会派ドラマというより、鮮烈なラブストーリーとして感じましたが…。
いろんな意見・解釈が出る事自体、良い作品なんだな、と思います。
てな感じで、TB&コメントありがとうございました。
2006/11/19 18:52  | URL | 耕作 #-[ 編集] ▲ top
-  -
ミチさん、こんばんは。

私も最後はテッサとジャスティンの魂は寄り添ったと思います。
ただ、テッサの死があって、初めてジャスティンが彼女の愛を確信し、自らも彼女を理解して深く愛していったというのも悲しいですね。
2006/11/19 20:40  | URL | M #-[ 編集] ▲ top
-  -
charlotteさん、こんばんは。

>女性というのは、日頃より感情的ないきものだと思っているので(笑)
ふ〜む・・・。私は、逆にそう思いたくないところがあるので、思いっきり感情的なテッサに少し反発してしまったのかもしれません(笑)
この2人のラブストーリーって同時進行していない感じなんですよね。 テッサが先行し、ジャスティンが後から追いかける・・・。 最後になってようやく一つになったみたいな感じですね。


耕作さん、こんばんは。

>いろんな意見・解釈が出る事自体、良い作品なんだな、と思います。
そうですね。 それだけ懐の深い映画だったと言う事でしょうか。 
見る前、私はこの映画はテッサが主人公なのかと思っていて、主人公に感情移入できないと思って少しいらいらしてしまったので、もう一度見てみたいという気もします。
2006/11/19 20:54  | URL | M #-[ 編集] ▲ top
- お久しぶりです〜 -
Mさん、今晩は☆
社会派の作品と取るか、夫婦の愛の物語と取るかでも意見が分かれそうな話ですね。
私は社会派の作品として観賞したものの、夫婦愛が描かれるにつれ「アレ?」と思った記憶があります。^^:

テッサの行動の意味が明らかになるにつれ、彼女に感情移入していけるようになりました。
それだけに自分も
>ジャスティンには、、その愛とともに、生きてテッサの意志を継いで欲しかった
と思います。
2006/11/21 00:52  | URL | ルーピーQ #-[ 編集] ▲ top
- う… -
たびたびスミマセン(汗
何度かチャレンジしたんですがTBが上手く飛ばないみたいなので、コメントのみで失礼します。m(_ _)m
2006/11/21 00:56  | URL | ルーピーQ #-[ 編集] ▲ top
-  -
こんばんわ。
TB&コメントありがとうございました。
本当に相手を思うなら何も伝えずに巻き込まないで秘密にするのがよいのか、全てを伝えることが愛なのか、、、
社会派問題にも感じラブストーリーとしても投げかけられ、
とても観終わって複雑な感情が残りました。
2006/11/21 03:58  | URL | PINOKIO #-[ 編集] ▲ top
-  -
すいません、
私もTBがうまくできないようです。。m( __ __ )m
2006/11/21 04:00  | URL | PINOKIO #-[ 編集] ▲ top
-  -
ルーピーQさん、こんばんは☆

お久しぶりです。
私ももっとサスペンス色の濃い社会派の作品と思っていたので、少し面食らいました。
テッサが志していた事は、大変困難なことで障害だらけですが、それだけに、ジャスティンに受け継いで欲しかったですね。
TBできませんか・・・ すみません、なぜか時々こういう状態になるんです。


PINOKIOさん、こんばんは☆

>本当に相手を思うなら何も伝えずに巻き込まないで秘密にするのがよいのか、全てを伝えることが愛なのか、、、
こちら!とは決めかねると思いますが、自分だったら、全てを知りたいし、また、全てを話したいと思います。 
TBできないようで、すみません・・・。 なんでだろう??
2006/11/21 23:09  | URL | M #-[ 編集] ▲ top
- ラストでやっと -
Mさん、こんにちは♪
私もやっと観たのでお邪魔しました。
やはりテッサに抵抗があったのですね。
私もそうでした。
>生きてテッサの意志を継いで欲しかった
同感です。悲しすぎますよね。現実の重みも感じました。
今夜ははじかれましたが、TBはまた何度がトライさせてくださいませ。
2007/02/23 00:04  | URL | fizz♪ #0HzTjQFo[ 編集] ▲ top
-  -
fizzさん、こんばんは☆
いつも訪問ありがとうございます♪ 

すべてにわたって素晴らしい作品だったとは思うのですが、テッサに100%近く共感できたら、もっと感動したのではないかと勝手な想像ですが・・・。
純粋な気持ちは分かるのですが、それでもやっぱり独りよがりすぎない?と感じている自分がいました。

TB,またテンプレートのせいでしょうか? 次はできれば良いのですが・・・。
2007/02/23 22:11  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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