ワールド・トレード・センター |
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2006/10/29(Sun)
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「ワールド・トレード・センター」
原題 : WORLD TRADE CENTER 監督 : オリバー・ストーン 出演 : ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マリア・ベロ、マギー・ギレンホール 鑑賞日 : 10月23日(新宿プラザ) ![]() 2001年9月11日の朝、ニューヨーク港湾局警察の警察官達はジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)に指示された勤務配置に従い、それぞれの持ち場についていた。 午前8時46分、ワールド・トレード・センターの北棟に旅客機が激突して大惨事が起きた為に、彼らは緊急避難援助という特命を受け、現場に向かう。 さらに南棟にも旅客機が激突した現場は想像を絶する事態となっていたが、タワーに取り残された人々を救出する為にマクローリンとウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)ら5人の勇気ある警察官がタワー内に向かう。 しかし、彼らがビルに入ってまもなく、物凄い轟音とともに建物が崩れ始めて・・・。 ![]() この映画は、テロリストにのっとられた旅客機が、惨事を起こすために突っ込んだ、ニューヨークのシンボルであるワールド・トレード・センターのツインタワーを舞台に、ビルに取り残された人々の救出任務中にビルの崩壊によって生き埋めになってしまった警察官たちのサバイバルとその家族、家族愛に焦点を当てるという形で描かれている。 私は、生き埋めになったマクローリンとヒメノが助かった事を知っていたので、2人の運命に関してはドキドキハラハラしてはいなかったけれど、あのような状態からどうやって生還する事ができたのだろうと思いながら映画を見ていた。 彼らの生還は、日が暮れていったん捜査が打ち切られた後に許可を得ないまま、夜通し瓦礫の中を生存者を探し続けた元海兵隊員、2人を助ける為に危険を顧みずに瓦礫の中へ入っていった救助隊員や医療補助員、消防隊員の勇敢な行動あっての事だった。 救出活動に関わった人たちの行為は、褒め称える言葉もないくらいのものであり、テロという許しがたい行為の対極にある、善の象徴だと思う。 監督がフォーカスしたもう一方の家族愛に関しては、素直に受け止められないものもあった。 マクローリンとヒメノは、画面からは伝わりようのない肉体的な苦痛や恐怖と闘っていたはずで、そのような状況下で愛する家族のもとに還りたいという思いが生への執着となり、その彼らの無事を願う家族達との強い心の絆は素晴らしく、美しく描かれてはいるけれど、助かった二人の家族の周りで、多くの人が家族や恋人など大事な人を失った事を思うと複雑な気持ちにもなってくる。 特に印象に残ったのは、助け出されたヒメノが「ここにあったものは・・・」と救助隊員に問いかけたシーン。 生死の狭間をさまよった後に、瓦礫の山となったツインタワーの残骸を見て、現実に起こった事の恐ろしさに気がつかされた時の彼の顔。 マクローリンの妻のドナが、かけつけた病院で、夕べ口げんかをしたっきりの息子が見つからないと泣き出した見ず知らずの女性を抱きしめ慰めていたシーンにも、あのテロで犠牲になった人の家族や友人たちを支えるために、見ず知らずの人々同士が心を寄せ合い、励ましあっていた様々な光景を思い出して胸がしめつけられる思いがした。 監督からのメッセージは伝わってきたけれど、見終わった時、なにも舞台が9.11ではなくても良かったのではないかと思ってしまった。 マクローリン氏は生還した2人を祝うためのパーティーの出席者の一人として、ヒメノ氏は港湾局警察の警察官として、両氏ともこの映画に出演を果たしています。 マクローリン氏は救出されたものの、一時は危篤状態に陥って、医師から家族を皆病院に呼ぶように言われた事もあったそうです。 家族愛の強さが試されたのは、実際には救出後の病院での付き添い看病の時間だったようです。 |
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