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5月24日 N響 水曜夜のクラシック 第二夜
2017/06/04(Sun)
NHK交響楽団
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:NHKホール

ショスタコーヴィチ:祝典序曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調
           (ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー)

   ――――― 休憩 ―――――

リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

<アンコール>
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番第3楽章コーダ
ハチャトゥリアン:ガイーヌより「レズギンカ」
 

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ショスタコーヴィチの「祝典序曲」は初めて聴いた曲ですが、N響の解説によれば、1954年の第37回革命記念日のために党中央委員会からの委嘱で書かれたために、当局の求める社会主義リアリズムに適った明快な祖国讃歌との事。 ファンファーレや金管の晴れやかな響きに祝祭モードも高く聴き易い曲でした。 フェドセーエフさんとN響はこの日も好調な感じ♪

1990年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、日本でも人気のあるベレゾフスキーのピアノを生で聴くのは初めて。 黒いジャケット着用ながら、かなりラフな雰囲気漂う巨体にまずはびっくりです(笑)  さすがに打鍵が強い。 ただ、何だろう? 聞こえてくる音楽がおかしいというか、オケの音と彼の音が摩擦を起こしているように聞こえてくる。 ホールのせい? 何か二つの違う曲を聞いているようでしばらくは頭の中で?が飛び交っていましたが、要はピアニストとオケが上手くかみ合っていない。 先日のC定期のように一つ一つの音を大事に各楽器を存分歌わせながら表情豊かにメロディーを繋いでいくフェドセーエフさんとオケに対して、ベレゾフスキーのテンポや曲想が違いすぎるような印象で1楽章はこのちぐはぐ感が拭えませんでした。 ベレゾフスキーのカデンツァは雑な感じはあるものの気持ちの良い豪快さで悪くはなかったですが。 
2楽章の出だしのフルートの心安らぐ美しい音色を引き継ぐピアノ・・・。 これが1楽章とは打って変わって鍵盤と戯れているような優しく柔らかい音でした。 オケも1楽章よりはストレスがなかったのではないですかね? 
3楽章ではベレゾフスキーとオケのコンビネーションもより良くなったように思いました。 ノリの良い楽章なのでオケも負けじとどんどんパワフルに音量を上げていき、フィナーレは怒涛の勢いで華やかに締めくくられました。 
そんな盛り上がったフィナーレと会場からの拍手喝采に気を良くしたのか? 何度目かのカーテンコールでベレゾフスキーがピアノに向かい、フェドセーエフさんも指揮台に上がりオケも演奏準備。 始まったのは華やかに終わったばかりの3楽章のコーダでした。 本番と違った和やかな盛り上がりで、これはこれで良かったです♪

「スペイン奇想曲」は様々なメロディーと様々な楽器のソロの掛け合いが見事な色彩豊かでスペイン情緒に溢れた魅力的な曲。 1)朝の歌、2)変奏曲、3)朝の歌、4)情景とロマの歌、5)アスtゥリアのファンダンゴという5つ曲が切れ目なく演奏されます。 
冒頭の美しい音色のクラリネットとアクセントをつけてちょっとかすれたような麻呂さんのヴァイオリンの掛け合いからしてわくわくもの。 続く弦が奏でるメロディーも美しく惹き込まれます。 スネアと金管で華々しく始まる4曲目はそれぞれの楽器のやり取りが絶妙。 ハープ、フルート、クラリネット、オーボエ、ヴァイオリンなどのソロが繋がれオーケストラの情熱的でドラマティックな演奏は本当に見事で、フェドセーエフさんとの息もぴったりで、もう完璧にフェドセーエフワールドに入り込んでしまっている。 この4番目の曲は同じくロシア人の作曲家アレクサンドル・クレインが曲をつけたバレエ「ローレンシア」を思い出すようなメロディも多いのですよね。 5曲目の「ファンダンゴ」はリズミカルなカスタネットも入って、もうこれぞスペイン! フェドセーエフさんもオケもさらに熱く、にぎやかに躍動的に圧巻の盛り上がりを見せてのフィナーレでした。 も~~、本当に素晴らしかったです!!

一番楽しみだった「フランチェスカ・ダ・リミニ」。 クランコ版「オネーギン」の寝室のPDDに使われているのでバレエ公演で聴いた事はあっても演奏会で聴くのは初めてでした。 陽光降り注ぐ楽園だった先ほどのスペインから一転してタムタムの音が不気味に響き渡る重苦しく暗い世界へ。 序奏に続く3部構成によるこの曲、地獄で苦しむフランチェスカとパオロの様子が劇的に迫力を持って演奏される1部と3部。 2人の悲恋が歌われる中盤2部では淋しげなクラリネットソロの後に続くメロディーも切なく美しく、再び地獄の気配を感じさせるあたりはこちらの気持ちも締め付けられそうなほどで、チャイコフスキー独特のメロディーの美しさを改めて感じさせられました。 この曲が交響詩として書かれているという事をしみじみ感じさせてくれたフェドセーエフさん&N響の入魂の演奏でした。 


盛大な拍手のカーテンコールが何度か繰り返された後に最高のプレゼント! なんとアンコールに「レズギンカ」!!!  もう、曲が始まった瞬間からオケはノリノリ客席は大興奮♪ フェドセーエフさんも、指揮台の上で踊っちゃってるしね(笑) で、レズギンカは2015年11月のC定期のプログラムでも聞いていたのですが、あの時よりも全然素晴らしい! というかN響が演奏するレズギンカじゃなくて、もうフェドセーエフさんのレズギンカになっていたんですよね。 N響のメンバーも体を揺らしまくり、笑顔笑顔なんだもの! 竹島さんのスネアの炸裂加減とリズムがサモイロフさんを髣髴とさせるところもあって、ほんっとーにブラボーでした!!  幸せ~~。


フェドセーエフさんは11月にチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラと来日します。 4日(土)の静岡クランシップでの公演が初日なのかな? プログラムはチャイコの3大バレエと交響曲6番。 土曜日だし、静岡まで聴きに行こうと思っています。 岩手や宮崎でも公演があり、スケジュールがけっこうきつそうなのが心配でもありますが、フェドセーエフさん、岩手には絶対にいらっしゃりたいのでしょうね。 東京では3公演。 NHKホールでの「オネーギン」は18時開演なので迷い中ですが、14日上野と15日サントリーホールは行く予定です。 ヴァイオリンが文彰君というのも嬉しい♪ 
先日のルイージではないけれど、フェドセーエフさんも来年N響への出演予定はないのがとっても残念です。 これからでもなんとかなりませんかね?? 2人とも!!
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