2017 04 ≪  05月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2017 06
フィンランド国立バレエ団 4月24日
2017/05/02(Tue)
24日(月)にフィンランド国立バレエ団の公演を見てきました。
今年独立100周年を迎えるフィンランド。 日本でも数多くの祝賀行事が予定されているそうですが、その一つが初来日となるフィンランド国立バレエ団の公演。 日本公演用に創作したムーミンバレエの第2作(第1作は2015年)「ムーミンと魔法使いの帽子」をひっさげての意欲的な公演です。


第1部 北欧ガラ

「白鳥の湖」第三幕より 
振付:ケネス・グレーブ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
  スペインの踊り     レベッカ・キング
                小守麻衣、オレガ・レッパヤルヴィ、マクシム・チュカユロフ、ヴィッレ・マキ
  ハンガリーの踊り   エミリア・カルミッツァ、ニショラス・ツィーグラー
  ロシアの踊り      松根花子
                マルチン・クルチュマーシュ、ジュゼッペ・マルティーノ、ルアン・クリグフトン、イリヤ・ボロトフ
  オディールと王子のグラン・パ・ド・ドゥ
                オディール:ハ・ウンジ
                ジークフリート:デニス・ニェダク
                ロットバルト:ガブリエル・ダヴィッドソン

ニェダクがゲスト出演でジークフリートを踊るというのも楽しみだったこのプログラムですが、GPDDだけでなく、スペイン、ハンガリー、ロシアの踊りも上演というちょっと贅沢なプログラム。 で、ヌレエフ版を髣髴とさせる存在のマント付きスーツ姿のロットバルトのガブリエル・ダビッドソンがスレンダー長身超ハンサムで、その踊りに期待に期待が膨らみ続けたのですが、結局最後までサポートと演技だけだったのはちょっと肩すかし・・・(笑)。
スペインは男性4人にチュチュの女性1人。 女性はジークフリートを誘惑するのですが、彼女のサポートにすっと入っただけのニェダクはそれだけでも格の違いが分かるというか、瞬間的に舞台の空気が引き締まったような気がしました。 
またロシアも変っていて、男性4人の衣装&踊りはコサック系なのに、女性はハーレムパンツで怪しげに体をくねらせこちらも王子を誘惑? 3国の踊りはどれも、やはりヌレエフ版のように動きの多いものでした。
GPDDでオディールを踊った韓国出身のエトワール、ハ・ウンジは小柄でシャープな踊りをするダンサー。 ニェダクは磐石。 やはりこの人の踊りはノーブルでエレガントです。  


トゥオネラの白鳥「レンミンカイネン組曲」より抜粋
  振付:イムレ・エック 音楽:ジャン・シベリウス
  トゥオネラの白鳥:ティーナ・ミュッリュマキ
  レンミンカイネン:ヤニ・タロ

レンミンカイネンが求婚者の母親に出された3つ目の課題のトゥオネラの白鳥を射るという話をイメージしているのかは定かではないですが、二人のダンサーの高い身体能力によって表現されているコンテンポラリー。 曲が好きなので飽きはしなかったけれど、振付的にはあまり曲を生かしきれていない気がしないでもなく・・・。


「シェヘラザード」よりグラン・パ・ド・ドゥ
  振付:ケネス・グレーブ 音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
  シャフリヤール王:ジョナタン・ロドリゲス
  シェヘラザード:アビゲイル・シェパード

ゾベイダと金の奴隷ではなく、シャフリヤール王とシェヘラザードの千夜一夜物語。 シャフリヤール王はシェヘラザードを威圧するようでもあり、激しく求めるようでもあり。 対するシェヘラザードは胸に秘めた覚悟のようなものを時に感じさせながらも王への愛情を情熱的にぶつけていくというなかなかに面白いPDD。 コール・ドの存在が宮廷の華やかさに一役買っていて、さらに女性たちはシェヘラザードに力を与え後押ししているようでした。


バレエ「悲愴」より
  振付:ヨルマ・ウオティネン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
  ソロ:アンティ・ケイナネン

個人的にガラでは一番印象に残った作品。 登場して来たスキンヘッドのダンサーは白塗りの目の下が黒く、上半身裸に白い腰みののような衣装で、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」を思い出させます。
ユーモラスだったり恐怖に怯えているようだったり落胆したりと次々に変る彼の表情とムーブメント。 その姿からは微かに危うさや不気味さも感じられますが、そこに何を見ているのか、何に突き動かされているのだろうと思わず惹き込まれて見てしまいました。 飛んだり跳ねたり回転したり、でんぐり返しまであって運動量はかなりのもの。  この公演のfacebookには同じ衣装の男性が何人も写っている写真が掲載されていますが、何分くらいのどういう作品に仕上がっているのでしょう? 音楽もチャイコフスキーだし、すごく興味をそそられたので是非全編を見てみたいです。


「ドン・キホーテ」第三幕より ”ファンダンゴ” ”グラン・パ・ド・ドゥ”
  振付:パトリス・バール 音楽:レオン・ミンクス
  キトリ:アリーナ・ナヌ
  バジル:ミハル・クルチュマーシュ  

コール・ドによる華やかでスペイン情緒が感じられるファンダンゴが嬉しいサプライズ! キトリを踊ったアリーナ・ナヌはプラハ国立歌劇場バレエ団のプリンシパルとの事ですが、大柄で見栄えがし、バランスや回転が安定している足の強そうなダンサーでした。 バジルのミハル・クルチュマーシュはもうちょっとテンション上げても良かった気もしますが、第1部のトリらしく舞台を盛り上げてくれました。



第2部 たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~
  振付:ケネス・グレーブ 音楽:トゥオマス・カンテリネン

  ムーミントロール:フローリアン・モーダン
  スノークのお嬢さん:ルツィエ・ラーコスニーコヴァー
  ムーミンパパ:キンモ・サンデル
  ムーミンママ:イラ・リンダール
  スニフ:ルアン・クリグフトン
  スナフキン:ジュゼッペ・マルティーノ
  ちびのミイ:イーガ・クラタ  

舞台奥に置かれた二つのベッドに横たわる大きく膨らんだ白いもの・・・。 ムーミンパパ&ママ、ムーミンのお目覚めです!(笑) アニメや絵本で親しんだまんまのムーミンたちがそのままビッグサイズで目の前にいるって事だけで、もう見に来た甲斐があるというものです♪  スノークのお嬢さん(というよりノンノンだよなー、やっぱり)がポアントでつつつー(凄い!)と登場して来て2カップルでゆったりと踊るのですが、90度くらいまで脚をあげて、あんなバランスの悪い衣装をつけてトウでバランスを取っている姿は健気でとってもラブリ~~でそれだけで感動的! 
スニフもまんまスニフでしたが、こちらはもう少し動き易そうです。 
ちびのミイはともかく元気が良くてみんなを振り回して・・・。 でもとってもキュートで憎めない感じの女の子。 クラシックバレエ的な踊りも思いの他多くて、ムーミンと並ぶもう一人の主役のような存在でした。
物語は平穏な日常にムーミンが見つけた魔法使いの帽子を巡っていろいろな事が起こるという設定ですが、ムーミン谷の自然やファンタジーをほどよく絡ませた楽しい演出だったと思います。 後半に出てくる魔法使いとルビー(チュチュ)の踊りはクラシックバレエのPDDとしても良かったですしね。 
ラストシーン、背を向けてベンチに座りムーミン谷を眺めながら大きな赤い風船(ハート型だったかな?)を手に寄り添うムーミンとノンノンの姿には会場の空気もホッコリでした。 


この公演はスペシャル企画として第2部のカーテンコールのみ、席からの写真撮影が認められていました。
(左から順に、ルビー、魔法使い、ママ、パパ、ノンノン、ムーミン、ミイ、モラン、スナフキン)
2017042901.jpg

        
2017042902.jpg

この記事のURL | バレエ鑑賞記 2017年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/3265-9fe367b6

| メイン |