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パリ・オペラ座バレエ団「ラ・シルフィード」 3月2日
2017/03/05(Sun)
オペラ座の「ラ・シルフィード」は初日に見に行って来ました。
オーレリ、パケット、サイズ目当てでパリオペの舞台を見てきた自分としては、今回はあまり積極的になれずNBSに掲載されているインタビュー記事なども全く読まずに迎えた公演ですが、帰りの電車でなんでラシルにミリアムの写真がないのだろう?とプログラムを見ながら不思議に思っていたら、彼女、今回が初役だったのですね。 びっくりでした。

そのミリアム、ふわぁ~っとしたムーヴメントや所作は人のそれとは違い、また屈託なく悪気のない振る舞いなど、ジェームズが惹かれないではいられない抗えないイノセントな魔力を持ったシルフィードでした。 ここまで嫌味も奔放さも感じさせない上品なシルフは初めて見たかもしれません。 これで初役なんて凄すぎますね。 柔らかで綺麗なアームスの動きも印象に残りましたが、床との接触を感じさせないような爪先と足首の柔らかさが際立って素晴らしいと思いました。 
エイマンのジェイムズはお見事の一言! 踊りのラインは端正で美しく、速い動きでも乱れることはない。 ジャンプは信じられないほどに軽く高く、回転は滑らかで切れもあり軸も安定。 繰り返されるアントルシャも綺麗でした。 
エフィのレオノール・ボラックは初見かなぁ? エイマンとの並びもよく、きっちりとした踊り。 様々な感情に揺さぶられるエフィーをナチュラルに演じていたと思います。
ラコット版は1幕にかなり長いオンブルがあるのでしたね。 言いようのない不安にかられるエフィーとほぼ放心したようなジェイムズと無心に2人の間を裂こうとするシルフの3人の踊りは緊張感も漂う見応えのあるものでした。 
パ・ド・ドゥの二人はなかなか押し出しの強い踊りでしたが、アリューは豪快さもありますね。 バランシンはどうなんだろうなー。
2幕の妖精たち衣装の白がけっこうボリューミーな質感で、ミリアムの空気感とはまた違った世界を醸し出しているような・・・。 ここでもミリアム@シルフの特別感が強かったです。
終盤、マッジから渡されたストールを掛けられた事で死んでゆくシルフとジェイムズの別れのシーン。 遠のいていく意識の中、必死に思いを伝えようとするミリアムの演技が秀逸で指輪を返すところでは胸が詰まりました。

さて、もう一演目のグラン・ガラ、私は11日のマチネを見に行きます。 エイマンがアザーダンスでどんな鮮やかなステップを見せてくれるのか、期待大です。 オーレリとエルヴェのペアが見られなくなってしまったのはとっても残念ですが、多分初見のジェルマン・ルーヴェを見られるのは楽しみです。





ラ・シルフィード: ミリアム・ウルド=ブラーム
ジェイムズ: マチアス・エイマン
エフィー: レオノール・ボラック
魔女マッジ: アレクシス・ルノー
ガーン: イヴォン・ドゥモル
エフィーの母: ニノン・ロー

第1幕
青の娘たち: ローランス・ラフォン、カミーユ・ボン、ロール=アデライド・ブーコー、
        エミリー・アスブン、ロクサーヌ・ストヤノフ、ペギー・デュルソール、
        ジュリー・マルテル、カロリーヌ・オスモン
赤の娘たち: マリーヌ・ガニオ、セヴリーヌ・ウェステルマン、ジュリアンヌ・マティス、
        ソフィー・マイユー、ジェニファー・ヴィソッチ、ジュリア・コーガン、
        クレール・ガンドルフィ、アメリ・ジョアニード
青の青年たち: ヤン・シャイユー、オレリアン・ウエット、シリル・ミティリアン、ジェレミー=ルー・ケール、
         マチュー・ボットー、マチュー・コンタ、ミカエル・ラフォン、シリル・ショクルン
赤の青年たち: アリステル・マディン、マルク・モロー、ダニエル・ストック、アドリアン・ボデ、
          ジュリアン・コゼット、グレゴリー・ガイヤール、パブロ・レガサ、マクシム・トマ
パ・ド・ドゥ: エレオノール・ゲリノー、フランソワ・アリュー

第2幕
魔女たち: マチュー・ボットー、フランチェスコ・ミュラ、マクシム・トマ、ジャン=バティスト・シャヴィニエ、
       シリル・ショクルン、アントナン・モニエ
三人のシルフィードたち: マリーヌ・ガニオ、エレオノール・ゲリノー、ジェニファー・ヴィソッチ
シルフィードたち: オーレリア・ベレ、ローランス・ラフォン、セヴリーヌ・ウェステルマン、
           カミーユ・ボン、ロール=アデライド・ブーコー、エミリー・アスブン、
           ジュリアンヌ・マティス、ソフィー・マイユー、ロクサーヌ・ストヤノフ、
           アネモーヌ・アルノー、アンブル・シアルコッソ、ジュリア・コーガン、
           ウジェニー・ドリオン、ペギー・デュルソール、クレール・ガンドルフィ、
           クレマンス・グロス、アメリ・ジョアニード、ジュリー・マルテル、
           カロリーヌ・オスモン、ニノン・ロー
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コメント
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M様

 主役の二人、本当にすごかったですね。4日もミリアムは悪気のない妖精でした。マチアス、「これでもか~!」とばかりにキレキれの技を繰り出し、観客は大喜び。

 でも、踊りが凄すぎて目立ちすぎ、ラ・シルフィードという物語の美しい詩的な部分が表現しきれなかったかな~、というのは少し残念でした。

 ジェームスは結婚や現実の女性を求めてはおらず、いや、むしろ彼はそういったうっとうしいものは拒否し、うっとりと自分のイメージと遊んでいたい…そういった彼の心が妖精という形をとって現れる…。

 台本を創ったアドルフ・ヌリは37才で飛び降り自殺をしたそうです。まぁ、実は博打の借金を苦にして…かもしれませんが、繊細な人だったんではないでしょうかね。そういう繊細さ、もろさが感じられるとよかったなぁ、と、マチアスの「どうだぁ~~!!」を楽しみ、盛大な拍手をおくりながらも、思ったのでした。

 それにしても、オーレリさん、かっこいいですねぇ。ユーゴのエトワール・ノミネといい、7月のガラのメンバー集めといい、最高です!(部外者サレンコをローレンに、エラをムンタにすればロイヤルも納得のメンバーなんですが…)


 そしてボーラック、可愛いですねえ。踊りはまだまだなところもあるけど、彼女、何かを伝える、という事に長けている気がします。本当に楽しみな人です。

 ルーヴェ君、楽しんで来てくださいね。私は見られないんですよ…悲しいですわ。泣きながら7月を待ちますわ…。

   MIYU
 
2017/03/06 00:56  | URL | MIYU #-[ 編集] ▲ top
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MIYUさんもミリアム&マチアスペアの日をご覧でしたか。
仰るとおり、確かに美しい詩的な情景を保ちつつ、あれだけの技を見せるというのは至難の業ですよね。 踊りが物足りなければそれはそれで観客を少しがっかりさせるでしょうし・・・。 それでもエイマンは頑張ってます感は全くなかったし、あの軽さは彼もが妖精のようでした。 2日の方が初日という事で「どうだぁ~~!!」にはならずいい具合に少し抑え目だったのかもしれませんね。

オーレリはあの日客席で見かけましたが、絶対に12センチはあるぞ!(笑)という真っ赤なピンヒールを履いていて・・。 ダンサーの方って(彼女はまだ現役でもありますものね)意外と高いヒールの靴を平気で履いているんですよね。 私なんて怖くて絶対履けない!

7月のガラは本当に楽しみです。 ロイヤルのチームリーダーがマックレイなので、サレンコは彼の選出なのでしょうが、別に彼女ではなくても・・・というのは私も正直な気持ちです。 私的にはマルシャンと八菜さんが見られるのが嬉しいです♪
2017/03/06 22:32  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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