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バレエの王子さま 7月15日
2016/07/19(Tue)
15日の初日に見て来ました。 会場が文京シビックホールだという事をすっかり忘れていて、危うく上野に行ってしまうところでした。  終演は何時くらいだろうとサイトを確認した時に気がついて助かりましたが・・・。


- 第1部 -

オープニング
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:オスバルド・フレセド
全員


幕が上がるとそこにはシムキンが。 彼がこの場をしきって他のダンサーを紹介するのかと一瞬思ったけれど、順番に出て来て踊ってははけ、また出て来て踊ってちょっとポーズを取ったりかっこつけてみたりと思い思いに。 最後に皆がそろって顔見せ終了♪


「バレエ101」
振付:エリック・ゴーティエ
音楽:イェンス・ペーター・アーベレ
ウラジーミル・シクリャローフ


振付のゴーティエはモントリオール生まれでコンテンポラリー作品で才能を発揮したダンサーだそうですが、この作品は2006年に発表しいくつかの賞を受賞した出世作の一つとの事です。
最初の英語のナレーションをこの公演の案内の英語での場内アナウンス?と思って聞いていたら、バレエ用語はフランス語だけど云々・・・、クラシックの基本ポーズを1から100まで紹介していく・・・正確には101だけど・・・云々、もう始まっていたのですね。
シクリャローフの太股が意外に(マリインカの来日でもあまり彼は見ていない)しっかり太いのにちょっとびっくりでしたが、あのくらいの太さがなければダメかしら?とも思うかなり足にきそうなハードな作品。 1番から100番まで順番にポーズを取った後は、ナレーションが挑発的に指令するランダムな番号のポーズを言われるままにとり続ける・・・。 これがまたかなり速いスピードなので、なんかもうシゴキのレベル?(笑) 爽やかな余裕の笑顔から、だんだん引きつり気味な笑顔に変るシクリャローフ。 それでもポーズは美しかったです。 ただ、人形の手足胴体がバラバラになっていたオチである101番のポジションは個人的にはいささか悪趣味に感じられ受けつけず。


「水に流して」
振付:ベン・ファン・コーエンベルグ
音楽:エディット・ピアフ
サラ・ラム


コンテではあるけれど、クラシックの要素も取り入れられた粋な作品。 サラ・ラムがとても楽しそうに音楽と戯れているようなのも良かった。


「ファイヤーブリーザー」
振付:カタジェナ・コジルスカ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
ダニエル・カマルゴ


シュツットガルト・バレエ団でダンサーとしても活躍したコジルスカがカマルゴのために振付けた作品との事。
カマルゴは昨年のシュツットガルトの「ロミジュリ」でマキューシオを見た時に跳躍力と軽快な身のこなしが素晴らしいと思ったダンサーですが、この作品はそんな彼の身体能力の高さを見せるためのような作品。 カマルゴは必要以上に力むこともなくパワフルにしなやかに表現するのが凄いなと。 いいダンサーですね! この人の踊りをもっと見たくなりました。


「予言者」(世界初演)
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:テリー・ライリー
エドワード・ワトソン


上半身裸で黒の長タイツというカマルゴと全く同じスタイルのワトソンを見た瞬間には、なぜ同じようなものを続ける?とも思いましたが、さすがはワトソンで、あっという間に彼独特のストイックで危うく深みのある世界に持っていく。


「タンゴ」よりソロ
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:アストル・ピアソラ
ウラジーミル・シクリャローフ


上下とも黒。 上は若干ゆったりしたブラウス系に黒のタイツで先ほどの101のがっちり体型とは違い、ほどよく締まって細く見えます。 少年っぽさがすっかり消えた年相応の男性らしい顔つきに色気も見えて、ダンスにも切れがあって、気持ちも乗っていてとても良かったです。


「同じ大きさ?」
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ハズマット・モディーン/ウェイド・シューマン/バハムート
ダニエル・カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、ダニール・シムキン


シュツットガルト・バレエ団のプリンシパルであるノヴィツキー振付作品で、昨年のバレエ団のガラでも上演されていたのですね。 3人の若者が他の2人を出し抜こうとして奮闘するユーモラスな小品との事。
出し抜くといってもそこに狡猾さとか抜け目なさというようなものはなく、気の知れた仲のいい友達同士がちょっとふざけてみたみたいな感じかな? 3人とも楽しそうなんだけど、技の競い合いは真剣そのもの。 表情豊かなシムキンとすっとぼけた感じのサラファーノフに対し、ご本家のカマルゴがわりと生真面目路線なのがちょっと意外だったのですが、これ、シュツットガルトのダンサーによるスタンダードはどんな感じなんだろう?


「マノン」より"第3幕のパ・ド・ドゥ"
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
サラ・ラム、 エドワード・ワトソン


「同じ大きさ?」までの流れからは全く繋がらない「マノン」の沼地のPDD。 バレエフェスのようなガラでもここだけを持ってくるのは大変なのに、ここでこれ?みたいな唐突感が大きすぎ・・・。
それでもラムとワトソンの没入度は半端なく、アクロバティックなリフトも危なげなく決まって、最後には思いっきり惹き込まれてしまいました。 ワトソンの役者的技量は凄いですね。 


- 第2部 -

「エチュード」
振付:ハラルド・ランダー 
音楽:カール・チェルニー/クヌドーゲ・リーサゲル

(ゲスト)
エトワール:マリア・コチェトコワ
レオニード・サラファーノフ
ウラジーミル・シクリャローフ
ダニール・シムキン

白の舞踊手(ソリスト):沖香菜子 岸本夏未
東京バレエ団


東京バレエ団のメンバーもここ数年でけっこう変わっていて、最近は見る機会が減っているのでソリストとして名前が出ているダンサー以外で分かるダンサーがめっきり少なくなってしまいました。
奈良さん、乾さん、吉川さんしか自信がない・・・。 最初のバーレッスンで足の上げ方やポーズが好みのバレリーナがいたのだけれど誰なのかな? 沖さん、岸本さんはじめ、女性ダンサーたちの踊りはとても安定していたし、コール・ドとしての動きも綺麗だったと思います。 男性ダンサーは、もっとみな身長が高くてラインが綺麗だったらば・・・と思わない事もないですが、こればかりは仕方がない。
コチェトコワはもうちょっと女王然としていても良かったけれど、踊りの安定感は抜群でキレもあり3人のパートナーたちとのコンビネーションも問題なく見事だったと思います。 シクリャローフはシルフィードのサポートだけでしたが、愛らしいコチェトコワに爽やかな甘さが加わってロマンティックシーンの演出にちゃんと一役買っていましたね。 ここでは上下白の衣装で、衣装によっての印象の違いというのも改めて感じた事でありました。 シムキンは余裕を感じさせる踊りなのだけれど、相方がサラファーノフだったのがちょっと気の毒だったような気がしないでもない。 サラファーノフも圧巻という見せ方ではなかったですが、しなやかでエレガントでやはり素晴らしいダンサーですね。


フィナーレ
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ジョルジュ・ビゼー
全員


540連発していたシムキンに、大サービスというより本番で出し切れていなかったのかな??とも思ったり。



とても充実した公演でしたが、最初にバレエの祭典の速報でマックレーとサラファーノフ出演の「バレエの王子様」と発表した時点では、いったいどんな構想があってどんな公演を手がけたかったのだろうと疑問に思わずにはいられなかったです。
バレエで王子様と言ったらクラシック作品でお姫様とのPDDと思っちゃいますよね。 一人のダンサーの冠ガラではないとタイトルの付け方も難しいのでしょうが、あまりにタイトルのイメージと内容がかけ離れていると、「こんなはずじゃ・・・」とか、「それなら見たかったのに・・・」という事にもなってしまうし。
個人的にはやけに上機嫌なシクリャローフと笑顔を見せないカマルゴ(緊張していたようには感じなかったけどなー)の対照的な二人が印象的でしたが、カマルゴにかな~り興味を持ちました。 もちっと身長があったら理想的ですが、今後どのようなダンサーに成長していくのか楽しみです。 シュツットガルト・バレエ団を離れる彼をこれからも見られる機会があると良いのですけど。

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