2017 03 ≪  04月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 05
サンクトペテルブルグ・アカデミー「くるみ割り人形」 12月19日
2015/12/22(Tue)
ギエムウィークで盛り上がっている上野方面を尻目に、東京国際フォーラムで行われた4年ぶりの来日となるサンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエのくるみ割り人形を見てきました。 国際フォーラムの地下一階には例年通り来年の干支のぬいぐるみツリーが飾られておりました。 

2015122201.jpg


2015122202.jpg

(人が写らないようにとばかり気にしていたらしっかりとおトイレ案内が写ってしまった・・・。)

会場は1階席のみの開放。 中央通路より後方は5~6割くらいの入りでしたが、前方はほぼ埋まっていたかと。 ファジェーエフも客席で見ていたようで休憩に入る時にちらっと見かけましたが、あいかわらスーツ姿がかっこいいハンサムガイでありました。



アカデミーのくるみはワイノーネン版の復活バージョンで、2014/15シーズンに初演された時に舞台装置、衣装も一新されたとの事です。  ロシアの卓越した舞台美術家のウラジミール・フィーラと彼の息子のアレクサンダー・フランツォフというデザイナーが担当した舞台美術は、確かに背景画も衣装も古臭さややぼったさのないものでした。 特に背景画は現代的なメルヘン調でしたね。
全3幕となっていますが、通常1幕でシュタールバウム家のパーティーが終わりマリーがクリスマスツリーの前に一人になったところで休憩が入ります。 その後が2幕で3幕は通常の2幕です。 衣装変えなどの都合なのでしょうか?

マリーを踊ったエレーナ・チェルノワは2008年ワガノワ卒。 クルガン生まれと紹介されていますが、クルガンってどこ?と調べたところ、モスクワから2000キロ近く離れたカザフスタンとの国境あたりなんですね。 パッチリした目が印象的なバレリーナで、快活なマリーでした。 踊りは回転系は得意のようで軸ブレもなく綺麗に回っていましたが、アチチュードなどの脚のラインの美しさがもう少し欲しかったところ。

王子はキャスト表にあったステファン・デミンという2009年ペルミ卒の若いダンサーから2002年ペルミ卒のアレクサンドル・アバトゥーロフに変更。 ノーブルな王子タイプではありませんが、ジャンプは高く、跳躍系は良かったかと。 ただチェルノワとの息が合わず、見せ場のサポートでちょっと冷や冷やさせられたのが残念でした。 

個人的に大受けしたのがネズミの王様。 王様以外のネズミたちはネズミの横顔の3分の2くらいの被り物でふつーにネズミに見えるんですが、王様がね・・・。 最高潮に盛り上がった音楽で登場して来た王様は、はしびろこうかペリカンかっ?つー口ばしにしか見えないものを目の下に付けていて、びっくり&心の中で大爆笑。 でもってこの王様すっごい横暴で、くるみ割り人形と戦う前に、「おい、お前」と一匹のネズミ君を捕まえて、そのネズミ君のしっぽで自分の剣を研くんです。 コワ・・。 で、そのネズミ君も戦う王様を見守って控えながら、自分の尻尾を「さっきは酷い目にあったよなぁぁ」とばかりに愛おしそうに触り毛づくろい♪ 芸が細かくて妙に気に入ってしまいました(笑) 
そんな王様もマリーのスリッパの一撃でノックダウン。 マリーってば、かなり至近距離から王様の胸に豪速球ストライクでした。 椅子に逃げて脅えていても、座って近寄ってくるネズミたちにはクッションで凄い勢いで叩いてましたし、こちらもけっこう乱暴者! だからあの椅子、どれだけマリーが暴れても大丈夫なくらい異様に大きくどっしりしてたのだろうか?(笑)。

雪のシーンはコール・ドが16人に雪の精の2人が加わって18人だったと思いますが、とても動きが速くてフォーメーションチェンジも多く、なかなかに見ごたえがありました。 次から次へとフォーメーションを変えていくので非常に揃って見えたり見えなかったりというのはありましたが、総じて足音が静かで良かったです。 雪の精は2人とも上手かったですが、アンナ・スクヴォルツォワの音の取り方が好みでした。

3幕の各国の踊りもすべて好印象。
セルゲイ・クリュロフはアレルキンはいまいちでしたが、中国は良かったです。 4回連続ジャンプの2連荘はいずれも高さがありました。 ちょっぴり丸顔で最初ダーシャかと思ったアラビアを踊ったアンジェリーナ・グリゴレワの涼しやかに妖艶な雰囲気がとっても魅力的。 アンドレイ・グドゥマはドロッセルマイヤー、ネズミの王様も掛け持ちで大忙しですが、ロシアではダイナミックに。 アバトゥーロフが王子に変更となったため、急遽フランスを踊ったイーゴリ・コンタレフはそつなくノーブルな雰囲気でアバトゥーロフよりも王子っぽいかも。 若いし可愛いし♪
そして花のワルツの4人の騎士、密かに期待をしていたのでプーちゃんを見つけた時にはもう嬉しくて♪♪♪ やっぱり周りのダンサーとは佇まいからして違います。 スラリと伸びた脚の美しさも長い腕のエレガントなムーブメントも以前と全く変わらず、立っているだけで王子なんですよね、この人も。 ちょっと立ち位置や足のポジションを直す回数が多かったので、やはり普段はあまり踊る事のない役なのかな?とも思いましたが、GPDDの主役はそっちのけでプハチョフばかりを見ていました。 美しいものには自然に目が惹かれるのです。 プーちゃんの隣に立たざるを得なかったアバトゥーロフが少し気の毒にも思いましたが、こればかりは仕方ない。 
プーちゃんがマールイを退団した事に関しては、現在のマールイの男性主役の顔ぶれ&偏り加減を見るにつけ、今でも残念な気持ちが消えませんが、残りのダンサー生活を楽しんで踊りたい役を踊っていって欲しいと切に思います。 またいつか、オーリャと踊る姿を見られるといいなぁ。
(光藍社さん、来年の夏は現&元マールイシニア祭りにしませんか?)





マリー:エレーナ・チェルノワ
王子:アレクサンドル・アバトゥーロフ
ドロッセルマイヤー:アンドレイ・グドゥマ
フリッツ/くるみ割り人形:ダリヤ・ベロワ
ネズミの王様:アンドレイ・グドゥマ
コロンビーナ:アナスタシア・デミヤノワ
アルレキン:セルゲイ・クリュロフ
ムーア人:イーゴリ・ヤチュメネフ
シュタールバウム:ウラジスラフ・ミスニク
シュタールバウム夫人:スヴェトラーナ・ゴロブキナ
祖母:ダリヤ・トカレワ
祖父:バイル・タイビノフ
雪の精:アンナ・スクヴォルツォワ、倉内七
スペイン:ダリヤ・トカレワ、イーゴリ・ヤチュメネフ
アラビアの踊り:アンジェリーナ・グリゴレワ
中国の踊り:アナスタシア・デミヤノワ、セルゲイ・クリュロフ
ロシアの踊り:ナタリヤ・イニュシュキナ、ダリヤ・ベロワ、アンドレイ・グドゥマ
フランス:オリガ・ミハイロワ、ベリン・コカボソグル、イーゴリ・コンタレフ
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2015年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/3104-d469d793

| メイン |