世界バレエフェスティバルBプロ 8月13日
2015/08/19(Wed)
個人的にはAプロの方が好みですが、Bプロも楽しかったです。 やはりあっという間に時間が過ぎました。
今日はこれからガラを見に行くのでなんとかそれまでに・・・と頑張ったのですが、4部の感想までは間に合いませんでした。 とりあえず3部まで、推敲してませんが。
(8月19日第4部追記)



■第 1 部■

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ


ヴァルデスもこちらはほぼ普通に音楽に合わせて踊ってくれて良かったです。 弓の小道具がなかったのがちょっと淋しいような(笑)。 コーダではフェッテから連続でピルエットで回りまくり。 いったい何回回ったのか分かりませんが、お見事でした。
グネーオは身体能力高く、踊りは柔らかくて綺麗で、素晴らしい! これ見よがしなところがないのもフレッシュな感じで好感持てます。 


「シナトラ組曲」より"ワン・フォー・マイ・ベイビー"
振付:トワイラ・サープ/音楽:フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー  


プログラムによれば、「夜更けのバーで、一人、バーテンダー相手に分かれた娘のことを語り乾杯する男」のシーンとの事。 踊りは上手いしカッコいいし、良かったですが、Aプロのならず者ほどなりきれていないというか照れを隠しながら演じている雰囲気もありましたかね?
最後に脱いだ上着を無造作に掴んで夜更けの街?に消えていく後姿が素敵でした♪


「ペール・ギュント」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 


プログラムにはどんな読み替えなのか、またどの場面なのかというような解説はないのでよく分かりませんが、ペールを看取るソルヴェイなのでしょうか?  こういう作品についてはプログラムの解説に上演場面の設定をもう少し詳しく載せてくれるとありがたいです。
 

「ライモンダ」より 幻想のアダージオ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ 


ダニーラ、踊って!!!
いくらマント姿がかっこよくてもダニーラファン的には生殺し状態です・・・。 最初にライモンダと聞いた時は絶対に結婚式のGPDDだと思っていたんですけどね(泣) 白鳥に次ぎ、またもやサポートのみという・・・。 ですが、リフトしたロパートキナを降ろす時の、大切なものを大事に・・・というあの優しいサポートぶりは涙ものです。 
ロパートキナも気品があって優雅で美しい事この上ありませんでしたが、結婚式のあのヴァリがまた見たかったのに~~~(悲)


「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ


Bプロ2日目まで踊ったところで膝の状態が悪化し降板したラドメーカーに変ってリアブコが急遽登板。 2年前のマラーホフの贈り物でアイシュバルトとラドメーカーのこのPDDを見ているのですが、その時はラドメーカーの調子がイマイチだったので今回リベーンジ!と勝手に期待していたので彼の降板はとても残念でした。 リアブコは代役での急遽登板とは思えない素晴らしいパフォーマンスだったのですが、やはりまだ青さを醸し出せるラドメーカーで見たかったのが本音です。
アイシュバルトはマルグリットの心情を丁寧に繊細に表現していました。 終盤、押さえられないアルマンへの思い、運命を覚悟したような一瞬の表情からラストまでの流れが素晴らしかったです。

■第 2 部■

「眠れる森の美女」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン


拍数の多いヌレエフの振りをエレガントに滑らかに見せるエイマンの踊りは本当に綺麗ですね。 ただ、5番に綺麗に入らなかったりと若干乱れがあって、少し足に疲れがあるのかなと感じました。
ウィーン国立バレエの眠りはヌレエフ版なんですよね? 多分。 コノヴァロワは厚みのある上半身がなんとなく動きを重く見せているような気がするのですが、音には綺麗に乗っているんですよね。  


「ノー・マンズ・ランド」
振付:リアム・スカーレット/音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
 

昨年、コジョカルのドリームプロジェクトで見た時は、女は遠い戦地にいる恋人を思い心配するあまりの心の中での束の間の再会のように感じたのですが、今回は戦地に赴いた恋人はすでに命落とし、それを嘆き悲しむ女のもとに魂となった男が別れを告げに来たように感じました。 多分前回よりも、女の悲しみ、男の存在を感じていながらもかき消せない絶望のようなものが、コジョカルの表情や身体から強く感じられたせいではないかと思います。 


「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ 


ラムは徹底して優美な姫メドーラでした。 ムンタギロフもとってもエレガントなアリで(ドリームプロジェクトではコンラッドだったんでしたね、あの時の豪快な感じを期待したのですが)、盛り上がりはきちんとありましたが、お上品な海賊でありました。


「ヴァーティゴ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス 


ビゴンゼッティが1996年にシュツットガルトバレエ団のために振付けた「カジミールの色」を改作して、「ヴァーティゴ=目眩」として2010年に初演された作品だそうです。 カジミールの色はアバニャート&ベランガール、カブレラ&カニスキンで見た事がありますが、ほとんど記憶がありません。
ヴィシとゴメスによるヴァーティゴも2人の踊りと筋肉美は堪能できましたが、半分くらいの長さだったらいいのにな・・・という程度の感想です。


「ギリシャの踊り」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン  


躍動的でしなやかな踊りのシャコンが素晴らしい! 爽やかな風と明るい陽光を感じる事のできたダンスだった。 こちらはもっと踊って欲しかったわー♪

■第 3 部■

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー 


ロミオの熱くまっすぐな思いをぶつけるマックレーのヴァリエーションが秀逸。  彼は踊りがエレガントでラインも美しく音楽性にも秀でていて素晴らしいダンサーですね。 どんなジャンルの踊りでも見てみたいと思わせるダンサーです。
サレンコも、初めての恋に恥らい戸惑う様子や、愛する事と愛される事の喜びで心が満たされて来る幸福感を可憐に演じていたと思います。 
2人のコンビネーションもとてもよく、とっても初々しいバルコニーのPDDでした。 


「伝説」
振付:ジョン・クランコ/音楽:ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル


フォーゲルはやはり白が似合いますね。 しかしフォーゲル、Aプロのリフトに続きBプロでもこれを5回踊ったのか・・・。  同じ振付が繰り返されるなど、けっこう長くて・・・。 長いのはいいとしてもオネーギン以上に激しく過酷なリフトてんこ盛りで、踊りを楽しむより最後の方はフォーゲルの体が心配になってしまいました。
踊りは二人とも好調。 アマトリアンの思い切りの良さとポーズ一つ一つの美しさはいう事ないですし、フォーゲルもサポートから解放されたヴァリでの伸びやかな踊りが良かった。 わたし、フォーゲルのランベルセが好きなので、今回も堪能させてもらいました♪


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ
 

なんとなく自分の中で出来上がってしまっているマルグリットとアルマンのイメージとはロホもレンドルフも違ってしまっていて、ダメでした。 全幕で最初から見ていたら、それほど違和感はなかったのかも知れませんが。


「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルク /音楽:ジャック・ブレル
ダニール・シムキン


シムキンは相変わらず可愛らしくて、まだちょっと無理でしょ、この作品は・・・という感じでした。 軽快で切れのある踊りはもちろん良かったのですが、踊りや演技が上手ければいいというものでもないですしね。 
パートナーが降板してしまったのは本当に気の毒なのですが、日本のガラであまり上演される事のない別の作品を紹介して欲しかったなぁと勝手な事を思ったりして。


「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー


容姿に恵まれているって本当に幸せな事なのね・・と改めてつくづく思わされるエルヴェ・モロー。 そしてモローの足は本当に美しいですねぇぇぇ。 控えめだけれどマノンに一途な愛を捧げるデ・グリュー。  オーレリはちょっと高めに結った髪型がなんとなく変でしたが、しっとりとした雰囲気のマノン。
とっても落ち着いた美しい大人の世界だったのですが、物語的には少しドラマティックさが足りないのかな? あと、ちょっとモローのリフトがオーレリの勢いにちょっとオタオタしているように見えてしまったのが気になりました。 でも、やっぱりこの2人で全幕を見たいわ~~~♪ 

■第 4 部■

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ


マラインの降板によって上演順が変わり、2演目に出演するサレンコが3部と4部のトップバッターとなり、間隔が短くなってしまったのですね。 本当にお疲れ様です。 
で、背景はロミジュリと同じですか?(笑) カップ型のチュチュがとても可愛らしくてサレンコによく似合う。 ジュリエットの弾むような初々しさとは対照的にしっとりと控えめな幸福感を表していて、こちらも踊り同様良かったです。
マラーホフはお腹周りも以前よりすっきりとして、サーファーのウェットスーツチックなこの衣装も問題なかったです。 ほぼサポートだけなのはもったいないですが、休憩前に見惚れたエルヴェの足の美しさに負けない長さと美しさをもったおみあしにため息でした♪

 
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ 


ロパートキナの瀕死もこれで何度目になるのだろう。 ロパートキナでなければ醸し出せない幻想的で崇高な世界。 空に羽ばたこうとしても叶わず、それでも羽ばたきを続けながら力尽きて死をむかえる一羽の白鳥。 最後に身を起こすのと同時にハッというような息が止まるような声を聞いたのは初めてだったように思います。


「シルヴィア」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ 



アッツォーニがとってもラブリー♪ 本当にこの二人は作り出す世界は独特で、絶妙のコンビネーションなのでいつまで見ていても飽きない。 ただ、ノイマイヤー版の「シルヴィア」を見た事がないのでいまいちピンと来ないと言えば来ないのです。 「シルヴィア」はアシュトンもビントレーも素晴らしく、けっこう好きな作品なので、是非ノイマイヤー版を全幕で見てみたいです。 招聘がNBSに変わったのでこれからは定期的にバレエ団の公演があるでしょうからいずれ実現するといいなと。


「こうもり」よりパ・ド・ドゥ
振付:ローラン・プティ/音楽:ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ


二人の円熟味あふれる演技と踊りにただただびっくりして圧倒されました。 オーレリを見ていてもつくづく感じましたが、オペラ座の定年制度が実に残念で、多くの人が高い身体能力を維持している今の時代にそぐわないシステムなんじゃないかと・・・。 もちろんもっと多様な次のステップへのスタートともなるのだと思いますが。
ルグリの音楽に乗ったキレのあるステップや回転は速くて美しくて、まったく衰えを感じさせない完璧さ。 ゲランはお手伝いさん役の川島さんとの掛け合いも楽しく、踊りもさることながらビスチェ姿の艶やかなこと! ほんと、美脚ですねー。 


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ
  

ここまで素晴らしい上演が続いたこの日のBプロを締めくくるに相応しい華やかで明るく幸せ溢れるドンキでした。 
コンビネーションはいうまでもなく抜群で、片手リフトもきっちりきまって序盤から熱も上がります。 アダージョが終わって、ラントラートフが手を取ろうとするのに応じず、ちょっと困惑したような彼が反対側に回って再び手を取ろうとするのにも応じず思いっきりいやいやをするマーシャ。 チューの催促だったのですね!(笑) Aプロを見て復調しているんだなとは思いつつ、長丁場のフェスだけにやはり心配で、ヴァリの前のパ・ド・ブレや前半高速シングルで颯爽と回ったあとにどんどん前に出てくるフェッテを見て再び安心。 全身から踊る喜びと幸せが溢れていてマーシャならではの明るいオーラも惜しみなく振りまき輝きまくっていましたね。 
マーシャがそんな風に踊れるのもラントラートフのしっかりしたサポートがあってこそかもしれませんが、細身の割には力持ちですねー、彼は。 ヴァリエーションもドゥーブルを入れたマネージュやピルエットもエレガンスとダイナミクスの混在加減がいい感じで素晴らしかったです。 
マーシャは本当にノリノリで舞台から捌けるたびにキトリポーズのジャンプ、カーテンコールでは一度ジュテで風を切るように出てきた(確か・・)り。 ラントラートフもマーシャに載せられて大サービス。 
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コメント
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一挙に寒くなり何着てよいやら と思ってたら気管支炎で猛烈な咳 フェス観賞時期でなくて良かったです キーロフはマリンスキーになったのかしらミハイロフスキーは前は何だったのかなあまり野生味のないハンサムなアリはムンタギロフですか貴女の記事にあるダニーラはロバ様の相手役ですよねバレエって全体をみるのと 一人のダンサーをみるのと 二度別視点でみないとダメだわ と思ったり ゼレンスキーも懐かしい顎だわ と思ってるうちに終わり ギリシャの踊りはテオドラキスの曲にMガスカールを懐かしみ昔 ビデオ観ながら真似して踊ってて小さな娘達が ママ変可笑しいと喜んだり を思いだしたり春にかけてブログ主さんの記事参考に 全幕ロシアバレエに是非行きたいです
2015/08/29 14:02  | URL | クシュ #-[ 編集] ▲ top
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クシュさん、
10月の気温なんていう日もあって、周りで風邪をひいている人もチラホラと。 まだしばらくはすっきりしない天候のようなのでお大事にして下さい。

キーロフはマリインスキーに、ミハイロフスキーは2012年までは長きに渡ってレニングラード国立バレエという名前で毎年来日公演を行っていたバレエ団です。
確かに目の前のパフォーマンスを見ながら、いろんな事に思いが繋がっていってしまったりもしますが、それも楽しみの一つというか、忘れていた記憶を呼び覚まされたりして嬉しかったり、自分で驚いたりする事もありますよね。
ダニーラはもともと好きなダンサーでしたが、2006年にロパートキナと踊るダイヤモンドを見た際に射抜かれました(笑)。 
12月のロパートキナとダニーラの白鳥はチケットを売り出してすぐに完売になっていますが、その他のマリインカの公演はまだチケット販売中ですし、サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ、ミハイロフスキーとペテルブルグからの来日が続きますので、是非全幕公演にお出かけ下さい。 主役だけでなく周りのダンサーたちの踊りや芝居なども楽しめる事間違い無しです。 
2015/08/30 12:37  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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