親子で楽しむ夏休みバレエ祭り 8月1日(15時半) & 2日
2015/08/06(Thu)
親子で楽しむ夏休みバレエ祭りの8月1日(15時半)と2日の公演に行って来ました。 
ペレンはこの2日間の公演のためだけに来日して合流、他のメンバーは7月22日に前橋から始まった「クラシック・バレエ・ハイライト」公演の超ハードな日程をこなしてきての本公演でした。 ハイライトに出演してきたダンサーには、暑い中、日本各地で踊ってくれて本当にありがとう!!と感謝です。 彼らってどんな時でも全力投球ですからね!!


<第一部>
「くるみ割り人形」第2幕より 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
  クララ:イリーナ・ペレン
  王子:ミハイル・シヴァコフ
 

8人のコール・ドとスペイン、東洋、ロシアの人形たちによる花のワルツ。 コール・ドの落ち着いたピンクの衣装にそれぞれの人形のカラフルな衣装で舞台が華やぎますよね。 
人形たちはマールイの4組的な役割ですが、人形の特徴的な振付がアレンジされていたりとガラ仕様。 スペインを踊った長身のイリーナ・ラプテワがとても雰囲気があって上手かったです。 そして東洋を踊っていたバターロフはちょっと余分なお肉もついていて、見た目は・・・なのですが、同じ振りで踊っていても、さり気ない動きやアームスのエレガントさが(特に1日)一際目立つのは、さすがマリインカのダンサーです。 
ペレンとシヴァの登場。 二人で踊る姿を見るのは2008年冬の三田市でのガラ以来です、多分。 ピンクのチュチュのペレンはこころもち痩せたような気がしました。 涼しげな顔のペレンとは対照的に出て来た時から顔中汗びっしょりのシヴァ・・・。 体調でも悪いのかといきなり心配になりましたが、首が絞まりそうなくらいにきちんと上までボタンをとめている上着のせいでもあるのかな? 2日はボタン一つ多く開けていたような?? もちっと絞ってもいいかもですが、昔から臀部下はあんな感じか(笑)。 
二人とも踊りは、まぁ普通、でした。 久~しぶりに二人を見たこっちの目が慣れなかったせいもありましたが、まだ合わせ方が足りないようなところもあって、ぎこちないというわけではないけど試運転的な・・・。 ヴァリは二人とも伸び伸びとしていてよかったです。 しゃちほこではないけれど、リフトもきっちり決まって後半に向かって安定していったかと。


「人形の精」よりパ・ド・ドロワ 音楽:J.バイヤー 振付:N.レガード、S.レガード
  人形の精:アナスタシア・ロマチェンコワ
  ピエロ:アレクセイ・ミヘエフ、アナトリー・ハンダゼフスキー


多分見ているはずですが、ロマチェンコワの人形の精なんて何年ぶりなんだろう??
彼女はイノセントにキュートな魅力を振りまきまくる人形ではなく、先生を独占したがる幼稚園児をきちんと受け止めながらも、みんなと平等に接するちょっと凛々しいお姉さん先生って感じかな(笑)。 片足で進むヴァリなど、ともかく踊りはかっちりと磐石で男前な踊りは健在♪ バレエ祭りのプログラムではこの演目しか踊らなかったのがとても残念でした。
ピエロは二人とも長身で、あんなテロンテロンのピエロ衣装を着ててもガタイの良さが隠せない感じ。 ちょっとお化粧が不気味(特に1日)過ぎたので、もちょっと普通の泣き笑い顔に描いてもよかったんじゃ? どちらも体躯を生かした踊りが良かったですが、ミヘエフ(の方だと思うんですが・・・)は柔軟性に富んでいて180度以上開いていた開脚ジャンプが高さもあって見事でした。 お芝居的には2日の調布の方がノッていて、子供たちの笑い声も多かったです。


「エスメラルダ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:C.ブーニ 振付:M.プティパ
  エスメラルダ:ヌッツァ・チェクラシヴィリ
  詩人:高野陽年


フェブ隊長と恋に落ちたものの、彼には婚約者がいるという事を知ってしまったエスメラルダが悲しみをこらえながら寺院前の広場で詩人と踊るというシーンをガラで見せるのは難しいと思っていたのですが、グルジア国立バレエの二人による上演はとても良かったです。
高野さんはそこそこ身長はありますが比較的華奢な体型。 控えめな雰囲気ですが、頂点にいる時間が長い柔らかいジャンプと力みのないピルエットが素晴らしかったです。 
個人的に今回の白眉だったダンサーがエスメラルダを踊ったチェクラシヴィリ。 ぱっちりした大きな目が印象的でどことなくアナニアシヴィリに似た雰囲気を持つバレリーナです。 エスメラルダの心情を大袈裟ではなくとても繊細に自然に表現していたのには感心しきり。 また音の取り方が上手いのも身体での表現力の高さに繋がっているように思います。 踊りも本当に文句なしなのですが、特にタンバリンを両手で高く持ち、4回くらい繰り返したアラベスクでの後退の速さとぶれのなさが驚くほどに素晴らしかったです。 


「海賊」よりパ・ド・ドゥ 音楽:R.ドリゴ 振付:M.プティパ、V.チャブキアーニ
  メドーラ:イリーナ・ハンダゼフスカ
  アリ:ミハイル・マルティニュク


ポワントで立つと男性よりバレリーナが高くなってしまう事はよくあるけれど、このペアは普通に立っていてもハンダゼフスカの方が背が高い・・・。 
踊りにくいのではないかと思いましたが、パートナーシップは良かったです。
アダージョの終わりにマルティニュクが爪先命!と、もったいぶったようにすう~っと足を出すのが可笑しかったです♪


<第2部>
「白鳥の湖」第2幕より 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ、L.イワノフ
  オデット:イリーナ・コシェレワ
  ジークフリート王子:アナトリー・ハンダゼフスキー
  4羽の白鳥:ヤナ・サヴィツカヤ、ミライダ・ソセドワ
        タチアナ・コルネワ、アナスタシア・サダコワ


ジークフリートのハンダゼフスキー、ほどよい厚みのある体で身長もあるのでコシェレワのパートナーとしては問題なく、実際しっかりとしたサポートでした。 しかし、ピエロの帽子を取ったらスポーツ刈りだったなんて・・・。  やはりビジュアル的にちょっとなぁぁでした。 
コシェレワのオデットは2010年の2月に前田バレエのゲスト出演で見て以来だから5年半も見ていなかったのですね・・・。 しっとりとしてかすかに温かさが感じられる彼女独特の雰囲気は変わっていないし、丁寧な踊りもそのままです。 アルカイックスマイルという言葉を思い出させるコシェレワのオデットには絶対に幸せが訪れるはず。
そんなにちっちゃくはない4羽の白鳥は1日より2日の方が揃っていたように思います。 コール・ドはみなほっそりと長身で人数は少ない(8人)ながら湖畔の雰囲気を作り上げ、オデットとジークフリートの物語に静かに寄り添っていたと思います。 


「グラン・パ・クラシック」 音楽:D.F.E.オベール 振付:Y.グゾフスキー
  ヌッツァ・チェクラシヴィリ、高野陽年


今公演の一押し演目。
大変失礼ながら、開演前にプログラムを見た時点ではグラン・パなんてやっちゃって大丈夫なの~~なんて思っていたのですが、「エスメラルダ」を見て失言撤回な気持ちとなりました。 それどころか!!!
高野さんは踊りが柔らかで端正ですね。 とてもよく踊っていたと思いますが、やはりこの演目にはラインや足捌き、プレゼンスなど完璧なものを求めてしまうので、そういう次元からするとこの演目はもうちょいで、詩人の方が良かったと思いました。 で、久々にゾクゾクするほど感動したのがチェクラシヴィリの1日のパフォーマンス(もちろん2日もとても良かったです)。 メリハリのあるシャープな踊りでテクニック的にも非常に優れていて、また、見せ方も上手いのです。 嫌味のない貫禄すら感じました(まだ若いのに!)。 足が強いのでしょうが、ヴァリエーションで見せた微動だにしない安定性と見事なポージング、鳥肌ものでした! 今まで見たグランパの中ではテリョーシキナに次ぐ圧巻の踊りだったと思います。
前回のグルジアバレエの来日公演の白鳥では、4羽の白鳥や花嫁候補にキャストされていたようですが、次回は是非彼女主演でドンキなど見られたらなーと思います。 絶対素晴らしいはず!!


「シェヘラザード」よりアダージョ 音楽:N.リムスキー=コルサコフ 振付:M.フォーキン
  ゾベイダ:ナタリア・カザツカ
  金の奴隷:アンドレイ・バターロフ


グラン・パ・クラシックが終わった後に、バレエ祭り恒例の解説のお姉さんからの子供たちへのクイズと出演バレリーナと基本動作を一緒に練習するコーナーが設けられ、思いっきり子供モードに変わった後に「シェヘラザード」、というプログラムの組み方が、このコンサートでも「シェヘラザード」を上演する(前々日までのクラシック・バレエ・ハイライトから1演目削除されただけで後は同じなので・・・)という事と合わせて???でした。
で、何気に上演時間が長いのですが、なんとなく居心地悪くて楽しめない感じの親御さんと、わけわかんなくてすっかり飽きちゃってる子供たちの観賞の中、金の奴隷の爽快なマネージュのところで空気が変わって両日とも拍手が起きていたのが、あ、バレエ祭りだわ!!とちょっと微笑ましかったりもしました。
このコンサートは回ったり、飛んだりとなるとたくさんの拍手がおきますからねー(笑)。


「ドン・キホーテ」第3幕より 音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ、A.ゴルスキー
  キトリ:イリーナ・ペレン
  バジル:ミハイル・シヴァコフ
  キトリの友達:イリーナ・ハンダゼフスカ、マリア・ラリコワ


ペレンとシヴァのドンキのPDDを再び見られるとは思っていなかったのでとても嬉しかったのですが、1日の出だしは2006年の1月に西宮で見た二人の踊りほどユニゾンが美しくなかったり、アダージョの後半で、シヴァがペレンを放す時の勢いが強すぎて、ペレンが半分コケ気味に立ち膝でポーズをとったりと、鉄板だった二人もペアを組まなくなって久しいとこうなっちゃうのかとちょっと淋しくもありました。 ま、10年近い年月も流れていますしね・・・。 でも、2日はきちんと修正して来ましたよ♪
そして、1日はアダージョでみせた片手リフト、フィッシュダイブもきっちり決まり、かつてマールイで一番華やかなペアと言われた二人の面目躍如(笑)ではあったのです。 二人ともそれぞれのピーク時と比べると衰えの隠せないところも若干ありましたが、コーダは盛り上がり、トリに相応しいプレゼンスであったと思います。 
この二人のドンキ全幕なんてもう絶対見られる事はないのでしょうが、せめて白鳥の全幕だけでも、もう一度二人で踊ってくれたらなぁぁぁとしみじみ思った事でした。  


二日間とも35度を超える猛暑の中、疲れなど全く感じさせる事なく見事なパフォーマンスを見せてくれたダンサーたちに心からの拍手を送ります。  彼らはこれから夏休みなのかな? ゆっくり休んで楽しんで、秋からの新シーズンを迎えてくださいね~~。
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コメント
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M様

 なつかしいダンサー大集合だったようで、よかったですね。ミハイロフスキーもまた来てくれるようにはなりましたが、メンバーはずいぶん変わりましたものね。

 ペレンさんが少し衰えたようだ、というのはとても残念です。でも、そんな事もあろうと思い、1月3日のチケットは買っておきました。古典作品バレリーナとしての命は短いですものね。…とはいえ、まだまだきれいなペレンさん、レベデフとの共演が楽しみです!

 大好きだったダンサーの出番が少なくなるとか、引退するとか、残念ながら、そういった事は必ずいつかは起こってしまいます。
 でも、新しいダンサーが次々と登場し、新たな楽しみも生まれます。先日、オーチャードガラに行って来たのですが、金原里奈さんは、本当に楽しみなダンサーでした。ロホ監督のもとで、大きく育って欲しいです。ロイヤルの金子扶生さんも素晴らしかったです!本当に美しく、優雅で、目が離せないダンサーです。

 …というわけで、今年はNBSのプレミアム会員に申し込みをしました。ロイヤルが来年に来ますものね。今までは、「抱き合わせ販売」だと思い、避けていたのですが…。ロンドンでは高田さんがジゼルのタイトルロールを踊るので、きっと日本でも踊ってくれると思います。

 来年はジャパンアーツも特別ガラをやるようなので、また新しい発見があるかも。ロシアの素晴らしいダンサーたちをたくさん見られるなんて、本当に楽しみですね!

   MIYU


 
2015/08/07 01:03  | URL | MIYU #-[ 編集] ▲ top
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MIYUさん、こんばんは。

そうなんです! 2週間前にはエフセーエワにも会えましたし、今年は本当に昔のマールイな夏が戻って来たようで、とっても嬉しいです。 その上、フェスにはロパートキナ&ダニーラだなんて、これ以上は望むものがないくらいです♪

ペレンが・・・というのも2010年前後の超完璧な彼女と比べてという話なので、びっくりとかがっかりというものではないのでご安心を。 美貌も綺麗な体のラインもそのままですし、表現力に関してはさらに良くなっていますし、新春のレベデフとの白鳥は良い舞台を見せてくれると思います。 ま、ジークフリートがシヴァだったら本当に言う事ないんですけどね・・・。 
昨日同い年のロパートキナとダニーラの白鳥を見ていて、やはりオデットとジークフリートは見た目の年齢に違和感を感じない組み合わせでみたいなとつくづく思いました。 もちろん見る人によって受け取り方は様々なので、そういうのが全く気にならない方も多いのでしょうが。

そして今年の夏は、MIYUさんがご覧になった公演を始め、海外で活躍する日本人ダンサーの今を見ることのできる公演が多いですね。

さらに来年の夏は・・・、なんてバレエの事だけ考えているとあっという間に1年が過ぎちゃう気がします。 秋にはタッチキン、マリインカ、冬にはアカデミー、ミハイロフスキーとロシアからの来日が続きますし、しばらく幸せな日々が続きそうです♪

しかし、暑いですね・・・。
MIYUさんも暑さバテにはくれぐれもご用心下さいね!
2015/08/07 22:34  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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