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5月28日 チャイコフスキー・シンフォニック・オーケストラ
2015/06/03(Wed)
前回このコンビを聴いたのは3年前のフェドセーエフさんの80歳記念ツアー。 あの時は迷った末にラフマニノフ&リムスキー=コルサコフプログラムを選んだため、チャイコプロを聴くのは初めてでした。
フェドセーエフさんは、年が明けて入院するほどに体調を崩したと聞いていたので、このツアーがキャンセルになるのではという不安もありましたが、すっかり回復されて元気な姿を見せてくれて嬉しかったです。 
コンサート会場はいつもより女性客が若干多かったように思います。 レーピンのファンなのか? プログラムがオールチャイコだからなのか??


チャイコフスキー・シンフォニック・オーケストラ
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:サントリーホール

2016061002.png


チャイコフスキー:イタリア奇想曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 
          (ヴァイオリン:ワディム・レーピン )

  --- 休憩 ---

チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調

<アンコール>
レーピン
 パガニーニ: ヴェニスの謝肉祭
オーケストラ
 チャイコフスキー:組曲『白鳥の湖』から「スペインの踊り」
 スヴィリードフ:『吹雪』から「ワルツ・エコー」
 ハチャトゥリヤン:『ガイーヌ』から「レズギンカ」



イタリア奇想曲
オケは14型(確か・・、でもコントラバスは8台)でヴァイオリンは対向配置でコントラバスは下手一番後ろでした。  
冒頭のトランペットの力強くも澄み切った音色が素晴らしい。 後に続くファゴットやホルンの音も良かったです。 イタリア民謡「美しい娘さん」に由来するという明るく踊るような第2旋律もその後の華やかに流れるメロディーも本当にいいですねー。 弦楽器のまろやかでおおらかな感じの音色もとても魅力的でした。
そしてタランテラの後半から終盤の熱狂的な盛り上がりの中で目が離せなくなったのがタンバリン奏者。 この曲のタンバリンがこんなに存在感があるとは今まで思わなかったのですが、ちょっと何かが憑依したような感もある渾身のタンバリンでした。 しかしこの方のパフォーマンス、これは序の口だったのですねー。 この日のコンサート、じぶん的にはパーカッションのプリンシパルであるこのアレクサンダー・サモイロフさんに打ちのめさることとなりました(笑)。 
盛大なフィナーレですが、終曲後の客席からの反応も協奏曲の前の1曲目としては異例なほどの大拍手。 まるでコンサートのフィナーレのような盛り上がりでした。


ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 
オケは14型でテンポは全体的にやや遅めでした。 豊かにふくらみのある弦の優しい音がとても印象的。
レーピンもゆったりとたっぷりと歌っていて力強さもある堂々たる演奏ぶりだったのですが、音が微妙にずれて聞えることが多かったです。 特に高音などはかすれがちな音も多くてけっこう気になりましたが、一昨年ブルッフを聴いた時も同じような感じだった事を思い出しました。 非常に残念ながら、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、昨年、紗矢香ちゃんと大進君のすんばらしい演奏を聴いていますので、ちょっと聴き劣りがしたというのが正直な気持ちです。
チャイコのヴァイオリン協奏曲は、最近1楽章が終わると拍手が沸き起こるというのが多いです。 時間的にも長く、終盤の盛り上がりのダイナミックさと華やかさは格別なので、聴衆の心情としてはごく自然ですよね。  良いのか悪いのか分かりませんが・・・。
レーピンのヴェニスの謝肉祭は一昨年のアンコールでも聴きましたが、オケの弦セクションをバックにヴァイオリンのいろいろな奏法を味わえる楽しい曲です。 でもす~ごく難しいのでしょうねぇぇぇ。 


交響曲第4番 ヘ短調
チャイコフスキーの交響曲はほぼ1年半前に6番を聴いて以来で、実はコンサートであまり聴いていなかったのでした。 この日チャイコ尽くしで3曲目となると、つくづく彼の旋律の叙情的な独特の美しさを感じます。
オケは16型。 出だしのホルンの「運命」のファンファーレは緊張感よりも穏やかさが勝るような落ち着いた音色でした。 一楽章は様々なメロディーが形を変え消えては現れてドラマティックに展開していくさまがとても魅力的。 
冒頭から遅いテンポでしたが、2楽章は異常なほどにスローで、こんなに長く感じた2楽章もないほど。 ですが、出だしの淋しげなオーボエの旋律は美しく、それに寄り添うような弦楽器はしみじみと優しい音色で心落ち着く演奏でした。  
3楽章はピチカートを堪能。
4楽章のヒートアップは強烈ではあるけれど、爆音とか咆哮というものではなく、ぎりぎり理性をとどめている(笑)というかフェドセーエフさんがしっかりと抑制している感じでもありました。
ここのオケの弦セクション奏者は背中にものさしでも入れているように姿勢正しく、フォルテッシモになっても特に大きく体を揺らすわけでもなく、皆涼しい顔して弾いているのですよね。 カンマーだったらすっごいだろうな・・・。 そういえばレーピンもあまり派手な動きなく強弱をつけてましたっけ。 管楽器もみな上手いですが、力強いトランペットと太く柔らかい響きのホルンが特に印象的。 この二つの金管が安定しているというのは本当に聴き応え充分で素晴らしいです。 ただ、もう、個人的には終盤トライアングルが入り始めてからはサモイロフさんが気になって気になって・・・。 まるで子供のような真剣な表情でフェドセーエフさんをじっと見つめたまま一音一音大切に鳴らしているサモイロフさんに目が釘付けのフィナーレでした。 


<アンコール>
『白鳥の湖』から「スペインの踊り」 
第一音を聴くなりエキサイト!(笑) アンコールでこの曲が聴けるとは思っていませんでした。 オケのメンバーも4番のフィナーレの盛り上がりそのままの勢いで楽しそう! で、ですね・・・、サモイロフさんのタンバリンの妙技がまたまた炸裂。 さらにカスタネット奏者の演奏も素晴らしく、この曲、踊りがなくてもこんなにゾクゾクエキサイティングなのね~~と自分のテンションも上がりっぱなし! 

スヴィリードフ:『吹雪』から「ワルツ・エコー」
プーシキンの恋愛小説「吹雪」を基にした映画のために作られた挿絵的な作品なのだそうですが、コンマスの奏でるわずかに哀愁を帯びた美しく親しみのあるメロディーに、アコーディオンで演奏されるパリの下町音楽に似ているなぁなどと思って聴いていました。

ハチャトゥリヤン:『ガイーヌ』から「レズギンカ」 
「ワルツ・エコー」も素敵だったけれど、できれば順番逆で盛り上がった「スペイン」で〆て欲しかったなと思っていたところに、もう一曲のアンコール。 すでに9時半を過ぎているの3曲もやってくれるなんて! しかも怒涛の「レズギンカ」です!!  も~~この曲はスネアのサモイロフさんのためにあるのか?!ってほどの独壇場のパフォーマンスで、私の周りの人、みんな身を乗り出し気味に吸い寄せられるような状態で聴いていました。 フェドセーエフさんもにこにこしながら楽しそうにというか幸せそうに指揮されていて、こちらもほんとーに幸せ♪


会場は大興奮。 オケのメンバーがステージを去り始めた後にもう一度フェドセーエフさんが出て来てくれた時には観客総立ち。 ブラボーの嵐で奏者と観客の気持ちが一つになったとても素敵なひと時。 そして、わたくし的には「フェドセーエフ&サモイロフ ナイト」とでも名づけたい、そんな素晴らしいコンサートでした。  う~~~、31日も行きたかったよぉぉぉ!!!
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