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3月16日 ベルリン放送交響楽団コンサート
2015/03/28(Sat)
ベルリン放送交響楽団
指揮:マレク・ヤノフスキ
会場:サントリーホール

ウェーバー:オペラ 「オベロン」序曲 
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
        (ヴァイオリン:ペーター・ツィンマーマン )

   --- 休憩 ---

ブラームス:交響曲第1番 ハ短調

<アンコール>
ペーター・ツィンマーマン:バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番からアレグロ
オーケストラ:ブラームス 交響曲第3番から第3楽章 



2011年10月に初めて聴いたヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団のブラームスの演奏がとても良かったので、再来日を楽しみにしていました。 今回、武蔵野で23,24日とブラームスの交響曲全曲があるのですが、自分の仕事の忙しさから月、火連続で武蔵野はとても無理・・・。 木・金だったらなんとかなったんだけどなー。  その武蔵野は早々にチケット完売で、相変わらず熱心なファンが多いです。  

お目当ての奏者がいるわけでなくても、なんとなくバレエのくせで一階席を買ってしまう事が多かったのですが、今回かなり久しぶりに2階席で聴きました。  木管や金管などほとんどの奏者を見ることができて音の発信を見ながら聴ける2階はやっぱりいいですねぇ。 Lサイドだったので、わりと大柄なナイスミドルなヴィオラ主席とその隣の長い足が邪魔そうにも見えるパンツスーツのチェロのハンサムウーマンが目を惹きました♪


オベロン序曲
生演奏を聞くのは初めてでしたが、オケの渋い音のなかにも物語の楽しさや騒がしさが感じられるような軽快な演奏でした。 コンサートの予習としてyoutubeのヤンソンス&ベルリンフィルの演奏を聴いたのですが、表情豊かなヤンソンスさんとは全く違って終始厳格な顔つきだったヤノフスキさんに前回のコンサートの記憶がいっぺんに蘇って来た感じでした。

ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
手持ちのムターのシベリウスのヴァイオリン協奏曲CDでは、特に一楽章の哀愁に満ちた旋律に寂寥とした風景を連想するのですが、ツィンマーマンの音は芯が堅く力強くてそのような風景は浮かんでこない。 彼のヴァイオリンは哀切きわまる音色ではなく、生命力に溢れた強さを感じる響き。 オケも協奏曲にも関わらず16型でコントラバスもしっかりと8台あるため、重厚で密度が濃く、先日のサロネン&フィルハーモニア管の透明感溢れるサウンドとは全く違う(コンサートホールも座席も違いますが・・・)。  
2楽章はクラリネット、オーボエ、フルートの演奏も良かったですが、ヴィオラの主席の演奏が特に印象に残りました。 ツィンマーマンの芯の強さは変わらずですが、ふわっと頬をなでるようなあの旋律(好きなんです)は柔らかでした。 
3楽章はしょっぱなから低弦とティンパニーの刻むリズムがかなり大きく、オケ全体の音量もかなり大きかったように思います。 この楽章のイメージは一楽章で感じる北欧の厳しい季節からの目覚めの喜びだったのですが、そういう物語的なイメージが浮かぶ演奏表現ではないのですよね(笑)。 速めのテンポで力強く一気に流れたような3楽章。 
自分のイメージとは違うものの、テクニック的には最高に難しい協奏曲の一つと言われるこの曲を事もなげにエネルギッシュに押し捲るように弾いていくツィンマーマンの演奏は全楽章を通して圧倒的でした。 重厚な響きのオケとも音の相性がよく、台湾での公演が大成功に終わったというのも納得の息の合ったコンビネーションだったと思います。 
一つだけつくづく残念だったのは余韻どころか鳴らした音がまだそのまま残っているタイミングでブラボーがかかってしまった事。 確信犯っぽいこういうブラボーは演奏家たちに本当に申し訳なく思います。 

あれだけ快調にエネルギッシュに協奏曲を弾ききったらアンコールはしみじみ聞かせるような曲かと思いましたが、こちらもアレグロ。 超絶技巧をものともしない高潔で情熱的なバッハでした。

交響曲第1番 ハ短調
ティンパニーの音量大きく、比較的速めなテンポの出だし。 低弦の重厚な響きがオケ全体のサウンドに厚みを与えていて渋くもあるのだけれど、速いテンポの推進力に重ったるい感じはない。 いい音だなぁぁぁ。 2楽章のメロディーは本当に美しくてロマンティックですね。 オーボエ、クラリネットの渾身の演奏、コンマスのしっとりしたヴァイオリンも音が綺麗でした。  3楽章のさりげないホルンを聞くとふと4楽章のホルンの旋律が浮かぶのですが、ブラームスって本当にホルンが好きなのですよね。 そして切れ目なく始まった4楽章はこの楽章だけで一つの曲になりそうなくらい様々な表情を持ったドラマティックな楽章ですが、速いテンポでありながら重心の低いしっかりとした音で聞かせ、十分な迫力と盛り上がりをもってフィナーレとなりました。
前回の3番、4番同様、奇を衒ったところのない王道ドイツ的ブラームスでしたが、後半は時折ヤノフスキが管を浮き立たせようとかなり左手で煽っていたのが印象的でした。  

これにてお仕舞い!な雰囲気のカーテンコールが続いたのでアンコールは諦めたのですが、コール4度目くらいで始まったアンコールが3番の第3楽章だったので、え?そんなに弾いてくれるのと内心驚きました。 ひょっとしたら省略バージョンかしら?とも思いましたが(笑)、しっかり演奏してくれました。 弦楽器の音色が美しい素晴らしい演奏でしたが、やはり速かったです。


最近は手兵のオケであっても聴かせどころとなるソロを演奏した奏者を演奏後に立たせて称える指揮者が多いですが、ヤノフスキは誰一人立たせる事はしませんでした(協奏曲終了後はツィンマーマンがヴィオラ主席に拍手を送っていましたが)。 どんなに素晴らしい演奏をしようとも、身内である奏者を観客の前で褒め称えるような事はしませんというのは、日本の伝統芸術家気質にも通じるところがあるように思えますし、その頑ななまでの流儀に敬服したい気持ちです。 そんな厳格な指導者ではあっても、オケのメンバーは真剣な表情ながらも時に楽しそうに笑みを交わしながら演奏していたのが印象的で、揺ぎ無い信頼関係が成り立っているのだと感じました。 また近いうちに是非再来日していただきたいです。
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