3月7日 フィルハーモニア管弦楽団コンサート
2015/03/17(Tue)
3月7日(土)に母親と東京芸術劇場にフィルハーモニア管弦楽団のコンサートを聴きに行きました。 シベリウスの「フィンランディア」と「交響曲第2番」が予定されていた翌日の横浜みなとみらいホールのプログラムの方にも惹かれたのですが、遠い!とあっさり却下されてしまいまして・・・。
すでに10日ほど経ってしまいましたが、備忘録的に。 

フィルハーモニア管弦楽団
指揮:エサ=ペッカ・サロネン

シベリウス:トゥオネラの白鳥 「レンミンカイネン組曲」より第2曲 
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
        (ヴァイオリン ヒラリー・ハーン)

   --- 休憩 ---

ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」

<アンコール>
ヒラリー・ハーン:バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
オーケストラ:シベリウス 悲しきワルツ
 


トゥオネラの白鳥
トゥオネラの白鳥」は、シベリウスがフィンランドの壮大な伝承叙事詩(カレワラ)をもとに企画したオペラのために書き始めていた前奏曲を交響詩に変更したもの。 結局オペラは完成せず、この曲はカレワラの英雄レンミンカイネンの物語によった3つの交響詩とともに「レンミンカイネン組曲」として纏められた中の第2曲。 トゥオネラはカレワラの中の黄泉の国で、その死の川を泳ぐ白鳥をイメージしている曲なのだそうです。 
すぅ~っと冷たく澄み切った空気が流れてきたように感じた出だしの音。 弱音なのにしっかりとしている。 弦の音色は木の温もりを思わせるような音。 静かなヴァイオリンの旋律とイングリッシュホルンの哀しい音色、それに呼応するチェロ主席の低音のソロが暗く幻想的な世界を作り出していた素晴らしい演奏でした。

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 
ヒラリー・ハーンは日本での公演もかなり多いヴァイオリニストですが、演奏を聞いたのは今回が初めてでした。 彼女のポートレイトを見るたびにボルチェンコにすっごく似てるな~~と思っていたのですが、ご本人を間近で見てみると、雰囲気が似ているくらいのものでした(笑)。 彼女はとても華奢でクールという印象がありましたが、今回おめでたのせいか全体的に少しふっくらとして表情も柔らかでしたね。  
協奏曲は14型で、チェロが8人コントラバスが6人という構成のわりには低音域の音は比較的控えめな響きであり、弦セクション全体のまろやかで澄んだ音のためか、洗練されて流麗なブラームスでした。 そのため、それほど音量の大きくないハーンのヴァイオリンも1楽章、2楽章はオケの音にかき消されることなく、張りがあり美しく、抑制のきいたクールで知的な演奏を堪能できました。 3楽章の中盤あたりで徐々にヒートアップしてきたオケの音に若干負けているように聞こえたところもありましたが、最後まで素晴らしい演奏でした。
まぁ、しかし、12月に聴いたクリスティアン・テツラフ+カンマーフィルの情熱溢れる爆進協奏曲とはあまりに違う演奏でしたが、どちらも魅力的で、いろいろな解釈があるものだと感じさせられ、好きな曲はできるだけいろいろな演奏家の演奏を聴いてみたいものだと改めて思ったことでした。
アンコールのバッハも明快で美しい響き。 

交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
ブラームス同様に重厚感はあまり感じられないクリアで奇をてらわない演奏でした。 指揮者が指揮棒を持ったり持たなかったりというのはオケから音楽を紡ぎだすためにどういう使い分けあるのかと時々思ったりするのですが(アニちゃんもそうだったなぁ)、サロネンは2楽章だけ指揮棒なしでした。 トゥオネラとアンコールの悲しきワルツも指揮棒なしでしたが、曲調をより繊細に表現したい時に手での表現が必要となるのでしょうか? 
1楽章は比較的速かったような? 楽章全体が淀みなく流れるように進んでいったように思います。 そして3番の中で一番好きな2楽章は一つの物語が語られるようにじっくりと美しくきかせてくれました。 低弦の響きは重々しく、オーボエは生き生きと。 フーガは厳粛で美しく、自分的にはここが最高に盛り上がるのです(笑)。 3楽章のホルンは少しだけ外れた音がありましたが、ふくよかな響きが見事。 4楽章はアンサンブルが美しく表情も豊かで金管の咆哮が迫力だったフィナーレは堂々たるものがありました。

アンコールの悲しきワルツも弦の音色が非常に美しかったですが、ヤルヴィとカンマーフィルほどにピアニッシッシモでもなく、やるせないような悲しさでもなく、少し温もりを感じるような音色でした。

今年はシベリウス生誕150年という事で、コンサートで彼の作品がプログラムに組まれる事が多くなりそうな1年です。 知っている曲のメロディーから察するにかなり好みの作曲家だと思うので私も今年は今まであまり聴かなかったシベリウスの作品をなるべく多く聞いてみたいと思います。 

また、サロネン&フィルハーモニアの今回のツアーですが、4月19日 NHK Eテレ クラシック音楽館で3月4日のサントリーホールでのコンサートが放映される予定です。 
池袋と違うのは後半のプログラム。 シベリウスの交響曲第5番です。

 1:交響詩「四つの伝説」作品22から 「トゥオネラの白鳥」(シベリウス)
 2:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77(ブラームス)
 3:交響曲 第5番 変ホ長調 作品82(シベリウス)

こちらも今から楽しみです♪
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