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ざざっとキエフ・バレエ 
2014/12/29(Mon)
23日はキエフ・バレエの「くるみ割り人形」を見て来ました。 
去年の来日ではくるみだけ行かなかったので2年ぶりですが、セットと衣装が少し変っていたかな。 特にオープニング、以前はマールイと同じで街並みの背景幕の前をパーティーに向かう親子連れが横切っていったと思うのですが、今回その背景幕がシュタールバウム家になっていて真ん中に開けられた入り口の中に入っていくというように変えられていました。  オープニングが変るとちょっとドキドキうきうきしますよね(笑) 
肝心の舞台の印象は、今回はちょっとこじんまりとまとまっちゃたかな?という感じでした。 全部で5公演(23日は一般発売はされていないソワレがあったようなので実際は6公演のようです)の3作品だったので、ぎりぎりの人数に絞ったのでしょうし、馴染みのあるソリストも少なかったからなぁ。 
主演はユリア・クリクとセルギィ・クリーチャンで冬公演の主演は2人とも初めてかな? クリクは夏の緊張していたオーロラよりは良かったです。 落ち着いた雰囲気の優しげなクララで、音楽をきれいに使ったていねいな踊り。 当初予定されていたオレクサンドル・ストヤノフが劇場の都合で来日しなくなったという事で代役となったクリャーチンは長身で手も足も長いダンサーですが、シドルスキーやニェダクなどと比べるとまだまだ・・・な感じ。 他のダンサーたちは良かったのですが、主役2人の牽引力が弱かったのでキエフの舞台としては少し残念。
ですが、オケは各楽器の演奏もアンサンブルとしての響きもとても良かったです。 いつものことながら舞台をしっかりと見てくれているミコラ・ジャジューラさんの指揮での舞台は、ダンサーとオケとの一体感があってとてもいいですね。


クララ :ユリヤ・クリク
王子: セルギイ・クリャーチン
ドロッセルマイヤー: コスチャンチン・ポジャルニツキー
フリッツ: エリザヴェータ・ゴギードゼ
ネズミの王様: セルギイ・リトヴィネンコ
くるみ割り人形: テチヤナ・ソコロワ
コロンビーナ :アンナ・ムロムツェワ
アルレキン: セルギイ・リトヴィネンコ
サラセン人: マリーナ・ステパンチェンコ、ヴィタリー・ネトルネンコ
シュタールバウム氏: ヴラディスラフ・イワシチェンコ
シュタールバウム夫人: オレシア・ヴォロトニュク
スペイン: マリア・ラブロネンコ、ドミトロ・チェボタル
東洋: オルガ・スクリャプチェンコ、セルギイ・クリヴォコン
中国: カテリーナ・ディデンコ、オレクサンドル・スクルキン
ロシア: カテリーナ・カルチェンコ、ヴィヤチェスラフ・ステリマフ
フランス: アンナ・ムロムツェワ、テチヤナ・ソコロワ
      コスチャンチン・ポジャルニツキー、ミハイル・シニャフスキ―




27日はバレエ・リュスの祭典と題した「レ・シルフィード」と「シェヘラザード」を見て来ました。

青白い照明の下、白いロマンティックチュチュのシルフたちが美しい。 
くるみの王子同様、レ・シルの詩人役もストヤノフからの変更でこちらはヴァーニャ。 今回はヴァーニャは見られないと思っていたのでちょっと嬉しかったです。 男性は一人だけなので、まぁ、舞台上で異次元の背の高さだこと・・・。 長身で線が細いとゆったりした動きで綺麗なラインで見せるのは難しいのかなとも思いますが、頑張っていますよね。 ジャンプなど少し抑え気味だったようにも思いますが、レ・シルの雰囲気を損なわないよう配慮したものですよね。 
シルフの3人も良かったです。 クリクはクララよりこちらの方が合っている感じで優雅でした。 彼女、甲高で足先が綺麗ですね。 ゴリャコワは久しぶりです。 自分の中では彼女はシルフのイメージじゃないんだけど、ベテランプリマらしい安定した踊り。 ムロムツェワはひたすら可憐。 
コール・ドも綺麗で、幻想的な世界を堪能。 しっかし、この演目に限ったことではないけれど、ポーズをとったまま静止している時間の長いコール・ドって本当に大変ですよね。


フィリピエワのゾベイダは2010年のバレエの神髄のルジマトフとの舞台以来2度目ですが、役作りはほぼ同じ。  気位が高く毅然とした美しさをもったゾベイダで、シャリアール王が狩りに出かけるのを知った時の不敵な笑みも同じ(笑)。 そういえばあの時は赤のハーレムパンツに新鮮な印象をもった覚えがありますが、今回はブルーでした。 
オダリスクの女の子たちはほっそくてスタイルがいい。 なかでも一番華奢なムロムツェワは踊りに切れがあり、跳ね上がる脚の高い事! 女奴隷たちが寄ってたかって宦官長から鍵を盗もうとするのを見ながら、男奴隷たちの部屋はどこにしつらえてあるのだろうと思っていました。 背景画が宮殿の外の風景だったので、場面転換で背景幕が上がりそこに奴隷達の部屋がという展開には無理があるし・・・。  果たして、上手と下手の奥で鍵を開ける仕草を合図に上手からは若い奴隷たち、下手からは金の奴隷が出てくるという。 鍵を奪い取るのにあれだけ苦労したんだから、マリインカみたいにもうちょっと舞台セットがしっかり作られていると良かったのにな。 ゾベイダが金の奴隷のいる部屋の鍵を開け扉を開く劇的な瞬間、その高揚をどう演じるのかというのもとても興味深いのですよ。 ま、今回、全体的に超シンプルなセットでしたからね。
キエフの6人の奴隷たちはかなり長身でスリムなダンサーばかりでなかなかに眼福でした。 が、それだけにプトロフの小柄なのが目立ってしまいバランスが悪かった。 プトロフの踊りは切れもあり良かったのですが、あまりにきびきび弾力のある動きが少年のようでもあり、あまりエロティシズムは感じられず、フィリピエワ演じる妖艶で情熱的なゾベイダが狂おしいほどに求める金の奴隷としてはちょっと物足りなかったです。 あの音楽を持ってしてもシェヘラザードの世界観がさほどなく、どうせならプトロフが詩人でヴァーニャが金の奴隷を踊ればよかったのに・・・などと思いながら最後まで見ていたわたくしでした。 
シャリアール王一行が戻ってきてからは、逃げ惑う奴隷たちや彼らに切りかかる王の家臣の人数が少なかったり、金の奴隷も簡単に殺されてしまったりと少しスリリングな盛り上がりに欠けた気もしますが、ラストのフィリピエワは圧巻。 王から奪った短剣を自分に向けて自害するわよと王に迫った時の一瞬の狂気とも思える表情にはゾクっとしたし、死に向き合うわずかな瞬間に見せた毅然とした表情には思わず息をのんでしまいました。 
余談ですが、長身のシャリアール王は誰だったのだろうと思ってキャストを確認したところ、くるみでアレルキンを踊っていたダンサーだったなんて! ブーツを履いているとはいえ、あんなに大柄だったっけ? にしても役者ですねぇ!!


「レ・シルフィード」(全1幕)
詩人: ヤン・ヴァーニャ
マズルカ: ユリヤ・クリク
ワルツ: テチヤナ・ゴリャコワ
プレリュード: アンナ・ムロムツェワ
ワルツ: ユリヤ・クリク
シルフィードたち キエフ・バレエ

「シェヘラザード」(全1幕)
ゾベイダ: エレーナ・フィリピエワ
金の奴隷: イヴァン・プトロフ
シャリアール王: セルギイ・リトヴィネンコ
シャザーマン(王の弟): ヴラディスラフ・イワシチェンコ
宦官長: ヴィタリー・ネトルネンコ
オダリスク: マリア・ラヴロネンコ、アンナ・ムロムツェワ、オレシア・ヴォロトニュク
奴隷、兵士、妻たち キエフ・バレエ

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