ブラームス・シンフォニック・クロノロジー (1) 12月10日
2014/12/13(Sat)
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

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ブラームス
ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 (ピアノ:ラルス・フォークト)

   ----- 休憩 -----

交響曲第1番 ハ短調

<アンコール>
フォークト:ブラームス ワルツNO.15変イ長調
オーケストラ:ブラームス ハンガリー舞曲第10番ヘ長調
               ハンガリー舞曲第1番ト短調



パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルの「ブラームス・シンフォニック・クロノロジー(偉大なる交響曲4つに、壮大なスケールの協奏曲を併せ、創作順に追いつつブラームスの深化を体感する4日間)」」の1日目は、1857年ブラームス24歳の時に完成したピアノ協奏曲第1番と1876年43歳の時にようやく完成をみた交響曲第1番。 


ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
ソリストのラルス・フォークトは1970年ドイツ、デューレン生まれ。 ピアニストとして多彩なレパートリーを持っているだけでなく、2014年に音楽監督に就任したイギリスのノーザン・シンフォニアでは指揮、弾き振りもこなしているそうです。 だからなのかな? オーケストラだけの演奏の時にはオケの方を振り返って演奏を聴いたりもしていました。
オーケストラは第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンの対抗配置で第1ヴァイオリンが10人、第2ヴァイオリンがたぶん8人でコントラバスが左奥に4人。 チェロとヴィオラは何人なのかわからず。
出だししばらくは音がもの凄くこもって聞え、アンサンブルが合っていなくて濁っていたようにも聞えて驚きましたがピアノソロが入る頃にはクリアになりました。 休憩中に隣の方もそんな話をしていたのですが、あれはどうしてだったのだろう? そして出だしから畳み掛けるように速いテンポで力強い演奏。 フォークトもタッチが力強く一音一音がはっきりしている。 それでも1楽章はやはり普段よく聞く大編成の弦の音よりは、音の塊の中に隙間があるような感じと何かいつもは弦の音に消されて聞えない音を聞いたような気がしました。 低音もやや弱かったような。
2楽章はメロディーが本当に美しい。 1楽章とは全く違うフォークトの優しく繊細な音色は鎮魂のようでも慈愛のようでもあるような響きで、いつまでも聴き入っていたいほどに美しくロマンティックな演奏でした。 
その心地よさを一挙に打ち破るように始まった3楽章はピアノもオケもエネルギッシュ。 お互いを挑発するような掛け合いの中での弦の美しい響き、ピアノの骨太で鮮烈な音が印象的でした。 

フォークトのアンコールはブラームスのワルツから。 柔らかで優しいタッチ。 2楽章の音色に聴きほれたように、爆演ではなくこちらが本領なのではないでしょうか? 


交響曲第1番 ハ短調
パーヴォさんはソリストがいない時は指揮台にたってオケの方を向くなりまさしく振り向きざまに演奏を始めるという事をすっかり忘れていた。 ある程度予想はしていたけれど、それを上回るテンポの速さ。 自分の席が上手ブロックだったので、ステージ右に位置するティンパニー奏者がよく見えて音もストレートに伝わってくる感じ。 刻みも速く音も大きくて弦の音を凌いでいる。 流れるようにというより疾風のごとくな演奏でフレージングも少し長いように感じる。 音が湧き立つ感じがまた凄い。
オーボエ、クラリネット、ヴァイオリンソロと美しい音が紡がれていった2楽章は秀逸でした。 さすがにここは少しテンポが落ちるのでゆったり聞けたし。 ヴァイオリンソロは協奏曲のコンマス(Florian Dondererさん)から代わったコンミス(Sarah christianさん)だったのですが、なんとコンマスは第1ヴァイオリンの一番後方プルトで表情豊かに演奏されてました。 驚いた・・・。 
3楽章からはまた速いテンポに戻り、怒涛の4楽章へ。 どの奏者も体を大きく揺らしながらの渾身の演奏ぶりで、厚みを増した弦・管・打の音が交じり合った旋律の嵐のような流れにただ圧倒されたフィナーレでした。

アンコールのハンガリー舞曲。 2曲ともに表情豊かに音色美しい演奏で素晴らしかった。


昨年のベートーヴェンと同じくそのスピード感と尽きる事ないエネルギーに驚嘆しましたが、ブラームスでもこんな演奏はありなんだろうか・・・。 ブラームス本人が聴いたら顔をしかめるのか絶賛するのか、心底確かめてみたくなったヤルヴィ&カンマーフィルのブラームスチクルス初日でした。 
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