ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」 11月26日
2014/11/30(Sun)
もうかなり前からボリショイの中で一番好きな男性ダンサーはスクヴォルツォフなんです。 タイプするの大変なので(笑)ルスランに変えますが、所違えど、ルスランもシヴァコフと同じ98年組なんですねぇぇ。 フォーゲルもそうで、自分にとって98年ってのは妙に当たり年なんだなぁとどうでもいい事を改めて思った次第なんですが・・・。

この日の舞台はそのルスラン♪につきました。 彼がジークフリートとして登場して舞台が引き締まる感じがするのがやはりロヂキンの時とは違います(ロジキンがどーのこーのじゃないけれど)。 コール・ド・ダンサーを率いての乾杯の踊りも、やはり3角形の頂点にいる人である存在感が違う。 王子としての立ち振る舞いも落ち着いていてエレガントで、優しそうな瞳の笑顔も素敵です。 

王子とのトロワはコフロワとクレトワで、出て来た時は双子のように似て見えましたが、踊りだすと全く違う・・・。 いちいちいらない色気を振りまいているようなコフロワの踊りがちょっとげんなりでした。 ソリストとリーディングソリストなので仕方ないですが、クレトワとの間に技術的な差もありすぎてペアとしてはどうなのかなぁ。 クレトワは前回同様、華やかにメリハリのある美しい踊りで良かったです。 あとレヴェランスの時に常にコフロワがクレトワより若干前に出ているのもなんとなく気になりました。
ルスランの踊りは柔らかで綺麗。 跳躍の高さは普通ですが、指先足先まで温さがなく、ザンレールの着地も綺麗に決まっていたし、さすがはプリンシパルの踊りでした。 サポートも安心して見ていられますよね。 

そうそう、王妃様のカラショーワも長身美女ですが、とっても色香のある方で、ジークフリートに一歩一歩歩み寄ってくる様がなんだかとても艶かしく、特にロヂキンの時には危ない母子に見えたんでしたっけ。 

道化のスモリャニノフはかなり筋肉質なダンサーですね。 しかもカチンカチンに固そうに見える・・・。 道化にしては比較的大柄なのでピルエットや跳躍に迫力がありました。 テクニシャンだとは思いますが、ちょっとアクが強いかなー。 で、ボリショイの道化って王子が好きでまとわりついている存在ではないんですね。 新国やマリインスキー(確か)だとオディールの邪悪さを感じ取って王子に気づかせようとするけれど、彼はオディール? いいんじゃない?くらいの反応でしたから(笑)。

楽しみにしていたニクーリナの白鳥。 可愛らしい顔立ちと目使いのせいか、あどけなさを感じるオデットで、白鳥の群れを率いる女王というよりは白鳥たちに大事に守られてきた姫という感じ。 なので落ち着いてシリアスな表情のルスランとの並びが自分が理想とするオデットとジークフリートには見えなかったというか、有体に言ってしまえば、おじさんと少女みたいな感じでですね・・・、ちょっと違ったんだなぁぁぁ。 いや、もちろんルスランはとっても素敵なんですけど、もう少し大人で悲恋の似合うオデットと見たかったです。 ザハロワを見た後というのもありましたが、ニクーリナのオデットからは、美しいラインが目を惹くとか演技が細やかでドラマ性があるというように特に際立った印象はうけなかったのが少し残念でした。 
一方のオディール。 妖艶さや魔性で王子を誘惑するというのではなく、不機嫌とも見える表情を保ち、時々口元を歪め不適な微笑を浮かべるというアプローチは面白かったです。 踊りは大きくはっきりと。 彼女は足が綺麗なのでアントレでのアラベスクなどのポーズはとても綺麗でした。 PDDでは、多少の乱れはルスランがしっかりと補正していたので、伸び伸び踊っているという感じでした。 ヴァリはスピードもあり、ここで王子を落とさずしてどうすると言わんばかりの熱のこもりようでヒートアップ。 32回転もダブルを多く織り交ぜ(トリプルもありましたっけ?)フィニッシュも綺麗にまとめていました。
ルスランは本当にこの日は好調で、黒鳥のPDDも安定していて素晴らしかったです。  
 
ロットバルトはロヂキン、ホールバーグの降板がなければラントラートフだったんだよなぁぁなどと思っていたからというわけではないけれど、う~~~ん、あのキレキレシャープなベリャコフの正統派ロットバルトを見た後ではちょっと分が悪い。 まだあまりこの役を踊っていないのかデーモニッシュな雰囲気が踊りと体のラインから感じられないのですよね。 グリゴローヴィチ版ではロットバルトがただの悪役ではなくて王子の運命を操る陰の主役なので、もう少し強い存在感が踊りと醸し出す雰囲気に欲しいです。

ハンガリーのカルポワは美しくデカイ。
スペインボーイズ、気に入った右から2番目のダンサーはHPをチェックしたところミハイル・コーチャンらしく、プログラムに4人だけ紹介されているコール・ドの一人でした。  切れがあって爽やかで良い感じです。 バヤデルカの金の仏像をレパートリーにしているそうなので見られるかもですが、あの被り物じゃちょっともったいないなぁぁぁ。 他の男の子たちもジャンプバットマン?で伸びた脚が綺麗で勢いがあって良かったです。 眼福。 そしてこの日はちゃんとアリザーテの踊りも見たのです(笑) きびきびとした動きが気持ちよい踊りでした。  
ナポリのチミホロワも可憐で上手い。 で、トランペットの朗々とした響きがとっても聴き応えがあったんですよねー。 その後のファンファーレは潰れてましたけど・・・。  
ポーランドのパリエンコはえーっと記憶がほとんんど飛んでしまいました。
ロシアのセメニャチェンコが終盤で滑るアクシデント。 ロシアは踊りきりましたが、王子の前での花嫁候補たちの踊りには出て来なかったので脚を痛めたようです。 大事無いといいですが。 (ハンガリーでもコール・ドの女の子が転んでいたけど新しいバレエ床の状態は大丈夫?) 5人で踊るはずが4人になってしまってフォーメーションなど大丈夫なのかと少しハラハラしましたが、こちらの心配がバカみたいなほどに全く動じる事なく、4人が次から次へと魅力を振りまきながら王子の手を取り踊っておりました。 すご~~い! こういうのって予め練習しているのでしょうか? それともプロなら出来ちゃうの?? なんかとっても感心&感動してしまったのでした。
 
コール・ドはポアントの音は20日より若干大きかったような気もしましたが(自分の席は同じ)。 そろそろ疲れも溜まってきていますよね。 でも踊りはよく揃っていたと思います。 特に2幕2場は叙情的で美しかったです。 

ラストシーンは相変わらずあっけないのですが、ルスランの演技は上手かったです。 オデットを失ったジークフリートの絶望と悲しみがしんみりと伝わって来ました。





オデット/オディール:アンナ・ニクーリナ
ジークフリート王子:ルスラン・スクヴォルツォフ
王妃(王子の母):クリスティーナ・カラショーワ
悪魔ロットバルト:デニス・ロヂキン
王子の家庭教師:ニキータ・エリカロフ
道化:アレクサンドル・スモリャニノフ
王子の友人たち:ダリーヤ・コフロワ、クリスティーナ・クレトワ
儀典長:ヴィタリー・ビクティミロフ
花嫁候補たち
ハンガリー:アンジェリーナ・カルポワ
ロシア:マリーヤ・セメニャチェンコ
スペイン:チナーラ・アリザーデ
ナポリ:アンナ・チホミロワ
ポーランド:ヤニーナ・パリエンコ
3羽の白鳥:マリーヤ・セメニャチェンコ、オルガ・マルチェンコワ
      アナ・トゥラザシヴィリ
4羽の白鳥:ユリア・ルンキナ、アンナ・ヴォロンコワ、
      スヴェトラーナ・パヴロワ、マルガリータ・シュライネル
ワルツ:アンジェリーナ・カルポワ、アンナ・レベツカヤ、
    アナ・トゥラザシヴィリ、ネッリ・コバヒーゼ、
    ミハイル・クリュチコフ、イワン・アレクセーエフ、
    ドミトリー・エフレーモフ、アルテミー・ベリャコフ
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コメント
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ボクもルスランが大好き。だから白鳥はこの日だけ見に行ったんだよ。ホントに最後はあっけらかんだよねえ。

でもって、金曜からはパリまで胡桃を見に行ったの。だけど、またジョシュアにふられちゃった… でもレオノール・ボーラックとジェルマン・ルーヴェの二人が若々しくて良かった。その日の夜は「泉」の初日。最後って、カール君、ホントにその相手でいいの?
金曜に見た「パリのアメリカ人」は舞台作品として中途半端で面白くなかったけど、日曜に見た「ラ・ボエーム」は最後に泣いちゃった。
2014/12/07 19:33  | URL | シロジャビ #YvEbeA.k[ 編集]
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わぁ、またパリに飛んだうさぎ君!
でもジョシュア、また消えちゃったのね・・・。 次こそは見られるといいですね!
ボーラックとルーヴェは詳しいサイトさんによると二人揃ってスジェに昇進したそうで、シロジャビ君の感傷眼もすごいなー!!
パリオペ、バレエの舞台装置・衣装もゴージャスだけれど、オペラも目を見張るものがあるのでしょうねー。
クリスマス前でパリの町並みもイルミネーションがとっても美しいんだろうなぁぁぁ。
2014/12/08 22:24  | URL | M #il9tusdg[ 編集]
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