9月14日 東京都交響楽団プロムナードコンサート
2014/09/15(Mon)
昨日はヤクブ・フルシャのブラームスが聴きたくてサントリーホールで行われた都響のプロムナードコンサートへ。 この週末は家の近辺も秋祭りのところが多かったですが、カラヤン広場もお祭りの屋台が並んでいましてけっこうな賑わいでした。

東京都交響楽団
指揮:ヤクブ・フルシャ(主席客演指揮者)
コンサートマスター:矢部達哉

カベラーチ:時の神秘
       ~大オーケストラのためのパッサカリア~(日本初演)

    --- 休憩 ---

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 

<アンコール>
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第10番



日本初演というチェコの作曲家カベラーチの「時の神秘」。 作品をよく理解してもらうためにと、フルシャ自身が曲の解説をするプレトークが13時35分から15分ほど行われました。
ミロスラフ・カベラーチ(1908~1979)はチェコを代表する作曲家の一人でありながら、ナチスや共産党支配下で不遇の人生を送り、あまり世界には知られていない作曲家なのだそうです。 フルシャ氏曰く、ドヴォルザーク→マルティヌー→カベラーチというようにチェコの音楽が受け継がれて来たとの事。 カベラーチは8つの交響曲を残しているそうですが、最も良く知られているのは交響曲ではなく1953年から1957年にかけて作曲されたこの「時の神秘」だそうです。 コラールを思わせるゆっくりとしたテーマといろいろな楽器によって素早く激しく展開していくモチーフの二つが特徴との事でした。
 
カベラーチ:時の神秘
聞えるか聞えないかほどのPPPP(ピアニッシッシッシモ)の出だしはバスクラリネットやコントラバスだそうですが、この小さな音は果たしてホールのどのあたりまで届いたのだろう? その後に出てくるテーマとなる旋律はヴィオラから第2ヴァイオリンに引き継がれるとの事でしたが、その解説を聞いていてもはっきりとは分かりませんでした。 曲の前半、第1ヴァイオリンを除いた弦セクションはプルトの片方がピチカートで演奏していたためか奏でる音がどことなく不気味な感じ。 その後木管や金管も加わりテンポも音量も急激にぐんぐん上がっていき、フルシャ氏のアクションも一段と大きくなりアーチ型という曲の頂点へ。 かなりの激奏。 それでもオケの音は纏まっていて綺麗でした。  私的には時の神秘というより、宇宙の、惑星同士の激突(回避)のような印象を持ちましたけれど・・・。 最後はまたテンポを落とし、暗く悲しげに静かに終わりました。 ちょっと違うんですが、プロコフィエフのロミオとジュリエットの最後のような悲しさと静けさがありました。 
演奏時間は約25分ほど。 

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調
カベラーチを聴いている時にはまったく気にも留めなかったのですが、ヴァイオリンセクションは女性が多いのですね。 7割くらいですかね。 
カベラーチ同様16型の大編成でしたが、出だしからアンサンブルはよく揃っていて淀みなく流れる弦の音色がとても美しい。 フルシャ氏は時々非常にアグレッシブに煽ったかと思えば、もの凄く優しい笑顔で何かを語りかけるようだったりと表情は豊かでしたが、大袈裟なアプローチのないストレートですっきりした演奏だったと思います。 3楽章は華やかに盛り上がりとても聴き応えがありました。 また、4楽章は盛り上がった勢いで終わるのではなく、最後は少しテンポを落とし、しみじみ聞かせて終わった感じでした。 とても良かったです。
印象的だったのは2楽章の出だしのホルン。 けっこう力強く入りましたね。 そして、もの悲しさが切々と伝わってくるような4楽章のフルートソロはこの曲の中でも特に好きなところなのですが、とても美しいソロで満足です。

アンコールのスラブ舞曲第10番もフルシャとオケの息がぴったりで非常に素晴らしかったです。


都響は主席客演指揮者としてのフルシャの任期を2018年3月まで3年間延長したそうです。 まだしばらく彼の演奏を日本で確実に聴く事ができるのは本当に嬉しいニュース。 今後もチェコからの音楽大使という役割を担っていくのでしょうね。 そういえばプレトークでは作品の解説の他に、都響が多くの人に知られているスメタナやドヴォルザークだけでなく、あまりメジャーではないマルティヌーやまだ誰も聞いた事のないような作曲家の作品を演奏する事は冒険のようなものでもあるけれど実によく応えて素晴らしい演奏をしてくれると賛辞も述べていましたっけ。 
来年早々に来日するプラハ・フィルハーモニアのコンサートでも都響のようなプログラムを組めれば良いのかもしれませんが、まぁそれはいろいろ難しいのでしょうね。 私は2月5日(木)に芸術劇場で行われる「わが祖国」の全曲プログラムは絶対に聴きに行くつもりです。
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