エトワール・ガラ Bプロ 8月1日
2014/08/16(Sat)
Aプロの翌日にBプロも見に行ってきました。 Bプロは古典色が薄いという事にチケットを買ってしまってから気づいたので、あっちゃー・・・とちょっと不安だったのですが、流石は演出力に定評のあるエトワール・ガラ、十分魅力的でした。

<第1部>
「眠れる森の美女」より ハイライト
振付:ルドルフ・ヌレエフ 音楽:P.I.チャイコフスキー

《ローズ・アダジオ》ドロテ・ジルベール、
           バンジャマン・ペッシュ、アレクサンドル・リアブコ、
           エルヴェ・モロー、福田昂平(Kバレエ カンパニー)

ドロテは華やかな姫でしたが、表情が少し硬くて若干緊張していたのかな? でも長いバランスで最後は王子の手を取らずにポーズをとるという見事なプロムナード。 その4人の王子もまた豪華な顔ぶれで・・・。 一人Kバレエからの助っ人が入っていましたが、次の次でモペイを踊るフォーゲルはやはり無理だったのでしょうか。 オーロラを見つめるリアブコの優しい表情がなんともいえず素敵でした。  

《ローズ・アダジオのヴァリエーション》ローラ・エケ
踊りは良かったですが、このヴァリエーションは好みで言えばもう少し柔らかな表情で軽やかに踊って欲しいです。

《第2幕の王子のヴァリエーション》オードリック・ベザール
マクミランのデ・グリューの難儀な振りを思い出させるような脚の動きや、ヌレエフらしくダンサーに全く気を抜く隙を与えない拷問のような振付の連続。 最後のほうは流石に少し息が上がっていましたが、べザールはラインを崩す事無くきっちり踊っていました。 

《第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ》アマンディーヌ・アルビッソン、マチュー・ガニオ
オペラ座の衣装って本当にゴージャスだし、他のバレエ団とはセンスが違いますね。 小さい薔薇?の飾りが付いているオーロラの衣装が美しく可愛らしいだけでなく、デジレの上着のお花の刺繍がものすご~~く素敵。 踊りのほうは失礼ながら普通でした。 もちろんマチューの佇まいや身のこなしは美しく麗しかったけれど、ペアとしての合い方がいま一つだったように思います。


「デジール」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:アレクサンドル・スクリャービン
ピアノ演奏:金子三勇士
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ


Aプロに続き、二人で踊ることの素晴らしさをしみじみと感じさせてくれたのがハンブルグペアです。 なんというか、すべてを分かち合っているというか・・・、踊っている姿がそれだけでドラマなんですよね。 
金子さんが見とれるような表情で二人を見ながら丁寧に演奏していたのも強く印象に残っています。


「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ 音楽:C.P.E. バッハ 
フリーデマン・フォーゲル 


久しぶりに見るフォーゲルのモペイ。 彼の引き締まった筋肉美を堪能しましたが、2度3度と見ても面白いかというとそうでもないので、できれば何か他の演目を見たかったなぁ。


「ル・パルク」より "解放のパ・ド・ドゥ"
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ 音楽:W.A.モーツァルト
イザベル・シアラヴォラ、バンジャマン・ペッシュ


薄化粧にシャツというさっぱりとラフな姿であるにもかかわらず匂いたつようなシアラヴォラの色香。 


「こうもり」より
振付:ローラン・プティ 音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世
アマンディーヌ・アルビッソン、エルヴェ・モロー


アルビッソンははつらつと生き生きとしていて純クラの2演目より良かったです。 エルヴェはどんな衣装でも麗しいし、踊りも綺麗でしたが、なんとなく表情が冴えなかったかな? 


<第2部>
「牧神の午後」
振付:ヴァーツラフ・ニジンスキー 音楽:クロード・ドビュッシー
バンジャマン・ペッシュ、ローラ・エケ


牧神とニンフの2人だけのバージョンは初めてかもしれません。  ペッシュの「牧神の午後」といえば、2007年のルグリ公演でのティエリー・マランダン振付の作品(白いブリーフいっちょでペッシュの名前がティッシュに変りそうになった、あの作品です)があまりにもきょーれつだったため、今回のニジンスキー版にどうペッシュ色を出してくるのか妙に期待が高かったのですが、欲望の対象となるニンフへ向ける表情などは意外に控えめでした。 エケのニンフはもっとクールかと思いましたが、こちらも意外にソフトな感じ。 

「牧神の午後」
振付:ジェローム・ロビンズ 音楽:クロード・ドビュッシー
アマンディーヌ・アルビッソン、エルヴェ・モロー


ロビンスの「牧神の午後」は何度か違うダンサーで見ていますが、今までで一番作品そのものに得心がいったというか・・・。
アルビッソンはこの演目が一番でした。 エルヴェの醸し出す気だるい官能のようなものに髪をおろした彼女の柔らか且つつかみどころがないような雰囲気がとても良く合っていて、作品の紹介にある不可思議な世界というものを感じさせてくれました。 


<第3部>
「シェリ」
振付:ローラン・プティ 音楽:フランシス・プーランク
イザベル・シアラヴォラ、マチュー・ガニオ


50歳に近づき世間の酸いも甘いも知った元高級娼婦レアと裕福な家庭でわがまま放題に育った24歳年下の美青年シェリ。 身をひかなければとわかっていてもシェリを突き放す事ができずにいるレアとその思いを全く知らないシェリとの甘い寝室のPDDとのことですが、白いTシャツ、短パン、靴下に黒い靴という格好のマチューがかわいそすぎ。 それでもそんな格好でも間抜けにも下品にもならないのがマチューならでは。 物語は全く違いますが、大ラスの「椿姫」の黒のPDDに繋がる幸せな恋人同士の寝室のPDDなのかな??


「アモヴェオ」
振付:バンジャマン・ミルピエ 音楽:フィリップ・グラス
ドロテ・ジルベール、オードリック・ベザール


歩く、抱きしめるなどの日常的な動きを鍛え抜かれたバレエの身体で表現する事によってラブストーリーの変容を見せることを望んだ作品との事。
ドロテの身体能力の高さを改めて感じたコンテです。 べザールのサポートも安心して見ていられました。 スターの輝きがあるダンサーでなければどうなんだろう?とも思える作品でしたが。


「お気に召すまま」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:W.A.モーツァルト
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ


アッツォーニの愛らしさもリアブコの愛する者に向ける優しい眼差しも反則に近いものがあります(笑)。 何を踊っても素晴らしかったこのペアがこの公演の成功の立役者である事は言うまでもないですね。


「椿姫」より“黒のパ・ド・ドゥ”
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ演奏:金子三勇士
イザベル・シアラヴォラ、フリーデマン・フォーゲル


フォーゲルのアルマンは見るまでかなり不安だったのですが・・・。 一人憂鬱にふさぎこむ姿や訪ねてきたマルグリットに向ける冷たい視線に彼が言いようもない辛い思いをしたというのは見て取れなかったけれど、まぁ、そこは翳りというものに縁遠いフォーゲルだから仕方なしと。
マルグリットへの押さえ切れない思いをまっすぐにぶつけていくあたりからは良かったです。 シアラヴォラもアルマンに自分の辛さを訴えにきたもののアルマンの情熱を前にして苦しさの中でまた受け入れてしまうマルグリットを好演。 複雑なリフトも流れるようにこなし、定年でバレエ団を退団したダンサーとは思えないほどでした。

  
Bプロのフィナーレも同じく「マンボ」。 椿姫の後のマンボはAプロ以上に妙な感じ・・・。 
シアラヴォラ、やはりとても明るい方ですねー。 そして牧神の衣装のままのペッシュもカーテンからすっと脚だけみせてみたり妖しげな視線を投げかけたり・・と観客を楽しませてくれました。 エケもニンフのあの手のポーズをしてくれたりして2人ともサービス精神旺盛♪
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