7月8日 スイス・ロマンド管弦楽団コンサート
2014/07/13(Sun)
楽しみにしていたスイス・ロマンド管弦楽団と大進くんのコンサート、とても素晴らしく、また素敵なコンサートでした。
予報の雨に降られることもなく、余韻に浸りながら幸せ気分で家路につけたことも嬉しかったです。

指揮者の山田和樹さんは1979年生まれ。 2年に一度開催されるブザンソン国際コンクールの2009年指揮者部門で優勝して一躍有名になったような記憶があります。 スイス・ロマンド管弦楽団とは2010年に初共演した時にお互いにものすごく良い相性を感じたそうで、特にオケが彼にぞっこんだったようで、いきなり芸術監督のポジションをオファーされたのだそうです。 ただ、いろいろ考え時期尚早と辞退したところ、なんとしてでも・・・という強い意向のオケが、では主席客演指揮者に!と新たなポジションをオファーして今に至るという事です。 すごい惚れ込みようですね。 
この日はオケの配置がなんか違う・・・と思ったら、ステージ上がかなり階段状になっていまして、弦楽器の前から4列目くらいから段差が出来てました。 

スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:山田和樹 (首席客演指揮者)

藤倉大:Rare Gravity(世界初演)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (ヴァイオリン:樫本大進)

    --- 休憩 ---

ベルリオーズ:幻想交響曲

<アンコール>
樫本大進:J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調から「ラルゴ」
オーケストラ:シュレーカー 舞踏劇「ロココ」より「Ⅲ. マドリガル」         
        ビゼー 「アルルの女」第2組曲から「ファランドール」



藤倉大:Rare Gravity
2013年、スイス・ロマンド管弦楽団の委嘱により作曲され、山田和樹に献呈された、世界初演の作品。
母親の胎内の中で子供が羊水に浮かびどんどん大きくなるのはどんな感じだろうかという想像から生まれた瞑想的な曲なんだそうです。 ストラビンスキーの火の鳥っぽい音の出だしに「お!」と思ったのですが、残念ながら私はダメでした。 ものすごい不協和音などの苦手なタイプの音はないけれど、単調で長すぎ・・・。 20分近くありましたが、せめて半分くらいなら・・・。


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
待ち焦がれた大進くんのコンチェルト。 オケの弦楽器の繊細で優しい音色に大進くんの艶やかで力強いヴァイオリンの音色が重なる。 彼のコンチェルトを聴くのはもう何年ぶりかわからないくらい久しぶりだったのですが、堂々とした弾きっぷりでした。 芯のしっかりした音が気持ちよくホールに響き渡る。 録音されているブラームスのコンチェルト然り、彼の音色には独特の色気のようなものを感じるのですよね。 そして旋律の表現というか歌わせ方がほんとうに好みで上手い。 カデンツァも素晴らしかったです。 
全体を通してテンポはややゆっくりめだったと思います。 オケは伴奏に徹してか控えめな感じもしましたが、ソリスト、指揮者との一体感は感じられました。 たぶん、1月に聴いたサンクトペテルブルグ・フィルハーモニーの演奏が、躍動感とパワーがありすぎたのでなんとなく遠慮がちに聞えてしまったのだと思います。 


ベルリオーズ:幻想交響曲
1楽章の出だし、弦、特に第1ヴァイオリンがもう少し歌っても良いのではと思いました。 このオーケストラは木管がとても美しくよくなるので若干圧倒されているように聞えてしまいました。 2楽章のワルツは華やかな舞踏会の会場がイメージできる流麗さが良かったです。 3楽章はのどかで平和的な響きの前半に対して終盤では淋しく物悲しさを漂わせる響き。 この管の音のさり気ない違いがいいです。 幻想はやはり4楽章、5楽章が好き(笑)。 4楽章は打楽器と金管がここぞとばかりに爆発。 5楽章は魔界のお祭り騒ぎという感じで盛り上がりました。 あの弔鐘の音が聞えてくると、これからどれだけ狂った夜宴を聞かせてくれるのかというワクワク感も高まるんですよねぇ。 この5楽章の曲の発想というか構成は天才的ですよね!
オケのメンバーが本当に山田さんの指揮をよく見ていますね。 特に自分の席の真正面だった第2ヴァイオリンの第1プルトの奏者(ジェラルド・バトラーをもっとすっきりさせた感じのナイスミドル♪)の真剣な眼差しが印象的でした。

幻想の終了時にすでに9時半、観客の熱狂的な拍手の中、駆け上がるように指揮台に乗った山田さんは、「今日は本当にどうもありがとうございました。 こんな時間なんですけど、アンコールをご用意しているのですが・・・。」と恐縮しながらご挨拶。 さらに大きくなった拍手に安心したようにくるっと向きを変えてオーストリアの作曲家シュレーカーの「マドリガル」とビゼーの「ファランドール」を続けて演奏。  ファランドールはもともとこのテンポの予定だったのか? それとも急いだのか? かなり速めのテンポで大盛り上がり♪ オケのメンバーも楽しそうな笑顔でコンサートが終わるのを惜しんでいるようにも見えました。 
アンコール終了後、山田さんとオケは90度ずつ角度を変えて、会場全体に一礼ずつ。 こんなオーケストラ初めて見ましたが、客席はさらに彼らに親近感を覚えスタンディングオベーション。
山田さん、音楽的才能に加え、この人柄でオケや聴衆を惹きつけているのでしょうね。


なお、このコンサートは、8月24日(日)21:00〜 「クラシック音楽館」NHK-Eテレ で放映予定だそうです。 もう一度聴けるなんてとっても嬉しい!!
この記事のURL | 音楽 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<キエフの夏公演が始まりました♪ | メイン | イタリア ヴェネツィア RED ANGEL >>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/2882-f2adb2af

| メイン |