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パリ・オペラ座「ドン・キホーテ」 3月13日
2014/03/18(Tue)
いろいろバタバタしていますが、13日に見てきたパリオペのドン・キホーテの大雑把な感想を。 それほど褒めてません。

パケットで見たくて、土曜日よりは平日の方が席がいいかなぁという安易な発想で13日を。
もらったキャスト表でパケットのバジリオに変更がない事を確認。 そしてプログラムで今回のツアー参加メンバーにサイズがいるかどうかを確認しようとしたのだけれど、プログラムには現在のパリオペダンサーすべてが記載されているので、サイズが来日しているのかどうかは分からず(悲)。
ヌレエフ版はオーレリとルグリのDVDを持っていますが、ずーい分前に買ってその時に見ただけなので、ほとんど覚えていませんでした。 プロローグが丁寧すぎてやや冗長気味。 そして2幕が野営地と夢の場で3幕が居酒屋と結婚式という順番。 キトリとバジルは野営地でロレンツォやガマーシュの追跡をかわすためにジプシーたちからもらった?ジプシー衣装で居酒屋に逃げ込んで来るんですね。 なんかちょっと変った感じの居酒屋だったわ(笑)。

まーしかし、ヌレエフ版ってドンキに限った事ではないけど主役からコール・ドに至るまで本当に振りが多いと改めて思いました。 で、自然な動きのベクトルに逆らったパも多いのですよね。 ランチベリーのゆっくりめのぬるい音楽(個人的にとてもキライ)+パリオペのエレガントティストとは相反するような気がしないでもないのだけれど・・・。 
なので、その拷問的振付の最たる役であるバジルを踊るにはまず若いエネルギー!という感じなので、パケットあたりの年齢だとほんとーはきついんだろうなと。 でも、この日のパケットは1幕は若干切れがよくなかったけれど幕が進むに連れてどんどん動きが良くなったと思います。 3幕で体力切れにならないような配分をしたのかしら? 役者的なセンスはあるのでお芝居はばっちりだし、私にしてみれば、この人誰?という新エトワールたちとは違う輝きと存在感がありました。 
サポートも上手いので見ていて安心ですが、1幕の片手リフトが決まりきらなかったのはちょっと残念。 
アリス・ルナヴァンは、かーなり勝気で男勝りな感じのキトリ。 大きめの扇を広げるたびにパシャっと凄い音がしていたのが印象的でした。 踊りはダイナミックではっきりしていてどことなく挑戦的。  キトリだからかまわないのでしょうが、身体能力の高さに任せた踊りが時々乱暴に感じられるところもありました。 

エスパーダのデュケンヌもなかなかのイケメンで良かったです。 ただ、意外に踊りが美味しくないというか、見せ場が少なかったような・・・。 舞台上手奥から斜めにマントを翻しながらら進む大好きな振付がなかったのも残念でした。 踊り子のエッケも雰囲気があって上手かったです。 二人が踊るスペースが少し狭くてかわいそうだったかなー。

2幕冒頭、ジプシーの野営地でのキトリとバジルの長めのPDDに同じミンクスのバヤデールの1幕ニキヤとソロルのPDDの音楽が使われていたのにはかなり違和感を覚えました。  悲恋の恋人同士とドタバタ劇の陽気なカップルですからね・・・。 
夢の場はコール・ドの人数がわりと少なめでしたかね? 優雅な動きでスタイルも良く美人のオニール八菜さんに自然と目が留まりました。 ルナヴァンのクラシックラインはあまり綺麗ではなく夢の場の姫という雰囲気でもなかったですが、踊りはそつなく。 特に連続ジュテは高く余裕がありました。  ドリアードの女王はエトワールになりたてというアルビッソン。 顔写真からほっそりとしたダンサーをイメージしていましたが、わりと上半身が厚く大柄なダンサーでした。 ルナヴァンよりはエレガントなラインだったけれど、ジャンプして片足で着地するたびにもの凄い音を立てていたのはいただけない。 さらにイタリアンフェッテでのミスもあってあまりパッとしなかったな。  一番印象が良かったのは軽やかなステップだったキューピッドのジザンダネでした。  衣装がゴージャスなゴールドのチュチュなので最初出てきた時は誰?と思いましたが(笑)。  

居酒屋は最初に触れたように、キトリとバジルがジプシー衣装だったのでちょっと不思議な感じ。 キトリとバジルの踊りとエスパーダの踊りがわずかにごちゃごちゃになっていたような? メルセデスらしきダンサーもいなかったよなぁ(すでに記憶はそーとー怪しいです)? 狂言自殺のくだりは大芝居をぶちまかすとうい感じではなく、わりとさくさくと進みました。
ロレンツォが二人の結婚を許したあとのガマーシュとキホーテの決闘も、マールイがやらなくなってからは久しぶりに見たような。 ここまでのガマーシュが比較的くせのないお人良しな雰囲気だったのでちょっと意外な気も(笑)。   
そして結婚式。 ソロを踊ったパクは将来を期待されているダンサーとの事ですが、なるほど見せ方も心得た軽快な踊りでした。 そうそう、夢の場でも思ったのですが、コール・ドのチュチュ、スカートがもう少し小さいほうがバランスが良くなって、ダンサーのスタイルや踊りが美しく見えるのではないのかしら? 
パケットとルナヴァンは堂々としたプレゼンスで舞台に華やぎも与えていたと思います。 特にパケットはこのGPDDが一番安定していて、パリオペの舞台としての格をここで彼があげたかなと感じました。 


カーテンコールは客席も盛り上がりましたが、個人的にはS席25000円に値するとは思いませんでしたし、エトワールという階級の持つ意味も随分変わってしまったなぁという印象を持った舞台でした。




キトリ(ドルシネア):アリス・ルナヴァン
バジリオ:カール・パケット

エスパーダ:クリストフ・デュケンヌ
街の踊り子:ローラ・エッケ
キトリの友人:クリステル・グラニエ、ミリアム・カミオンカ

ドン・キホーテ:ギョーム・シャルロー
サンチョ・パンサ:シモン・ヴァラストロ
ガマーシュ、キトリの求婚者:マロリー・ゴディオン
ロレンツォ、キトリの父:パスカル・オーバン

ジプシー:マーク・モロー
ドリアードの女王:アマンディーヌ・アルビッソン
キューピッド:シャルリーヌ・ジザンダネ
ブライズ・メイド:セウン・パク


演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ケヴィン・ローズ
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2014年 | CM(8) | TB(0) | ▲ top
コメント
- はじめまして -
こんにちは!
「ドン・キホーテ」、カール・パケットがとちゅう降板した日を観ました。
カールを見るためにチケットを買ったので、本当に残念でした。
降板のない人だったのに。
バレエ団は踊らせ過ぎではないかしらん。カールも気の毒です。
第一幕からちょっと調子がわるそう、そしてルナヴァンと合わせづらそう、と思っていましたが、
ともかくこの人が出ると舞台がパーッと華やいで、こちらはしあわせな気持ちになるのですよね。
ルナヴァンはエトワールという感じがしません。荒削りで、姿も美しくない。それをカバーする努力をしてほしいです。
なんとなく新体操の芸術的演技みたいで、フランスのバレエを見たという気はまったくしなかったです。
ほんとうにがっくりと肩を落としてしまうソワレでした。

マチアスの日は、パリオペラ座の雰囲気があったようで、ともかくよかったですね。今回の「ドン・キホーテ」で「これがパリオペラ座だ」と思われたら、今後見に行く人は少なくなるかも。
「椿姫」ではこの感想がくつがえることを祈っています。
2014/03/19 12:48  | URL | mugeut #-[ 編集] ▲ top
-  -
Mugeutさん、

はじめまして&コメントをありがとうございました。

カールが怪我のため土曜日のソワレを2幕から降板したと聞きとても驚きました。
降板したダンサーの代役を務める事が多かった彼がまさか降板なんて・・・。
お目当てのダンサーの当日降板、私も経験があるので心情お察しいたします。
彼の故障の程度が軽いと良いのですが。

オペラ座も今は世代交代の時期なのでしょうか?
次々と引退を迎えていったエトワールたちがあまりにも別格すぎたので、
そのエトワールたちが支えていた時代を基準として見てしまう観客の前では後を継いでいくダンサーたちも大変でしょうが、
さすがオペラ座と思わせてくれるバレエ団であって欲しいです。
今日はオーレリの「椿姫」を見に行きます。 待ち望んだ舞台なので心行くまで彼女のマルグリットの世界に浸ってきたいと思っています。
Mugeutさんも「椿姫」をご覧になるのだろうと思いますが、良い舞台でありますように。
2014/03/20 08:39  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
- お返事ありがとうございます -
Mさま

過去ログも拝読しましたので、たくさんの舞台をごらんになって、
鑑賞眼も豊かでいらっしゃるのだなあと思いました。

きら星そのもののエトワールたちを見てしまうと、どうしても
新しくその地位についた人は薄味に思えてしまうのですね。
新世代は伝統を引き継ぎつつ、これまでにない魅力を
観客に見せていってほしいと願っています。
それを楽しみに待ちましょうか!

私も今日の「椿姫」にまいります。
会場が一体となるすばらしい舞台でありますように!
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
2014/03/20 11:40  | URL | muguet #-[ 編集] ▲ top
- ヤン サイズ -
昨夏 コメントしたクシュです 自身のアドレスもよく解らないので思う事だけ羅列して サイズの京都の感想も返信せずごめんなさい 今 椿姫をみるべく日比谷線車内に。実家の母に和菓子を贈ろうと 今,貴方の京都の和菓子の記事 お気に入り欄~検索してたら ドンキの感想も見られてラッキーです。私以外にもサイズ来日か気にかけてる方いて とてもうれしい。ドンキはマチアス以外は冷めた視線で鑑賞 近くのやたらブラボーおじさんのだみ声 に不快感良い席でしたが。今日はR席で上手は見られないですがオーレリ&モロー 愉しみではあります サイズは出ないので 私とても冷静で観劇コンディションはかえって良好です 貴女の感想愉しみにしてます
2014/03/20 17:29  | URL | クシュ #TrE5O6vA[ 編集] ▲ top
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muguetさん、

私は2004年ころから舞台を多く見るようになりましたが、豊かな鑑賞眼というにはまだまだな感じです。
偉大な諸先輩、劇場の栄光を引き継ぎ踏襲するだけでなく、
おっしゃる通り、時代の求める新しい何かも磨き上げていかなくてはならないのでしょうね。
芸術に携わる方たちというのも本当に大変ですね・・・。

昨日の「椿姫」はご一緒だったのですね。
オーレリとモローの作り出す夢のように美しい世界。
見られて幸せと感じる事のできた舞台でした。

こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
2014/03/21 20:29  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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クシュさん、

こんばんは。
また訪問いただき嬉しいです♪
そしてお菓子の記事も読んでいただきありがとうございます。

で、良かったですね~~、サイズが見られて!
NBSのHPでキャストを見たときには、もう諦めモードだったのですが、会場でもらったキャスト表にサイズの名前を見つけたときに、
なんと嬉しかった事か!!!
デ・グリューだったらもっと踊りを見られたのになぁなどとすぐに欲張りな事を思ってしまいましたが、
スラッとした美しいラインとハンサムフェースは相変わらずでしたね。
上手で見切れてしまったのはほんの少しだったのではないでしょうか。
ドンキには不満も残りましたが、サイズも見られた昨日の舞台はとても心に残る舞台となりました。
2014/03/21 20:29  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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こんばんは。
大変楽しみにしていたパリオペのドンキでしたが、ドロテが出産なのでパスしてしまいました。まあ、ドロテのキトリが見たかっただけなので・・・。会場は満席でしたか?
2014/03/22 19:25  | URL | da #-[ 編集] ▲ top
-  -
DAさん、こんばんは。

ドロテもママなんですものね!
私もパケットとドロテで見たかったのですが、こればかりは・・・。 でもドロテは夏の公演には出演予定ですから、そちらは楽しみですね。
私が見に行った日は平日という事もあり、8割くらいの入りだったような気がします。
2014/03/22 22:36  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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