11月29日 ドイツ・カンマー・フィルハーモニーコンサート
2013/12/02(Mon)
今回のパーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマー・フィルハーモニーの来日公演は、11月21日の札幌から始まり、名古屋、横浜、武蔵野、横浜の計5公演。 横浜はコンサート形式の「フィデリオ」で札幌と名古屋が武蔵野と同じ下記オール・ベートーヴェンプログラム。
月末の金曜日なので、少し悩んだ後の9月末に駆け込みで購入したのですが(その後間もなく完売)、聴きに行って良かった!!! 
も~~~、すっばらしいベートーヴェンで大感動でした。


ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

ベートーヴェン:フィデリオ序曲
ベートーヴェン:交響曲第4番

    --- 休憩 ---

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

<アンコール>
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
シベリウス:悲しきワルツ


        
ベートーヴェン:フィデリオ序曲
演奏前の誰もいないステージに置かれている椅子の数がわりと少なかったので、弦楽器の人数を数えてみたら8-7-5-5-3の28人。 弦以外は確かホルン3人、木管が2人ずつにトロンボーン2人とティンパニーという最近聴きに行ったオケでは一番少ない編成でした。 けれども音量はかなり豊かで、スピーディーで爽快な序曲。 


ベートーヴェン:交響曲第4番 
自分は普段それほどベートーヴェンの交響曲は聴かないのですが、4番はCDすら持っていない。 コンサートで聴く曲はとりあえずは聴いておきたいたちなので、一ヶ月ほど前にムラヴィンスキー&レニングラードフィルの来日ライブのCDを購入。 4番といえばカルロス・クライバーの録音が評判が高いそうですが、収録されていたアンコール曲の「ライモンダ・第3幕への間奏曲」が魅力だったのでムラヴィンスキー盤を。 こうやって演奏会を機会に少しずつ聴く曲のバラエティーが広がり手持ちのCDが増えていくんですよね。 
ロシアっぽいゆったり感もあったそのCDとは少し違い、ともかく軽妙で心躍るような演奏。 各楽章共に強弱のコントラストがはっきりとしていて、良い緊張感を覚えるというか気が抜けないというか・・・。 楽章が進むにつれ弦楽器の弓の動きは速さと激しさを増し、上半身は動きまくりで物凄い量のカロリーが消費されているような演奏。 弦だけでなく木管の演奏者も体を揺らす揺らす・・・。 特に4楽章は短距離ダッシュで中距離を走りきってしまったような勢いで、そのスピード感には興奮を覚えました。  
特に印象に残ったのはフルート、クラリネット、オーボエの主席奏者。 弦のアンサンブルの中にすぅ~っと入ってきて奏でる演奏が本当に素晴らしかった。


ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ヤルヴィ氏は指揮台に乗って客席に背中を向けるや否やすぐに演奏を始めます。 結局3曲とも第1音にビクっとしてしまった(学習能力無し・笑)。 1プルトは左右が入れ替わって、4番のコンミスから3番はコンマスへ。
3番はどの楽章も本当に素晴らしいのだけれど、自分は葬送行進曲と題された2楽章が特に好きです。 重苦しくはあるけれど悲しみにそっと寄り添うような出だしの旋律、バロックの響きのある弦楽器群、オーボエ、ファゴット、フルート、クラリネットと静かに続いた後の明るい響きのメロディー。 そしてその次のフーガ、抑えていた悲しみが堰を切ったように流れ出すような旋律のフーガがたまらなく好きなのですが、カンマーフィルの情感豊かな演奏は本当に素晴らしかったです。 
もちろん他の楽章も凄かった。 第4番を凌ぐほどのスピード感とリズム感に溢れた圧倒的な演奏で、弦も良いのだけれど、ともかく木管の主席がみな情熱的で上手い。 4番同様弦楽器との絡み合いが鮮やかで、弦の海原からすっと浮き上がってしばし主役の座を奪ってはまた沈んでいく。 3楽章のホルンのトリオや4楽章のコントラバス以外の弦の主席による四重奏などなど聴かせどころも盛りだくさんで、改めて3番の緻密さとスケールの大きさを感じました。 
演奏終了後、待ちきれなくて微妙にフライング気味に起こった拍手に客席を振り向き、「OK! ちょっとタイミング計るの難しかったよね! もー拍手してくれていいよ!!」と言わんばかりににやっと笑ったヤルヴィさんがお茶目でした。 その後は当然割れんばかりの拍手と喝采。 


アンコールのブラームスは温もりのある弦の響きが素晴らしく、シベリウスではアンサンブルがここまで音を殺せるのかというほどのピアニッシモに驚きながら思わず息をひそめるようにして聴き入ってしまいました。 
ヤルヴィがカンマーフィルを率いて今年でちょうど10年だそうですが、指揮者とオケが誰の作品であれ同じ音楽観を共有しているのだなぁとしみじみ感じたこの日の演奏でした。 ヤルヴィ&カンマーフィルは来年の12月の来日が決定しています。 どんなプログラムが組まれるのでしょう? シベリウスの交響曲かフィンランディアを聴いてみたいけどともかく非常に楽しみです。 また、武蔵野に来てくれるかな?
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