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10月13日 2台ピアノによるオール・ラフマニノフ・プログラム
2013/10/14(Mon)
昨日、三鷹市芸術文化センター・風のホールで開かれた横山幸雄ピアノ・リサイタル・シリーズを聴いて来ました。  
ここは10年ぶりくらいかな? シューボックス型、625席の中型のホールです。 
横山さんと言えば、ショパン!そしてピアノ界の耐久レーサー?(今年はショパンのピアノ曲125曲を一人で弾くという12時間前後のコンサートをオペラシティとフェスティバルホールで行ったそうです)ですが、今回はラフマニノフをボリューミーに。 ラフマニノフ没後70年記念という事で2台ピアノによるオール・ラフマニノフ・プログラムでした。 ラフマニノフは70歳で亡くなったので生誕140年記念でもあるそうです(数が半端ですけどね)。

2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」op.5
 1.バルカロール
 2.夜と愛と
 3.涙
 4.復活祭
 (第1パート:横山幸雄、第2パート:務川慧悟)

2台のピアノのための組曲第2番 op.17
 1.序奏
 2.ワルツ
 3.ロマンス
 4.タランテラ
 (第1パート:横山幸雄、第2パート:上原彩子)

           -- 休憩 --

6つの小品op.11
 1.バルカロール
 2.スケルツォ
 3.ロシアの歌
 4.ワルツ
 5.ロマンス
 6.賛歌
(第1パート:橋本明意 第2パート:横山幸雄)

交響的舞曲op.45
 1.ノン・アレグロ
 2.アンダンテ・コン・モート
 3.レント・アッサイーアレグロ・ヴィヴァーチェ
(第1パート:上原彩子、 第2パート:横山幸雄)


私はどの曲も聴いた事がなく、いきなりコンサートで聴くのはちょっと不安だったので予習用にCDを購入。 

2013101301.jpg

マルタ・アルゲリッチとアレクサンドル・ラビノヴィチ演奏による組曲1,2番と交響的舞曲が収録されたまさにこの演奏会にうってつけのCDが1050円。

2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」は、ラフマニノフが20歳の時に、レールモントフ、バイロン、チュッチェフ、ホミャコフの詩から着想を得て作曲し、チャイコフスキーに捧げられた曲で、チャイコフスキーも初演を楽しみにしていたそうですが、突然の死でそれが叶わなかったと。
バルカロールでは波、夜と愛とではナイチンゲールのさえずり、涙では雨のようにとめどなく流れる涙、打ち鳴らされる鐘の音と華やぎは復活祭というように情景をイメージできるいくつもの象徴的な旋律が美しい曲です。 ただ、始めのうちはペダル使いのせいか? それぞれの音がくぐもり合って聞こえてクリアではなかったのが残念。 
第2パートを務めた務川慧悟さんは現在東京藝術大学に在籍中、昨年日本音楽コンクールピアノ部門で1位を取った横山さんの生徒さん。 横山さんと比べると若干音が細いような気はしましたが瑞々しい音色。

上原さんのピアノを生で聴くのもやはり10年ぶりくらいかな。 ゴールドの刺繍が施された(多分・・・)シャンパンゴールドのロングドレス。 短めのトレインがすっきり上品な感じの素敵なドレスでした。
2番は交響曲第1番の失敗で精神を煩っていたラフマニノフがダーリ博士の催眠療法で立ち直り作曲活動を再開し、ピアノ協奏曲第2番と同時に取り組んだ作品。 1番と比べると音の密度が濃いというか圧倒的にダイナミックです。 それでも3曲目のロマンスは甘美でロマンティックな旋律がラフマニノフらしい。 
横山さんにこれっぽっちもひけを取らない力強いタッチの上原さんならではの競演で聴き応えたっぷりでした。 わりと表情を変えない横山さんに対し、何か口ずさむように曲に入り込んでいた上原さんが印象的。

6つの小品は当初のプログラムにはなく追加となった曲目。 こちらは2台ではなく連弾。 2台で弾くよりもより繊細な魅力があるとは公演前の横山さんのお話。
高音パート担当の橋本さんは横山さんのお弟子さんながら、音大ではなく東京大学美学藝術学専修過程在籍との事です。
6つとも全く違った曲調ですが、簡素で素朴なメロディーの3番とフィナーレが華やかだった6番(冒頭の旋律はロシアの典礼歌だそうです)が気に入りました。

交響的舞曲はラフマニノフの白鳥の歌。 管弦楽版と2台ピアノ版を同時に作曲したそうです。 演奏される機会が多いのは圧倒的に管弦楽版だそうですが、2台のピアノでの演奏も華やかで力強く、ダイナミックな音の広がりや重なりがあってシンフォニックな響きがあります。 
そして組曲第2番以上にテンションが上がっているような上原さんの力強い音色が圧巻。 横山さんが、リハーサルで合わせてみて上原さんがよく2曲を引き受けてくれたなと思いましたと話していましたが、20分強の2番と30分ほどの交響的舞曲となると物凄い体力と腕力が必要とされる感じです。 
第3曲のコーダの直前の旋律はロシア正教のアレルヤだそうですが、1917年にロシアを離れて23年後になる最後の作品に至ってもそこには忘れ難い故郷への思いがあるのですね。
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