ミラノ・スカラ座「ロミオとジュリエット」 9月22日 第1幕(4~6場)
2013/09/30(Mon)
<第4場:舞踏会場>
キャピュレット家の外壁のセットが上がるとそこは舞踏会会場。 着飾った紳士淑女が集まって豪華絢爛ではあるのだけれど、一場の市場で使われていた石の階段がそのまま設置されていて、館の中のボールルームというには思い切り野外な感じで初日はちょっと面食らった。 階段の上には立派な燭台がたくさん並べられていて絵的にはとても美しいですけどね。
キャピュレット家の人々とゲストたちの踊りは、20日は少しまとまりがなくダンサーたちのラインに緊張感がないというかぬるい感じがしたのですが、この日は良かったです。 女性ダンサーたちのドレスさばきがきまると洗練された感じで華やかさも際立つ。
紛れ込んだ舞踏会場でもひたすらロザリンデにつきまとうロミオ。 中央では舞踏会の主役のジュリエットがパリスと踊り始める。 嫌がるわけではないけれどはにかみながらのパリスとのPDD。 コジョカルも踊りが大きくて一つ一つの動きをはっきり見せている。 そんなジュリエットの姿を、ロザリンデに話しかけるのを止めてふと後ろを振り向いたロミオの視線が捉え、踊りを終えてパリスから逃げるようにしてきたジュリエットの視線とぶつかり二人は見つめあう。 その後は二人とももうお互いにお互いから目を離すことができず、ロミオの熱い視線に戸惑いはにかんでいたジュリエットも、次第に見つめられているという事に心ときめかせ、子供っぽい少女から異性への恋心に気づいた乙女へと急激に変っていく。 仮面をつけていても、なんて愛らしいんだ!という驚きとジュリエットにめぐり合えた嬉しさを隠せていないのがよ~~くわかるロミオ。 
ロザリンデのことなど今や目にも入らず、いったいどうしたんだ!と驚くマキューシオとベンヴォーリオにお前らテキトーによろしく!でしたものね。
周りのことなど全くおかまいなしのロミオはジュリエットの友人たちの踊りにも割って入り、見つめあう二人は人々の注目を集めてしまう。 
そんな周囲の様子に気づいたマキューシオが人々の目をそらそうと踊り始める。 音楽にしっかりと乗って切れの良いダンス。 ベンヴォーリオのダンスは音楽からしてちょっとぬけた感じだけれど、ま、こんなもんですね。
誰もいなくなった広間に二人だけになったロミオとジュリエットの踊りは微笑ましいというか、二人の思いがどんどん高まり距離を縮めていくのがよくわかります。 思わず仮面を投げ捨てるロミオ。 
気配に気がついてやってきたティボルトがロミオの正体を見破り、自分が恋に落ちた相手がモンタギュー家の一人息子だと知らされるジュリエット。 狼狽をみせるものの、一度芽生えてしまった恋心が消えるわけもなく、舞踏会がお開きになるまでお互いの姿を求め合う二人。

<第5場:キャピュレット家の外>
居眠りをしている輿の担ぎ手たちを起こしにくる子供二人。 日本人ではなかったようですが、イタリアから連れて来た子供たちなのかしら?
キャピュレット家の舞踏会に忍び込み、あろうことかジュリエットに近づいたロミオに対する怒りが収まらないティボルトが剣を抜いて振り回す。 ビュンという音がしっかり聞えるほどに本気モード。

<第6場:ジュリエットの部屋のバルコニー>
ヴェローナのジュリエットの家のバルコニーそのまんまのバルコニーなのが心憎い。 高揚した気持ちのままバルコニーでロミオとの出会いの喜びをかみしめるジュリエット。 ロミオが別れ際に口付けをした自分の手をじっと見ながら優しく触れ、幸せそうに頬杖をついているコジョカルの、ほんとそのままとろけちゃいそうなほどふにゃふにゃの笑顔が反則なほどにキュート。 無敵です。
闇に紛れてキャピュレット邸に潜んでいたロミオが現れ、しばし二人は見つめあう。 お互いにお互いしか見えない恋人たちの特別な時間が始まる。 
大好きなマクミラン版のバルコニーのPDDをフォーゲルのロミオで見られるのはほんとに嬉しい。 たっぷりと上体をしならせたランベルセがとても美しく、高まる気持ちそのままに勢いとスピードのある連続回転も良かった。 コジョカルも細かいステップが綺麗で、リフトされた時の体のバランスの取り方が素晴らしくポーズが美しかった。 常に視線を絡ませ、狂わんばかりの熱い思いと互いの幸福感を伝え合う二人の演技はとても自然で、本当にいつまでもいつまでも見ていたいピュアで甘美なPDDでした。

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