「ディアナ・ヴィシニョーワ 華麗なる世界」Bプロ 第1部&第2部
2013/09/02(Mon)
<Prologue>
「暗いステージの真ん中にスポットライトが当たるとそこにはレオタード姿のヴィシニョーワが。 続いて出演者のダンサーたちが一人ずつ上手や下手から現れてはステージを横切り消えて行き、最後はヴィシニョーワを中心に全員がセンターに集まる。」というオープニングは、ゴメスがこの公演のために振り付けたそうです。 アイディアそのものはヴィシなのでしょうか?
コジョカルのグループ公演では「ラリナ・ワルツ」が出演者紹介代わりでもありましたが、あちらはプロローグというわけではなかったですものね。 


<第1部>

「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス 音楽:レオ・ドリーブ
メラニー・ユレル、マチアス・エイマン 

エチュードのように薄暗いブルーの背景に二人のシルエットが黒く映し出されるのが素敵です。
お久しぶりのエイマンですが、やんちゃな感じが全くなくなって大人びましたね。 そして身長伸びた? 難しそうな技をさり気なく、そして跳躍も高く、さらには角度を変えるピルエットなどさすが技巧派。 ただ、2日前にみたロシア系の男性ダンサーたちの美しいポール・ド・ブラが焼きついていた目には腕の動きがあまり美しく見えなかったのが残念。
ユレルは少し不調だったのかあまり踊りこなせていない印象だった。    


「レダと白鳥」
振付:ローラン・プティ 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
上野水香、イーゴリ・コルプ

コルプの身体からは、人ではないもの、何かの化身という妖しげな神秘性が感じられる。 体の動きがしなやかで腕の動きも美しい。 水香ちゃんは前髪を降ろしたヘアスタイルのせいか時々正面を向くときの表情のせいか無邪気に見えすぎて、ゼウスが姿を変えてまで誘惑しに来る魅惑の女性には見えない。


「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
アシュレイ・ボーダー、ホアキン・デ・ルース

Aプロでは足の具合が悪くドンキを踊れなかったというホアキンがタランテラと炎で大丈夫なのかと思っていましたが、動きは速くてシャープだしジャンプは高いし、素人目には全く問題ないように見えました。   二人とも音楽と戯れるように軽快に動きまくりとっても楽しそうなのがいい。
で、この演目、マラーホフガラのときのタマズラカル然り、タンバリンを音楽にぴったり合わせてバンバン叩いてくれると気持ちいいですねー。


「精霊の踊り」
振付:フレデリック・アシュトン 音楽:クリストフ・ヴィリバルト・グルック
デヴィッド・ホールバーグ

グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の第2幕第2場、エリゼの園での精霊たちのバレエシーンのための音楽「精霊の踊り」に振付けられた作品との事です。
ホールバーグを見るのは初めてだと思うのですが(多分)、白っぽい金髪に白い肌の裸の上半身に白のタイツの彼ははまるでギリシア彫刻のように美しいです。 思ったよりも逞しく均整のとれた体のホールバーグが幻想的な音楽に乗せて優美に踊る、それ自体は良かったですが、ガラ公演で踊られる演目としてはつまらないかなと。 


「真夏の夜の夢」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン

ノイマイヤーの「真夏の夜の夢」は1977年7月にハンブルグで初演され、その後パリ・オペラ座、ボリショイ・バレエ、デンマーク・ロイヤル・バレエ団などで上演されているそうです。 
ブシェは胸の下で切り替えられた白のレースのジュリエットドレス、ボァディンはジュストコールのような宮廷風衣装で結婚式のシーン。 クラシックベースの優雅な振付も素敵でした。 ブシェは踊りと体の動きによってごく自然に物語を生み出してしまうような表現力の持ち主ですね。 優しく貴族然とした佇まいで彼女をサポートするボァディンととてもロマンティックで幸せに満ちた世界を作っていました。 全幕で是非見てみたい作品です。


<第2部>

「カルメン」
振付:アルベルト・アロンソ 音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス、イーゴリ・コルプ
後藤晴雄、奈良春夏、東京バレエ団


ヴィシとゴメスとコルプ以外のキャストの確認を怠ったため、後藤さんが出てきて一瞬びっくり(役にしているかどうか知らないけれど勝手に木村さんだと思っていたので・・・)。 後藤さんもゴメスの隣だと細く見えるけれど見劣りはしていないですね。
フリンジがついた赤いレースの短い衣装に身を包んだカルメンのヴィシ、艶やかで色香が立ち上るよう。  ただサイドでシニョンにした可愛らしい髪型が妖艶さとミスマッチな気がして最初は違和感。 ま、しかし、ヴィシらしく?自由奔放、世界は自分を中心に周っているという支配感と存在感で、力強い脚の動きも非常にインパクトがあり、相変わらずの身体能力の高さと踊りの上手さが分かりました。
そしてそんなヴィシを食ってしまったというか、そこまでのヴィシワールド的な空気を一変させてしまったのがコルプのエスカミーリョ。 ねっとりと出てきたかと思えばヴィシに対するあのいきなりの牛振り攻撃は凄まじかったです・・・。 そこからはカルメンとエスカミーリョというかしばらくヴィシVSコルプみたいな感じに見えてしまいました。 おかげでゴメスのホセはいろんな意味で浮いてしまったというか一人だけ非常にナイーブでしたねぇ。 
誰なのだろうと思いながら見ていた運命は奈良さんだったんですね。 彼女こんなに細かったでしたっけ? 過去のアロンソ版でこの運命が全然良くなくて残念だった舞台がいくつかあったのですが、奈良さんはとても良かった。 踊りは安定していたし、物語の中でのその存在の意味が伝わってくるような踊りだったと思います。 

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コメント
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こんばんは。

この週は、ほぼ同じものを見てますね。w
私は、チーク・トゥー・チークが良かったです。
2013/09/02 23:50  | URL | da #-[ 編集] ▲ top
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DAさん、

なんか、急にこの週が忙しくなっちゃったんですよ(笑)
マリインスキーというHomeを全く感じさせないヴィシのガラで、アプローチとしては成功だったのではないですかね。
で、私の3部の感想は先に言っちゃいますが、ちょっとごめんなさいです。
2013/09/03 20:33  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
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