キエフ・バレエ「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」8月4日
2013/08/07(Wed)
今年のキエフの夏公演は行くか行かないかちょっと迷っていたりして、7月になってからチケットを購入したため一階かな~~り後ろでの観劇でした。 ただ、前がお子さんで遮るものはなく視界良好だったので充分良く見えて楽しめました。 


<第1部>

眠りの森の美女」よりワルツ、ローズ・アダージョ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
オーロラ:カテリーナ・クーハリ
4人の王子:コスチャンチン・ポジャルニツキー、ドミトロ・ティボタル、
       イーゴリ・ブリチョフ、セルギイ・クリャーチン
キエフ・バレエ


自分が見た前回(2011年)のガーランドワルツは8組だったけれど、今回は数えるのを忘れたものの全幕とそれほど変わらない人数のコール・ドの踊りが披露されました。 約3週間のツアーの最終日、みなさん疲れを見せることもなく笑顔でしっかりした踊り。
毎回いろいろ物議をかもす(笑)こちらの4人の王子はお化粧もっと普通にしませんかってくらい書き込みすぎ! 二人目の王子が帽子を従者に被せたりして遊んでましたが、あとはわりと普通でした。
初見のクーハリは黒髪に丸く大きな目でヴィシニョーワに似た顔立ちの比較的小柄なバレリーナ。 王子たちを見つめる様子が初々しいというよりちょっと媚びたように見えてしまったのはその顔立ちのせいかなぁ。 ローズアダージョのバランスでは王子の手をすぐに取ってしまいましたが、踊りはとても落ち着いているし回転も安定していて柔らかい身のこなしが印象的でした。 


「人形の精」より
音楽:J.バイヤー 振付:N.レガート、S.レガート
人形の精:オリガ・モロゼンコ
ピエロ:オレクサンドル・ストヤノフ、ヴィタリー・ネトルネンコ


「人形の精」もすっかり夏の定番になっていますが、毎回キャストが違うのでそれなりに新鮮に楽しく見られます。
オリガ・モロゼンコはお人形としてはピエロたちをそれほどからかうでもなくわりとあっさりで嫌味のない可愛らしさ。 踊りも丁寧で上手かったです。
ピエロたちはストヤノフがちょっぴりクールでネトルネンコがいじいじ&ムーゥゥって感じでしたが、二人の対比加減も良くお芝居も上手くて楽しませてくれました。 特に子供たちはとても楽しそうであちこちから無邪気な笑いが聞こえてきました。 そういえば、前回はベンツィアノフがおっさんパワーでなんか別物の演目に仕立てて盛り上げていましたが、今回は爽やかでしたねぇ(笑)。
今回、個人的にはストヤノフに注目だったのですが、さりげなく540を連続で入れていて、テクニック的には彼のほうが目立っていたかな。

 
「白鳥の湖」第1幕2場より
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ、L.イワノフ
オデット:オリガ・ゴリッツァ
王子:セルギイ・シドルスキー
キエフ・バレエ


オデットとの出逢いの後で、王子が白鳥たちのところへオデットを探しにまた戻ってくる場面から第2場最後まで。
ゴリッツアが自分の記憶よりも長身でシドルスキーとの並びも良かった事が意外でした。 年始のオーロラの時はカザチェンコ(超スーパービューティーライン)と並んでいたからあらゆる点で不利だったのだわと改めて思いました。 二人ともお互いへの想いがあまり伝わってこなかったけれど、悪くはなかったです。 ただ、ゴリッツアは白鳥を踊るには腕があまり長くないので腕の動きをもう少し美しく見せられたらなぁと。


「カルメン」
音楽:G.ビゼー、R.シチェドリン 振付:S.ジュベドキ
エレーナ・フィリピエワ、ドミトロ・チェボタル

背中は大きくあいているけれど首元のつまったホルターネックの黒のロングドレスのフィリピエワと上半身裸で黒のロングスカートのチェボタル。
アロンソのカルメンとは全くスタイルの違う初見のジュベドキ版ですが、フィリピエワの動きが素晴らしい。 とくに大きく動かされる腕が美しく逞しく雄弁でした。 チェボタルも同じような動きをしているのに伝わってくるものが違うのですよね・・・。 


「海賊」第2幕よりパ・ド・ドゥ
音楽:R.ドリゴ 振付:M.プティパ
メドゥーラ:カテリーナ・クーハリ
コンラッド:オレクサンドル・ストヤノフ


実は1幕はプログラム&キャスト表をもらわないで見ていたので、この演目は??状態で見ていました。 背景には入り江の向こうに大きな帆船が描かれているから「海賊」? でも「シルヴィア」?? 音楽は確かシルヴィアだったかと・・・。 ま、とりあえず「海賊」の寝室のPDDのようですが、なかなかにラブラブなメドゥーラとコンラッドでありまして、息の合った二人は複雑なリフトもなんなくこなしていました。 クーハリの顔を覗き込むようにして笑顔をみせるストヤノフがスィートでしたねぇぇぇ。



<第2部>

「くるみ割り人形」第2幕より 花のワルツ、アダージョ&コーダ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:V.コフトゥン
クララ:カテリーナ・クーハリ
王子:コスチャンチン・ポジャルニツキー
ヴィクトリア・メジャク、オリガ・モロゼンコ、セルギイ・クリャーチン、ドミトロ・チェボタル
キエフ・バレエ 


花のワルツってマールイのピンクのイメージなのですが、キエフは白が基調で、女の子のドレスは赤や青が一色使いでアクセントカラーとなっています。 去年の冬に全幕で見ているけど覚えていない・・・。 ライモンダばりの男性4人のアン・レールは皆さん着地が綺麗でお見事でした。 
2部が開く前に気づいたのですが、1部も2部もクーハリに始まってクーハリに終わるんですね。 彼女の踊りはとても丁寧です。 若干メリハリに欠けるような気もしますがこれは好みの問題だし、安定感があるので安心して見ていられますね。 ポジャルニツキーはヴァリが見られなくて残念でしたが、ノーブルでサポートもしっかりしていて良かったです。


「白鳥の湖」第2幕より 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ、L.イワノフ
オディール:オリガ・ゴリッツァ
王子:セルギイ・シドルスキー 


ゴリッツアを見ていると首の長さや体のラインからなんとなくミリツェワちゃんを思い出します。 邪悪な心をすました氷の微笑に隠しって感じのオディールでした。 ヴァリがブルメイステル版だったので、もう少し強さや鋭さがあると良かったのですが、大きな踊りで見栄えもよく32回転はあまり動かずにしっかり回っていました。
シドルスキーはなんとなく踊りがこじんまりしていて本調子ではないような・・・。 もちろん立ち振る舞いなどはノーブルでエレガントな王子様ですが、ゴリッツアのピルエットのサポートで若干がたがたしたりして彼らしくなかったです。 

「ゴパック」
音楽:V.ソロヴィヨフ=セドイ 振付:R.ザハロフ
ドミトロ・チェボタル

ゴパックというと小柄でゴムマリのような跳躍が得意なダンサーの演目という印象でしたが、チェボタルはけっこう上背があって動きもシャープでとてもダイナミック。 


「瀕死の白鳥」
音楽:C.サン=サーンス 振付:M.フォーキン
エレーナ・フィリピエワ

フィリピエワの死にゆく白鳥は、最後、大きく開かれた瞳だけが死を見据えたような感じでしたが、人間的な感情をいっさい入れ込まず自然界の生き物がただ命尽きて行くというように見えました。 白鳥の湖でも見せてくれた事のあるいくつ関節があるのかと思うほど細かく波打つ腕の動きが素晴らしかったのですが、あまりに凄いために会場から拍手が出てしまいちょっと残念な気も。 


「パキータ」より
音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ
カテリーナ・クーハリ
オレクサンドル・ストヤノフ
オリガ・モロゼンコ テリアナ・ソコロワ、オクサーナ・シーラ、アンナ・ボガティル


キエフのパキータを見るのは2回目かな? 華やかな赤のチュチュのウエスト部分だけが黒の切り替えになっている衣装が眩しいです。 4人入ったヴァリエーションはみなそつのない踊りだったと思います。 ちょっとミスもありましたが4番目に踊った子が好みでした。
クーハリは4演目目ながら疲れも見せず丁寧できっちりした踊り。 最後の最後に32回転が待っているというのも大変な事ですが、シングルでぶれることなく涼しい顔で回っていました。 そしてストヤノフは今の若者的な?技もなんなくこなしてしまいますが、だからといってバリバリテクニック系ではなく踊りがソフトなのがいいですね。 まぁ、贅沢を言えば二人にもっと主役としての圧倒的な華のようなものがあればなと。 ストヤノフ、シドルスキー同様冬の来日メンバーから名前がなくなってしまったけれど、来ないのかなぁ? 全幕で王子を見てみたくなったんですけどね。

この記事のURL | バレエ鑑賞記 2013年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<長嶋茂雄&松井秀喜 国民栄誉賞受賞記念切手 | メイン | 平和への願い、モアイのワイン>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/2725-4c6f4f86

| メイン |