《マニュエル・ルグリの新しき世界III》Bプロ  4月20日
2013/04/22(Mon)
今回はBプロのみの鑑賞です。 オーレリが出演するのはBプロだけだし、チケットを申し込んだ時にはBプロにはルグリの「こうもり」、ハンブルグ組の「ハムレット」があったので決めたのですが、諸事情によりプログラムに変更があり、その結果「こうもり」も「ハムレット」も見られなくなってしまい、ちょっとテンションが下がりました。 他の公演でもプログラムの変更はよくある事だけれど、全くなくなってしまったのなら諦めもつきますが、AだったものをBにとかその逆ってのはなるべく避けてほしいなと思います。



「クリアチュア」 より
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽)、マジード・ハラジ、ダファー・ヨーゼフ
秋山珠子、ディモ・キリーロフ・ミレフ

前回の新しき世界Ⅱでは振付けたバナ自身と水香ちゃんで見た作品。 前回はけっこう濃いダンスという印象でしたが、こちらのペアはすっきりこなれた切れのある動きでした。 ユニゾンのところはそれぞれの音取りだったので、もっと揃っていればとつい思ってしまいますが、こういう作品は自由なのですよね? 秋山さんのしなやかな体の使い方がとてもいいです。 


「ノクターン」 ("Songs of the Night"より)
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

最初のアッツォーニのソロはすごく可愛らしくて開放感があって、少女が花咲く草原で遊んでいるような印象でした。 振付自体はとても難しそうなのにそんな事これっぽちも感じさせずになんであんなにキュートに踊ってしまうのだろう! そこにシャツにスラックス姿、メガネをかけて読書に勤しむリアブコが登場して草原のイメージは一瞬にして消えてしまったけれど、リフトがふんだんに組み込まれた流れるような二人のダンスは素晴らしかったです。 でも、どういうストーリーなんでしょう?


「アルルの女」 より
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー
マリア・ヤコヴレワ、キリル・クルラーエフ

この作品は4年前に草刈さんとムッルで見て以来。 夫の気持ちをなんとか自分に向けようとする妻ヴィヴェット役のヤコブレワのひたむきさがとても可愛らしくいじらしい。 最後の望みをかけて意を決したような表情で夫に体を寄せ服を一枚脱ぎ捨てたヴィヴェットがとても切なかったです。 フレデリのクルラーエフは自分のなかで次第に大きくなっていくアルルの女の存在に戸惑い怯えながらも抗う事ができずに取りつかれたように彼女を求め、さらにはそれが狂気に変っていく様を熱演。 最後のソロは端正な踊りのせいで迫力こそいま一つでしたが良かったです。


「ファクタム」
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:フェルナンダ・アンド・ベルナルダ・デ・ウトレーラ/ルイス・ミゲル・コボ
ヘレナ・マーティン、パトリック・ド・バナ

既視感たっぷりというか、「クリアチュア」で見た振りが散りばめられている感じ。 フラメンコダンサーとの共演なので、もう少しそれっぽい振付を期待していたのだけれど、ちょい消化不良。 暗い情念のようなものが漂っていたヘレナさん、素敵だったのにぃ。 


「ル・パルク」 より
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ 音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ

この日の白眉でした。
髪を一本の三つ編みにまとめて凜としつつ瑞々しい美しさのオーレリ。 膝丈のシャツをスポンと被っただけの彼女はとても官能的でありながら、犯しがたい純真さにも溢れていて、その彼女に触れられるのは特別な存在の男だけというストーリー世界が出来上がってしまう感じ。  広大な宇宙に二人だけのスペースを持っているような、他のものは一切存在しない男と女の空間を感じました。 オーレリがルグリの肩に腕を回し、口付けしたまま旋廻していくあのシーン、涙が出そうになるほど美しかったです。


【 休 憩 】


「エイムレス」
振付:ディモ・キリーロフ・ミレフ 音楽:マーク・リボー
秋山珠子、ディモ・キリーロフ・ミレフ

そろそろコンテ作品に気持ちがついていかなくなっていたので、感想も特になく・・・。


「テーマとヴァリエーション」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ、デニス・チェリェヴィチコ
東京バレエ団

本日初めてのチュチュって今更ながらびっくり。 明るいブルーのチュチュを着た東バのダンサーたちがポーズをとって舞台上に佇んでいる光景が眩しい・・・。 カーテンが上がってドンキの夢の場が始まるときのわぁ~~っという感覚でした。
コノヴァロワもチェリェヴィチコも身長や存在感のせいか、東バのダンサーたちの中にすんなり納まってしまって、もっと周りを率いる別格感が欲しかっです。 ペアとしてもチェリェヴィチコにコノヴァロワは少し大変そう。 チェリェヴィチコは跳躍などは良かったのですけどね。 演目が合わなかったかなぁ。 
東バでは最近注目している渡辺さんが出ていて嬉しかったのですが、ちょっと硬かったかな? 隣の乾さんのボール・ド・ブラが相変わらず美しくて思わず目が追ってしまいます。


「ノット・ウィズアウト・マイ・ヘッド」
振付:ナタリヤ・ホレツナ 音楽:テリー・ライリー
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

二人の雄叫びは何だったのだろう? プログラムも買っていないので作品の内容が全く分からずですが、息の合った二人のダンスをありがたく楽しみました。 でも、「ハムレット」が見たかったのよ!


「モシュコフスキー・ワルツ」
振付:ワシリー・ワイノーネン 音楽:モーリツ・モシュコフスキー
マリア・ヤコヴレワ、キリル・クルラーエフ

春の水のようなアクロバティックさとチャイパドの流麗さがミックスしたような演目で、チャイパドで着られるようなピンクの衣装のヤコブレワの長い手足の動きがとても綺麗。 サポートの安定している夫君のクルラーエフとのパートナーシップも抜群で会場も盛り上がっていたのに、あっという間に終わってしまった短い作品。 アルルの女でのとまどいと狂気の表情とは打って変わって楽しそうな笑顔のクルラーエフが印象的!
今回のガラで、この二人の好感度がとても上がりました♪


「シルヴィア」 より
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:レオ・ドリーブ
オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ 

シンプルな衣装でも高雅で匂い立つばかりに美しいオーレリとちょっと枯れた感じでいい具合に力の抜けているルグリ。 この二人ならではの大人の世界を再び堪能。
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2013年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<ミハイロフスキー劇場5月公演主要キャスト | メイン | カレルチャペック紅茶>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/2676-9aa0f230

| メイン |