2017 10 ≪  11月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 12
3月20日 グラン・ガラ・コンサート ~私たちはひとつ!!~
2013/03/24(Sun)
<第1部>
「コッペリア  第三幕」より スワニルダとフランツのパ・ド・ドゥ
エカテリーナ・マルコフスカヤ/アレクサンドル・ザイツェフ

マルコフスカヤは愛らしいダンサーでスワルニダの幸福感がほんわり伝わって来ました。 ザイツェフは最初のジャンプがかなり低かったので、ありゃ、大丈夫かなと思いましたが、その後は持ち直し、ゆったり柔らかなラインが綺麗でした。
このガラのオープニングにぴったりのほのぼのとしたキュートな二人でしたね!


「ジゼル 第二幕」より ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ
田北志のぶ/ヤン・ワーニャ

田北さんの腕は外国人なみに長くて細くて美しいです。 アルベルトを守っていた自分のお墓から舞台中央に進み出てすっと腕を上げてポーズをとるだけで幽玄の世界を作り出すことが出来る、日本人としては稀有なダンサーだと思います。 渾身の踊りも良かったのですが、もう少し浮遊感が感じられるともっと良かったかなぁと。
つい3ヶ月前にハンスを見たばかりのワーニャのアルベルト。 直線的な踊りにもう少し体を柔らかく使えたらとも思いましたが、ジャンプは高いし、2メートル近いあの長身をあそこまでコントロールできるってのも凄い事ですよね。 ただ、田北さんをリフトするさいに思いっきり180度開脚して相撲の四股みたいに見えるのはちょっとねぇぇぇ。 足が長すぎるってのもやっかいなもんですね・・・。
それぞれは良かったと思うのですが、ドラマ的にはいまひとつでしたかね・・・。


「海賊」より メドーラとアリのパ・ド・ドゥ
エカテリーナ・ハニュコーワ/ブルックリン・マック

ハニュコワは2011年の夏以来かな? メドーラはもう少しメリハリのある踊りの方が好みですが、相変わらず技術的に安定しています。 見せつけるような踊りではなく、何事もさらさらさら~~っとこなしてしまう彼女。 32回転では少しずつ向きを変えるという小難しい事をやっていましたが、こちらもさら~~っと。 するする~~っと重力を感じさせない彼女の踊り、シルフィード系を見てみたいです。
ワシントンバレエ、プリンシパルのブルックリン・マックは初見。 黒人さん特有の身体能力の高さを遺憾なく発揮したダイナミックで力強いパフォーマンスは会場を沸かせていましたが、じぶん的にはダメなタイプ。 特に周りがみなロシア系だけにその上半身のポーズのヌルさと雑な手足の動きが余計ダメ。 所属カンパニーのコンテ公演とかだったら問題ないと思われ・・・。


「ライモンダ」より ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌのパ・ド・ドゥ
マリア・アラシュ/アレクサンドル・ヴォロチコフ

見た目といいプレゼンスといい格が違うボリショイペア。 会場もしーんとして良い意味で張り詰めた空気に変りましたね。 アラシュもヴォロチコフも昨年の来日公演では一度も見られなかったので、こんな素敵なダンサーたちだったのね~と、たっぷり見せてくれた夢の場のパ・ド・ドゥにうっとりでした。 
アラシュは長い手足をゆったり優雅に使い、凛とした表情ながらジャンをみつめる目には乙女の恋心が見えました。 そのライモンダの眼差しをうけとめるヴォロチコフは誠実で優しそうなジャン。 長身を生かした踊りはダイナミックというよりは抑制がきいていてノーブル。 ぴたっと決まるフィニッシュのポーズも綺麗でした。 


「タリスマン」より パ・ド・ドゥ
エレーナ・エフセーエワ/イーゴリ・コルプ

上手袖より客席を覗き込むようにして出てきたエフセーエワがとっても可愛い。 ドンキのキューピッドみたいなヒラヒラの衣装でスカートに黄色や緑の配色がされていた? すでに記憶が怪しい・・・。 エフセーエワらしく音楽によく乗って愛らしく表情豊かなダンスでした。 
一方ヌレディンのコルプは、飛ぶわ、回るわ、周るわと、ともかく半端じゃない運動量ですが、最後までしなやかに柔らかく踊っていました。 どんなに飛んでも回ってもラインが綺麗なのはさすがです。 



<第2部>
「エスメラルダ」より パ・ド・ドゥ
田北志のぶ/ヤン・ワーニャ

パフォーマンスとしては素晴らしかったのですが、田北さんの絶望と落胆の表情がこのガラにはどうなのだろうなと思ってしまいました。 「バレエを通して、感動や癒やしを届け、子供たちに笑顔を戻す手伝いをしたい」と企画されたガラなので、3演目のうち一つくらいは明るい表情を見せられる演目で、エスメラルダだったらタンバリンを打ち鳴らすよく踊られる快活なバージョンを見てみたかったように思います。 田北さん、腕だけでなく細くて真っすぐな足がとても綺麗なダンサーなので、そちらのバージョンでもとても魅力的だったでしょうに。
詩人役のワーニャはひたすら優しく・・・。 ワーニャの方は比較的明るい表情で溌溂と踊っていて良かったです。


「On the way」
ブルックリン・マック

上半身裸にくるぶしの少し上までの白いスカート。 似たような衣装のコンテをどこかで見たことがあるなぁぁ、なんて考えているうちに終わってしまいましたが、静かに強く深い思いが込められているような踊りでした。 
配られたパンフレットには音楽と振付が書かれていないのでちょっと調べてみたところ、音楽は分かりませんでしたが、2007年にDai Jianという中国人の方が振り付けた作品のようです。 


「ラ・シルフィード 第二幕より」 シルフィードとジェームスのパ・ド・ドゥ
エカテリーナ・マルコフスカヤ/アレクサンドル・ザイツェフ 
マルコフスカヤは可愛らしくて役柄にはとてもあっていると思うのだけれど、あまりに無邪気で悪気がなさすぎて子供っぽくて。 これ、一幕があったらどんな感じでジェームズを誘惑したのだろうと・・・。 
ザイツェフは体力的にきつそうなところを除けば演技も自然で良かったです。
今回の演目チョイスは、若くはないザイチェフには体力的にけっこうきつかったのでは? 両方ともマルコフスカヤに合わせたような気がするので、一つは彼の演技力が生きるシュツットガルト的な作品を見たかったです。 


「グラン・パ ・クラシック」より パ・ド・ドゥ
エレーナ・エフセーエワ/イーゴリ・コルプ

エフセーエワのヴィヴィッドなロイヤルブルーのチュチュがとても素敵で彼女にもよく似合う。 この演目、男女で同じ色の衣装を着る事がほとんどだと思いますが、そこはコルプ?、うすいグレー地のブラウスでちょうちん袖には黒の切り替えのアクセントがついていて、そのままロミジュリに出られそうな衣装でした。
スパッとシャープに気持ちのよいエフセーエワの踊り。 15日の白鳥から始まって、パフォーマンスとしてはこの演目が一番良かったのではないかと思います。 本人も自信たっぷりに踊っているようでした。 
コルプはタリスマンの後、十分に体力が回復していないのか、若干足元があぶないところもありましたが、完璧&絶妙なサポートでエフセーエワの素晴らしい踊りを引き出してくれたと思います。 アダージョで女性がバランスを取るとき、あそこまで腰に手をあててしっかりバランスを取らせるサポートって初めて見ました。
パクリタルの白鳥以降、コルプには面妖さとか珍奇さの期待度がぐっと高まってしまったけれど、私は今回のようなコルプの方が好みです。 でも、本人はどうなのでしょうね?(笑)。


「スパルタクス」より エギナとクラッススのパ・ド・ドゥ
マリア・アラシュ/アレクサンドル・ヴォロチコフ 

許される時間の中で濃厚にたっぷり見せてくれた見応え十二分なパフォーマンス。 こんなのここで見せてもらっちゃっていいんですか~~というくらい素晴らしかったです。 ガラの2演目でここまで異種な演目を完璧に見せるというボリショイのプリンシパルの力量に感服しました。
アラシュは高慢で狡猾そうなエギナを艶っぽく。 ヴォロチコフはみなぎる力を炸裂させるような勢いで勇壮にエネルギッシュに。 それぞれのソロ、アクロバティックなリフトも文句なしの素晴らしさだし、二人から伝わってくるパワーがもうほんとに凄かった。
ボリショイバレエの次回来日は来年の晩秋でしたっけ? 今からと~~っても楽しみになりました。 何を持ってきてくれるのかなぁ。


「瀕死の白鳥」
田北志のぶ 
ハープ:早川りさこ、チェロ:渡部玄一


舞台上のハープ奏者とチェリストによる美しい生演奏に心も洗われた気が。 他の演目のテープ、音質がというより演奏そのものがよくないものが多かったので。
細く長い腕の動きが綺麗な田北さんの白鳥は、苦しみながらも最後まで力強く羽ばたいて飛び立とうとする白鳥でした。


「ドン・キホーテ」より キトリとバジルのパ・ド・ドゥ
エカテリーナ・ハニュコーワ/ブルックリン・マック 

ハニュコワはこちらの32回転も角度を変えて回る回転でした。 すごいんですけどね、同じもの2回よりはシングルでも勢いよくという方が好みだったけれど、ハニュコワのカラーではないかもですね。 ヴァリで扇子なしというのがちょっと淋しい感じでしたが、ソツのない踊り。 
マックは小柄なハニュコワ相手にサポートにも問題なく、自身のパフォーマンスは海賊同様、力強く技術も高く。 客席も盛り上がっていたので最後の演目として相応しかったと思います。 


フィナーレ「花は咲く」とプログラムに出ていたので、この曲を使って即興で振付たのかと思っていましたが、それぞれのペアが登場する際のBGMとして。 ダンサーたちは自分たちの踊った作品をあのゆったりした曲に上手く合わせて踊っていました。 流石だなぁと感心。 ただ、エギナさんとクラッススさんはちょっとやりにくそうでしたけど(笑)。
一度袖に下がったダンサーが花束を手に再登場して客席へと降りて花束を手渡す(または投げ入れる)というパフォーマンスがあったので、その時以降に使っても良かったかなとも思いましたが、そんな趣向までこらしてくれた今回のガラ、田北さんと参加してくれたダンサーたち、スタッフの方たちに感謝です。
長かったカーテンコールが終わり、観客が席を立ち始めた幕の向こうからダンサーたちの歓声が聞えて来ました。 ダンサーたちにも有意義で楽しい公演であったのならばそれ以上のことはないですね。
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2013年 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
コメント
-  -
ありがとうございます。

「スパッとシャープに気持ちのよいエフセーエワの踊り。」

ここもうちょっと、教えて下さいませ。見たかったなー!
2013/03/25 23:26  | URL | DA #-[ 編集] ▲ top
-  -
DAさん、こんばんは。

何か一つのポーズをつくるときの腕や足の動きが思い切りよくてシャープに見えました。 タリスマンの可愛らしいニリティの雰囲気とまた違った感じでしたしね。
(同じ内容のコメントを二ついただいていましたので、一つ消去させていただいちゃいました)
2013/03/26 23:45  | URL | M #il9tusdg[ 編集] ▲ top
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/2653-c262c8bd

| メイン |