3月15日 日本バレエ協会「白鳥の湖」 エフセーエワ/シヴァコフ
2013/03/19(Tue)
15日にエフセーエワとシヴァコフがゲスト出演した日本バレエ協会「白鳥の湖」を見て来ました。
最近は上演機会が稀となっているゴルスキー版との事でしたが、東京バレエ団がそれなりに定期的に上演しているので、それほど稀という印象はなかったのですが、東バとも成り行きで上演しているミハイロフスキー版ともなんとなく違うように感じました。 今回の上演の監修をされたワレンチン・エリザリエフ氏が以前芸術監督をしていたというベラルーシ・ミンスク・オペラ・バレエ劇場のバージョンなんでしょうかね?

この日の舞台、シヴァがどんな感じで出てくるのかがそれはもう心配で心配で・・・。 昨年12月にネット中継で見たくるみの王子様が過去最大に横に大きくなっていたので、ちょっとびっくり&ショック。 それからは絞れ絞れと念じていたのですが・・・。 なんとか祈りが通じたようで、2年前とほぼ変らぬシヴァコフだったと思います。 髪もちょうどいい具合に短くカットして一番好きな感じです。
生の舞台を主役で見るのは2010年の静岡でのコシェレワとの白鳥の湖以来なので3年ぶりですが、明るく屈託のない王子なのは変わらずで、少し柔和な落ち着きが加わったかなぁ。  日本人の中で一人容姿の違いなどやや浮いていた感もない事はなかったですが、それが特別感にも繋がって舞台上で華のある存在と映りました。  舞台を歩く姿も美しかったです。 舞台の奥へと歩いていく均整のとれた後姿を見ながら、足長いなぁぁ・・・、あぁ、もう2本、もちょっと美脚の持ち主がいるよなぁぁぁなどと、プハチョフの事も懐かしがりながら・・・。
踊るシーンが少ないのはボヤルチコフ版で慣れているけれど、今回も少ないなぁ・・・とちょいと不満。 踊りは若干伸びやかさが足りないような気もしましたが、一つ一つのパが丁寧でエレガントでした。 一幕から二幕への繋ぎのソロでの渾身のシェネは高速で綺麗だったなぁ。
何度踊ったかわからないであろう白鳥だけれど、エフセーエワと踊るのはもしかしたら初めて? 二幕の湖畔の踊り始めで二人がぶつかった時には一瞬ヒヤッとしたけれど、その後は息の合った踊りを見せてくれたので良かったです。 サポートも身長差のせいなどで少してこずって見えたところもありましたが、最後まで堅実で優しいパートナーでした。 
そして今回はいつにも増して礼儀正しい王子で(笑)、舞踏会でオディールに接する態度がずいぶん恭しかったです。 立ち止まったり跪いて手を取ったりしながら、何度もお辞儀をしていたなぁ(オディール、何気にタカビーだったし・笑)。 また、憂い顔が本当に美しく、思わずドキッとさせられました。
オディールに騙された事にうろたえながらも、ともかくオデットに会わなくてはと必死な顔で一目散に走り去っていく後姿も変わらない。 シヴァのジークフリートで好きなシーンの一つです。 
4幕では東バのようなロットバルトとのジュテ対決を期待したのですが、ロットバルトがオデットをいたぶる割にはあまり戦わず、最後に羽をむしりとっての勝利でした。 もうちょっと踊って欲しかったな。 

エフセーエワの白鳥。 マールイを辞める直前かマリインスキーに移籍して直ぐかくらいに、アメリカで全幕を踊った事があるというインタビューを読んだ記憶があるのですが、その後、どれだけ踊る機会に恵まれたのか・・・。 彼女のオデットも別の意味でちょっとこわごわだったのだけれど、う~~ん、どうだろう? オデットのイメージをきちんと作って一生懸命踊って演じているのは分かりましたが、時に細やかさの足りない腕の動きや全体的なためのなさに湖畔独特の詩情を感じないというか・・・。 周りのダンサーとのバランスは悪くなかったと思いますが、オデットを踊るという事はやはり大変な事なんだと思ってしまいました。 ラインに恵まれたダンサーならば、心を込めてしみじみ踊れば、それだけで幻想的な世界を作り出せる事もあるけれど、そうではないダンサーが懸命に自分のオデットたろうとする姿を見たような気がしてしまい・・・。
一方オディールは、私にひれ伏しなさいと言わんばかりに自信に溢れた高圧的な悪女。 ガムザッティとは違って相手の心に不安を覚える必要もないので、まぁ、容赦なく楽しげに。 そして時々小悪魔的にキュートな魅力も振りまいてました。 快活で音楽に気持ちよく乗ったエフセーエワらしさが発揮できるので踊りは断然こちらの方が良かったと思います。 

ロットバルトの藤野さんは体躯もよく、シヴァと対峙しても迫力負けしないダンサーで、ダイナミックなジャンプとふてぶてしさが良かったです。
スペインの男性二人は長身でスタイルも良く、特に黒服のダンサーのシャープな踊りが気持ちよかった。
チャルダッシュのソリストも踊っていた田中秀幸さんですが、一幕で周囲にものすごく気を配りながらの演技がとても目を引きました。 ちょっと見、古川さんに似ていたので思わずオペグラで確認してしまいました。 元東バダンサーでベテランの方だったのですね。 

カーテンコール。
舞台中央前まで来たところで思わずタタッと軽いジャンプ(彼女がよくやるやつ)をしていたエフセーエワ。 コラコラ白鳥でそれはないぞ~~と苦笑しながらも、元気溌溂姫が白鳥に変えられちゃっていたのね・・・と。 ロットバルトの魔法が解けてあんなに無邪気に嬉しそうな顔をして、侍女たちにまで笑顔を振りまいていた姿も妙に納得のエフセーエワでした。 
シヴァは手違いか勘違いか?バレエマスターとバレエミストレスのお迎えに反対袖方向へ進んでしまいましたが、そんなとこもシヴァだよなぁと微笑ましく。 レヴェランスをするエフセーエワを後ろから見守る優しい笑顔も印象的でした。 かなり後ろまで下がるものだから、ロットバルトの藤野さんがちょっと慌てたりもしていたようだったけど(笑)。





オデット&オディール:エレーナ・エフセーエワ
ジークフリート:ミハイル・シヴァコフ
ロットバルト:藤野暢央
道化:染谷野委
王妃:宮本東代子
メンター:桝竹眞也
パ・ド・トロワ:瀧愛美、平尾麻実、坂井大
スペイン:小川友梨、粕谷麻美、五十嵐耕司、中島駿野
チャルダッシュ:藤沢真璃江、田中秀幸
ナポリ:南部美和
マズルカ:寺田恵、永井絵麻、池田武志、鈴木裕

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コメント
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ありがとうございます。

オデット役は難しいですね。サニーには、笑顔が合います。オデールが良かったですね。グラン・フェッテもバンコクでのキトリの時の方が安定してましたね。まあこれは、その日次第ですが。

カーテンコールも、カムザッティの時より、全然良かったですね。マリインカは合ってないんじゃないの、サニー?(笑)

ノリノリのサニー、大好きです!マリインカのサニーは、あんまし好きくない。(笑)

2013/03/20 02:06  | URL | DA #-[ 編集]
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DAさん、こんばんは。

オデットは難しいですし、オデットとオディールの演じわけなど、場数をこなす事によって得られるものはとても多いと思います。
多分、今日のガラもご覧になったと思いますが、今日のサニーは良かったですね。
やはりキラキラの笑顔で溌剌と踊れる演目が彼女にはぴったりだと思います。 コルプとの息もあっていてとても良かったです。
2013/03/20 22:30  | URL | M #il9tusdg[ 編集]
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実は、外せない用のため、行けなかったのですよ。
サニーのとこだけで、結構ですので、詳細読ませていただければ助かります。お時間あれば、よろしくお願いいたします。
2013/03/20 23:31  | URL | DA #-[ 編集]
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そうだったのですね。 外せない用事とはいえ残念でしたね。
でも、今回はまた4ヵ月後に再会というのがわかっていますから、まだ少し気持ちに余裕があるでしょうか。
今週末までには感想を書き終えたいと思っていますので少々お待ちくださいね。
2013/03/21 22:28  | URL | M #il9tusdg[ 編集]
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