ミッドナイト・イン・パリ
2013/02/19(Tue)
「ミッドナイト・イン・パリ」
原題:Midnight in Paris (2011年・米・94分)
監督:ウッディ・アレン
出演:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール
観賞日:2月2日(Blu-ray)

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ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)とともに愛するパリを訪れる。ワンパターンの娯楽映画のシナリオ執筆に虚しさを覚えているギルは、作家への転身を夢見て、ノスタルジー・ショップで働く男を主人公にした処女小説に挑戦中。パリへの移住を夢見ていたが、お嬢様育ちで現実主義者のイネズは、安定したリッチな生活を譲らない。そんな2人の前に、イネズの男友達ポール(マイケル・シーン)が登場。イネズと水入らずでパリを満喫しようとしていたギルにとって、彼は邪魔者でしかなかった。そうして迎えた第1夜。ワインの試飲会に参加した後、1人で真夜中のパリを歩いていたギルは、道に迷ってモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りに迷い込む。物思いに耽っていると時計台が午前0時の鐘を鳴らし、旧式の黄色いプジョーがやってくる。その車に乗り込んだギルは、古めかしい社交クラブで開かれているパーティに参加。(goo映画より)

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映画脚本家としてそこそこ成功していながらも小説家になる夢を捨てきれないギルが、タイムトリップで紛れ込んだ憧れの黄金の時代の1920年代で出会った人々との触れ合いを通し、偽らざる自分と向かい合いながら今を精一杯生きる事の大切さに気づくというストーリーをファンタジックに仕立てたとてもチャーミングな映画でした。
映像もまた魅力的~~。 物語の舞台が監督のアレンが愛して止まないというパリだったからこそのお洒落な映画でもあったのでしょうね。 どんなちょっとしたシーンでも、切り取ったら素敵な絵になるようなショットばかりでした。
そして多彩な登場人物同士の会話の中にアレン監督がさり気なくこめたメッセージが散りばめられています。 ハッとさせられたり背中を押された気持ちになる台詞も多いのでは。

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<以下、大いにネタバレです>
それにしてもフィッツジェラルド、ジャン・コクトー、ピカソ、ヘミングウェイなどギルのタイムトリップ先に出現する人物たちの顔ぶれが凄い・・・。
その中でもダリィ!ダリィ!と自分の名前をやたら連呼するエイドリアン・ブロディ演ずるサルバドール・ダリが滅茶苦茶可笑しかったけれど、実際のダリも本当にあんな感じだったとか。

タイムトリップを楽しんでいたギルだったけれど・・・。
ギルが敬愛する1920年代で出会い心奪われていくアドリアナもまた19世紀末のベルエポックに憧れ、そこで出会った芸術家たちはルネサンス時代こそが黄金期と豪語する。 魅惑の時代に生きる偉大な先人たちが、その時代に生きている事を最良の幸せと感じていないと分かった時のギルのポカンとした表情が印象的。 
ギルが言っていた婚約者のイネズとは価値観は大きく違うけど些細な事が一緒というのも何気に考えさせられる台詞です。 確かに価値観の大きく違うパートナーと人生を共に過ごすのは簡単な事ではないけれど、ちょっとした意外な共通点というのに胸騒いで魅力的に思えてしまう事もあるし。
まぁ、そんなこんなでイネズともアドリアナとも別れ、パリで暮らす事を決めたギルは、コール・ポーターの音楽と雨のパリが好きという事で意気投合した骨董屋のガブリエルといい雰囲気に。 ラストシーン、雨の中、街に吸い込まれるように消えていく二人の後ろ姿もなかなか素敵でした。

「エネミーライン」以降、わりと多くの作品を見ていて好感度の高いオーウェン・ウィルソン、5年ほど前には自殺未遂報道にびっくりもさせられたけれど、復帰後は順調な活躍ぶりで何より。 人が良くてちょっと押され気味なロマンティスト系は彼の得意とするキャラだけにとても良かったです。 
マリオン・コティヤールはねっとりした色香が好みではないけれど、こういうクラシカルな雰囲気は良いですね。
裕福な家に育った奔放なアメリカ娘を演じたレイチェル・マクアダムスは健康的な色気を振りまきながら、ちょっぴり嫌な娘を好演。 そういえばレイチェルとオーウェンはウエディング・クラッシャーズでも恋人役で共演してましたね。 クリストファー・ウォーケン様がとっても普通の役で出演していらしたあの映画もとてもいい映画でした。

5作品ぶりに自身も出演するというアレンの新作「ローマでアモーレ」は6月公開が決定したそうです。

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