マルティヌーとベルリオーズの「幻想」交響曲
2013/01/10(Thu)
そのチラシをもらったコンサートが昨年12月20日にサントリーホールで行われた東京都交響楽団とヤクブ・フルシャの二つの「幻想」交響曲。


東京都交響楽団第746回定期演奏会
指揮:ヤクブ・フルシャ

マルティヌー 交響曲第6番「交響的幻想曲」

   ―― 休憩 ――

ベルリオーズ 幻想交響曲
 第1楽章 「夢、情熱」
 第2楽章 「舞踏会」
 第3楽章 「野の風景」
 第4楽章 「断頭台への行進」
 第5楽章 「魔女の夜宴の夢」



クラシック音楽好きとは言え、CDやコンサートで実際に聴く曲は名曲アルバムで取り上げられそうな極めてポピュラーな曲ばかりと守備範囲はかなり狭い自分。 
ですが今回指揮者が3月のプラハ・フィルハーモニアとの演奏が素晴らしかったヤクブ・フルシャさんだったので、思い立ってマイナーなマルティヌー作品が演奏されるこのコンサートを聴きに行って来ました。 マルティヌーの曲は夏に見たバレエ「アナスタシア」で使われていて耳障りは良かったし、声楽家の従姉が勧める都響の演奏も聴いてみたかったし。

マルティヌー「交響曲第6番」はボストン交響楽団の依頼で1953年に書かれ、シャルル・ミュンシュ指揮で1955年に初演された曲で、当初、名称をベルリオーズに肖って「新幻想交響曲」にする予定だったのを「交響的幻想曲」と変更した作品との事です。 
第一楽章の出だしを始め、全曲の各所に現れる弦が奏でる虫の羽音のような不穏なざわめきにアナスタシアが精神を病んでいる3幕のシーンが蘇りました。 
モノクロのサイコホラー映画を連想させるような旋律、大河ドラマのオープニングのような勇壮でドラマティックな旋律、悲劇的な響きに聞える旋律など様々な表情を持ったメロディーが展開されてあきる事のない曲でした。 美しい音色の弦楽器とインパクトのある打楽器の演奏が特に印象に残っています。

この演奏会の予習用に買ったCDがこちら。 
マルティヌー
マルティヌー 交響曲第6番「交響的幻想曲」
 ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (定価1,050円)

30分を切る比較的短めな曲なので、たっぷり時間はとれないけど何かしっかりした曲が聞きたいと思った時にまたかけてみようと思います。 


ベルリオーズの幻想交響曲を演奏会で聴くのは初めてでした。 それどころかCDは持っていてもほとんど聞くこともなかったのですが、それぞれの楽章は音楽を聴きながらタイトルの絵画的なイメージが持てるほど旋律がバラエティーに富んでいて、聞きやすく親しみやすく面白くてとても盛り上がる曲だったのですね。 さらに使われている多くの楽器の音がクリアで綺麗で、楽章が進むにつれどんどん曲に引き込まれていきました。 3楽章、イングリッシュホルンの呼びかけに応えるオーボエはどこに位置していたのだろう? ちゃんと木霊の様に遠くから聞こえたのだけれど。 この日の演奏は3楽章までは抑え気味に丁寧でしたが、4楽章、5楽章の盛り上がりは凄かった。 特に5楽章は色彩感も豊か(美しいのだけれど冥界を感じさせる弔鐘の音が印象的)で、怒涛と言いたいほどの弦・管・打の迫力ある熱い演奏が素晴らしかったです。 でも爆音を轟かせてというのではなく、大音響の中にも抑制はしっかり効いていてそれぞれの楽器の音が雑に重なり合って聞こえるような事はなかったです。 特にマルティヌーの交響曲同様、弦の音は最後まで美しく惚れ惚れしました。 
フルシャさんの指揮にも相当熱が入っていたのですが、演奏終了後に彼の燕尾服から白いものが下がっていたので??と思ったら、なんと、ウエストコートが破れてしまったのでした。 フルシャさんも信じられない・・・というような顔をして笑ってましたけど、びっくりでした。

この日の演奏で幻想交響曲をとても気に入ってしまったので、演奏会の後は家で手持ちのCD
ベルリオーズ
 マリス・ヤンソンス指揮   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (定価1,300円)

を何度もかけましたが、巷でダントツ名盤と言われているミュンシュ指揮パリ管の演奏も聞いてみたくなりました。

そんなわけで、4月10日のシュトゥットガルト放送交響楽団のコンサートはまた「幻想交響曲」を聞けるのも楽しみなのです♪

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