シュツットガルトバレエ団「じゃじゃ馬馴らし」 6月1日の感想
2012/06/08(Fri)
東京文化会館: 1階10列21番

面白かったです。 この物語が説くところには全く同感できかねますが(笑)。
ドタバタ劇ながらダンス的にはボリューム&高難度感たっぷりで、各プリンシパルダンサーの素晴らしいダンスをクスクス笑ったり、ほぉ〜〜っと見とれたりしながら楽しむ事ができました。

スー・ジン・カンを見るのは初めてです。 プロフィールの美人顔からはほど遠い仏頂面に漫画チックな手足の動きで、思いっきり気性が激しくひねくれ者な雰囲気の強い娘でしたねぇ・・・。 そして、そのキャタリーナがペトルーチオと出会い調教?されながら、じゃじゃ馬武装を一つ一つ解いてゆくように微妙に変っていく様を実に自然に見せてくれたと思います。 音感の良い踊りで細かいステップなども小気味良く、リフトのポーズも綺麗。 結婚式のPDDも、愛し合う二人の甘美なPDDではなく、人生を共にする面白い奴に出会えたみたいなカラッとスカッとした感じだったのが印象的。 
欧州のバレエ団でプリンシパルとして長く活躍し不動の地位を築いた東洋人である彼女を見ているうちに、都さんが頭をよぎり、きっとこの人は韓国のバレエファンにとっては都さんのような存在なんだろうなぁと思ってしまった事でした。

よくよく考えてみるとヴァレンキエヴィッチも今まで見た事はなかったのですが、最近のダンサーにはあまりいない良い男臭さと端正なダイナミックさを持っているタイプのダンサーですね。 粗野でちょっと横暴だけど懐深いペトルーチオを役者っぷりも見事に演じながら、踊りは切れ味があってラインも美しく、ジャンプは高く回転も速度が速く綺麗で申し分ない。 舞台での存在感も抜群でした。 
芝居の要素も多いけれど、ダンス量も思った以上に多く、体力をかなり使いそうな上に、階段から降りてくるというか酔っ払っているので足を滑らせて落ちてくるようなシーンなど、怪我をしそうな場面も多くかなりハードな役なんだろうなと感じました。

キャタリーナの美人の妹ビアンカを踊ったメイソンはアメリカ人だそうで、プログラムに載っている7人の女性プリンシパルでドイツ生まれなのはカーチャ・ヴォンシュただ一人。 ちなみに男性の方も、7人中ドイツ生まれはフォーゲルのみという国際色豊かなバレエ団なんですね。
メイソンは小柄だけれど踊りがゆったりと綺麗で華やかなダンサーなのでこの役にぴったり。 
そのビアンカのハートを射止めるルーセンショーにはラドメーカー。 白鳥の王子も見るのに、じゃじゃ馬でも見られてラッキーなんて思っていたけれど、結果的にはこの日に見られなければ今回見る事ができなくなってしまったので、ラッキーどころではなかったのだ! 王子キャラながらコミカルな演技も軽妙で、メイソンとのPDDは美しく、酔っ払いとじゃじゃ馬の後の極上の口直しでした(笑)
(いやしかし、実際アマトリアン&フォーゲル、オサチェンコ&マッキーの白鳥を見た後だと、アイシュバルト&ラドメーカーだったらけっこう違った印象の舞台になったのではないかという気がしてつくづく残念です。)

彼らを取り巻く人々はコメディーに相応しく個性豊かで、グレミオ、ホーテンショーの二人もユニークな踊りや奇抜なキャラで目を引いていたけれど、ここのカップルたちの結婚の儀を司らされるなんちゃって司祭も面白すぎ。 
姉妹の結婚式でのコール・ドの踊りも楽しくて良かったし、同じイタリア舞台という事でそのままロミジュリができちゃうような周囲の人々の衣装も大変美しかったです。




バプティスタ(裕福な紳士):ローランド・ダレシオ
キャタリーナ(バプティスタの長女):スー・ジン・カン
ビアンカ(バプティスタの次女):エリザベス・メイソン
グレミオ(ビアンカの求婚者):アルマン・ザジアン
ルーセンショー(ビアンカの求婚者):マライン・ラドメーカー
ホーテンショー(ビアンカの求婚者):ローランド・ハヴリカ
ペトルーチオ(紳士):フィリップ・バランキエヴィッチ
ふたりの娼婦:オイハネ・ヘレーロ、レネ・ライト
司祭/宿屋の亭主:マッテオ・クロッカード=ヴィラ
召使いたち:オズカン・アイク、エドアルド・ボリアーニ、
       ダニエル・カマーゴ、ルドヴィコ・パーチェ
パ・ド・シス(第2幕):ダニエラ・ランゼッティ、アンジェリーナ・ズッカリーニ、
            ラケーレ・ブリアッシィ、デヴィッド・ムーア、
            ニコライ・ゴドノフ、ダミアーノ・パッテネッラ
パデュアの市民、結婚式の客、カーニバルで楽しむ客:コール・ド・バレエ

指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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面白かったです。 この物語が説くところには全く同感できかねますが(笑)。ドタバタ劇ながらダンス的にはボリューム&高難度感たっぷりで、各プリンシパルダンサーの素晴らしいダンスをクスクス笑ったり、ほぉ …
2012/06/10 05:06  まとめwoネタ速neo
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