マールイ「白鳥の湖」 1月7日の感想
2012/01/08(Sun)
東京国際フォーラムA : 一階13列31番

オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート: ヴィクトル・レベデフ
悪魔: ウラジーミル・ツァル
道化: デニス・トルマチョフ
王妃: ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師: イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ: タチアナ・ミリツェワ、ワレーリア・ザパスニコワ、アントン・プローム

小さい白鳥:アンナ・クリギナ、エカテリーナ・ホメンコ、ナタリア・クズメンコ、マリーナ・ニコラエワ
大きい白鳥:ワレーリア・ザパスニコワ、マリア・グルホワ、アステリーク・オハネシアン
スペイン:オリガ・セミョーノワ、クリスティーナ・マフヴィラーゼ、デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー(チャルダシュ):アンナ・ノヴォショーロワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド(マズルカ):ダリア・エリマコワ、アーラ・マトヴェーエワ、アレクセイ・マラーホフ、フィリップ・パルハチョフ
イタリア(ナポリ):ナタリア・クズメンコ、ニキータ・クリギン

1956年版のシモン・ヴィルセラーゼのデザインを踏襲したという舞台美術・衣装は上品ななかにも格調を感じさせるものがあり、とても美しくて気に入りました。 
白鳥は今日のソワレ、明日も見るので上書きされないうちに思いついた事だけ書き連ねます。

<1幕>
まず、コール・ドの中にマラーホフさん見っけ! 今回は5日「海賊」の玉ねぎ軍団の中といい、真っ先に見つけられて嬉しい♪
このバージョンは男性ダンサーによるカトルがあるんですね。 そのメンバーがマスロボエフ、モロゾフ、コリパエフ、ヤフニュークと主役を踊るダンサーを揃えていてなんて豪華! 4人は下手にマスロボエフとモロゾフが陣取るのだけれど、この二人は同じ98年組でこうやってペアになる事が本当に多いですね。 もう、何をやってもあ・うんの呼吸なんだろうな。 いつの日にか、二人のスパルタクスとクリクサスを見てみたいものです。
王子のレベデフ、初々しい等身大の若き王子ですね。 歩き方が時々ぬるい事もありましたが、ソロはとても伸びやかでザンレールも余裕のある回り方で良かったです。 とても気をつかっているようでしたが、着地後にぶれる事が少ないです。 足音が静かなのもいい。 カトルの4人を従えて踊っていても、遜色ないですし、本当になんて良い子がマールイに入ってくれたのでしょう。 こんな凄い子が入ったのだから、しっかりクラシック作品を守っていってもらわないと困ります!!

トロワは目に慣れない踊りというのもあったけど、今までの方が断然いい。 あまり音楽を活かせていない振付のように感じました。 プロームは手堅い踊り、ミリツェワちゃんも華やかで良かったですが、回転でちょっと足元が気になりました。 ザパスニコワは去年のような緊張感はなかったと思いますが、若干音感悪いかな?
ミリツェワちゃんが、やたら道化の頭&角(笑)をなでたりしてたのがかわいかった♪

道化のトルマチョフも見事な高速ピルエットを見せてくれて、まだまだイケルと思わせてくれた。

<2幕>
やはりコール・ドの動きが煩い。 特にアダージョの時にフォーメーションを変えたり手足を動かしたりというのはいろんな意味でオデットと王子の踊りの邪魔。 静謐で神秘的な雰囲気の中で二人が恋に落ちていくという美しい世界を静かに堪能したいのにあれでは・・・。
3日連続となるペレン。 ポーズのための美しさがいつもよりなかったようで、あまり本調子でもなかったかもしれませんが、彼女のオデットに関しては、昨年1月9日のルジマトフとのこの世のものではないくらい美しく悲しいオデットを見てしまったので、あれを超えるのは容易な事ではないだろうと思っています。 
レベデフは、もうちょっと表情があればいいと思いますが、それは今後放っておいても良くなるでしょうということで。 それより、二人の並びに恋愛関係が成り立たないほどの年の差を感じなかった事の方が嬉しいです。

<3幕>
一番気に入ったのは、というか素直に見られたのはこの舞踏会。 衣装綺麗だし♪ ただ、もうちょっとロットバルトの存在感があると良かったな。 どうせだったらソロの踊りでも作ってくれれば良かったのに。 
ディベルティスマンはすべてとても良かったです。 エリマコワをマズルカで見られたのは嬉しかったけれど、3羽やトロワでも見たいダンサーです。
黒鳥のGPDD。 ペレンはこの日はオディールの方が良かったです。 特にテクニックが冴えていたヴァリエーションが素晴らしかった。 そういえば、一昨年もこのメッセレル版で踊っていましたよね。 レベデフも柔らかい跳躍とムーブメントが良かった。 もちろんまだまだ伸びしろたっぷりな彼なので、ラインの美しさに関してはプーちゃんをお手本として、もっともっと磨いてほしいです。 ともかくこの先の彼の成長は大いに楽しみですね~。
そういえば、レベデフは花嫁候補に対してかなりにこやかな笑顔で接していましたね。 儀礼的というより無邪気な笑顔を振りまいておいて「みんな駄目・・・」じゃ、花嫁候補たちも、え~~!!ってリアクションになりますよね(笑)


<4幕>
2幕よりはまだいいかな・・・。 ロットバルトの羽をもぎ取って悪を滅ぼすという演出なら、もうちょっとその前に王子と戦って欲しかったです。 東バ版はここの王子とロットバルトの戦いが迫力ありますから。
個人的にはアンチ・ハッピーエンド派なので、やはり前の版の方が好きですね。

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コメント
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こうすけは、新しい白鳥を2010年6月に現地で見ていましたが、改めて前の方がいいと思いました。大のお気に入りのマールイの公演なのに、内容が好きでなくて不本意な気持ちと、仮に来年以降もマールイの来日があったとしても、この白鳥を見せられるのかという憂うつな気持ちで、とても気が重くなり、せっかくチケット買って見に来たのに、あまり楽しめなかったです。公演数も少なくなり、これがマールイとの潮時であることを意味しているのかと自問をしながら見ていました。
ペレンも3日、7日、本日と3回見たけれど、3日、7日は、私にとっては、昨年までのような絶妙さやオーラが感じられなかったです。さすがに本日は、ところどころでこれらを感じることができましたが、本領発揮しないうちに東京公演が終わってしまった感じです。
本日、鑑賞仲間の皆さんに新しい白鳥についてヒアリングしましたが、皆さん、前の方がいいとのことでした。
もし、来年も来日してくれるのであれば、日本公演だけは、前のバージョンでやり続けてほしいというのが、切なる思いです。このままだと、白鳥については、マールイよりも、マリインスキーやアカデミー、新国のが好きになってしまいそうです。
2012/01/09 00:54  | URL | こうすけ #-[ 編集]
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そうですね。

マールイがメッセレル改訂ゴルスキー版を踊っているという事には、ボヤルチコフ版を愛して馴染んで来た者には釈然としないものがありますし、また、振付や作品自体を個人的に気に入らないというのもあると今までのようにホールに弾んだ気持ちで向かうというような事もないですね。
ペレンの白鳥(2幕)については、私も同じような思いなのですが、それが何が起因しているのかはわからず。
今後、日本でボヤルチコフ版を見られる可能性があるかはわかりませんが、月日がたてば、ボヤルチコフ版を踊れるダンサーも減っていってしまいますから、それも難しいですね。 私はダンサーたちがどういう思いで今の版を踊っているのかなというのも気になります。 世代交代が進めば、これが自分たちの白鳥という事になるでしょうけれどね。

2012/01/10 23:38  | URL | M #il9tusdg[ 編集]
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