新国立劇場「ラ・バヤデール」 1月22日の感想 (その1)
2011/01/23(Sun)
ニキヤ: 小野絢子
ソロル: 福岡雄大
ガムザッティ: 本島美和
ハイ・ブラーミン(大僧正): 輪島拓也
マグダヴェヤ: 八幡顕光
黄金の神像: 福田圭吾
トロラグヴァ: 芳賀望
ラジャー(王候): 逸見智彦
ジャンペの踊り: 井倉真未、米沢唯
つぼの踊り: 湯川麻美子
パ・ダクション
[ブルー・チュチュ]: 西川貴子 寺島まゆみ 丸尾孝子 厚木三杏
[ピンク・チュチュ]: さいとう美帆 高橋有里、大和雅美、伊藤真央
アダジオ: グリゴリー・バリノフ 江本 拓
第1ヴァリエーション: 寺島まゆみ
第2ヴァリエーション: 西川貴子
第3ヴァリエーション: 丸尾孝子


新国立劇場の「ラ・バヤデール」を見るのは2008年のザハロワ&マトヴィエンコに続き今回で2度目です。 自分の新国暦のわりにはなぜか少ない。 しかも大好きな演目なのにな。
という事で、 幕が上がって照明に照らし出された森の木立をデザインしたシルバーの吊り物の美しさに初回と全く同じ感動を覚える(笑)。 

<第1幕>
昨年11月のトリプルビルのシンフォニー・イン・Cとウーリーモンキーの踊りを見てすっかり気に入ってしまった福岡さんのソロル。 すっとした立ち姿も綺麗で期待が高まります。 
ソロルもいけそうな輪島さんの大僧正って意外だったのですが、多分初役ですよねぇ。 歩き方とかマイムとか、ちょっと威厳が足りないような気がしました。 ニキヤに対する気持ちも純粋な思いというより何かもうちょっと腹黒そうなものが混じっているように見え、言い寄って拒絶された後の表情は、男として拒絶されたというより、大僧正の身分である自分を舞姫ごときが拒絶して・・・と少し憤慨しているようにも見えてしまいました。 でもこれって1年前のマールイ、ドルグーシンさんの恋に舞い上がる純情老年大僧正の印象が強すぎるからかも・・・。
マグダヴェヤの八幡さんのバネのある踊りが良かったです。 特に回転はとても上手いしジャンプも高い。 ソロルにニキヤを呼び出すように命じられて、そんなとんでもない、駄目です!と、もの凄い勢いでおののいていたのが印象的だった。 命じる福岡さんにそれほどの強さもなかったので余計にね。
ニキヤの小野さん、巫女というには神々しさが欠けるけれど、清楚な雰囲気と芯の強さを感じさせる目がいいです。 ただ、輪島さんのヴェールを取るタイミングがちょっとだけ早くて音楽に合ってなかったのが惜しかった。 ここって大事じゃん! 聖なる火の前での踊り、この踊りが大好きなのですが、小野さんらしくそつなくこなしてましたね。 
ニキヤとソロルのPDD。 こちらも悪くはなかったですが、もう少し二人の間に逢瀬の喜びみたいのが感じられると良かったです。 まー、最初からいろんな事が完璧にできるわけはないですよね。
そんな二人の様子を見てしまった大僧正。 輪島さんの大僧正はクールで感情をそれほどむき出しにはしないタイプなんですね。 冷ややかな顔つきで拳を握り締める様が何気に怖かったです。
この寺院のシーン、ダンサーの表情が見えにくいので個人的にはもう少し照明が明るくても良かったのではないかと思います。  

ラジャは贅沢なキャスティングの逸見さん。 気品と威厳が感じられ、所作も美しい。 キャスト表と一緒に配れた作品詳細には、部屋に運ばれたソロルの肖像画をガムザッティに見せ、婚約者という事を知らせるとあったけれど、前回同様、ガムザッティは出てこず、いきなりソロルが現れる。 
ラジャから自分の娘との婚姻話を告げられると、驚き顔を曇らせながらトロラグヴァに援護を求めるソロル。 がっちりしていて落ち着いた雰囲気のトロラグヴァの芳賀さんと福岡さん、なんか兄弟みたいな感じでしたね。 芳賀さんのソロルも見てみたかった。 
ガムザッティの本島さんは、華やかな顔立ちが気位の高い権力者の娘という役柄にあっていて、ソロルが人目で魅了されてしまうのも当然といった感じです。 先に肖像画を見せられるシーンがあると、その時の反応でそれなりにこちらもいろいろとガムザッティの心境を想像したりするのだけれど、ここでの本島さんを見る限り、ソロルを好ましく受け止める、自分の立場をよくわかっている賢い娘といったところ。
ジャンペの踊り。 下手のダンサーが上手でした。 井倉さんも米沢さんも顔がわからないのですが、あまりに大和さんに似ているなぁと思いながらずっと見てました。 会場に告知があったかどうか気づかなかったけれど、大和さんのファンブログでやはり突然のキャスト変更で大和さんが踊っていたのが分かりました♪ 
ソロルはニキヤと愛し合っていると密告しにきた大僧正の話を聞いてしまったガムザッティがニキヤを呼びつけ女の闘い。 牧版はここの描写がえらく早急で、ニキヤを待っている間のガムザッティの落胆もないし、ニキヤを見てその美しさに驚いたガムザッティが腕輪を与えようとして断られてすぐに激情してニキヤをソロルの肖像画の前に突き飛ばすという運び。 富と権力を持つ自分こそがソロルに相応しいというガムザッティに聖なる火の前で愛を誓った自分以外にソロルが愛する人はいないと対峙するニキヤ。 本島さんの演技は上手かったと思うけれど、小野さんは多少だんどりっぽく、ソロルとの愛を楯にしているニキヤを肢体で表現するというところまではいっていなかった。 ニキヤは腕が語るんだよな、あちこちで。 初役の人にそこまで期待するのは無理ですが、過去に火花散る迫力満点な対決をいくつか見ているとやはりいろいろ物足りなく感じました。 
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