マールイ「くるみ割り人形」 12月24日の感想
2010/12/31(Fri)
クリスマス・イヴの公演、観客が少なくてダンサーには気の毒でしたが、お客さんの反応はとても温かく、ホールのつくりのせいか拍手がとてもよく反響されて、実際の観客数より多く感じられたのは良かったです(笑)。

明るく楽しく勢いがあった昨日の公演とは何か違う・・・。 
音? 県民ホールは音響が良いはずなのに厚みと張りのない音に加え、スピードもスロー。 舞台上もなんとなく温い空気が漂っていた。 そこにおっとりマーシャのペレンだしね。

そのペレンの1幕の衣装は去年と同じちょっとピンクがかったパープル。 去年はなんで?と思いましたが、彼女は細い手足のわりには肩や胸板がしっかりしているので、こういうデザインだと淡いピンクやブルーよりはこの色の方がいいのかな? 
この日のペレンはちょっと覇気がないというか、踊りも表情もやや控えめであまりノリが良くなかったように感じました。 ここ数年の彼女にしては珍しいかな? 

くるみ割り人形のラプシャーノフは頑張っていたとは思うのだけれど、前日に職人芸のトルマチョフの人形を見ているだけに分が悪い。 ラプシャーノフにはこれから長~く愛着持って踊っていって彼のくるみを作っていってもらいたいと。

ドロッセルマイヤーのヴェンシコフもねずみの王様のユリバリソフも前日同様、キレのある踊りで良かった。 できればねずみキングはマラさんで見て3キャスト制覇したかったのだけれど・・・。 この日もホストに徹し、優雅な踊りと楽しい小芝居を見せてくれたマラーホフさんには大満足。 

で、誰が出てきたのか??と思ったのが王子のコリパエフでした。 ロミジュリで見た時はいい感じだった髪を短く切ってしまったうえにオールバックで銀色のスプレーをかけてある。 チラシでしか見た事ないけど、Kバレエのくるみの王子みたいな頭と言えばいいのか。 どーしてそこまで頑として主役の時はかつらを被らない??? なんだかとっても変だった・・・。 コリパエフは体にぴったりとした衣装で上下白となると、彼の線の細さばかりが強調されてしまって、踊りまで膨らみのないものに見えてしまうなぁ。 ラインは綺麗な方なんですけどね。 体質的に筋肉がつかないのだとしたら可哀想だけどペレンをリフトするのが大変そうだった。 前日のシヴァはここでシェスタコワを片手リフトなんかしてびっくりさせてくれたけど・・・。

この日、一番印象に残ったのはノヴォショーロワさんのアラビア。 この踊りがこんなにあっという間に終わってしまったように感じたのは初めて。 しっとりした踊りに切なさや秘めた情熱のようなものが感じられる踊りでした。 
チーカのコロンビーナは踊りは上手いけれどちょいと人形らしさが足りなかった。 ポドショーノフはやはり表情が豊かでピエロのツボをきっちり押さえているし、人形たちの中でのまとめ役みたいな感じもさり気なく出していてさすがだなと。

そして、ワルツには今期お初となるヤフニュークが!! 彼ってなんでこんなにかつらが似合うんだろう?(笑) 腕の動きが綺麗ですねぇ。 プーちゃんが跪きヤフニュークがアチチュードで立つツーショットがこれまた異様に美しかったです。 真ん中そっちの気で見入ってしまいましたわ。 
ここでのペレンはダンマガ4月号の表紙で着てたイエローベースのチュチュ。 ピンクや青のビーズが散りばめられた衣装で金平糖の精としては悪くはないけれど、前日のシェスタコワの白ベースに金刺繍のチュチュの方が自分としては好みだな。 踊りと表情も1幕よりは良くなってキラキラしてました。 コリパエフはまぁ1幕と同じような感じですが、存在感的には4人のカバリエの中に埋没してしまってましたね。 

そんなわけで自分的にはそれほど盛り上がらなかったイヴのくるみでした。 



マーシャ : イリーナ・ペレン
王子 : ニコライ・コリパエフ
ドロッセルマイヤー : ミハイル・ヴェンシコフ
くるみ割り人形 : アンドレイ・ラプシャーノフ
フリッツ : アレクセイ・クズネツォフ
父 : アレクセイ・マラーホフ
母 : オリガ・セミョーノワ 
ねずみの王様 : リシャート・ユリバリソフ
コロンビーナ : ユリア・チーカ
ピエロ : マクシム・ポドショーノフ
スペイン人形 : タチアナ・ミリツェワ、ニキータ・クリギン
中国の人形 : エカテリーナ・ホメンコ、アレクサンドル・ガヴリシ
アラビアの人形 : アンナ・ノヴォショーロワ、
        オリガ・ラブリネンコ、ズヴェズダナ・マルチナ、クセーニャ・ルシーナ、エレーナ・スヒーフ
パストラル : ナタリア・クズメンコ、エレーナ・シリャコワ、パーヴェル・ヴィノグラードフ
トレパック : ナタリア・パルフョーノワ、アンナ・スーホワ、
         ニコライ・アルジェエフ、ドミトリー・クドリャーフツェフ
ワルツ : オリガ・ステパノワ、ダリア・エリマコワ、マリア・グルホワ、ユリア・カミロワ
       アルテム・プハチョフ、アンドレイ・ヤフニューク、アンドレイ・マスロボエフ、デニス・モロゾフ

指揮 : パーヴェル・ブベルニコル
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

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