「バレエの神髄」 7月10日の感想 (追記あり)
2010/07/11(Sun)
昨日、「バレエの神髄」2日目の公演に行って来ました。 火曜日にテューズリーの降板を知らされてからはかなりテンションが下がっていたのですが、都さん、フィリピエワ、シドルスキーのおかげで楽しむ事ができました。 時間がなくなってしまったので、第1部のみの感想です。(12日にシェヘラザードを追加)


<第1部>

「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
ナタリア・ドムラチョワ、
セルゲイ・シドルスキー、イーゴリ・ブリチョフ、オレクシ・コワレンコ、チムール・アスケーロフ


理由はわかりませんが、オーロラ姫は当初予定のカテリーナ・ハニュコワからドムラチョワに変更。 ドムラチョワは技術にも優れた良いダンサーなので安心して見ていられるし(ただ、滑らかな軌跡を残さない腕の使い方は自分の好みではありませんが)、王子たちも可もなく不可もなくで、上演としては文句はないのですが、なにかもうちょっと華やぎと爽やかさのようなものが欲しかった。 4人の王子はいずれも長身&美脚なのですが、けっこう厚みのある上着のせいか?なんとなくもっさり感漂うものがありましたね・・・。 


「侍」
音楽:鼓童 振付:M.ラブロフスキー
岩田守弘

プログラムを買っていないので違うかもしれませんが、岩田さんの先生でもあるミハイル・ラブロフスキー氏が彼の持っている侍のイメージを岩田さんにだぶらせて彼のために振付けた作品なのかな? で、侍の生き様というよりは死に様?? 
鼓童と振付と岩田さんの醸し出すものに違和感がなくて面白い作品だと思います。 扇子をパッと広げるところが妙にかっこよかった(笑)。 


「海賊」よりパ・ド・トロワ
音楽:R.ドリゴ 振付:M.プティパ/V.チャブキアーニ
エレーナ・フィリピエワ、セルゲイ・シドルスキー、ヴィクトル・イシュク

少しゆったりした白いシャツにタイツ姿のシドルスキーのプロポーションの美しい事! 1月のプハチョフのコンラッドもかっこ良かったですが、シドルスキーも負けていませんね。 サポートもソロも安定していて良かったです。 マールイの新しいメドーラのゴールドの変な衣装よりは全然いいですが、キエフのメドーラも、このシーンはチュチュじゃなくてニキヤみたいなへそ出しスカートなんですね。 フィリピエワは調子も良さそうで、音質の悪い音楽をものともせず、音を上手く使って流れるように踊っていました。 昔よりも表情と物腰がとても柔らかくなったような印象のフィリピエワのダンスは優雅で格調高い感じ。 アリを踊ったイシュク、最初のうちはそのあまりの体の華奢さとアピール感少なめに丁寧に纏めてしまった踊りにアリらしさが感じられなかったのですが、後半のソロあたりからエンジンかかったかな?


「阿修羅
音楽:藤舎名生 振付:岩田守弘
ファルフ・ルジマトフ

この作品を見るのももう何度目だろう? 出だしはもっと腕の動きが多かったような記憶があったのですが、振付って変わってませんよね? 音楽を聞きなれた事もあって、ずい分自然と目に入ってくる作品になりました。


「ディアナとアクティオン」(エスメラルダより
音楽:C.プーニ 振付:A.ワガノワ
ナタリア・ドムラチョワ、岩田守弘

メリハリも利いて、回転系の上手さが生かされるこちらの作品の方がドムラチョワには合っている感じ。 振付どおりに踊るためか?弓には見えない短い棒のような物を持って踊っていたのでもうちょっとちゃんと弓らしい弓を持たせてあげたかった(苦笑)。 弓、弓と思っているうちに去年の夏、コンセルヴァトワールのベーソフが袖に投げ捨てて壊しちゃった弓を思い出し、今年はマールイの来ない夏、去年の夏は楽しかったなぁなどと、頭の中はあらぬ方向へ・・・
岩田さんのアクティオンは雄雄しさの表現が力みに見えてしまい、もう少し肩の力を抜いたほうが良かったのではないかという印象ですが、それよりもパートナーシップが辛そうだったかな? 普段組んでいない急ごしらえの組み合わせの難しさを一番顕著に感じた二人でした。 


「ライモンダ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:A.グラズノフ 振付:M.プティパ
吉田都、セルゲイ・シドルスキー、キエフ・バレエ

都さんとテューズリーの「ライモンダ」があったからこの公演に行く事にしただけに、直前のテューズリーの怪我による降板はめっちゃくちゃ痛かったです。 大好きなダンサーの中のさらに大好きなペアというのが数組ありますが、都さんとテューズリーはその数組中の1カップルなので、久々に二人が踊るのを見られるのを楽しみにしていたわけでした・・・。
まぁ、そんなちょっと低めのテンションで見たライモンダでしたが、都さんもシドルスキーも素晴らしかったです。 視線を交し合う二人からは、ライモンダとジャンとして、そしてプロフェッショナルなダンサー同士、心を寄り添わせて少しでも良い舞台を観客に届けようというような気持ちも感じられました。
都さんは慎ましやかでありながらも幸福感に満ちていて、時に仄かな色香がこぼれるライモンダ。 キエフのダンサーをバックに立つと別格のプリマっぷりでした。 
シドルスキーは予想通りノーブルなジャンでしたが、ジャンプして決めたポーズが空中で流れる事なくとても美しかったです。 また海賊同様、ジャンプの着地音がほとんどしないのは凄いですね。  
キエフのコール・ドは女性も男性もプロポーションの良いダンサーが多くて見目麗しいのですが、動き的には若干バラバラなところがあり、普段それほど踊っていない演目なんだろうなと思わせるところが・・・・。 難しい男性カトル、そろって綺麗な5番の着地とはいかなかったけれど十分な出来ではないかと。 ヤフニューク以外総崩れだったマールイよりは数段良かった(苦笑)。


<第2部>

「シェへラザード」
音楽:N.リムスキー=コルサコフ 振付:M.フォーキン
エレーナ・フィリピエワ、ファルフ・ルジマトフ、オレグ・トカリ、ルスラン・ベンツィアノフ、
ヴォロディミール・チュプリン、キエフ・バレエ


考えてみれば今まで私が見たゾベイダはみんなマリインカのブルーのハーレムパンツ(ガラでゼレと踊ったポリーナちゃんの衣装は覚えてない・・・)だったので、フィリピエワの赤基調の衣装は新鮮だった。 大きな目で表情豊かなフィリピエワがさらに華やかに情熱的に見えて合ってましたけどね。 フィリピエワは最初っからとても芸が細かくて心情が良く分かり、嫌味は感じさせないものの気位の高いゾベイダでしたが、これほどに目が語るゾベイダも初めてだったかな。 宦官長に金の奴隷の鍵はどれ!と迫るところなんかはかな~り気も強く。
ルジマトフはちょっと体が厚みを増したかな?と思わないでもなかったですが、相変わらず濃厚な金の奴隷。 金の奴隷との肉欲に溺れてはいるけれど、あくまでもあなたは私の奴隷よ!というちょっと突き放したようなフィリピエワのゾベイダとはなかなかいい組み合わせだったように思います。 
若干びっくりキャラだったのがシャリアール王の弟。 ハーレムの多数の奴隷たちや金の奴隷を殺し、ゾベイダを自決に追い込んだ事にこんなに悪魔的に愉悦を覚えるようなキャラクターも初めてかもです。 王の座を狙いそうなまでの狡猾さも凄みもなくちょっとチープだったかもなぁ。

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