バレエ作品「ラウレンシア」
2010/03/30(Tue)
マールイの7月13日からのロンドン公演でワールド・プレミアが予定されている新作「ラウレンシア」ですが、チャブキアーニが振付けた作品の復元という事で、いったいどのようなバレエなのだろうと関心があったのですが、先日古本屋で買ったダンスマガジン2008年6月号の「これがロシア・バレエだ!」のチャブキアーニ関連の記事の中に詳しい説明がありました。

チャブキアーニが振付けた全幕作品の2作目(1作目は「山の心」)にあたる「ラウレンシア」は1476年にスペインのコルドバ地方で実際に起こった民衆蜂起をもとにロペ・デ・ベガの戯曲「フエンテ・オベフーナ」をバレエ化したものでアントニオ・ガデスが振付けた「アンダルシアの嵐」と同じ主題だそうです。 
初演はキーロフ劇場において1939年3月22日。ドゥジンスカヤとチャブキアーニが主演したとの事です。

ストーリーをそのまま引用させてもらいますと、
「コルドバの農村フエンテ・オベフーナの娘ラウレンシアは、同じ村の若者フロンドーソを愛している。 ある日、村を治める領主がやって来て、美しいラウレンシアを見初めるが、彼女は領主の求愛を退ける。 恨みに思った領主はラウレンシアとフロンドーソの結婚式の当日、フロンドーソを捕らえ、ラウレンシアを自分の城に連れ去る。 自力で脱出したラウレンシアは村の人々に蜂起を呼び掛ける。 領主の圧制に我慢できない人々は立ち上がり、城を襲ってフロンドーソを助け出す。 彼は領主を一騎打ちで倒し、人々は村の自治を勝ち取る」

この作品が当時大成功を収めた要因として、チャブキアーニが振付けた数々のディベルティスマンの素晴らしさが上げられるようです。 主役の踊りにはスペイン情緒溢れる腕や上体の表現が盛り込まれ、1幕2幕ともに登場人物の演技すべてがスペイン風の踊りによって綴られていたのだそうです。 
ロプホーフが「ドン・キホーテ」の終幕に挿入した「ファンダンゴ」の振付の影響を受けたとも考えられている第2幕の「カスタネットの踊り」というのが特に評判が高かったとの事。
これをメッセレルがどう改訂復元し、マールイのダンサーがどう表現するのか気になるところではありますね。 ロンドンかぁ~~~。

ミハイロフスキー劇場ではすでに昨年12月から「ラウレンシア」の準備に取り掛かっていますが、劇場の写真を撮り続けているNikolai Krusser氏のフォトサイトに最近あがった写真の中に、ペレンとボルチェンコがいかにもという衣装で練習している写真があります。 ボルチェンコはダンマガのインタビューでラウレンシアの主役の練習を始めたと言っていたので、この二人がロンドンでの2日間の公演に主演するのかもしれませんね。



さて、劇場ホームページの英語版に31日のチャブキアーニ記念ガラのプログラム&キャストがアップされました。 この公演だけ、ゼレンスキー、ニオラーゼ、ツィスカリーゼとチャブキアーニゆかりのダンサーが出演予定です。


3月31日 ワフタング・チャブキアーニ(Vakhtang Chabukiani)記念ガラ

Pas de deux Diana and Acteon
Music by Riccardo Drigo
Choreography by Agrippina Vaganova
Jordan-Elizabeth Long and Miguel Ángel Blanco

Spring Water
Music by Sergey Rachmaninov
Choreography by Asaf Messerer
Irina Perren and Marat Shemiunov

Pas de deux from Giselle
Music by Adolphe Adam
Choreography by Jules Perrot and Marius Petipa
Elisa Cabrera and Igor Kolb

Adagio from Scheherazade
Music by Nikolay Rimsky-Korsakov
Choreography by Mikhail Fokine
Irma Nioradze and Ilya Kuznetsov

Pas de deux from Don Quixote
Music by Ludwig Minkus
Choreography by Alexander Gorsky
Elena Evseyeva, Anton Korsakov and The Mikhailovsky Ballet

Intermission

Pas d’esclave from Le Corsaire
Music by Adolphe Adam
Choreography by Marius Petipa revised by Pyotr Gusev
Anastasia and Denis Matvyenko

Melody
Music by Christoph Willibald Gluck
Choreography by Asaf Messerer revised by Vakhtang Chabukiani
Irina Perren and Marat Shemiunov

Gopak
Music by Vasily Solovyov-Sedoy
Choreography by Rostislav Zakharov
Denis Medvedev and Anton Korsakov

Pas de deux from La Bayadère
Music by Ludwig Minkus
Choreography by Maurice Petipa revised by Vakhtang Chabukiani
Anastasia Kolegova and Igor Zelensky

Swan
Music by Camille Saint-Saens
Choreography by Mikhail Fokine
Irma Nioradze

Narcissus
Music by Nikolay Cherepnin
Choreography by Kasyan Goleyzovsky
Nikolay Tsiskaridze

The Basque Dance from The Flames of Paris
Music by Boris Asafiev
Choreography by Vasily Vaynonen
Kristina Karasyova, Alexey Karyagin, Andrey Merkuriev, Polina Rassadina
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