マールイ「ライモンダ」1月29日(ペレン&プハチョフ)の感想 <1幕>
2009/02/20(Fri)
横浜のジゼル公演が終わってから思いつくままにメモ書きしていたものと今でもかろうじて残っているわずかな舞台の記憶を繋ぎ合わせながら、感想を書き始めたら、初演という事もあってだらだら長くなってしまいました。 3幕がまだ書きかけなので今日はとりあえず1幕のみ。 明日、残りをあげたいと思います。


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序曲・・・・。
このままで・・・最後まで行くのか・・・という程によれて歌わない音楽にテンションが一気に下がる。 でも、この日は徐々に良くなって、チャイコフスキーとはまた違ったグラズノフの美しい旋律にうっとりでした。 パブちゃん、ありがとー(でも、まだ課題は多いぞ!)。 

<1幕>
幕が開く。
赤みの強い臙脂にゴールドが効いたロングドレスのミリツェワ、コシェレワ、金茶系で織り模様がたくさん入っているようなゴージャス感あふれるロングドレスの侍女たち、マントつきの衣装の男性たちが背景画をバックに浮かび上がる様子は、まるで絵画のように美しい。

マスロボエフ@ベルナールが読んでいるジャンからの手紙を取り上げてからかうミリツェワ。いたずらっぽく微笑むちょっとした表情も艶やかな彼女。 ロングドレスの侍女たちのワルツはしっとりと大人っぽいし、友人4人の踊りも気品があって申し分なく、これから始まる物語に期待感が沸いてくる。

ノボショーロワ@ドリス夫人の登場。 緊張感のある旋律に変わるので、主人公のライモンダが出てくるのかと勘違いしてしまうほどです。 館の主らしい落ち着いた貫禄が感じられる。 侍女たちと同じ布地でもっとゴージャスなデザインのドレス。

従者が花束(ジャンからの贈り物)から抜き取った白い花を床に並べたところでライモンダの登場。 姫オーラキラッキラのペレンが一厘ずつ花を拾い上げアチチュードを繰り返しながら快活に踊る。
花を繋げたリボンを手にしたチュチュ姿の女の子のワルツ、男性も加わって12組でのワルツは最初はばらつきが目立ったけれど最後はすっきりと。 温かみを感じる音楽も美しい。
ライモンダが中央奥からリボンのトンネルをくぐるように出てきて、花畑(冒頭のアダルトな雰囲気とは対照的に白と黄色基調の衣装がそんな風景を連想させた)を飛び回る蝶のようにコール・ドの中を軽やかに進み4人の男の子に低い高さでリフトされてワルツの終了。
ライモンダのピチカートのヴァリ。 のびやかな肢体と爪先の動きが美しく、可憐な乙女の感じが良く出ていた。

踊りつかれたライモンダの様子を察したドリス伯爵が友人たちを残して皆を下げさせる。

誕生日に一番祝って欲しいジャンがいなくて淋しそうなライモンダを慰める友人たち。 ミリツェワ、モロゾフ、マスロボエフというペレンと同い年の文字通りの友人が優しい眼差しでライモンダを気遣う様子が何とも言えず・・・。 もちろんコシェレワも、あの温かみのある表情で側に立っているだけで心が穏やかになりそうだし。
ゆったりした友人たちの踊りもまた優しさに溢れていて、このシーンは本当に心が温まります。
そんな友人たちに感謝しながらもリュートをかき鳴らすライモンダのちょっと淋しそうな顔が切ない。
従者がジャンからの贈り物である白いヴェールを持ってくる。 
嬉しそうにそれを受け取り弾む心を隠せないように踊るライモンダ。 大きくヴェールを揺らすライモンダにジャンへの募る想いを感じたような気がします。 ここのヴァリもペレンは完璧。
友人たちに退室をお願いし一人になったライモンダは椅子に座りまどろんでしまう。

<夢の場>
ついにプハチョフ@ジャンの登場。 3日に見てから長かったですぅ~~。 私の方がライモンダよりもずっと彼を待ち焦がれていた感じだわ・・・。
が、なんだかプーちゃん、変だ・・・。
異様に目立つ黒のアイラインとその青いシャドーは何?? やっぱりここのメイクさんって・・・。

ライモンダとジャンのアダージョ。 
ひたすらの伸びやかで大きな踊りのラインが美しいペレンと、ほとんどがサポートだけれど、どんな時でも足先や腕の動きまで神経が行き届いている凛々しいプハチョフのラインはまさに夢の世界だわ・・・。 実際には遠くにいるジャンを思う切なさと、今夢の中で彼の側にいる幸福感の交錯がしっとりと描かれていたように感じました。

幻想の世界のコール・ド。 グレーでちょっとランプ型のチュチュは素敵だけれど、女の子の被っている
ウィングシェイプの耳宛が両脇についたヘルムと男性の長マントに羽根付兜ってのは・・・・。 ライモンダが戦地に紛れ込んだみたい・・・というのはあまりにも夢がなさすぎですね。 
フィロソワ、カミロワたちの少人数の大きい子チームは揃っていたけれど、人数の多い小さい子チームはやや動きがバラバラで位置取りが上手くできてないところもあり、後半ペレンがヴァリで出てきた時に道をふさいでしまっていた。
ここのヴァリエーションは二つともとても難しいとは思うのだけれど、エリマコワもグローモアも大きな体で一生懸命踊っていますという感じで今ひとつな雰囲気だった。 もう少し上体や腕の動きが柔らかく、それでいてきちんと音に乗せてメリハリのある踊りを踊れる人を希望。 

ライモンダのヴァリ、くっきりしたラインと脚の動きが強調された振付はペレンの肢体の美しさがものをいう。 リラの精の3幕のように脚を上げて降ろす振りの繰り返しも見事だった。

幸せな一時は終わりを告げ、ジャンがドライスモークの霧の中に消えてしまうと、ライモンダの目の前に赤い布で覆われた、人の背丈ほどのものが現れる。
怪訝な表情で恐る恐る近寄ったライモンダが手を伸ばすと、この機を待っていたとでもいうように赤いマントを翻したアブデラフマンがライモンダに情熱的に愛を語りかけてくる。 短い間にかなりリフトも多く、アブデラフマンのワイルドさが感じられるようなテンポの速いダンス。
嫌悪を感じるものの、その魅力に惹かれてしまいそうなライモンダとのセクシャルな妖しさ漂う攻防戦?のようなダンスにゾクゾクしてしまいました。 (まじでこの日の白眉その2くらい!・笑) いくらライモンダが深窓の姫だとしても、こんなに情熱的で魅力的な男に何も感じないというのはかえって不自然だなどと納得して、どんどん妄想モードが加速していくわたくし・・・。 
う~~ん、この2人にシェヘラザードでも踊らせてみたいわ! 
ペレンのアブデラフマンへのダイブもいつもながらの迫力です。 飛んでました。

それでも理性がブレーキをかけたのか?(解釈変ですか??)、恐怖のためか?ライモンダは失神して倒れこむ。
眠りから覚めたライモンダは、彼女を心配そうに見守る友人たちの顔に安心し、ジャンの愛の証である白いヴェールを愛しそうに抱きしめる。


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ライモンダ: イリーナ・ペレン
騎士ジャン・ド・ブリエンヌ: アルチョム・プハチョフ
アブデラフマン: ウラジーミル・ツァル
伯爵夫人シビラ・ド・ドリス: アンナ・ノヴォショーロワ
ハンガリー王アンドレイ二世: アンドレイ・ブレクバーゼ
侍従: パーヴェル・シャルシャコフ 
ライモンダの友人:
クレメンス: タチアナ・ミリツェワ
ヘンリエット: イリーナ・コシェレワ
ベランジェ: デニス・モロゾフ
ベルナール: アンドレイ・マスロボエフ
夢の場面ヴァリエーション:ダリア・エリマコワ、オリガ・グローモア

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