東京バレエ団「くるみ割り人形」 11月7日の感想
2008/11/08(Sat)
昨日の舞台の感想というか、いろいろと事情がありまして(笑)、はしょりまくりですが思ったままに書き連ねてみました。

<1幕>
ビム:高橋竜太
母:吉岡美佳
猫のフェリックス:松下祐次
M(マリウス・プティパ、メフィスト、M):首藤康之
妹のクロード、プチ・ファウスト:高村順子
光の天使:高橋直樹、野辺誠治
妖精:井脇幸江、西村真由美
マジック・キューピー:飯田宗孝
<2幕>
スペイン:氷室友、小笠原亮、宮本祐宣
中国 バトン:佐伯知香
アラブ:西村真由美、首藤康之
ソ連:田中結子、長瀬直義
パリ:高木綾、平野玲
グラン・パ・ド・ドゥ:小出領子、木村和夫

ベジャールの「くるみ割り人形」は初めて見ました。 この作品を紹介する写真に必ずと言って良いほど見られるあの大きなマリア像と普通の服のダンサーたち。 果たしてこの作品を違和感なく受け止める事ができるのか、作品の良さが分かるのか心配しての鑑賞でしたが杞憂でした。
もちろんたった一回の鑑賞で隅々にまで込められたベジャールの母やバレエへの思いやダンサーたちの思い入れなどがすべて感じ取れるわけはないのだけれど、また見たいと思えたのは自分にとって幸せなこと。
音楽は1幕はほとんど手を入れないままのチャイコフスキーの「くるみ割り人形」だったと思うけれど、2幕になるとアコーディオンの音を効かせたアレンジやシャンソンが入ってちょっとフランス風。
天井から降りてくる薄型液晶画面に映るベジャールの映像と彼本人のナレーションが随所で効果的に使われていました。

<1幕>
少年ビムがマーシャやクララにあたる主人公。 高橋さんは屈託のない元気なビムでした。 でも、意外と踊りが少ないんですね。 どっちかというと飼い猫のフェリックスの方が踊る場面はたくさんあるし、なんだか偉そうなんだよな。 ビムは友達でご主人様はあくまでもMという感じ(笑) フェリックスを演じた松下さんも軽快な動きとシャープな回転が良かったです。
Mの首藤さん、考えてみれば生首藤さんは初めてなんだ(スワンレイクも外したし・・・)。 均整の取れたスタイルのダンサーでちょうどいい程度にダークな香りがして彼の存在が舞台を締めてましたね! 
母役の吉岡さんはさまざまな顔を持ち次から次へと衣装も印象も変わる役を自家薬籠中の物にしているというのが初見でも確信できるほどにはまっている。 でも、肌色のレオタードで上半身裸のビムと絡む美佳さんは母というにはかなり妖しい香りが漂う(笑)
反転したマリア像の背中はパクッと開いていて、中にはマリア様が赤子を抱いている絵や綺麗な装飾が施されていたのにもびっくり。 非常にシンプルな舞台装置のなかでこのマリア像だけが強烈なインパクトを持っています。
一幕でとってもうけたのが、ボーイスカウトの場面で、上手から一人ずつ出てくるボーイスカウトがあのバヤデルカの影の王国の出だしと同じポーズをとっているところ。 M・プティパですからね、バヤデルカは!

<2幕>
スペインの3人は闘牛士というにはちょっとかわいすぎる気もするが、それぞれに頑張っていたと思います。 そこに牛の頭がついたカートのようなものを押して現れたMが闘牛士を蹴散らす(確か・・・)。
中国 バトンって何だろうと思ったら濃紺の人民服っぽい衣装の佐伯さんがバトンを回しながら踊っておりました。 そして同じく濃紺の人民服を着た3人の男性が自転車に乗って登場。 やっぱり一昔前の中国の印象っていうと自転車なんだよね。 ベジャールにとってもあの道幅の広い大通りを大勢の人が自転車に乗ってわぁ〜っと走っているイメージなんでしょうね。 
アラブは濃いオレンジのレオタードの西村さんが色っぽくて素敵でした。 ここではマジシャン役のMの首藤さんのアシスタントを務めるタキシード姿の奈良さんがかっこいいのよ! ただ、後のほうでの踊りで彼女の動きが微妙に音に遅れがちなのが残念だったなぁ。 
ソ連はあの国旗を久しぶりに見たなぁなどと思いつつ見ていたのだけどけっこう印象が薄い。 
葦笛を踊った猫のフェリックスの松下さんはここでも回転がとってもシャープ。 
パリはこの版のオリジナルですが、平野さんの流れるような身のこなしが良かった。
グラン・パ・ド・ドゥは小出ちゃんと木村さん。 木村さんはにこやかな笑顔を作れば作るほど不自然な感じに見えるんだな(ファンの方、すみませぬ)。 踊りは絶好調のようで体がとても軽そうに見える。 小出ちゃんもそつのない落ち着いた踊りで二人の呼吸もこの日はとても合っていたように思います。 そうそう、それぞれの踊りをタキシードを着た8人の男性が見ているんだけど、木村さんのときはしら〜っとした感じ、小出ちゃんのときは眠りの4人の王子の雰囲気でした。 ここにもクリギンの役の人がちゃんといるのね(笑)
ジゼルばりのロマンティックチュチュに身を包んだ光の天使の高岸さんと野辺さんはでかくごついうえに、女装にもかかわらず髭つきといういでたちで・・・。 でも、意外と動きが優雅でしたね(笑)

舞台は1幕の出だしのシーンに戻りビムが夢から目覚めてエンドとなるのですが、冒頭と違い父Mが息子のビムの事をとても温かい目で見ているような感じがしました。
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2008年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<サンクト・ペテルブルグへのバレエ鑑賞の旅 (1) | メイン | マールイ12月のプレイビル☆1月ガラの演目☆ペレンと武のCM>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://amlmlmym.blog15.fc2.com/tb.php/1273-3370ae0a

| メイン |