4月21日 N響 第1859回定期公演Cプログラム
2017/05/12(Fri)
NHK交響楽団
指揮:ファビオ・ルイージ
会場:NHKホール

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調
(ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ)

   ――――― 休憩 ―――――

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調


<アンコール>
ピアノ:バッハ パルティータ第1番変ロ長調 ジーク


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3週間も経ってしまいましたが例によって自分のための忘備録として・・・。

この人が指揮をするなら可能な限り聴きたいという何人かの指揮者の一人がイタリア人指揮者のファビオ・ルイージ。 ドレスデン歌劇場やライプツィヒ放送交響楽団、ウィーン交響楽団などの芸術監督、音楽監督を務め、2011年9月にはメトロポリタン・オペラの主席指揮者にも任命され、現在は世界的名門オケやオペラカンパニーへの客演も頻繁で国際的評価もとても高い人気指揮者。 2010年のウィーン響との来日公演の演奏で、その指揮の熱さとカーテンコールでの誠実そうなお人柄に心惹かれてしまった私です。 
3年前のN響B定期では人気のサントリーホール公演のため?チケット取りを失敗したので、今回は気合を入れました(笑) 偶然にもこの公演を含んだSPRINGシーズンCプログラムが全部聴きたい公演だったのでシーズン会員としてちょっとだけ早くチケットをゲット! ルイージさん、生演奏は2011年のPMF以来6年ぶりだったんだわ!

N響とは初共演のイタリア人のベアトリーチェ・ラナは、2011年に18歳でモントリオール・国際音楽コンクールで優勝、2012年には浜松国際ピアノアカデミーのコンクールで第1位、2013年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでは第2位という実績を持ち主。 将来を非常に嘱望されているピアニストなのだそうです。

ピアノ協奏曲第1番はベートーヴェンが24歳の1795年に作られた曲で1801年に出版されていますが、作曲の順番としては後から出版された第2番の方が先なのだそうです。 その1番を現在同じく24歳のラナによる演奏で聴けるというのは単なる偶然なのか粋な選曲なのか?
彼女の演奏はとても端正でクリアで、一音一音丁寧に刻まれていく感じ。 若さを感じられる溌剌とした調子もいいです。 また、対照的にゆったりと美しく奏でられた2楽章の叙情的な旋律も非常に魅力的。 ですが、個人的に一番惹かれたのは3楽章のアップテンポな演奏。 一楽章の出だしの古典的交響曲のような旋律とは全く異なる斬新でオペレッタの賑わいのようなメロディーが多い3楽章自体も好きですが、彼女の躍動感があってとてもリズミカルなトリル演奏が素晴らしく、オケとの軽快な掛け合いにこちらも気分が高揚しました。
オケはラナの端正で知的なピアニズムに合わせるようにオーソドックスで格調高い演奏。 クラリネットなどの管楽器の音色も美しく、終楽章の熱の入った盛り上がりも見事でした。
ラナのアンコールのパルティータ、こちらも粒立ちの良いクリアな音でとても良かったです。 ルイージもステージ下手奥で椅子に座って笑顔で聴き入っていました。

後半のブラームス。 4番は他のどの曲よりも緊張しながら出だしのフレーズを聴くのですが、なんとなく弦楽器の音がきれいに出切っていないような、旋律の輪郭がややぼやけていたような。 弦よりも管の音が勝っていてバランス的に自分的には奇妙な感じで1楽章はルイージとオケがうまくかみ合っていないような印象を受けました。 
それでも2楽章からは次第に耳慣れた?バランスになって来て違和感もなく演奏に聴き入りました。 3楽章になるとようやく調子が上がってきて、アタッカで続いた4楽章ではルイージの指揮もどんどん熱くなり、情熱のぶつけ合いのようなオケとのやり取りを見ているだけで心満たされ幸福感を覚えました。 16型のN響の弦楽器群ならばもっと渋くどっしりとした4番にもなるだろうけれど、ルイージの演奏は少し違ったのです。 テンポを揺らしたり表情付けが緻密で豊かだったこの曲を聴きながら「歌」という言葉が頭に浮かんだ。 4番の後半を聴きながらこんな事を感じた事は今までなかったけれど、やはり歌わせる指揮者なんですねぇ、この方は。


大きな拍手と止まないブラボーに何度も何度も繰り返されたカーテンコール。 ルイージは穏やかな表情でN響の主要メンバーに握手を求め賛辞を送っていましたが、Maroさん始め団員たちも彼に信頼を寄せ尊敬しているというのがよく分かりました。  とても良い雰囲気だったので、近いうちにまたこのコンビの演奏を聴ける機会があればいいのですが、すでに発表された2017~18シーズンの公演にルイージの名前はないんですよね。 とっても残念。 その次のシーズンには是非またルイージマンスを!! 

残念と言えば、この公演の一週間前に行われたかなり評判の良かったメンコンと巨人に行けなかった事も残念。 ですが、6月のクラシック音楽館で放映される事になっていますのでそれを楽しみに待つ事にします♪

  6月 4日(日) N響 第1858回定期演奏会(4月15日 NHKホール)
  6月11日(日) N響 第1859回定期演奏会(4月21日 NHKホール)


また、5月21日(日)は4月8日に行われた「NHKバレエの饗宴2017」が放映されます。 こちらもしっかり見なくっちゃ!

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