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3月4日 イザベル・ファウスト バッハ無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会
2017/03/27(Mon)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト 
会場:三鷹市芸術文化センター・風のホール


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<第1部> 15時開演
ソナタ第1番ト短調
  1.アダージョ
  2.フーガ アレグロ
  3.シチリアーナ
  4.プレスト
パルティータ第1番ロ短調
  1.アルマンド
  2.クーラント
  3.サラバンド
  4.テンポ・ディ・ブレー
ソナタ第2番イ短調
  1.グラーヴェ
  2.フーガ
  3.アンダンテ
  4.アレグロ

 
<第2部> 17時半開演
パルティータ第3番ホ長調
  1.前奏曲
  2.ルール
  3.ロンド形式のガヴォット
  4.メヌエットⅠ・Ⅱ
  5.ブレー
  6.ジーク
ソナタ第3番ハ長調
  1.アダージョ
  2.フーガ
  3.ラルゴ
  4.アレグロ・アッサイ
パルティータ第2番ニ短調
  1.アルマンド
  2.クーラント
  3.サラバンド
  4.ジーク
  5.シャコンヌ

<アンコール>
ギユマン: 無伴奏ヴァイオリンのためのアミュズマンより アレグロ イ長調
  


3週間も経ってしまいましたが、キーシンが武蔵野に来る!と興奮した時同様にファウストが三鷹に来る!!と信じられないくらいの嬉しさでずっと楽しみにしていた公演なので備忘録として。 バッハのソナタとパルティータ全曲を2部形式のコンサートでいっぺんに聴く事ができるというスペシャルなコンサートは今回のツアーで三鷹だけでした。  このコンサートを企画してくれた三鷹市スポーツと文化財団には心から感謝です! 
バッハのソナタとパルティータはコンサートのアンコールで作品のいくつかを聴いた事がありますが、そもそもその定義とか違いとかは知らずに聴いていたので、今回ネット等で調べてみました。  バッハの「ソナタ」はソナタ形式とは異なり、「教会ソナタ」と呼ばれる緩、急、緩、急の4楽章形式の曲の事であり、「パルティータ」は共通の主題・モチーフ・情緒によって統一性をもって構成された組曲で、古典舞曲がベースとなっているとの事です。 まぁ、それでも漠然としか理解できませんが・・・。

コンサートは1部2部それぞれが約80分。 1時間ちょっとの休憩を挟んで2時間半以上のソロ演奏だったわけですが、始めから終わりまで決して集中力の途切れる事の無い入魂の素晴らしい演奏が続きました。 
気高く孤高な雰囲気を纏うファウストの演奏姿は、音楽を通じてバッハに真摯に語りかけているように見えます。 私たちはその対話を彼女の奏でるヴァイオリンの旋律で感じ取っているというか・・・。 心が込められた一音一音で紡がれる神聖で崇高な世界を共有させてもらっている気がしました。 私は彼女の凛とした演奏スタイルが好きなのですが、この日も常に抑制的で曲のテンポが速くなり曲調が激しくなっても必要以上に熱くなる事なく、静かに情熱を注ぎ込むような知的な演奏ぶりでした。 彼女のヴァイオリンの音、芯が通っていて美しく、技巧を駆使するパートも音がクリアで、重音も綺麗に響きわたります。

3つの「ソナタ」と「パルティータ」、私はパルティータに惹かれる曲が多いのですが、その中でも一番好きなのはパルティータ2番のシャコンヌ。 この6作品の中では一番演奏時間が長く12分半くらいの曲ですが、荘厳さや軽やかさ、切々とした緊張感や華やかさなど様々な旋律が溢れているこの曲には何とも言えない魅力を感じるのですが、ファウストの演奏はとても細やかながら色彩豊かで本当に素晴らしかったです。 曲が終わってもファウストは目を瞑って弓を持つ手は上げられたまま。 彼女がバッハとの対話を終えて戻って来るまで10秒くらいはあったでしょうか? 会場もしーんと静まり返ったまま余韻に包まれていました。

アンコールで演奏された曲の作曲家、ギユマンという名前は初めて聞きましたが、ルイ=ガブリエル=ギユマンというルイ15世の宮廷音楽家として活躍したフランス人ヴァイオリニストで作曲もしていた音楽家だそうです。 渾身のパフォーマンスの後に弾いてくれたアンコール、ただただ嬉しくありがたく幸せな気持ちで聴いていました。

コンサートの曲順というのもなかなか興味深いものなのですが、彼女のどういう思いが込められているのでしょう。 パルティータの2番を最後に持ってきたというのは・・・、というよりも、やはりパルティータ2番というのはこの6曲の中でも特別な存在なのでしょうか?  彼女のCDでは一番最初に演奏されていますが、それもこの曲への意気込みが感じられますね。  

終演後にはCD購入者へのサイン会もありました。 かなり大勢の人の列ができていたようですが、ファウストは最後の人まで丁寧に応対してくれたようです。 私はまだ持っていなかったソナタ、パルティータのvol2を購入してサインを貰ってとってもhappy♪  ジャケットのサインを見るたびにこの日の感動と幸福感に浸れるような気がします。
 
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