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3月16日 プラハ交響楽団コンサート
2017/03/20(Mon)
プラハ交響楽団
指揮:ペトル・アルトリヒテル
会場:東京芸術劇場

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

 「高い城」(ヴィシェフラト)
 「モルダウ」(ヴルダヴァ)
 「シャールカ」 

 ----- 休憩 -----

 「ボヘミアの森と草原から」
 「ターボル」
 「ブラニーク」


ジャパンアーツの夢倶楽部会員の特典である年一度の招待コンサートをまだ残していたので、この公演ならいいかなと思って選んだコンサートです。 

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招待コンサートを選ぶのもなかなか難しいのですよね。 絶対聴きたいものはさっさと買ってしまうし、自分で勝手にこのコンサートと決めてもそれが対象になるとは限らないし・・・。 あまりに興味のないものはいくら無料でも・・・だし。
無事に招待券を手にしたこの日のコンサートはチケット完売という事で入場口に大入りが貼られていました。
仕事がめちゃくちゃ忙しく、行けば翌日がますますきつくなると、ぎりぎりまで行こうか止めようか迷ったのですが、無理して聴きに行って良かったと思えるコンサートでした! 
会場で受け取ったチケットの座席は3階席がかぶる二階席後方。 段差がけっこうあるので視界は良好です♪ でも、オペラグラスは持っていかなかったので指揮者や奏者の顔ははっきり分からず。

指揮者のアルトリヒテルさんはチラシの写真から小柄で小太りの老齢な方かと思っていたのですが、かなり長身ですっきり体型の方が颯爽と登場して来てびっくりでした・・・。 勝手なイメージを作らなくてすむようなもうちょっと写りの良いものはなかったのかしら・・・。
でもってなかなかユニークな方のようで、指揮台に上がり、しばらく足をクロスさせながらハンドレールにもたれてリラックスタイム? 長い腕をダイナミックに動かすかなりの大振りで、時にダンスを踊っているようだったり、中腰になってしゃがんでみたり。  1990年代と2003~6年にこのオケの主席指揮者を務めている事もあってか?、オケはそんなユニークな指揮者に良くついていって一体感抜群です。
オケの編成は14型でしたが、コントラバスは7人だったので少し低音に厚みを持たせたかったのでしょうか?

アルトリヒテルさんは伝説の歌人ルミールの竪琴を表すという出だしの2台のハープの演奏は指揮をせずハーピストに任せていたように見えましたが、わが祖国全体のモチーフとなっているメロディーを奏でる二人のハーピストの音は詩情に溢れぴったりと揃っていてとても美しかったです。 
その後管、弦と続いていきますが、1曲目は金管と弦のバランスがよくなく、全体的にはまだ温まらないというか散漫な感じもうけました。  それでも2曲目のモルダウの後半くらいからは川の流れと風景の移り変わりがイメージできるような表情豊かな音楽に変り、客席も熱を帯びてきたように思います。  黒いニット帽のようなものを被っていたホルンの主席の熱演が印象的。 2年前に聴いたフルシャ指揮、プラハ・フィルハーモニア管弦楽団は澄み切った弦の音色の美しさが耳に残りましたが、プラハ交響楽団の弦の音は少し翳りがあって温もりも感じさせる音でした。
シャールカではティンパニー奏者のロッカーのようなノリと思い切りの良い演奏スタイルに目が釘付け・・。 オペラグラスを持って来なかった事をつくづく後悔(笑)。 
休憩を挟んでオケの調子はさらにヒートアップ、ターボル、ブラニークと、チェコ民族の矜持と言ったら大袈裟かもしれませんが、この作品に対する誇りのようなものすら感じられるドラマティックで躍動的な熱い演奏が続き、大いに盛り上がったフィナーレでした。

数回繰り返されたカーテンコール、アルトリヒテルさんは指揮台を降りて袖近くに立ちながら、まるで観客の拍手を団員に繋ぐイベントの司会者のような様子も見せていて最後まで個性的。 そして再び指揮台に昇るや「わが祖国」のスコアを抱えて、アンコールはありませんよ、これでお仕舞いですと客席を諭すような表情をして下手に消えて行きました。 ほんとにユニーク!  

1934年に創立されたプラハ交響楽団は、日本フィルハーモニーの主席指揮者に2016~17シリーズから就任したピエタリ・インキネンが、その1年前の2015年9月より主席指揮者を務めているオーケストラです。 創立当初はFOK(Film-Opera-Koncert)k交響楽団という名称で、映画音楽を中心に演奏していたそうですが、1952年にはプラハ市から”市を代表するオーケストラ”という地位を与えらプラハ交響楽団という名称に変ったとの事。 
圧巻のパフォーマンスで聴衆を唸らせるタイプのオケではありませんが、とても親しみやすく、音楽って楽しい!、今日の演奏を聴けて良かったと思わせてくれるオーケストラでした。
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