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パリ・オペラ座バレエ団「グラン・ガラ」 3月11日マチネ
2017/03/18(Sat)
グラン・ガラはドロテ&ジョシュアの「テーマとヴァリエーション」、オーレリとエルヴェの「ダフニスとクロエ」を見たくて11日のマチネを選びました。 最初の発表ではドロテはこれ一回きりの出演予定だったのですよね・・・。 


テーマとヴァリエーション
  振付:ジョージ・バランシン
  音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
      管弦楽組曲第3番ト長調作品55 第4楽章

ヴァランティーヌ・コラサント、フランソワ・アリュ
オーレリア・ベレ、セヴリーヌ・ウェステルマン、ロール=アデライド・ブーコー、ソフィー・マイユー
シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、イヴォン・ドゥモル、パブロ・レガサ


主役2人が見たかったドロテ&ジョシュアからコラサント&ジョシュア、結果的にコラサント&アリュに変った時点でかなりがっかりモードになってしまったこの作品。 
2人とも十分に上手くて悪くはなかったのですが、自分の好みとは違いました。 もちろん難しいステップなどもきちんとこなし、真ん中らしい存在感もあるのですが、終盤に向かってヒートアップして行くにつれ、わりと奔放に勢いよすぎる感もあったので、もう少し抑制の効いたアカデミックなダンスが見たかったです。 特にアリュはショーマンシップ隠し切れず・・・という感じだったし。 ま、ともかく好みの問題という事で・・・。 しかし、さすがオペラ座だけあって美形の多い男性コール・ドは眼福でした。 
が、全体的には先月の新国の同作品があまりに美しく素晴らしかったので、しつこいですが、好み的に少し見劣りしたかなぁという感じです。
でも、アリュってとっても人柄の良さそうなダンサーですね。 最後にコール・ドのダンサーたちに深々とお辞儀をしている姿にそんな事を思いました。 彼のショーマンシップは7月の「レ・ブルジョワ」で楽しみたいです♪ 


アザー・ダンス
  振付:ジェローム・ロビンズ
  音楽: フレデリック・ショパン
       マズルカ作品17-4、41-3、ワルツ作品64-3、マズルカ作品63-2、33-2
   ピアノ: ヴェッセラ・ペロフスカ

リュドミラ・パリエロ、マチアス・エイマン

アザー・ダンスはバレエフェスで2度ほど見た事があるのですが、何度も見たいと思えた作品ではなかったので今回のガラでは未見の作品が見たかったのになぁぁとテンション低かった作品・・・。 ですが、パリエロとエイマン、素晴らしかったです! 
エイマンの流麗で軽やかな身のこなしは常に美しく、高度な技術もショパンの旋律に溶け込むようにしてサラッとこなしてしまうのは本当に素晴らしいです。 バリエロはおそらく初めて見るダンサーだと思いますが、しなやかで優雅でありながらメリハリのあるラインが綺麗でした。 膝丈のドレスで隠すのがもったいない脚の美しいダンサーですね。 それぞれのソロが素晴らしかった上に、2人のダンスでの対話、身体での会話がなんとも言えない落ち着いた大人の世界を作っていて惹きこまれました。 もちろん、ピアニストとの呼吸も合っていて美しい旋律との一体感もこの上ないものだったと。 


ダフニスとクロエ
  振付:バンジャマン・ミルピエ
  音楽: モーリス・ラヴェル

クロエ: オレリー・デュポン
ダフニス: ジェルマン・ルーヴェ
リュセイオン: レオノール・ボラック
ドルコン: マルク・モロー
ブリュアクシス: マチュー・コンタ


前奏が始まったとたんに幕が開いたと思ったら、白と黒(こげ茶??)の細いストライプの中幕がかかっており、中央に小さな長方形の画像が浮かび上がるとそれが四角や円に形と大きさを変えやがて小さくなって消えていくという、なんのモチーフでどういうメッセージなのかなぁと思いつつ何気にずっと見てしまった(笑) 
「ダフニスとクロエ」は2012年3月のモンテカルロ・バレエ団の公演で一度見ていますが、あの時は会場で痛めた首のせいで後半観賞どころではなく、「シェヘラザード」とのエロス二連発みたいなコメントしか残しておらず・・・。 そんな事もあり、今回のミルピエ版もモローは降板だしあまり期待はしていなかったのですが、思っていたより楽しめました。 
ボレロは諸事情で見送ってしまった久々のオーレリ、匂い立つような艶やかさは衰えをみせず別格のオーラを放っていました。 エルヴェに変ってダフニス役を務めたのが昨年11月にプルミエ・ダンスールに昇格し、翌月12月の「白鳥の湖」主演後にエトワールに任命されたというジェルマン・ルーヴェ。 まだ23歳ですかね? 爽やかなマスクに長身でスタイルの良いダンサーです。 オーレリの横にいるとなんかちょっとぽあ~んとした感じに見え、演技は少し弱いような気もしましたが、2人の並びはさほど年の差を感じさせるわけでもなく(オーレリ、凄い!)、幸福感溢れる終盤のダンスなどはとても良かったです。 ただ、オリジナルキャストのエルヴェだったらまたずい分違った2人に見えたのでしょうねー。 
リュセイオンのポラックはミステリアスな悪女をクールに演じ、先日のエフィとは全く違った大人な雰囲気。 ルーヴェともモローともパ・ド・ドゥを流麗に踊っていたのが印象的です。 身体で語れるダンサーですね。 7月の公演ではルーヴェとポラックの黒鳥のPDDが見られるのですよね。 こちらも楽しみ♪
モローは派手さはないけれど、嫌な奴を好演。 この役こそアリュで見てみたいと思ったブリュアクシスにキャストされたマチュー・コンタはまだコリフェですが、オーレリ相手に臆することなく、踊りも滑らかにダイナミックで良かったです。 上から吊るされた四角い装置に頭をぶつけていましたが、あの円や四角の装置は吊るす高さを間違えると危ないですよね。 
男性コール・ドたちは衣装を変えつつ出番も多く、この演目でも美形ダンサーたちを堪能!
という事で1時間弱のこの作品、けっこう楽しく見る事ができました。 ミルピエの振付も奇をてらったところがなく、動きはナチュラルでストレスもなかったですしね。 また、東フィルの演奏がとても良かったのも舞台の好印象の大きな要因だと思います。
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