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2月4日 N響オーチャード定期 2016/2017シリーズ 第92回
2017/02/12(Sun)
フェドセーエフさんでこのプログラムという事で凄~く楽しみにしていたコンサート。 今年85歳を迎えられるフェドセーエフさんが元気に来日して下さって本当に嬉しい。
日本で数多く公演しているものの、東日本大震災以降に東北でコンサートを行う事が出来ていない事を気にされていて何かできる事があればとずっと思われていたフェドセーエフさん、今回の福島県いわき市での公演を心待ちにしていたのだそうです。

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NHK交響楽団
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:オーチャード・ホール
男性合唱:東京混声合唱団
児童合唱:いわき市立高坂小学校、いわき市立平第三小学校合唱部

ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
ハチャトゥリヤン:組曲「仮面舞踏会」

    -----  休憩 -----

チャイコフスキー :幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー :序曲「1812年」

<アンコール>
チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティーナ」より『祈り』
 


「はげ山の一夜」も「ロメジュリ」も好きな曲ながら生演奏で聞くのは前回が思い出せないくらい久しぶり。 「はげ山の一夜」は鳴らすところは鳴らしているけれど、爆音という感じではなく分厚い音も統制が取れて綺麗に聞こえました。

続く「仮面舞踏会」は生で聞くのは初めてです。 第1曲のワルツは憂いを帯びどことなく暗く妖しげなメロディーに真央ちゃんのフリーの演技が蘇る。 どっしりとした音量に気持ちよく揺さぶられました。 第2曲のノクターンでのコンマスのヴァイオリンの音はとても美しいけれど少し線が細くて若干他の楽器に押されがち(自分の席が前方下手すぎたせいかもしれません)な気も。 第3曲のマズルカは華やかでもあり、グロッケンシュピールの音色に癒されすぎて眠りの世界に導かれそうでもあり(笑)。 第4曲のロマンスはともかく旋律が美しく、特に弦の音が魅惑的に美しい。 最後のトランペットの堂々として朗々とした響きも耳に残ります。 オケのアンコールでも時々演奏される第5曲のギャロップは軽快で賑やかで楽しいのですが、とことんN響のサウンドには重量感がありますねぇ。 

「ロメオとジュリエット」を振るフェドセーエフさん、恋人達の愛のテーマではご自身もすっかり物語のロマンスの世界に入り込んでいるような表情と手の動き。 役を生きているバレリーナが腕や指先で心情を表現しているようというか。  20分足らずの曲に織り込まれているさまざまなシーンを滋味あふれた音色でドラマティックに作り上げたフェドセーエフさんとそれに応えたN響、素晴らしいです。 

そして本日の白眉だった序曲「1812年」。 始めはなぜこのプログラムに合唱団が記載されているのだろうと不思議に思ったのですが、フェドセーエフさんの意向でこの作品が被災地の子供達の合唱付きになったとの事です。
ロシア正教の聖歌から取られたという冒頭の旋律が男性合唱で歌われるとなんと厳かに感動的に響く事か。 ペテルブルグのアレクサンドル・ネフスキー修道院で聞いた聖歌の男性の厚みのある穏やかな声を思い出しました。  子供達はラ・マルセイエーズに対抗するロシア民謡をロシア語の合唱で。 必死に国を守ろうとするロシアの人たちの姿が見えるような真に迫る熱唱で涙が出ました。 人の声の力は凄い! 
オケはバンダとして上手と下手袖にトランペットとトロンボーンを3人ずつ置き管楽器増員でかなりの音量。 合唱と拮抗する渾身の演奏で特にラストの盛り上がりは華々しく爽快なものがありました。 合唱、オケ、打ち鳴らされる鐘の音が多少混濁気味な感はありましたが、感動的な圧巻のフィナーレで、本当にこのコンサートを聴きに行って良かったと心から思える素晴らしい序曲「1812年」でした。  
(いわき市の合唱部の子供達のこの日の様子がこちらのサイトでわかります。)

そんな圧巻で感動的な曲の後に選曲されたアンコールの「モーツァルティーナ」からの『祈り』。 優しく穏やかな弦の美しい弱音が心に浸み入りました。


フェドセーエフさんは5月にも来日されて二つのプログラムでN響と共演します。 すでにチケットを取った5月24日の公演では「フランチェスカ・ダ・リミニ」が聞けるのが個人的にはとっても楽しみ。 そして11月にはチャイコフスキー・シンフォニック・オーケストラとの来日も予定されていて、今年はフェドセーエフイヤーです♪ サモイロフさんにも会えますよねー、嬉しい!!!
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