5月29日 アンドレアス・オッテンザマー クラリネット・リサイタル 
2016/05/31(Tue)
会場:三鷹市芸術文化センター  
クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー
ピアノ:ホセ・ガヤルド

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コヴァーチ: リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ
マーラー: 私はこの世に捨てられて~『リュッケルトの詩による5つの歌曲集』
       高遠なる知性のお褒めの言葉~『子供の不思議な角笛』
ブラームス: メロディーのように
シューベルト: アルペジョーネ・ソナタ

  --- 休憩 ---

ベートーヴェン: モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』
          「お手をどうぞ」の主題による12の変奏曲
カヴァッリーニ: アダージョとタランテッラ
バッシ: ヴェルディの歌劇『リゴレット』の主題による幻想曲

<アンコール>
マーラー: ラインの伝説~歌曲集『子供の不思議な角笛』
ドビュッシー: 小組曲より「小舟にて」
 


アンドレアス・オッテンザマーは昨年7月の「アンサンブル・ウィーン=ベルリン」から一年間に3回も三鷹芸術文化センターでのコンサートに出演という事になります。 三鷹はオッテンザマーイヤーですね。 何か特別なコネクションでもあるのでしょうか?  
常日頃、「クラリネットの音色」と「人の声」の親和性について想いを巡らせているというアンドレアスの今回のリサイタルのテーマはすばり!「クラリネットの声」。 クラリネットを演奏する時の呼吸法は歌を歌うときの呼吸法ととても近いものがあり、その技術的親和性のためにクラリネット奏者は自身が思い描くフレーズを可能な限り自然に表現できるのだろうと感じているとの事。

華やかに多彩な音を聞かせてくれた「リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ」の後はマーラーからの2曲。 「私はこの世に捨てられて」はクラリネットの本質的な音をじっくり味わえるようなゆったりと心が落ち着く美しい曲。 「高遠なる知性のお褒めの言葉」は対照的に弾むようなメロディーにカッコウとナイチンゲールの歌合戦が織り込まれているユーモラスな曲。 アンドレアスもホセも茶目っ気たっぷりで実に楽しそうでした。
ブラームスの「メロディーのように」は繊細で美しい。
前半を締めくくったシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」は今はなくなってしまったフレットつきでチェロを小ぶりにしたような形の6弦のアルペジョーネという弦楽器のために書かれた曲だそうです。 音域が広く、重音も高音も演奏が楽なこの楽器を4弦の現在の弦楽器で代用するのは難しいとのことですが、なるほど音域の広いクラリネットで技巧に優れた奏者にとってはうってつけの曲なのでしょうね。 この曲は3楽章から成り演奏時間は30分ほどかかるそうですが、今回は10分前後だったのでどの楽章だったのだろう?  かなり色々な曲調や主旋律が出てきたので、全曲からのアレンジメドレーだったりして? 曲自体も2人の演奏もとても素晴らしいものだったのですが、何よりデュオとしての息の合い方が絶妙だなと感じました。  2人ともリラックスして自然体で楽しみながら一つの音楽作品を形作っていくのですよね。

シューベルトでの盛り上がりそのままのテンションで後半に突入。
モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の第1幕のドン・ジョヴァンニとツェルリーナの2重唱がベースとなっているベートーヴェンの12の変奏曲はそれぞれのアレンジがとても明快で軽快でノリもいいです。 
代表作「30のカプリス」が有名な「アダージョとタランテッラ」のカヴァッリーニはミラノ・スカラ座の第1クラリネット奏者、「ヴェルディの歌劇『リゴレット』の主題による幻想曲」のバッシも19世紀にミラノ・スカラ座の主席として活躍しながらオペラのアリアをもとに様々な曲を書いたクラリネット奏者なのだそうですが、どちらの曲も技巧派のクラリネッティストが作曲しただけに、アンドレアスのキイのタッチも非常に速く、高度なテクニックを要すると思わせる聴かせどころの多い情感に富んだ華やかな曲でした。 クラリネットの声の魅力も充分堪能できましたが、ホセのピアノも多彩な音と表現でクラリネットを引き立てたり曲の輪郭をしっかりと描き出したりと本当に素晴らしかったです。 武蔵野市で19日に彼のリサイタルがあったのですね、このコンサートの後だったら聴きに行ったのになぁぁぁ。 

アンドレアスは昨年からマーラーの歌曲をクラリネットに編曲し、音楽に新しい息吹を与え表現の新しい可能性を提示するという大きなプロジェクトを始めたそうです。 このコンサートのプログラムに組まれたマーラーの2曲もその中のもの。 アンコールではそのマーラーの歌曲の中で別のものをと「ラインの伝説」を聴かせてくれました。 この曲もメロディアスでちょっと捻りがあって素敵な曲でした。 
さらに、クラリネットを置いてステージに戻ってきたアンドレアスがホセの横に座り、譜めくりの人が座っていた椅子とピアノの椅子、ホセが使っていたクッションをあーだこーだと2人で取り合って会場を笑わせてから、ドビュッシーの 小組曲より「小舟にて」を仲良く連弾です。 座席が鍵盤を叩く指がはっきり見える位置だったので超ラッキー! クラリネットよりも先にピアノは4歳から習い始めたそうですが、まーほんとに何でもできちゃう人なんですね。 
連弾でもとっても楽しそうだった2人、素敵な時間をありがとうございました♪ 
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5月18日 トッパンホール15周年室内楽フェスティバル
2016/05/26(Thu)
5月15日から始まったトッパンホール15周年室内楽フェスティバルの3日目を聴きに行って来ました。 
トッパンホールは初めて行ったのですが、こぶりながら木のぬくもりをたっぷり感じられる気持ちの良いホールでした。 ただ後楽園からは10分(私、歩くの早いんですが、もうちょっとかかった気が)、飯田橋からは13分とちょっと遠いのが・・・。 
今回チケットを取ったのは、2014年のカンマーフィルのブラームス・シンフォニック・クロノロジーでの演奏が素晴らしかったテツラフ兄妹&ラルス・フォークトの演奏がまた聴きたかったから。 プログラムはフェスティバルの5日間毎日違うのですが、ブラームスの雨の歌が組まれているこの日にしました。 
無料で配布されたプログラムは充実の小冊子で、トッパンホールのこの企画に対する熱意を感じます。 クリスティアン・テツラフは開催中に東日本大震災がおきた10周年記念シーズンの際、来日を控える外国人アーティストが多い中、プログラムを変えてまで(予定されていたベートーヴェンヴァイオリンソナタから無伴奏曲に変更)来日をして舞台に立ってくれたそうです。 その時の彼の誠実で真摯な舞台を受け、終演後すぐにこの15周年の特別企画が決定したとの事。 


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ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78《雨の歌》
    ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
    ピアノ:ラルス・フォークト
シューマン:詩人の恋 Op.48
    テノール:ユリアン・プレガルディエン
    ピアノ:ラルス・フォークト

    ――― 休憩 ―――

ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26
    ピアノ:ラルス・フォークト
    ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
    ヴィオラ:レイチェル・ロバーツ
    チェロ:ターニャ・フォークト



ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 《雨の歌》
トリオも組んでいる二人の息が合わないわけはないのだけれど、この曲では二人の間に少し温度差があるというか、若干フォークトが置いていかれているような気が。 でも、まぁそうは言ってもしっとりと穏やかな雨の歌の素晴らしさを堪能させてもらいました。
テツラフ兄のヴァイオリンの音色は繊細な響きだけれど、細い絹糸のような繊細さではなく、密度の濃さも感じさせる独特な美しさです。 そして一音一音に思いを乗せて切々と歌い上げるようなメロディーラインは全楽章に渡って心に響くものでうっとりさせられました。

詩人の恋
歌曲は普段まず聴かないので何時何の機会に聴いたのが最後だったのかも思い出せないくらい久しぶりでした。 そんなわけで歌曲には全く疎いので、ユリアン・プレガルディエンは張りのある伸びやかな声のテノールでした、くらいしか・・・。 この作品は思ったよりもピアノのパートが多く、フォークトは歌い手に合わせて美しいタッチで寄り添っていたのですが、ピアノだけのパートになると時折かなり強い打鍵で音を轟かせていて、バランスが悪く感じられたのが少し残念。 クロノロジーのアンコールで弾いたブラームスのワルツは優しく柔らかく繊細なタッチだったのにな。 それでも全16曲中、最後から4,5番目の曲でテノールとピアノが想いを吐露しながら会話を交わすようだった演奏などはとても素晴らしかったです。 

ピアノ四重奏曲第2番
ブラームスのピアノ四重奏曲は第1番を聴いた事があるだけで、2番、3番は聴いた事がありません。 曲全体に漂う憂愁やハンガリー風の終楽章が名高い1番、悲劇的な情調が印象的と言われる3番と比べると2番は現在演奏される機会が少ないそうですが、ブラームスの生前は一番人気のあった曲なのだそうです。
4楽章のうち、叙情的な美しいピアノの旋律と優しく静やかに包み込むような弦の音の融合が印象的だった2楽章が特に良かったです。 そして終楽章はフォークトのピアノすら控えめに感じるほどにテツラフ兄妹の熱情炸裂とばかり、激しく華やかに盛り上がりました。 3楽章までは終始兄をよく見て合わせるように弾いていたターニャも、この4楽章では曲に没入するような表情での入魂の演奏。 
この明るく華やかで情熱迸る演奏、ヴィオラの音色がかき消されがちな演奏が本来の曲のあり方なのかというと全く分からないのですが、私的には大満足な演奏でした。 これを機会にCDを捜して聴いてみようと思います。

ターニャ・テツラフは11月のカンマーフィルの来日公演にも来てくれると思いますが、9月には都響にゲスト出演してエルガーのチェロ協奏曲を弾く予定になっています。 一緒に組まれているシューベルトの「ザ・グレート」も魅力なので、コンサートを聴きに行く事にしました。 エルガーのチェロ協奏曲はまだ聴いた事がないので、予習をちゃんとしなくては!!

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祝! リオオリンピック出場権獲得
2016/05/21(Sat)
良かったぁ~~。
イタリア戦、負けはしましたが、2セットを取って勝ち点12で、明日タイが勝って日本がストレート負けしてもセット率で上回るという事でリオオリンピック出場権獲得です!
今大会の試合内容については、んーーなところもありますが、ともかく良かったです。
ほっとしました。
正直、韓国がタイに負けるとは思っていなかったので、今日の試合がこんなにシビアな状況になるとは思っていなかったのですよね・・・。
オリンピックへ向けて課題は多いように思います。 特にここで点が欲しい!という大切なところでの決定力をもう少し上げて欲しいと思います。
でも、宮下選手のトスワークは確実に良くなっています! これは本当に嬉しい!!
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初夏のコンテナガーデン
2016/05/20(Fri)
チューリップが4月下旬にすべて咲き終わり、今はサフィニア、ペチュニアを中心とした花が少しずつベランダ下コンテナガーデンを彩り始めています♪

今年の私的目玉はサフィニアアートの新種の「ももいろハート」。 白地にピンクの模様なのですが、その模様が綺麗なハート型になる(はず)のです。
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温度や肥料管理によってハートの形が上手く出なかったりするらしいのですが、ちゃんとそれっぽく見えるのもあるでしょ♪ 
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3株植えましたが、植えっぱなしでピンチをしなかったため腋芽が少なめなので、花数を増やすため、もう少ししたら思い切ってピンチしてみます。

ネットで見て色が可愛いなと思った小輪のサファイアブーケのキューティーシリーズ、ピーチ、ライトピンク、ハニーピンク。 こうして咲いてみると、あまりキュートな色の組み合わせではなかったような・・・。
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サフィニアブーケのストロベリースカッシュは昨年からのお気に入り。 今年も3株を一鉢に植えました。 今年の株は最初から腋芽が多かったのでピンチはしていませんが、綺麗に纏まっています。 
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去年は一株がすぐに根腐れを起こして枯れてしまったので、今年は少し乾燥気味に管理。 今のところ元気ですが、あれってある日突然来るから怖いんだよなー。

こちらの寄植えはサフィニアブーケ・イエロー、ダリア・メロディー、ヨコハマモーニンググロウにロータムブリムストーンの組み合わせ。
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ヨコハマ モーニンググロウは、初めて見ましたが、このちょっとシックな黄と赤の色合いがいかにも春~~っていう彩りの花たちの中で意外に目を弾いていたんですよね。 
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名前の通りのヨコハマ生まれで星空から朝焼けに移り変わるかのように花色が黄色から赤紫に変化する事からつけられた名前だとか。 黄色いスターライト、深いブルー系のトワイライトなどシリーズであるそうです。

ミリオンベルのチェリーピンクとブルーは、色のコントラストはお気に入りなんだけど、どうやらチェリーピンクはクリーピングタイプなのにブルーは立ち性っぽく、この先上手くまとまるんだろうか??
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去年のお気に入りだったゴールドとイエローは今年も植えました。 去年はお盆過ぎに根腐れを起こしたので今年は気をつけなきゃ!
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ゴールドの山吹色に近い眩しいくらいの鮮やかな黄色が気に入ってます。
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そしてこちらは八重咲きペチュニア、シルバーリーフのオレアリア リトルスモーキー、VIVAペチュニアの寄植え。 
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手前のスペースが少し余ったので秋の寄植え で使った銅葉色にピンクの斑が入ったリシマキアシューティングスターを挿し芽で5本ほど植えてみました。 繁殖力が凄まじい草だけあって見事に根付いたようで、小さい黄色い花まで咲かせています。

リシマキアシューティングスターの親株の方は伸びに伸び、今は花が満開状態です。
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お花アップ♪
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一緒に植えていたパンジーはこれから処分するので、さー、この親株の方はどうしたものか???

越冬した深紅とインカのペチュニア、サフィニアのラベンダーレースもたくさん花をつけてます♪
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そしてこれまた昨年のお気に入りのインパチェンスのシルエット・アップルブロッサムも苗を見つけたので買いました。 今ちょうど一回目の見頃かな?
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新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」 5月8日
2016/05/15(Sun)
一週間経ってしまいましたが、新国立劇場ドンキ最終日の8日は随所で絢子ちゃんと雄大君のパートナーシップの深まりとその妙を感じる事のできた素晴らしい舞台でした。 という事で感想はほぼ2人についてで絶賛モードです・・・。
2人はここ数年、ほとんどの作品でペアを組んで踊ってきているだけあって、踊り・演技の両面に余裕と信頼を感じます。 演技面で言えばちょっとしたアイコンタクトなどもとても自然だし、キトリがバジルに抱きついたりする時も体をぴったりくっつけて回す腕にもぎゅっと力が込められているし、バジルもそんなキトリをしっかり抱きしめて、舞台上で恋人同士を演じているのではなくちゃんと恋人同士になっているのがいいですね。 日本人ダンサーじゃなくても恋人同士のフリくらいにしか見えない主役が案外多いので、それがとても好ましく魅力的に感じました。

前回は見逃した絢子ちゃんのキトリ、ちょっと気が強くて明るく活発なお嬢さんって感じです。 くるくる変わる表情もとても豊かで生き生きしているのがいいですね。 踊りはいつもより大きく手足を動かしダイナミックに見えます。 それでいてムーブメントは柔らかく綺麗で雑なところは一切なし。 フェアテも流れるように軽快に決めていました。 また音のとり方が素晴らしいのは変わらずで、音楽の緩急に関わらず一音たりとも無駄にする事なく音に乗り続けている彼女の踊りはともかく見ていて気持ちがいい。  音を上手く使って役らしいアクセントを付けられるのも彼女ならではだと思います。 
雄大くんは2月のシルフィードの時よりも体が絞れてすっきりしたライン。 踊りは軽快にきっちりと。 カスタネットのソロもジャンプの切れがよく回転も速くてぶれない。 サポートも問題なく、片手リフトも1幕の2回目はとても長くて絢子ちゃんも飛び切りの笑顔でタンバリンを鳴らし続けていたのが印象的でした。 一幕最後に広場から去って行く時もリフトで投げられた絢子ちゃんがくるっと空中で回転というノリノリモード。
演技の方もいろいろと細かくというか、そこに仲間たちとの普通の生活が見えるようで周りとのやり取りを楽しんでいるようでした。 

2幕も引き続き好調で、酒場での踊りは二人とも弾けてました。 下手での酒盛りも賑やかでしたが、キトリがエスパーダからもらった薔薇にうっとりしているのを見てもーれつに嫉妬するバジル。 口を開けたままむくれて固まってたのが可笑しかった。
夢の場での絢子ちゃんのドルシネアは優雅で気品があって真骨頂を存分に発揮。
そして3幕のGPDDはとても完成度が高く、ドンキらしい開放的な華やかさもありながら2人のダンスは端正でエレガントで実に堂々としていました。 呼吸もぴったりで片手リフトやフィッシュダイブもきっちりと。 雄大君の大きく周ったトゥール・ド・レン・アン・マネージュはお見事。 絢子ちゃんのヴァリはここでもニュアンスの付け方が上手く実に音楽的でキュート。 32回転は前半はシングル・シングル・ダブルでまとめ後半はシングル。 最後やや乱れてのフィニッシュを気にしたのか控えめなレヴェランスでなんとなくトーンダウンしたところに雄大君がそんな空気を一層するような爽快なピルエット。 その心意気に応えた絢子ちゃんの高速回転も勢いがあって盛り上がりましたねぇぇぇ。 最後の最後、絢子ちゃんの回転軸が乱れたのを雄大君がさり気なくぐいっと引き寄せてポーズ!だったのですが、本当に彼は頼もしいパートナーとなりましたね!  
来月のアラジンも見ますけど、来シーズンの2人のロミジュリもとっても楽しみになってきました!!

脇キャストで目を惹いたのは八幡さんのアクティブなサンチョ・パンサ。 大きなジェスチャーはとても分かりやすかったですし、踊りではなくても常に音を聞くことにも神経を使っていたように感じました。 奥村さんはお茶目で爽やかなガマーシュを好演していましたが、つくづくもったいないなと・・・。 
森の女王を踊った木村さんは初めて見ましたが、頭が小さく体が華奢なダンサーですね。 長い腕のポール・ド・ブラはとても綺麗でしたし落ち着いた踊りでした。 キトリの友人役の奥田さんと細田さんは2人とも踊りが綺麗で舞台に華やぎを添えていました。 
益田さんのギターの踊りは哀愁が感じられて良かったですし一緒に踊っていた二人のダンサーが2人とも超美人で目の保養♪
爽やかな色気があったボレロの林田さんは今後注目かも。

そんなこんなで初日同様とっても楽しい舞台でした。
カーテンコールも大盛り上がりで、最後は一階席ではかなりの人がスタンディングオベーション。 新国立劇場のゲストなしの公演でこんな盛り上がりを経験したのは初めてですが、ゲストなしの舞台のクオリティーも非常に高く、団員一丸となってよい舞台にしようと取り組んでいるのがよく伝わってきます。  





キトリ:小野絢子
バジル:福岡雄大
ドン・キホーテ:貝川鐵夫
サンチョ・パンサ:八幡顕光
ガマーシュ:奥村康祐
ジュアニッタ:奥田花純
ピッキリア:細田千晶
エスパーダ:小柴富久修
街の踊り子:寺田亜沙子
メルセデス:堀口 純
ギターの踊り:益田裕子
ジプシーの頭目:マイレン・トレウバエフ
二人のジプシー:池田武志、宇賀大将
森の女王:木村優里
キューピッド:広瀬 碧
ボレロ:寺井七海、林田翔平
第1ヴァリエーション:五月女 遥
第2ヴァリエーション:柴山紗帆
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新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」 5月3日
2016/05/06(Fri)
5月3日に新国立劇場のドンキ初日、米沢&井澤ペアを見て来ました。
前回は2013年の6月で、その時は米沢さんは雄大君とのペアで見ています。 井澤さんは団員ではなかったし、ドン・キホーテは山本さんだったし・・・。 3年前のキャストを見ると全体的にだいぶ入れ替わったなぁぁぁと。

米沢さんは本当に上手すぎるくらい踊りが上手いです。 まるで日常の普通の動作のように、すべてがごく自然でこれっぽっちも力みがないのが凄いですね。 時折パからパへの繋ぎのラインが綺麗に見えない事もありましたが、決めのポーズはきっちりと。 回転系の安定感は抜群で軸は全くぶれないし、男性のサポートも全く必要ない感じ。 1幕のフェアテも速いテンポにきっちり合わせて涼しい顔して回ってました。 3幕のGPDDも見事な出来で、グランフェッテの前半、あんなにさらっとトリプルを何度も入れられてしまうと唖然としてしまいます。
キャラ的にもキトリはとても合っていてお芝居も悪くはないのですが、バジルデビューの井澤さんがまだ役を楽しむ余裕がなかったせいか? 最初のうちはやや段取り的で、若い恋人同士のエネルギッシュな生き生き感が弱めだったかなと。 
あとはドルシネアで幻想の世界の麗しの姫という雰囲気が出せれば言う事なしなんじゃないでしょうか。

井澤さんは主役どころかピンで踊るのを見るのも初めてだったのですが、とても丁寧に踊るダンサーですね。 また身体のコントロールも良く、特にピルエットのコントロールは見事でした。 1幕の途中で上手から出てきて見せた開脚ジャンプの高さと美しさも印象に残っています。 何でも一人で出来ちゃう感じの米沢さんがパートナーという事もありますが、サポートも危なげなかったですし片手リフトもきちんと決めていました。 
丁寧なダンスに通じる律儀な感じの演技にも好感は持てますが、バジルならもうちょっと弾けてくれても良かったと思います。 この辺は2度3度と舞台をこなしていけば自然に変っていくでしょうし、パートナーに刺激されてというのもありますよね。 

で、この日の自分的一番は長田さんのからっとした色気のある華やかな踊り子。 いや~素敵だったなぁ! 音感のいい人は何を踊ってもほんとに上手い!! 彼女が踊る事で音楽も倍くらい魅力的になるような踊りは本当に素晴らしいです。
マイレンのエスパーダも相変わらず存在感たっぷりに男の色気を振りまきまくる♪  爪先までね(笑)! 体の切れもよくマント捌きもメチャクチャ上手いです。 長田さんとの雰囲気もとても良くて、この2人のキトリとバジルも見たかったなぁ。

森の女王の細田さんはチュチュ姿が美しいですね。 長い手足が描くラインも美しく踊りも安定していました。 キューピッドの五月女さんはしなやかで柔らかい踊り。 3人と4人のドリアードも万全、コール・ドも揃っていて新国の夢の場はクラシックバレエの美しさが堪能できます。

その他、艶やかな美貌が舞台を一層明るくするようなメルセデスの本島さん、どうしてもノーブルさが隠せない菅野さんのガマーシュ、出番は短いながらもシャープな踊りが目を惹いた中家さん、速いテンポでもきっちりとした踊りだった第1ヴァリの奥田さん、切れのある踊りの福田さんにやっぱりこの人濃いわ!な木下さんなど、多くのダンサーがそれぞれの役をしっかりと見せてくれてやっぱりドンキは見どころ満載で楽しいですね!!
8日の絢子ちゃんと雄大君主演の舞台もと~~~っても楽しみです♪


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キトリ:米沢 唯
バジル:井澤 駿
ドン・キホーテ:貝川鐵夫
サンチョ・パンサ:髙橋一輝
ガマーシュ:菅野英男
ジュアニッタ:柴山紗帆
ピッキリア:飯野萌子
エスパーダ:マイレン・トレウバエフ
街の踊り子:長田佳世
メルセデス:本島美和
ギターの踊り:堀口 純
ジプシーの頭目:小柴富久修
二人のジプシー:福田圭吾、木下嘉人
森の女王:細田千晶
キューピッド:五月女 遥
ボレロ:丸尾孝子、中家正博
第1ヴァリエーション:奥田花純 
第2ヴァリエーション:寺田亜沙子
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ボンザマーガレット
2016/05/02(Mon)
ボンザマーガレット、一番形が良くこんもりとまとまった一重咲きのローズピンクは4月24日あたりが満開でした。 花の大きさは直径3センチほど。

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ちょうど今が満開のさくらはローズピンクほど株が大きくならなかったけれど形はまぁまぁかな? 八重咲きの花の真ん中がほんのり桜色なんです。 大きさはやはり3センチほど。
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霜にあててしまったチェリーは草姿が乱れに乱れて・・・、花付きも良くありません。 色はとっても鮮やかで綺麗なんですけどねー。 かわいそうな事をしてしまった・・・。 こちらは直径が4センチとちょっぴり大きめ。
 
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4月22日 日本フィルハーモニー交響楽団第679回定期演奏会
2016/05/01(Sun)
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:ピエタリ・インキネン
会場:サントリーホール

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ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
      (ヴァイオリン:庄司紗矢香)

  --- 休憩 ---

ホルスト:惑星
       (女声合唱:東京音楽大学)

<アンコール>
 ヴァイオリン:スペイン内戦時軍歌 アヴィレスへの道
 


ブリテンのヴァイオリン協奏曲は一度も聴いた事がなかったので、ジャニーヌ・ヤンセンのCDを購入して予習としました。 CDを購入する際に呼んだレビューの中には不協和音が・・・というレビューもあったので若干心配だったのですが、これが、聴き始めると妙に惹きつけられる物があって凄く気に入ってしまいました。 ヴァイオリニストが紗矢香ちゃんだしたまには冒険的な曲! 惑星も生演奏では聴いた事がなかったので聴いてみたいという事で行く事にしたこのコンサートでしたが行く事に決めて本当に良かった。 紗矢香ちゃんじゃなければやっぱ止めておこうか・・・で、ブリテンのヴァイオリン協奏曲と出会う事もなかったわけです。
紗矢香ちゃんは胸がVの字に開いたインクブルーのロングドレス。 大きなジラフ柄とでも言うのか?シルバーのラインが入っていて、背中には大きなリボン。 テルミカーノフさんとのプロコフィエフのCDジャケットの衣装です♪
今回は譜面を置いての演奏でしたが、コンサートでも取り上げられる事は少ないとの事なのでヴァイオリニストにしても頻繁に弾くような曲ではないのでしょうね。  
ティンパニーが弱音で特徴的なリズムを刻んだ後のジャズ調の出だしは、初めてCDで聞いた時はいったいどれほど19世紀の作品とは違うクラシック音楽の世界に連れて行かれるのだろうと不安になりました。 でも今は凄くわくわくとして聞く事ができる。 続くヴァイオリンの甘く切なく妖しい調べからはどんどん曲に惹き込まれていきます。 そして1楽章の中盤あたりでのオーケストラの壮大な旋律に、自分はシベリウスの描き出す自然を連想しました。 一瞬ですけどね。 金管の芯の通った響きもとても良い。 また、その後リリオムのテーマに似た旋律もあり妙な懐かしさやら好ましさやら、ともかくこの曲にはまってしまったのです。 ここでのヴァイオリンはテンポこそ速くはないけれどテクニック的にとても高度な演奏だと思います。 
2楽章では比較的速いテンポで勇ましげなさまざまな表情をみせるヴァイオリン。 途中のなんとなく不安を煽るような妖しげな旋律も惹かれる! 紗矢香ちゃんはなんだか一層男前な演奏スタイルになってきたような気がしますが、超絶技巧な感じのカデンツァも圧巻の一言で高音も重音も素晴らしく美しかったです。  オーケストラもソロヴァイオリンとのバランスをよく取りながら鳴らすところは目いっぱい鳴らしてメリハリのある演奏。 弦も管もみな良かったです。
カデンツァからそのまま続く3楽章の冒頭は少し緊張感漂うような旋律から次第に落ち着いた響きに変っていくパッサカリアがとても美しい。 トロンボーンの音も心に残る。 中盤の金管と弦が互角に渡り合うような交響曲的な盛り上がりは壮大で、それを引き継ぐヴァイオリンがまたリリオムに似た旋律をドラマティックに奏で、最後は優しく平和を祈るように歌い静かに消えていく。
本当になんて聴き応えのある素晴らしい曲なのでしょう! ヴァイオリン協奏曲としても素晴らしいけれど、曲そのものが秀逸。 生演奏で聴けて良かったです。

アンコールは知らない曲だったのですが、終演後に確認した掲示板にスペイン内戦時軍歌と書かれていて驚きました。 戦う士気を鼓舞するというより鎮魂歌のように優しく哀愁漂う曲でした。
1936年7月から1939年3月までのスペイン内戦はドイツ・イタリアが反乱軍を、ソ連と国際義勇軍が政府を支援したことから国際的紛争となった戦争とされています。 その終息と時を同じくしてナチスドイツが台頭し、イギリスが戦争に巻き込まれる事を不安に思ったブリテンはアメリカに移住し、移住後に彼が最初に作曲した大作がヴァイオリン協奏曲だったのだそうです。 
アンコールとしてよく考えられた選曲だったのですね。 

紗矢香ちゃんとインキネンはザハール・ブロンにヴァイオリンを師事した同門生とのことで、今回念願かなっての日本での初共演だったそうですが、是非また近いうちに紗矢香ちゃんを呼んでもらって、今度はシベリウスプログラムを組んで欲しいなぁと思います。 


ホルストはどうして「惑星」をテーマにした曲を作ったのか、興味があったので調べてみたところ、彼は教えを受けていた占星術に傾倒していたため、天文学ではなく占星術にインスパイアされて作曲し、そのため、それぞれの惑星に占星術的副題が付いているとの事でした。 だから地球がないのだとか。 また7つの惑星の順番は地球に近い順だそうで、冥王星(今は惑星から外されてしまいましたが)がないのは、1916年の作曲当時に冥王星が発見されていなかったためとの事です。 冥王星は「どってんかいめい」が「どってんめいかい」になったりと何かと話題になりましたね、そういえば・・・。

1.火星 戦争をもたらす者
2.金星 平和をもたらす者
3.水星 翼のある使者
4.木星 快楽をもたらす者
5.土星 老いをもたらす者
6.天王星 魔術師
7.海王星 神秘主義者

火星の出だし、打楽器が細かく刻む音と思っていたのは実は弦楽器奏者たちがコル・レーニョといって弓の棒の方で叩いている音だったとわかってびっくり。 演奏会に足を運ぶというのは本当にいろいろ学ぶ事も多いわけです!そして始めから終わりまでスペクタルなSF映画の戦闘シーンを思い浮かべる旋律で、ティンパニー等の打楽器、ホルン、テユーバ、トランペットなどの金管のくっきりとした咆哮は大迫力。 弦楽器も鳴らしてはいたけれど、金・打の波に飲み込まれてしまった感じでした。 でも火星はこのくらいでなきゃ~ね!
打って変わって金星以降は透明感のある弦楽器の音色が美しく響きます。 コンミスの千葉さんの音も線は細いけれど綺麗な音色でした。 
木星は中間部のあの美しいフレーズもいいけれど、弦とホルンなどで始まる出だしの、なんとなくわくわくしてくるような序盤が好きなのですが、ホルンのふくよかで厚みのある音色がとても良かった。 ホルンはどの惑星の演奏も本当に素晴らしかったです。
土星は低音の響きが曲に落ち着きを与えていて荘厳な感じ。 
フランスの作曲家デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」の作風を取り入れたという天王星はここまでの他の5つの惑星とは全く雰囲気が違いますが、ファゴットのリズミカルでちょっとおどけたような音が特に印象的です。 この手の旋律はどうしてもファウストのワルプルギスに繋がってしまう(笑)。 
ミステリアスな雰囲気の海王星の前半はハリー・ポッターのような映画のBGMのようにも聞こえます。 後半から「アー」という女性コーラスが入りますが、ステージ上ではなくP席の裏側で歌っていたようです。 そのコーラスの声がだんだんと小さくなり、最後はコーラスの声だけになり十分な時間をかけてフェードアウトしながら曲が終わるのですが、演奏を聴いている側が7つの惑星旅行を終えて太陽系に別れを告げていくかのような気持ちになりました。 フライングの拍手もなくじっくり余韻を味わえたのもありがたかった。
曲を通じてシロフォン、チェレスタ、ハープが効果的に使われ、美しき宇宙の神秘と安らぎのようなものを感じたのも非常に印象的。
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