世界バレエフェスティバル ファニーガラ 8月16日
2015/08/30(Sun)
第4部の大トリ「ドン・キホーテ」のカーテン・コール後にNBSの方が出てこられて、ダンサーの中には私ならあの演目はこう踊る! とか、まだまだ踊り足りないと言っているダンサーもいるので(笑)、引き続き第5部の特別ガラの上演を行うとの説明がありました。 ただ、なんでもオーケストラとの契約は予算の都合で第4部までなので、第5部の演奏は録音テープとの事。 でも通常のガラのオープニングと同じように序曲「戴冠式交響曲」が(テープで)流れ、中幕に上演演目が映し出されるのです♪ ただし、出演者の記載はなし! なもんですから、どんなアレンジ(パロディー?)で誰が踊るんだろうと弥が上にも期待が高まりますよね~~。


「カルメン」よりエスカミーリョのソロ
 ヴィエングセイ・ヴァルデス


Aプロでヴァルデスってヴィシとロホを足して2で割ったような顔?とけっこうヴィシに似ているなと思っていたのですが、最初はヴィシかと思いました(席、遠かったし・・・)。 
ファニーのトップバッターだから、空気がまだ変わっていなかったせいもあってちょっと硬かったですね。 なんつーか、ロパートキナの超かっこいい男装の麗人を見た後だったのでそういう意味でもちょい分が悪かったかな~~?


「瀕死の白鳥」
 ダニーラ・コルスンツェフ、ワレリー・オブシャニコフ、エドウィン・レヴァツォフ  


まだまだ踊り足りないダンサーと聞いた時に希望の灯はともったのですが(笑)、本当にガラを見に来て良かったです♪♪♪  しかし、まさか、これか??(笑)
下手奥から白いチュチュ&白タイツで後ろ向きにパ・ド・ブレ(少し粗かったですが・・・)で出てきたデカく三角筋逞しい黒髪のダンサー・・・。 まさかと思うけどけっこう腕の動きが綺麗でもしかしたら・・・!!。
オオハクチョウはそのまま上手に消えてしまい、客席にはちょっとした笑いと戸惑いが。 今度は上手手前から登場し少し顔を見せたかと思いきや(ダニーラ!!!)すぐにまた背を見せて下手に消え去ろうと・・・したのに別のドデカイ白鳥にステージに押し戻される(爆笑)。 ちょっと姿を見せただけなのに、この2羽目はなぜか一目でレヴァツォフと分かりました。 白塗りだったけどハムレットのときの顔のままだったのよね・・・。
ステージ中央に押し戻され仕方なく踊り続けていたオオハクチョウは、振付通り脚を折りたたみ床に座って腕を一振り二振りすると(確か)、ついに足の痛みに耐えかねたのか、やってらんねーよとばかりにトウシューズを脱ぎ、片方ずつ上手と下手に投げ捨てる。 ポアントを脱ぎ捨ててせいせいしたのか、気を取り直したように再び踊り始めるオオハクチョウの視線に上手袖から投げられたロープのようなものが・・・。 何だろう?と軽い気持ちでロープを手繰り寄せるも何かもの凄く重いものがひっかかっているようで、なかばやけくそで力任せに引っ張り続けると小さなソリのような乗り物が。 しかもそこには小ぶりのハープを奏でている天使の羽とわっかをつけたオブシャニコフさんが・・・。 可愛い!!  レーピンの「ヴォルガの舟曳き」さながらに必死の形相でソリを引き続けるオオハクチョウを呆れたようにみつめる天使@オブシャニコフはハープを置くとおもむろに銃を取り出し、狙いを定め引き金を引く・・・・。 赤い閃光に包まれオオハクチョウは絶命する。 
瀕死ではなく最後必死の白鳥でしたけれど、ロパートキナ直伝かもしれないアームスはなかなかでしたね! でも酷いわ、銃で撃つなんて!!


「お嬢さんとならず者」
 ウラディスラフ・ラントラートフ、マリーヤ・アレクサンドロワ


髪を両サイドで結ってリボンをつけたミニスカート姿のラントラートフがか~わいい! で、ならず者、ラントラートフのパートナーなんだからマーシャに決まっていると思うものの、深く被ったハンチング帽からい見える目がマーシャのようなマーシャじゃないような・・・。 それになんだか小柄で華奢に見えるものだから・・・昔のギャング映画にああいう格好をした少年たちがよく出てきたっけなぁなんて思いつつ確信するのにちょいと時間がかかりましたがマーシャでした。 マーシャのマネージュが見事でカッコよかったです。 ラントラートフの恥ずかしがりやのお嬢さんっぷりも、マーシャのちょい悪チンピラっぷりもなかなか。 最後はお嬢さんがならず者をがっつり肩に担いで消えていきました・・・。 


「こうもり ~Did Vladmaus」
 ウラジーミル・マラーホフ、マリア・アイシュヴァルト、リュドミラ・コノヴァロワ、ディアナ・ヴィシニョーワ
 

マラーホフのベラはナイトキャップまで被った熱の入れようでしたが、ちょっと恐かったかも・・・。 黒電話を持ってくるお手伝いさんの代わりが大きなアイパッドを持った私服のヴィシで、検索の結果現れたウルリックらしき人物がアイシュヴァルトって豪華なメンバーですね。 あんまり覚えていないのですが、コノヴァロワもウルリックでしたよね? 
舞台の上手奥にはちゃんとパーテーションも置かれていてベラはお約束のお着替え♪ で、変身したベラは黒のビスチェの背中にダチョウなみの大きな羽をつけていて・・・(笑)、恐ろしさ倍増の感もありましたが、美脚を惜しげもなくさらしたマラーホフのポワントでのステップは見事でありました。 


「4羽の白鳥」 x 2
 アレクサンドル・リアブコ、フリーデマン・フォーゲル、ダニール・シムキン、マチアス・エイマン
 エドウィン・レヴァツォフ、エルヴェ・モロー、オスカー・シャコン、スティーヴン・マックレー


実に錚々たるメンバーによるあり得ない演目(笑)。 みんなポワント履いていましたが、男性サイズ、それも大柄な人なら足だってでかいだろうというサイズのポワントってそんなに簡単に手に入るんでしょうか? まずそんな事に感心してしまいました。 
最初のうちは手も足もぜーんぜん合わなくてそれだけでお腹の肉が痛いほど笑えます。 でも7人! もう一人は?? 7人のうち6人はすぐ分かったけれど一人だけ最後まで誰だか分からなかった長身ダンサーがいて・・・、それはフォーゲルでした・。 そこへピカチュウの着ぐるみで現れた最後の一羽がシムキン! でもきちんと腰の辺りに丈の短いチュチュが縫い付けられているんです。 かわいすぎ!!
最後に下手に捌ける時、一番上手側にいたエルヴェのジュテが美しくて、ほんとうにバレリーナの白鳥姿のようでした。


「眠れる森の美女」 ~オーロラ姫のお誕生日
 マルセル・ゴメス、ヤーナ・サレンコ、シルヴィア・アッツォーニ
 マリア・アイシュヴァルト、ディアナ・ヴィシニョーワ  


誰が見てもゴメスと分かるジャイアントオーロラ(笑)。 白地に肩、ウエスト、チュチュの裾がピンク、大きなピンクの薔薇もふんだんにあしらわれたとっても凝ったゴージャスなチュチュ。 何気にお化粧も綺麗です。 ローズアダージョの後のヴァリを踊ったのですが、指先や爪先までめちゃくちゃ神経の行き届いた優雅な踊りに正直びっくりでした。 ポワントもすっごく滑らかで上手で信じられない~~。 
お付きの小姓さんはゴメスがポワントで立つと小人のように小さい。 確かゴメスが小姓の頭に手を置いてポワントでバランスとってましたものね・・・。 見ている時は誰かわからなかったのですが、サレンコとアッツォーニだそうで・・・。 最後の方でマネージュで爽快に周るゴメスに追い回されてキャーと悲鳴をあげながら逃げ回る姿がなんとも可愛かったです。
オーロラ姫のお誕生日というタイトル通りに最後には大きなケーキが出てきてゴメス姫がろうそくを吹き消し、お祝いに出て来たこうもりチームのヴィシが本物の小さなバースデーケーキをゴメスの顔にグチャっと・・・で、the end。
ゴメス、芸達者なんて域は遥かに突き抜けていて、ほんと、すっご~~~く素敵なエンターティナーで好きになっちゃいました~~♪  




カーテンコールはファニーガラの衣装のままのダンサー、ガラの衣装のダンサー、私服に着替えたダンサーと様々でしたが、ロイヤルブルーのロングドレス姿のマーシャが目を惹きました。 Bプロ同様、ガラでも手ぬぐい投げがあったのですが、それもみんな楽しそう♪ いつも手ぬぐい投げで楽しみにしているのが、意外な強肩ダンサーを見つけること(笑)。 前回は野球好きのマシュー・ゴールディングがなかなかの強肩ぶりを発揮して遠くまで飛ばしていましたが、残念ながら今回はスーパースローはなかったような。  
次回のフェスは2018年ですが、東京オリンピックの2020年にも企画があるそうです。 フェスの1年前倒しなのか、別の企画なのかはよく理解できなかったのですが、いずれにしても2020年の夏はスポーツ&バレエの祭典になりそうですね! お願いだから開催時期は重ならないようにして下さいね~~♪♪ 
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来週はタッチキン
2015/08/28(Fri)
サンクトペテルブルグ・バレエ・シアターの来日公演が来週と迫って来ました。 光藍社さんのサイトに8月にカンパニーが行ったロンドンツアーのレポート(アンジェラ加瀬さん)が掲載されています。 こちら
コレスニコヴァとロヂキンは「白鳥の湖」と「バヤデルカ」で10公演も共演したのだそうです。 そして相変わらずツアー中ほとんど毎晩主演していたというコレスニコヴァってどんだけ強靭な体の持ち主なんでしょうか・・・。 もう35歳ですから凄いですよね。
私は3日のコレスニコヴァの白鳥とサモストレーロワの眠りを見るはずだったのですが、昨日チケットを発券したところ、どうも買い間違えてソワレの眠りをポチッとしてしまっていたようでびっくり・・・。 友人達にも眠りは土曜マチネ♪なんてさんざん言っていたのですが、大失敗(泣)。 ま、夜のテニスは休めばいいんですが、女子バレーワールドカップの日本ーアメリカ戦が見られない~~! つーことで、加瀬さんが演技に開眼したとおっしゃっているロヂキンを見ることになりました。
それでも私の一番の関心事はルダチェンコが来るのか?踊るのか??なんですが、どーなんでしょうね? 私が見に行く白鳥はロットバルトのキャストが出ていない日ですが、ルダコさんのロットバルトなんて絶対にありえないですよねー(笑)。 
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世界バレエフェスティバル ガラ(第1部~4部) 8月16日
2015/08/26(Wed)
なんと、バレエフェスのガラは今回初めて見に行きました。 いつもABだけだったのですよね。 今回はダニーラのAB出演が決まった時点でNBSに問い合わせたところガラも出演予定ですとの事だったので、大慌てでチケットを取りました。 本当に滑り込みセーフ状態でなんとか1階の超後方を押さえられた次第です。 舞台が遠いわ~~~。
でも、取れて良かったです! ロパートキナのタンゴしかり、この日の公演を見に行かなかったらやっぱりもんの凄く後悔したでしょうねぇぇぇ。


■第1部■ 

「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン


暗いブルーの照明に浮かび上がる2人のシルエットという幕開きがとっても好きなこの作品。 エイマンは13日より全然いい。 やはりあの日は不調だったのですね・・・。 特に足の動きがエレガントで美しく、跳躍やピルエットもいちいち綺麗です。 体重を感じさせないソフトなムーブメントもいいですねー。 逆向きになるマネージュや角度を変えていく回転もさりげなく流麗にこなしてました。
コノヴァロワにもうちょっと華やかさがあればさらに良かったと思いますが、技術のしっかりしたところを見せて安定したパフォーマンスでした。 この衣装だと彼女の厚みのある上半身もほとんど気にならなくてそれも良かった。


「三人姉妹」
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


上演されたのは三人姉妹の次女マーシャとヴェルシーニンの「別れのパ・ド・ドゥ」です。 
ムンタギロフの将校姿がとても素敵ですが、帽子を脱ぐと若さが際立ち、サラとの見た目はどちらかというとアンナ・カレーニナっぽい気も。 踊りはもちろん良かったですが、まだ板についていない感じの演技がちょっとだけ惜しい!
サラ・ラムも薄いオレンジ色のハイウエストのミディドレスが華奢な体によく合って、その細く小柄な体を目いっぱい使ったダンスが情感たっぷりでとても良かったです。 演技も上手いですね。 最後にバタッと床に倒れ伏した彼女の心が死んでしまったような表情が印象的でした。


「雨」
振付:アナベル・ロペス・オチョア/音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン


いい加減な記憶ですが、サレンコのコンテって初めて見たような?? もともと身体コントロール能力の高いダンサーなのでコンテもとても良かったです。 小柄でも腰の位置が高くて足は長いしやはり日本人の体型とは違うんですよねーとしみじみ思ったのでやっぱりコンテは初めて見たのかな(笑)。
シムキンはジャンプや回転のスピードがとても速くてすべてに余裕。


「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


Bプロでも見たので、できれば違うものが~とも思いましたが、この日も素晴らしかったです。 ただリアブコのアルマンってどうしても狂気というか繊細すぎる神経の痛みみたいのを感じさせるんですよね。 アイシュバルトとの相性はとてもいいと思いますが、格の違うパートナーではマルグリットが大負けしちゃうかもしれない。 アイシュバルトは細やかな心情の表現が本当に上手いわ~~。

■第2部■ 

「ヌアージュ」
振付:イリ・キリアン /音楽:クロード・ドビュッシー
ディアナ・ヴィシニョワ マルセロ・ゴメス


ドビュッシーの優しい旋律に包まれながら、2人の叙情的な踊りを堪能。 ヴィシはしなやかで力強いけれどフェミニンな感じのするムーブメント。 ゴメスのサポートも万全で、2人のシンクロの動きもよく揃っていて綺麗でした。 


「カルメン組曲」
振付:アルベルト・アロンソ/音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン
ヴィエングセイ・ヴァルデス ダニーラ・コルスンツェフ
  

ようやくダニーラの踊りが見られんました♪ 
深緑色のショート丈の軍服系な上着に黒タイツのダニーラ。 かっこいい、足が長~~い。 押しは弱いんだろうなー、このホセは・・・と思わせる誠実そうな優しい表情ですが、踊りは端正でとても良かった(当たり前ですねー)。 ヴァルデスの赤地レースのボディに胸元あたりから赤いフリンジがつきまくっている衣装が、うらびれた劇場のダンサーみたいで品がなかったのが残念。 演技と踊りからも私は男を惑わすようなカルメンらしい魅力を感じられなかったのですが、何より二人並んで踊るシーンで体全体、腕のラインの美しいダニーラとの調和性が皆無だったのが辛かった・・・。
やっぱり二人揃っての美しいダンスを堪能した跡に、嫉妬に狂ってロパートキナのカルメンを殺してしまうダニーラ@ホセを見たかったです。 


「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ


たっぷりの黒髪に白のロングシャツ一枚で生足のゲランがなんとも艶かしい。 自分の身体をなでおろしていくあの仕草がおそろしく官能的なのだけれど、すごく自然で厭らしさがない。  宮廷貴族そのままの雰囲気のルグリ相手にゲランがじわじわと物語の世界をつくっていくようでその凄さに圧倒された感じです。 


「さすらう若者の歌」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:グスタフ・マーラー
オスカー・シャコン フリーデマン・フォーゲル
 

プログラムの解説にある「運命にもてあそばれ、自らとの闘いや孤独ゆえに苦悩するロマンティックな若者の姿」という精神の葛藤みたいなものは残念ながら伝わって来なかったけれど、個人的には、自分はフォーゲルのここが好きと思える踊りをたっぷり見る事ができて、とても嬉しかったです。 体躯を生かしてダイナミックながら音楽に乗ってきちんとコントロールされているクラシックなライン。 ベジャール的には良くないのかもしれませんが、フォーゲルはこういうタイプの踊りが一番良いように思います。 
シャコン(こちらも踊りを堪能)の踊りとあまりに違っていて作品としてもいいのかな?とは思いましたが、長い上演時間もちっとも苦になりませんでした。

■第3部■  16:05~17:05

「ウロボロス」
振付:大石裕香 /音楽:ヤン・ティルセン、ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ、アレックス・バラナウスキー
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ
 

2体の人形が仮面や衣服を取り去る事によって、生と感情を与えられ、お互いを思い合う男女へと変っていくというような話なのかと思って見ていたのですが・・・。 ウロボロスとは自らの尾を噛んで環となったヘビ、もしくは竜を図案化したもので、無限なるもの、また、死と再生を象徴するものなのだそうです。
振付家の意図したものは私には掴めませんでしたが、二人の人形っぷり、その後の自由を得た踊り、どちらも見事でした。 それが死と再生という事にもなるのかしら??


「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ /音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ
  

マーシャの恐い表情が、演技を通り越して心底機嫌が悪いのかと思いたくなるような仏頂面に見えてしまってちょっと冷や冷やしてしまったのは私だけでしょうか?? アダージョのラントラートフの表情もどことなく不安げに見えて・・・。 
そんな風に感じてしまったものだから、あまり楽しめなかった黒鳥PDDでした。 マーシャもラントラートフも踊りの調子は良さそうでしたけど。


「ハムレット」
振付:ジョン・ノイマイヤー /音楽:マイケル・ティペット
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ
  

男に想いを寄せる純真な娘と、彼女を置いて旅立とうとする心根は優しいけれど少しおつむが足りない風(を装っているんですよね? ハムレットだから・・・)の青年の別れの一齣で、いったいどういう読み替えのハムレットなのかわかりませんが、二人とも踊りも演技も良かったです。 来年のカンパニーの来日公演にはきっと参加しますよね?


「シェエラザード」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
上野水香 イーゴリ・ゼレンスキー


ゼレの存在感がありすぎて、奴隷の方がゾベイダを囲っているようにも見えましたが、ゼレの金の奴隷をまた見られただけで満足です。 ゼレの年齢でこれだけのジャンプや綺麗な開脚はやっぱり凄いですね。


「ヴォヤージュ」
振付:レナート・ツァネラ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ


モーツァルトのピアノ協奏曲23番の2楽章って、あのメランコリックな美しい旋律が振付家を触発させる何かを秘めているのでしょうかね?  バレエフェスで3演目目(笑)。 しかも、マラーホフ自身はすべてをレパートリーとしているという・・・。
その時々での踊り手の過去や未来に対する思いも自然に重ねられているようで、とても好きな作品です。

■第4部■ 

「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー /音楽:アドルフ・アダン
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー


お互いの切ない愛情の静かな感応が表現されたようなPDDでした。 バレエフェスで見た3演目ともにコジョカルがとても輝いていて、また素晴らしい表現者でもあったのですが、やはりコボーがこういうコジョカルを引き出すのでしょうか? ABともにほとんどサポートに徹していたコボーも綺麗な足捌きなど渾身の踊りでした。


「タンゴ」
振付:ニコライ・アンドロソフ /音楽:アストル・ピアソラ
ウリヤーナ・ロパートキナ


今、舞台上にいるのはロパートキナと分かっていても、黒シャツにスラックス、ジャケットを肩にひっかけ黒のハットを目深に被ったマニッシュでかっこいいその姿に、え~、嘘、ほんとう?! 本当にロパートキナ??と叫びたくなる(笑)。 キレのある動きにシャープなステップ、音楽性豊かなロパートキナならではのニュアンスのつけ方にしなやかな華奢な体のラインももちろん美しく、素晴らしい舞台でした♪


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン/エルヴェ・モロー
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


昨年、来日時の全幕で見ているペアなので、ここまでの物語の流れも一気に蘇り、二人の美しさにひたすら酔いしれて見ていました。 オペラ座で一番好きだったオーレリを次回の来日公演で見る事は叶わないでしょうけれど、このようなガラ公演でまたオーレリとエルヴェのペアを見られる事を切に願います。 


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー


バレエフェスの大トリを飾るのはサレンコとマックレー。 文句なしの人選ですね♪ ABトリのドンキペアはそれぞれ赤いチュチュにダークカラーの衣装でしたが、サレンコとマックレーは結婚式に相応しいホワイトベースのキラキラの衣装で華やかながら上品。 
11日間3人のパートナー相手に毎日2演目を踊ってくれたサレンコには本当にお疲れ様&ありがとうです。 彼女を初めて見たのは2008年のマラーホフの贈り物のエスメとドンキで、バランスづくめのパフォーマンスにあまり良い印象を持たなかったのですが、持ち前のテクニックにキャリアと年齢を重ねて本当に素敵なダンサーになりましたよね。 マックレーのエレガンスに合わせて、しっとり品格のある踊りにトリプルなどさらっと混ぜた余裕のパフォーマンスでした。 
マックレーも凄技てんこ盛りなのですが、旋律に溶け込んで流れるようにパをつないでいくのが凄いですね。 コーダでみせた音にぴたりと合わせたシャープな開脚大ジャンプにも目を見張りました。 本当にこの人の踊りには心底惹きつけられます。 


Aプロ、Bプロ、ガラと、珠玉のパフォーマンスの数々を本当に心から楽しむ事ができました。 4時間、4時間半という長丁場が全く苦にならないという事自体、自分的には驚くべき事でした。 ここまで蒸し暑い夏もそうはないというような猛暑の東京で皆さん大変だったと思うのですが、ダンサーたちにとっても楽しく有意義な2週間となったならば私たち観客にとっても嬉しい事と思いつつ、心は第5部の初めて見るファニーガラへの期待で一杯に!(笑)
もしかしたら一番きつかったかもしれない指揮者のお二人、オケの皆さんにも感謝を!
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女子バレーワールドカップ開幕!!
2015/08/25(Tue)
女子バレーのワールドカップが開幕しました! 
すでに3試合を終えていますが、日本は2勝1敗で現在12チーム中2位というポジション。 日曜日のロシア戦、フルセットの末に落としたのは本当に痛いし残念なのですが、レシーブも良かったし、攻撃陣もロシアの高さに負けていたわけではないので、得たものも多かったのではないかと思います。 
ロシア戦で気になったのはやはりセッターです。 ロンドンオリンピックが終わって3年、未だに竹下選手の後の不動のセッターが育っていないのが気になります。 いずれは全日本の頼れる司令塔になるだろう宮下選手と共に選ばれた古藤選手は32歳にして初の全日本だそうですが、セッターとしての役割以外にも木村キャプテンを精神的に支えてあげられる存在になって欲しいですね。 
今大会においては五輪切符は2枚しかありませんが、あと8戦、全部勝って内1枚をなんとかもぎ取って欲しいです。
今回はチケットを取り損ねてしまったので、東京大会含めてずっと家での観戦ですが、応援気合いれるぞ~~~!!!

でもですね、やはり会場の雰囲気を味わいたい気持ちは抑えられず、来月の男子の大会は代々木に見に行く事にしました! 男子バレーは監督からして誰?なので、まずメンバーを覚える事から始めないと・・・。
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ザ・フィルハーモニクスの公演(2014年6月20日)がBSで♪
2015/08/22(Sat)
ジャパンアーツのHPにお知らせが出ているのですが、8月24日(月)朝5時から、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」で昨年6月20日に東京芸術劇場で行われたザ・フィルハーモニクスのコンサートが放映されるそうです。 嬉しい~~♪
http://www4.nhk.or.jp/c-club/
フィルハーモニクスは以下の7人で構成される室内楽グループですが、本当に一人一人が才能溢れる演奏者でアンサンブルも素晴らしいです。

1stヴァイオリン&リーダー :ティボール・コヴァーチ (ウィーンフィル第2ヴァイオリン主席)
2ndヴァイオリン :ローマン・ヤーノシュカ
ヴィオ:ラティロ・フェヒナー (ウィーン・フィル)
チェロ:シュテファン・コンツ (元ウィーン・フィル、現ベルリン・フィル)
コントラバス:エーデン・ラーツ (ウィーン・フィル コントラバス主席)
クラリネット:ダニエル・オッテンザマー (ウィーン・フィル クラリネット主席)
ピアノ:フランティシェク・ヤーノシュカ


月曜の早朝ですから、じっくり見るというのはなかなか難しいと思いますが、興味のある方は是非録画されて時間のある時にゆっくり鑑賞していただきたいなーと。

放映されるのは以下の曲で、割愛されている曲目があるのが残念ですが、私が一番気に入ったブルッフの「コル・ニドライ」が入っているのは嬉しい。
(当日のプログラムはこちらです)

喜歌劇「騎士パスマン」から チャールダーシュ」
  (作曲)ヨハン・シュトラウス、(編曲)コヴァーチ
「カリブ」
  (作曲)ミシェル・カミロ、(編曲)F.ヤーノシュカ
「オブリヴィオン」
  (作曲)ピアソラ、(編曲)F.ヤーノシュカ
「バラエティ・ステージ・オーケストラのための組曲から ワルツ第2番」
  (作曲)ショスタコーヴィチ、(編曲)コヴァーチ
「コル・ニドライ 作品47」
  (作曲)ブルッフ、(編曲)コンツ
「屋根の上のバイオリン弾き」組曲」
  (作曲)ジェリー・ボック、(編曲)F.ヤーノシュカ
「スペイン」
  (作曲)チック・コリア、(編曲)F.ヤーノシュカ


フィルハーモニクスは10月下旬に再来日し、10月25日(日)よこすか芸術劇場、26日(月)東京芸術劇場、29日(木)ハーモニーホールふくいの3公演が予定されています。 こちら

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世界バレエフェスティバルBプロ 8月13日
2015/08/19(Wed)
個人的にはAプロの方が好みですが、Bプロも楽しかったです。 やはりあっという間に時間が過ぎました。
今日はこれからガラを見に行くのでなんとかそれまでに・・・と頑張ったのですが、4部の感想までは間に合いませんでした。 とりあえず3部まで、推敲してませんが。
(8月19日第4部追記)



■第 1 部■

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ


ヴァルデスもこちらはほぼ普通に音楽に合わせて踊ってくれて良かったです。 弓の小道具がなかったのがちょっと淋しいような(笑)。 コーダではフェッテから連続でピルエットで回りまくり。 いったい何回回ったのか分かりませんが、お見事でした。
グネーオは身体能力高く、踊りは柔らかくて綺麗で、素晴らしい! これ見よがしなところがないのもフレッシュな感じで好感持てます。 


「シナトラ組曲」より"ワン・フォー・マイ・ベイビー"
振付:トワイラ・サープ/音楽:フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー  


プログラムによれば、「夜更けのバーで、一人、バーテンダー相手に分かれた娘のことを語り乾杯する男」のシーンとの事。 踊りは上手いしカッコいいし、良かったですが、Aプロのならず者ほどなりきれていないというか照れを隠しながら演じている雰囲気もありましたかね?
最後に脱いだ上着を無造作に掴んで夜更けの街?に消えていく後姿が素敵でした♪


「ペール・ギュント」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 


プログラムにはどんな読み替えなのか、またどの場面なのかというような解説はないのでよく分かりませんが、ペールを看取るソルヴェイなのでしょうか?  こういう作品についてはプログラムの解説に上演場面の設定をもう少し詳しく載せてくれるとありがたいです。
 

「ライモンダ」より 幻想のアダージオ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ 


ダニーラ、踊って!!!
いくらマント姿がかっこよくてもダニーラファン的には生殺し状態です・・・。 最初にライモンダと聞いた時は絶対に結婚式のGPDDだと思っていたんですけどね(泣) 白鳥に次ぎ、またもやサポートのみという・・・。 ですが、リフトしたロパートキナを降ろす時の、大切なものを大事に・・・というあの優しいサポートぶりは涙ものです。 
ロパートキナも気品があって優雅で美しい事この上ありませんでしたが、結婚式のあのヴァリがまた見たかったのに~~~(悲)


「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ


Bプロ2日目まで踊ったところで膝の状態が悪化し降板したラドメーカーに変ってリアブコが急遽登板。 2年前のマラーホフの贈り物でアイシュバルトとラドメーカーのこのPDDを見ているのですが、その時はラドメーカーの調子がイマイチだったので今回リベーンジ!と勝手に期待していたので彼の降板はとても残念でした。 リアブコは代役での急遽登板とは思えない素晴らしいパフォーマンスだったのですが、やはりまだ青さを醸し出せるラドメーカーで見たかったのが本音です。
アイシュバルトはマルグリットの心情を丁寧に繊細に表現していました。 終盤、押さえられないアルマンへの思い、運命を覚悟したような一瞬の表情からラストまでの流れが素晴らしかったです。

■第 2 部■

「眠れる森の美女」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン


拍数の多いヌレエフの振りをエレガントに滑らかに見せるエイマンの踊りは本当に綺麗ですね。 ただ、5番に綺麗に入らなかったりと若干乱れがあって、少し足に疲れがあるのかなと感じました。
ウィーン国立バレエの眠りはヌレエフ版なんですよね? 多分。 コノヴァロワは厚みのある上半身がなんとなく動きを重く見せているような気がするのですが、音には綺麗に乗っているんですよね。  


「ノー・マンズ・ランド」
振付:リアム・スカーレット/音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
 

昨年、コジョカルのドリームプロジェクトで見た時は、女は遠い戦地にいる恋人を思い心配するあまりの心の中での束の間の再会のように感じたのですが、今回は戦地に赴いた恋人はすでに命落とし、それを嘆き悲しむ女のもとに魂となった男が別れを告げに来たように感じました。 多分前回よりも、女の悲しみ、男の存在を感じていながらもかき消せない絶望のようなものが、コジョカルの表情や身体から強く感じられたせいではないかと思います。 


「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ 


ラムは徹底して優美な姫メドーラでした。 ムンタギロフもとってもエレガントなアリで(ドリームプロジェクトではコンラッドだったんでしたね、あの時の豪快な感じを期待したのですが)、盛り上がりはきちんとありましたが、お上品な海賊でありました。


「ヴァーティゴ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス 


ビゴンゼッティが1996年にシュツットガルトバレエ団のために振付けた「カジミールの色」を改作して、「ヴァーティゴ=目眩」として2010年に初演された作品だそうです。 カジミールの色はアバニャート&ベランガール、カブレラ&カニスキンで見た事がありますが、ほとんど記憶がありません。
ヴィシとゴメスによるヴァーティゴも2人の踊りと筋肉美は堪能できましたが、半分くらいの長さだったらいいのにな・・・という程度の感想です。


「ギリシャの踊り」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン  


躍動的でしなやかな踊りのシャコンが素晴らしい! 爽やかな風と明るい陽光を感じる事のできたダンスだった。 こちらはもっと踊って欲しかったわー♪

■第 3 部■

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー 


ロミオの熱くまっすぐな思いをぶつけるマックレーのヴァリエーションが秀逸。  彼は踊りがエレガントでラインも美しく音楽性にも秀でていて素晴らしいダンサーですね。 どんなジャンルの踊りでも見てみたいと思わせるダンサーです。
サレンコも、初めての恋に恥らい戸惑う様子や、愛する事と愛される事の喜びで心が満たされて来る幸福感を可憐に演じていたと思います。 
2人のコンビネーションもとてもよく、とっても初々しいバルコニーのPDDでした。 


「伝説」
振付:ジョン・クランコ/音楽:ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル


フォーゲルはやはり白が似合いますね。 しかしフォーゲル、Aプロのリフトに続きBプロでもこれを5回踊ったのか・・・。  同じ振付が繰り返されるなど、けっこう長くて・・・。 長いのはいいとしてもオネーギン以上に激しく過酷なリフトてんこ盛りで、踊りを楽しむより最後の方はフォーゲルの体が心配になってしまいました。
踊りは二人とも好調。 アマトリアンの思い切りの良さとポーズ一つ一つの美しさはいう事ないですし、フォーゲルもサポートから解放されたヴァリでの伸びやかな踊りが良かった。 わたし、フォーゲルのランベルセが好きなので、今回も堪能させてもらいました♪


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ
 

なんとなく自分の中で出来上がってしまっているマルグリットとアルマンのイメージとはロホもレンドルフも違ってしまっていて、ダメでした。 全幕で最初から見ていたら、それほど違和感はなかったのかも知れませんが。


「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルク /音楽:ジャック・ブレル
ダニール・シムキン


シムキンは相変わらず可愛らしくて、まだちょっと無理でしょ、この作品は・・・という感じでした。 軽快で切れのある踊りはもちろん良かったのですが、踊りや演技が上手ければいいというものでもないですしね。 
パートナーが降板してしまったのは本当に気の毒なのですが、日本のガラであまり上演される事のない別の作品を紹介して欲しかったなぁと勝手な事を思ったりして。


「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー


容姿に恵まれているって本当に幸せな事なのね・・と改めてつくづく思わされるエルヴェ・モロー。 そしてモローの足は本当に美しいですねぇぇぇ。 控えめだけれどマノンに一途な愛を捧げるデ・グリュー。  オーレリはちょっと高めに結った髪型がなんとなく変でしたが、しっとりとした雰囲気のマノン。
とっても落ち着いた美しい大人の世界だったのですが、物語的には少しドラマティックさが足りないのかな? あと、ちょっとモローのリフトがオーレリの勢いにちょっとオタオタしているように見えてしまったのが気になりました。 でも、やっぱりこの2人で全幕を見たいわ~~~♪ 

■第 4 部■

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ


マラインの降板によって上演順が変わり、2演目に出演するサレンコが3部と4部のトップバッターとなり、間隔が短くなってしまったのですね。 本当にお疲れ様です。 
で、背景はロミジュリと同じですか?(笑) カップ型のチュチュがとても可愛らしくてサレンコによく似合う。 ジュリエットの弾むような初々しさとは対照的にしっとりと控えめな幸福感を表していて、こちらも踊り同様良かったです。
マラーホフはお腹周りも以前よりすっきりとして、サーファーのウェットスーツチックなこの衣装も問題なかったです。 ほぼサポートだけなのはもったいないですが、休憩前に見惚れたエルヴェの足の美しさに負けない長さと美しさをもったおみあしにため息でした♪

 
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ 


ロパートキナの瀕死もこれで何度目になるのだろう。 ロパートキナでなければ醸し出せない幻想的で崇高な世界。 空に羽ばたこうとしても叶わず、それでも羽ばたきを続けながら力尽きて死をむかえる一羽の白鳥。 最後に身を起こすのと同時にハッというような息が止まるような声を聞いたのは初めてだったように思います。


「シルヴィア」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ 



アッツォーニがとってもラブリー♪ 本当にこの二人は作り出す世界は独特で、絶妙のコンビネーションなのでいつまで見ていても飽きない。 ただ、ノイマイヤー版の「シルヴィア」を見た事がないのでいまいちピンと来ないと言えば来ないのです。 「シルヴィア」はアシュトンもビントレーも素晴らしく、けっこう好きな作品なので、是非ノイマイヤー版を全幕で見てみたいです。 招聘がNBSに変わったのでこれからは定期的にバレエ団の公演があるでしょうからいずれ実現するといいなと。


「こうもり」よりパ・ド・ドゥ
振付:ローラン・プティ/音楽:ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ


二人の円熟味あふれる演技と踊りにただただびっくりして圧倒されました。 オーレリを見ていてもつくづく感じましたが、オペラ座の定年制度が実に残念で、多くの人が高い身体能力を維持している今の時代にそぐわないシステムなんじゃないかと・・・。 もちろんもっと多様な次のステップへのスタートともなるのだと思いますが。
ルグリの音楽に乗ったキレのあるステップや回転は速くて美しくて、まったく衰えを感じさせない完璧さ。 ゲランはお手伝いさん役の川島さんとの掛け合いも楽しく、踊りもさることながらビスチェ姿の艶やかなこと! ほんと、美脚ですねー。 


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ
  

ここまで素晴らしい上演が続いたこの日のBプロを締めくくるに相応しい華やかで明るく幸せ溢れるドンキでした。 
コンビネーションはいうまでもなく抜群で、片手リフトもきっちりきまって序盤から熱も上がります。 アダージョが終わって、ラントラートフが手を取ろうとするのに応じず、ちょっと困惑したような彼が反対側に回って再び手を取ろうとするのにも応じず思いっきりいやいやをするマーシャ。 チューの催促だったのですね!(笑) Aプロを見て復調しているんだなとは思いつつ、長丁場のフェスだけにやはり心配で、ヴァリの前のパ・ド・ブレや前半高速シングルで颯爽と回ったあとにどんどん前に出てくるフェッテを見て再び安心。 全身から踊る喜びと幸せが溢れていてマーシャならではの明るいオーラも惜しみなく振りまき輝きまくっていましたね。 
マーシャがそんな風に踊れるのもラントラートフのしっかりしたサポートがあってこそかもしれませんが、細身の割には力持ちですねー、彼は。 ヴァリエーションもドゥーブルを入れたマネージュやピルエットもエレガンスとダイナミクスの混在加減がいい感じで素晴らしかったです。 
マーシャは本当にノリノリで舞台から捌けるたびにキトリポーズのジャンプ、カーテンコールでは一度ジュテで風を切るように出てきた(確か・・)り。 ラントラートフもマーシャに載せられて大サービス。 
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世界バレエフェスティバルAプロ 8月6日
2015/08/13(Thu)
■第 1 部■

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー


マックレーがキラキラでした。 どんなに凄技を見せてもラインが乱れる事無く綺麗でしなやかで、何よりも素晴らしいのは彼の音楽性だと思います。 マックレーの動きが音楽そのもので、跳躍や回転のどんな瞬間でも音にぴたりと乗っていて、マックレー自信が音源のようなシンクロ具合。 
サレンコはもちろん上手いのですが、もうちょっと華やかさがあったら・・・。 加えて音への乗り方があまりにマックレーと違うので一つの曲の音の見え方が違ってしまい、自分的には物足りなかったです。 マックレーの音楽性に合わせるのは本当に大変ですよね。


「3 つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:エリック・サティ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


2人は7月に振付家のハンス・ファン・マーネンから直接指導を受けたとの事ですが、二人のかけあいは本当に絶妙。 3曲目に入る前に地震があり、客席は少しざわついたのですが、ステージの3人に動揺なし。 2曲めの2人の動きがタイミング、向きなど綺麗に揃っていて見事。 そして3曲ともにラドメーカーの万全なサポートを受けたアイシュバルトのムーブメントの美しさが印象的でした。 


「お嬢さんとならず者」
振付:コンスタンティン・ボヤルスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー  


この作品は6月にマリインスキーで開催された「Knights of Dance」でコルスンツェフがテリョーシキナと踊った映像を見たばかりですが、キャストが変わるとぐっと雰囲気も変わります。 
ゼレはなかなかいい具合のチンピラ度ですが、彼を慕っている子分がたくさんいる憎めないタイプのごろつきですね(笑)。  役者っぷりにも目を見張りましたが、それより、飛ぶは周るはのハードな踊りを鮮やかにこなして見せてくれたのに感激! こんなに踊れる芸監のいるカンパニーの男性ダンサーたちは本当に幸せな事ですが、これっぽっちも気が抜けませんね! 
アシュレイはサレンコ、アイシュヴァルトの後に見ると体格の良さにちょっと驚きますが、踊りはいいですね。 ただ回転を続けると衣装の上半身が風船のように膨らんでしまって、ヴィジュアル的に妙な具合だったのが惜しかったです。


「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ  


長身でスタイルのいいバレリーナが多い中で、黒鳥とは言えロホがこの演目を選んだのはちょっと意外でした。 スティーブンと組んだ前回の「ラ・シルフィード」と「ライモンダ」があまりに素晴らしかったので、そういう路線を期待していたからなんですけどね。 ロホの黒鳥、アダージョくらいまではなぜか鳥ではなく眠りの猫みたいな印象を受けてしまいました。 丸みがあって柔らかそうな彼女の体つきのせいか、小悪魔的というより無邪気に楽しげに王子をからかっている雰囲気のせいか・・・。 トリプルを混ぜた余裕のフェッテやぶれのないバランスはさすがでした。
レンドルフは現在デンマーク・ロイヤル・バレエ団に所属のダンサーですが、来シーズンからはABTのプリンシパルも務めるとの事。 身長が低いのでパートナーを選ぶと思いますが、ロホとのバランスはバッチリ。 黒タイツに金襴緞子調の上着がむーーーではありましたが、高い跳躍や颯爽としたマネージュなどはなかなか良くサポートも安定していました。


「フェアウェル・ワルツ」
振付:パトリック・ド・バナ/音楽:フレデリック・ショパン、ウラジーミル・マルティノフ
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ


この日とても素晴らしかった上演の一つ。 パリオペデビューが遅かった私にとってはルグリと言えばオーレリなのですが、ゲランもベスト・パートナーの一人だったのですよね。  バナが二人のために振り付けた作品、バナの作品って自分的にはけっこう好き嫌いが分かれるのですが、得がたき踊り手によるこの作品はとても気に入りました。 特に終盤は名画の一場面のように切なくしみじみとした味わいでした。
ピルエットやリフトの際に黒のロングスリップドレスから見えるゲランのまっすぐな脚の美しさはため息物。 そして細くて長い腕のムーヴメントは綺麗なだけではなく、躊躇や切なさを物語っていて見惚れてしまいました。 ルグリも相変わらず端正な踊りだけれど、それ以上に年上のパートナー相手に見せる断ち切れない思いを浮かべた表情が私にはとても新鮮で魅力的でした。

■第 2 部■

「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


長かったです・・・。 
半分くらいはしっかり見ていたのですが、メリハリのなさにだんだん集中力がなくなってきて・・・。 それぞれの踊りは悪くないけれど、二人にあまり通い合うものがなくて、けっこう退屈でした。


「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン  


作品世界を作りきれていなかった二人の後に瞬時で空気を変えてしまったエイマン。 悲壮感と絶望感漂うドラマティックな作品ですね。 
ここまでも良かったのですが、この曲はオケの音が一層良く聞こえました。


「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ  


ロイヤルは次回の来日で「ジゼル」を持ってくるのですよね。 サラ・ラムは好きなダンサーなのですが、ジゼルはちょっと違うかなと。 背中が硬そうなのとデヴェロッペなどの足の動きがあまり滑らかではなかったのが少し残念。 ムンタギロフともちょっと身長の差がありすぎるように思いましたが、ふと、「クチュルクとは身長差の関係で普段あまり踊る事はないけれど、この前ジゼルを一緒に踊りました」という遠~~い昔のシヴァコフのインタビューを思い出したりして・・・。 
ムンタギロフは見るたびに大人びて行くというか。 余力がありすぎてサービスてんこもりなアルブレヒトの踊りでしたが、足裁き、回転等すべて綺麗でした。 Bプロの海賊の踊りが楽しみです!


「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(プティパに基づく)/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ  


マーシャはキッラキラ、ラントラートフはデレデレでラブラブなライモンダでした(笑)。 昨年のドンキでは32回転のフェッテなし、カテコの歩き方もおかしく、明らかに足の状態が良くなかったマーシャでしたが、すっかり復調したようです。 ポワントで進むヴァリはちょっとドキドキしましたが、こぼれるような笑みで全くぐらつく事もなく以前の強靭な足のマーシャに戻っていて本当に良かったです。 男前な踊りはそのままですが、ちょっとした仕草に柔らかさと隠し切れない幸福感が溢れていて、こちらの頬も思わず緩んでしまう感じでした。 プリン型を逆さにしたような形のスカートで上下ともに白地に青の切り替えがある衣装だったので、これが普通のチュチュだったらラントラートフのマントつき衣装ともマッチしてもうちょっと改まった雰囲気だったかなとも思いましたが、マーシャに似合っていたので良しと!
ラントラートフはがっちりあげたリフト等サポートは万全で呼吸のあったところを見せていましたし、ドゥーブルを入れたマネージュもスピードがあって良かったです。 

■第 3 部■ 20:30~21:25

失われた純情 「いにしえの祭り」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:リヒャルト・シュトラウス
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ


時代は第二次世界大戦のさなか、夜会服で宴を楽しむ男女。 一人また一人と軍服に着替え出征前の最後の宴の席を後にしてゆくという作品の異なる場面の連続上演なのだそうです。 
前半のラウデール&レヴァツォフは長身カップルでダイナミックな動きが印象的。 短髪のレヴァツォフは軍服が似合うこと! アッツォーニ&リアブコはいつ見ても独特の世界を作ってしまいますね。 レヴァツォフからは出征への覚悟、リアブコからはすでに平常心を少し失い忍び込んできているような狂気を感じました。 アルルの女を思い出してしまった。
後方に配された、料理や飲み物を次々とさげて宴を終わらせていくウェイターの存在感も何気に強いですよね。 全部で何人くらいのダンサーが登場するどれほどの時間の作品なのでしょう? 通しで見たくなりました。 


「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー


コジョカルがキラキラでした。 このシンデレラが急に目の前から消えてしまったら、どんな王子だって地の果てまでも探しに行かずにはいられないという可憐さと愛らしさ。 アダージョだけの短い時間でしたが、充分満足です。 


「オールド・マン・アンド・ミー」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラ
ーホフ  

とても面白い作品でした。 すべての事に嫌気がさして何もかもが気に入らないという偏屈じーさん的表情のマラーホフにお色気で迫るヴィシ。 ヴィシの振りまく明るい色気とコメディエンヌぶりがなんとも魅力的! J.J.ケイルの音楽もまたいい感じ! で、マラーホフ爺やが乗ってきたとたんに目を回してヘナヘナと倒れてしまうヴィシ。 へ?と思う間もなくマラーホフがヴィシに近づきフーフーフーーと空気を吹き込むと、シャキシャキシャキと起き上がるヴィシ。 けっこう私の周りは大笑いでした。 その後はマラーホフが倒れて今度はヴィシが空気を吹き込むんですが・・・。
曲が変るたびに2人の雰囲気も変化していきますが、何度生き返ったんだっけな? 人と人との結びつきが深くなっていくこと、へこたれない事、ユーモアと切なさの中にそんな事も考えてしまった作品でした。 
あ、でもラストのストロボライトの効果ってどうなんでしょうね? 普通に見せてくれても良かったな。


「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン  


その昔のオシワシとは全くテイストの違うソフトタッチのパリの炎でしたが、きっちりとした踊りが気持ちよかったです。 サレンコはコチェトコワ降板の代打で2演目出演なのですね。 疲れも全く見せず、フェッテではトリプルやスローや90度ずつ角度をずらしたりとテクニシャンなところもみせてくれました。 シムキンも柔らかい身のこなし。 マネージュのフィニッシュに連続で540という凄業も涼しい顔してサラリでした。

■第 4 部■ 21:35~22:30

「白鳥の湖」第 2 幕より
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ


休憩開けの会場の空気がいっぺんに変り、誰も呼吸さえしていないんじゃないかと思うほどに張り詰めた静寂の中の上演。 まさしく深い森の中の夜の湖畔。
少しずつ舞台が明るくなり、佇む王子の影がぼんやりと浮かんで来たのを見てなんとなくじーんとしてしまいました。 前回のマリインカの来日以来のダニーラ、来てくれて本当に嬉しい!!  前回の来日時よりも体は絞れているように感じました。
ロパートキナの孤高さ、神々しさがこのうえなく際立つアダージョですが、優しく寄り添うダニーラ王子に身をゆだねながら時折かすかに和らぐ表情も美しいですね。 私はこの瞬間がとても好きなんです。 ダニーラジークフリートの思いが報われるような気がする瞬間・・・。 
本当にこの2人でしか作れない特別な世界でした。


「トゥギャザー・アローン」
振付:バンジャマン・ミルピエ/音楽:フィリップ・グラス
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル


白いランニングとジーンズというカジュアルブランド最強の広告塔みたいな2人でしたが、オーレリ可愛い♪  フィリップ・グラスの音楽も好きだし、振付も悪くはないですが、特別感はなかったなぁ。 
自分的には2人がもったいない・・・。


「オネーギン」より第 1 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル


フォーゲルのにんまりした表情はどうなんだ?と思いましたが、さすがに息のあったコンビネーションでとても良かったと思います。 フォーゲルはほとんど担ぎ役に徹していましたが、アリシアの身体能力の高さを堪能。 リフトでの動きもとてもシャープでスピーディーで凄いです。 でまた、リフトされている時のポーズが半端なく綺麗でした。
11月の来日時はこのペアで見るので、楽しみにして良さそうです・・・ね?


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ


お祭りですから、こういうパフォーマンスもありなのでしょうが、すべてはヴァルデスのバランスのために!っていう感じの曲芸ドンキは好みではないです。 確かに凄かったですけどね・・・。 そのヴァルデスの大技に隠れてしまったグネーオは胸がおーきくはだけている衣装はちょっとなぁでしたが、何気に踊りがエレガントで良かったです。 



初日を見た友人がそれほど長く感じなかったよ(昼の公演だったし)と言っていたものの、仕事帰りの夜の公演で4時間半って・・・と、けっこう恐怖だったのですが、びっくりするほどあっという間でした。 苦手なタイプのコンテがなかったせいもありますが、それよりも一つ一つのパフォーマンスが素晴らしかったからだと!! 
オーケストラの演奏もとても良くて、こちらの功績も大きいですね。
Aプロ開催中は今年の夏でも東京が一番暑かった時期と重なってしまったのが申し訳ない感じですが、皆さん舞台上ではばてた様子など全くなく、カーテンコールでも充実して楽しそうな表情を見せてくれて嬉しい限りでした。
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その後のその後の花たち♪
2015/08/10(Mon)
egglingのカーネーションは、ひょろひょろぐるぐる茎と葉っぱだけが伸びまくり、人様にお見せするような状態ではなくなってしまいました(泣)。

今、一番元気なのは夏の花「ポーチュラカ」。 朝、家を出て行く時に元気をもらってでかけますが、ポーチュラカは昼を過ぎた頃にはつぼんでしまうのですよね、午前中が見頃です。
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ミリオンベルのゴールドとイエローも元気です。
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オレンジマーブルは茎が伸びて花つきも悪くなったので、3週間前に鉢の縁くらいまで切り戻しました。 枝も葉も増えて来て、また少しずつ花が咲き出しています。 
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8月15日追加

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サフィニアのラベンダーレースも一緒に切り戻し、こちらはすでにかなり花がついています。
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切る勇気がなくてそのままにしてあるサフィニアブーケのストロベリースカッシュ。 梅雨の間は花の色が薄かったのですが、梅雨が明けて太陽の光をたっぷり浴びたせいか、形は乱れていますが(笑)、けっこう濃いピンクに変って元気いっぱい。
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こちらのペチュニアも次々に花をつけているので切り戻せなくて・・・。
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さてさて、バレエフェスのAプロは最終日の6日に見に行きました。 4時間半と聞いてちょっと恐怖だったのですが(笑)、時間の長さなど全く感じる事もなくあっという間に終わってしまった公演でした。 Bプロも最終日なので、それまでにチマチマと書いている感想を終わらせたいなと・・・。 
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ほっと一息
2015/08/08(Sat)
東京の連続猛暑日の記録更新が8日で途切れて、今日は少しだけ過ごしやすい一日でした。 ちょっと昔だったら今日くらいの気温でも暑い暑い~~と騒いでいたような気がしますけど、慣れって恐い。
もともと暑さには弱くはないけれど、ここまで暑くなるとさすがに熱中症には本当に気をつけなきゃという事で意識して水分は取るようにしているのですが、それで大丈夫ってわけじゃないんですよね。 水分を溜めておける筋肉がないといくら補給してもダメなんだそうで・・・。
以前から週1回のテニスだけじゃなく、もっと体を動かしたいなと思っていまして、つい最近友人紹介キャンペーンで地元にあるスポースクラブに入会したのですが、その入会の際の測定で筋肉量がかなり足りないという結果が出てちょっとショック・・・。 特に上半身に足りないみたいで。 5種類のマシンを使ったメニューが組まれたんですけど、マシンの使い方が難しくって覚えるのが大変なんですわ、これが・・・。 説明書き見ながらつっかえつっかえで効果あるのかなぁぁ?(笑) ちゃんと覚えられるようにマメに通わないとなぁぁぁ。 2ヶ月後の9月の終わりにまた測定があるんです・・・(泣) ランニングマシンで音楽聞きながら走るのは楽しいんだけどなー。
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親子で楽しむ夏休みバレエ祭り 8月1日(15時半) & 2日
2015/08/06(Thu)
親子で楽しむ夏休みバレエ祭りの8月1日(15時半)と2日の公演に行って来ました。 
ペレンはこの2日間の公演のためだけに来日して合流、他のメンバーは7月22日に前橋から始まった「クラシック・バレエ・ハイライト」公演の超ハードな日程をこなしてきての本公演でした。 ハイライトに出演してきたダンサーには、暑い中、日本各地で踊ってくれて本当にありがとう!!と感謝です。 彼らってどんな時でも全力投球ですからね!!


<第一部>
「くるみ割り人形」第2幕より 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
  クララ:イリーナ・ペレン
  王子:ミハイル・シヴァコフ
 

8人のコール・ドとスペイン、東洋、ロシアの人形たちによる花のワルツ。 コール・ドの落ち着いたピンクの衣装にそれぞれの人形のカラフルな衣装で舞台が華やぎますよね。 
人形たちはマールイの4組的な役割ですが、人形の特徴的な振付がアレンジされていたりとガラ仕様。 スペインを踊った長身のイリーナ・ラプテワがとても雰囲気があって上手かったです。 そして東洋を踊っていたバターロフはちょっと余分なお肉もついていて、見た目は・・・なのですが、同じ振りで踊っていても、さり気ない動きやアームスのエレガントさが(特に1日)一際目立つのは、さすがマリインカのダンサーです。 
ペレンとシヴァの登場。 二人で踊る姿を見るのは2008年冬の三田市でのガラ以来です、多分。 ピンクのチュチュのペレンはこころもち痩せたような気がしました。 涼しげな顔のペレンとは対照的に出て来た時から顔中汗びっしょりのシヴァ・・・。 体調でも悪いのかといきなり心配になりましたが、首が絞まりそうなくらいにきちんと上までボタンをとめている上着のせいでもあるのかな? 2日はボタン一つ多く開けていたような?? もちっと絞ってもいいかもですが、昔から臀部下はあんな感じか(笑)。 
二人とも踊りは、まぁ普通、でした。 久~しぶりに二人を見たこっちの目が慣れなかったせいもありましたが、まだ合わせ方が足りないようなところもあって、ぎこちないというわけではないけど試運転的な・・・。 ヴァリは二人とも伸び伸びとしていてよかったです。 しゃちほこではないけれど、リフトもきっちり決まって後半に向かって安定していったかと。


「人形の精」よりパ・ド・ドロワ 音楽:J.バイヤー 振付:N.レガード、S.レガード
  人形の精:アナスタシア・ロマチェンコワ
  ピエロ:アレクセイ・ミヘエフ、アナトリー・ハンダゼフスキー


多分見ているはずですが、ロマチェンコワの人形の精なんて何年ぶりなんだろう??
彼女はイノセントにキュートな魅力を振りまきまくる人形ではなく、先生を独占したがる幼稚園児をきちんと受け止めながらも、みんなと平等に接するちょっと凛々しいお姉さん先生って感じかな(笑)。 片足で進むヴァリなど、ともかく踊りはかっちりと磐石で男前な踊りは健在♪ バレエ祭りのプログラムではこの演目しか踊らなかったのがとても残念でした。
ピエロは二人とも長身で、あんなテロンテロンのピエロ衣装を着ててもガタイの良さが隠せない感じ。 ちょっとお化粧が不気味(特に1日)過ぎたので、もちょっと普通の泣き笑い顔に描いてもよかったんじゃ? どちらも体躯を生かした踊りが良かったですが、ミヘエフ(の方だと思うんですが・・・)は柔軟性に富んでいて180度以上開いていた開脚ジャンプが高さもあって見事でした。 お芝居的には2日の調布の方がノッていて、子供たちの笑い声も多かったです。


「エスメラルダ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:C.ブーニ 振付:M.プティパ
  エスメラルダ:ヌッツァ・チェクラシヴィリ
  詩人:高野陽年


フェブ隊長と恋に落ちたものの、彼には婚約者がいるという事を知ってしまったエスメラルダが悲しみをこらえながら寺院前の広場で詩人と踊るというシーンをガラで見せるのは難しいと思っていたのですが、グルジア国立バレエの二人による上演はとても良かったです。
高野さんはそこそこ身長はありますが比較的華奢な体型。 控えめな雰囲気ですが、頂点にいる時間が長い柔らかいジャンプと力みのないピルエットが素晴らしかったです。 
個人的に今回の白眉だったダンサーがエスメラルダを踊ったチェクラシヴィリ。 ぱっちりした大きな目が印象的でどことなくアナニアシヴィリに似た雰囲気を持つバレリーナです。 エスメラルダの心情を大袈裟ではなくとても繊細に自然に表現していたのには感心しきり。 また音の取り方が上手いのも身体での表現力の高さに繋がっているように思います。 踊りも本当に文句なしなのですが、特にタンバリンを両手で高く持ち、4回くらい繰り返したアラベスクでの後退の速さとぶれのなさが驚くほどに素晴らしかったです。 


「海賊」よりパ・ド・ドゥ 音楽:R.ドリゴ 振付:M.プティパ、V.チャブキアーニ
  メドーラ:イリーナ・ハンダゼフスカ
  アリ:ミハイル・マルティニュク


ポワントで立つと男性よりバレリーナが高くなってしまう事はよくあるけれど、このペアは普通に立っていてもハンダゼフスカの方が背が高い・・・。 
踊りにくいのではないかと思いましたが、パートナーシップは良かったです。
アダージョの終わりにマルティニュクが爪先命!と、もったいぶったようにすう~っと足を出すのが可笑しかったです♪


<第2部>
「白鳥の湖」第2幕より 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ、L.イワノフ
  オデット:イリーナ・コシェレワ
  ジークフリート王子:アナトリー・ハンダゼフスキー
  4羽の白鳥:ヤナ・サヴィツカヤ、ミライダ・ソセドワ
        タチアナ・コルネワ、アナスタシア・サダコワ


ジークフリートのハンダゼフスキー、ほどよい厚みのある体で身長もあるのでコシェレワのパートナーとしては問題なく、実際しっかりとしたサポートでした。 しかし、ピエロの帽子を取ったらスポーツ刈りだったなんて・・・。  やはりビジュアル的にちょっとなぁぁでした。 
コシェレワのオデットは2010年の2月に前田バレエのゲスト出演で見て以来だから5年半も見ていなかったのですね・・・。 しっとりとしてかすかに温かさが感じられる彼女独特の雰囲気は変わっていないし、丁寧な踊りもそのままです。 アルカイックスマイルという言葉を思い出させるコシェレワのオデットには絶対に幸せが訪れるはず。
そんなにちっちゃくはない4羽の白鳥は1日より2日の方が揃っていたように思います。 コール・ドはみなほっそりと長身で人数は少ない(8人)ながら湖畔の雰囲気を作り上げ、オデットとジークフリートの物語に静かに寄り添っていたと思います。 


「グラン・パ・クラシック」 音楽:D.F.E.オベール 振付:Y.グゾフスキー
  ヌッツァ・チェクラシヴィリ、高野陽年


今公演の一押し演目。
大変失礼ながら、開演前にプログラムを見た時点ではグラン・パなんてやっちゃって大丈夫なの~~なんて思っていたのですが、「エスメラルダ」を見て失言撤回な気持ちとなりました。 それどころか!!!
高野さんは踊りが柔らかで端正ですね。 とてもよく踊っていたと思いますが、やはりこの演目にはラインや足捌き、プレゼンスなど完璧なものを求めてしまうので、そういう次元からするとこの演目はもうちょいで、詩人の方が良かったと思いました。 で、久々にゾクゾクするほど感動したのがチェクラシヴィリの1日のパフォーマンス(もちろん2日もとても良かったです)。 メリハリのあるシャープな踊りでテクニック的にも非常に優れていて、また、見せ方も上手いのです。 嫌味のない貫禄すら感じました(まだ若いのに!)。 足が強いのでしょうが、ヴァリエーションで見せた微動だにしない安定性と見事なポージング、鳥肌ものでした! 今まで見たグランパの中ではテリョーシキナに次ぐ圧巻の踊りだったと思います。
前回のグルジアバレエの来日公演の白鳥では、4羽の白鳥や花嫁候補にキャストされていたようですが、次回は是非彼女主演でドンキなど見られたらなーと思います。 絶対素晴らしいはず!!


「シェヘラザード」よりアダージョ 音楽:N.リムスキー=コルサコフ 振付:M.フォーキン
  ゾベイダ:ナタリア・カザツカ
  金の奴隷:アンドレイ・バターロフ


グラン・パ・クラシックが終わった後に、バレエ祭り恒例の解説のお姉さんからの子供たちへのクイズと出演バレリーナと基本動作を一緒に練習するコーナーが設けられ、思いっきり子供モードに変わった後に「シェヘラザード」、というプログラムの組み方が、このコンサートでも「シェヘラザード」を上演する(前々日までのクラシック・バレエ・ハイライトから1演目削除されただけで後は同じなので・・・)という事と合わせて???でした。
で、何気に上演時間が長いのですが、なんとなく居心地悪くて楽しめない感じの親御さんと、わけわかんなくてすっかり飽きちゃってる子供たちの観賞の中、金の奴隷の爽快なマネージュのところで空気が変わって両日とも拍手が起きていたのが、あ、バレエ祭りだわ!!とちょっと微笑ましかったりもしました。
このコンサートは回ったり、飛んだりとなるとたくさんの拍手がおきますからねー(笑)。


「ドン・キホーテ」第3幕より 音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ、A.ゴルスキー
  キトリ:イリーナ・ペレン
  バジル:ミハイル・シヴァコフ
  キトリの友達:イリーナ・ハンダゼフスカ、マリア・ラリコワ


ペレンとシヴァのドンキのPDDを再び見られるとは思っていなかったのでとても嬉しかったのですが、1日の出だしは2006年の1月に西宮で見た二人の踊りほどユニゾンが美しくなかったり、アダージョの後半で、シヴァがペレンを放す時の勢いが強すぎて、ペレンが半分コケ気味に立ち膝でポーズをとったりと、鉄板だった二人もペアを組まなくなって久しいとこうなっちゃうのかとちょっと淋しくもありました。 ま、10年近い年月も流れていますしね・・・。 でも、2日はきちんと修正して来ましたよ♪
そして、1日はアダージョでみせた片手リフト、フィッシュダイブもきっちり決まり、かつてマールイで一番華やかなペアと言われた二人の面目躍如(笑)ではあったのです。 二人ともそれぞれのピーク時と比べると衰えの隠せないところも若干ありましたが、コーダは盛り上がり、トリに相応しいプレゼンスであったと思います。 
この二人のドンキ全幕なんてもう絶対見られる事はないのでしょうが、せめて白鳥の全幕だけでも、もう一度二人で踊ってくれたらなぁぁぁとしみじみ思った事でした。  


二日間とも35度を超える猛暑の中、疲れなど全く感じさせる事なく見事なパフォーマンスを見せてくれたダンサーたちに心からの拍手を送ります。  彼らはこれから夏休みなのかな? ゆっくり休んで楽しんで、秋からの新シーズンを迎えてくださいね~~。
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