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アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクトAプロ 7月22日
2014/07/27(Sun)
2012年の公演が非常に質が高く楽しく素晴らしいものだったので、第2回の今回もとても楽しみにしていた公演です。 前回と比べると出演者のゴージャス感が減った感は否めませんが、都さんの特別出演やこの企画でなければ見られないような作品もあり、やはり期待度は高かったです。


◆第1部◆

「オープニング」
振付:ペタル・ミラー=アッシュモール 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
アリーナ・コジョカル
オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル


幕が開くと、そこには星空の下、願いをかける一人の可憐な少女が・・・。 まるでジュリエットのような愛らしいコジョカル。  ルーマニア国立バレエの5人のダンサーたちが次々に現れコジョカルをサポート。 
グラズノフの音楽も耳に優しく素敵なオープニングではありましたが、豪華な出演者総出による前回の「ラリナ・ワルツ」があまりに素晴らしかったので、若干物足りなかった気はします。 でも、甘んずる事なく違ったアプローチでというのもいいですね!!


「エスメラルダ」
振付:マリウス・プティパ 音楽:チェーザレ・プーニ
日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック


ダヴィッド・チェンツェミエックは2008年にロイヤルに入団、ソリストまで昇進したそうですが、今年3月にルーマニア国立バレエ団にプリンシパルとして移籍しダンサー。 ロイヤルの来日公演で見ていたのかな? 日高さんは2011年にルーマニア国立バレエに入団、今年の2月にプリンシパルに昇進という事でルーマニア国立バレエのプリンシパルペア。
アダージョは2人の息があまり合っていないような、特にチェンツェミエックが硬かったような気がしましたが、後半に向かって良くなったと思います。 日高さんはとても腕の長くプロポーションに恵まれたダンサーで、自分のカラーというようなものはまだなかったけれど、お手本のようにきっちりきっちりと踊っていたのが印象的でした。


「ラプソディー」より
振付:フレデリック・アシュトン 音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
吉田都、スティーヴン・マックレー


プレゼンスといい作り出す世界といい、この2人はやはり全く違いますね。 一瞬たりとも2人から目を離せないほど惹きつけられるものがあります。 2人の息もよく合っていたし、交わされる視線が幸せに満ちているようでこちらも思わず微笑みを返したくなってしまいます。 
都さん、見るたびに思いますが全く衰えをみせないですね。 ピルエットなどもマックレーのサポートも要らないほどに安定していて速度も速い。 音楽性に溢れたステップも相変わらず素晴らしい。


「HETのための2つの小品」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:エリッキ=スヴェン・トゥール、アルヴォ・ペルト
ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス


ドロニナはロシア生まれ、エルナンデスはメキシコ生まれで共にオランダ国立バレエのプリンシパル。 オランダ国立バレエの常任振付家であるハンス・ファン・マーネンの作品で音楽はテンポのよい前半がスヴェン・トゥールの「イリュージョン」で後半がペルトの「詩編」。 
2人とも体のコントロールが見事で、前半は2人の間の駆け引きが小気味良く表現され面白く見ていたのだけれど、動から静にガラッと雰囲気が変った後半はこちらの集中力が続かず・・・。 


「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ


振り付けがプティパとなっているもののロイヤルバージョンですから、個人的にはあまり好きではありません。 アダージョのフィッシュダイブ連続もパッキーン感じで好みにあらずなんですが、カスバートソンのオーロラは輝くばかりの美しさでしたねぇ。 気品は兼ね備えているのだけれど、屈託のない明るさと大らかさもあって。 彼女のヴァリでのポール・ド・ブラの音のとり方が素敵でした。 それだけでなんとなく幸せな空気に包み込まれるような気持ちになりました。
ムンタギロフはすっかり少年っぽさが抜けて体も引き締まってずいぶん大人の男性になったような・・・。


〈本日の特別プログラム〉 「アイ・ガット・リズム」
振付:スティーヴン・マックレー 音楽:ジョージ・ガーシュウィン
スティーヴン・マックレー


真央ちゃんがSPで使っていた曲で、なんとなく懐かしい。 マックレーはリズム感抜群で軽快な動きのタップダンスで才能豊かなエンターティナーぶりを遺憾なく発揮。 タップのステップにバレエのステップが上手く合わされていて本当に素晴らしかったです。 


「リリオム」より ベンチのパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ミシェル・ルグラン
アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング


音楽がミシェル・ルグランなんですねぇぇぇ。 こういう、PDDだけを見るには難しい作品をさり気なく支えているような・・・。
公園の回転木馬の呼び込みをしているリリオムと無垢な娘ジュリーはお互いに好意をもちながらそれを上手く伝えられないでいるというシーンのPDDだそうです。 想いを伝えたくても照れや見栄や恥ずかしさなどでうまくかみ合わず空回りしている時のもどかしい感情の表現や、すれ違いぎりぎりのところで2人の気持ちが向かい合い始め、幸せを感じていく様などの表現が2人とも上手かったです。 絶対に犯してはならないと思わせる健気で純粋な雰囲気はコジョカルならではですねー。 ユングはホントになんのとりえもないようなごろつきにしか見えないし愛想もないんだけど、最後にベンチに腰掛けたジュリーにテレながら膝枕するのは可愛かったです(笑)。


◆第2部◆

「白鳥の湖」 第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
東京バレエ団


全幕だったらちょっと・・と思ってしまいそうなやや濃厚なオデットでした。 もちろんコジョカルなので暑苦しいような妖艶さはないですけれど、パートナーがコボーだったからなのか、王子に身を預けている時の表情にはドキっとするものがありました。 
で、そのコボーさんなんですが、本人は普通に優しげな微笑を投げかけているだけなんでしょうが、どーしても、「ザ・レッスン」の教師コボーの残像が出てきちゃうんですよね・・・。 いたわりの微笑が変質者のニヤケ顔に見えてしまう・・・。 困りました。
東京バレエ団のダンサーは小さな4羽の吉川さんしかわかりませんでした。 知ってる顔が急に減っちゃったなぁぁぁ。


◆第3部◆

「海賊」 ディヴェルティスマン
振付:マリウス・プティパ 音楽:リッカルド・ドリゴ
アリーナ・コジョカル、ユルギータ・ドロニナ、日高世菜、ローレン・カスバートソン
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ダヴィッド・チェンツェミエック、
ワディム・ムンタギロフ、イサック・エルナンデス


出演者のうち多くのダンサーが参加するこういうディベルティスマンはやはり見応えもあって楽しいですねぇ。
幕開けはコジョカルメドーラとコボーコンラッドの寝室のPDD。 海賊の背景画というと入り江に船が浮かんでいるというような構図が多いのですが、今回はイスラムな建物が並ぶ海べの避暑地みたいな感じだったので最初ピンと来ませんでした。
続いてマックレーとドロニナによる奴隷のPDD。 できればギュリナーラにヴェールが欲しかったところですが、ハーレムパンツのドロニナはクラシックの技術もしっかりしているのですね。 マックレーはサポートも上手いですが、超絶技巧てんこもりのヴァリは本当に素晴らしかったです。 凄いんだけどやりすぎの嫌味な感じは全くなく、常にラインが美しく柔らかで抑制がきいています。 彼はいつもこちらの気分をわくわくさせてくれるなー。 
日高さんがオダリスクの3番目のヴァリ。 やはりきっちりした踊りです。 で、その後くらいのドロニナのヴァリがメドーラのヴァリだったように記憶しているのですが、記憶違い?? なんでギュリナーラがメドーラのヴァリ?と思った記憶があるんですが・・・。 ただその後にチェンツェミエックのコンラッドのヴァリの後に出て来たカスバートソンが踊ったソロが何だったのか覚えていない。 プログラムの表紙のコジョカルが着ているような色合いの衣装だったのはちゃんと覚えているんですけど・・・(笑)。
再びマックレーとドロニナが出てきて奴隷のPDDのコーダで〆。
そしてコジョカルメドーラ、ムンタギロフコンラッド、エルナンデスアリによるパ・ド・トロワでした。 エルナンデスのアリはメドーラへの思慕を隠さないようなアリで、ちょっとドキドキ。 踊りは控えめだったけれど良かったです。 ムンタギロフも難しげなパを披露。 体が大きいので足を真っすぐ上げてジャンプするだけでも見栄えがしますねー。
コジョカルのヴァリはガムザッティのヴァリ。 可憐でした。 
コーダはコジョカルがキープが長くくっきりとしたイタリアンフェッテを見せた後にカスバートソン、ドロニナ、日高さんも加わって4人でグランフェッテ合戦。 音楽にきっちり乗り足を綺麗に真横に上げてゆったり回っていたカスバートソンが目に留まりました。 そして男性陣もマックレー、コボー、ムンタギロフ、エルナンデス、チェンツェミエックが揃ってピルエット・ア・ラ・スゴンド合戦。 5人もいると回る方向、速度がけっこうバラバラなので、凄いんだけど、綺麗とも言い切れず(笑)。
でも本当にと~~~~っても楽しかったです。

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第2回グラン・ガラ・コンサート 私たちはひとつ!! 7月14日
2014/07/21(Mon)
<第1部>
「赤と黒」よりパ・ド・ドゥ
振付:ウヴェ・ショルツ 音楽:ベルリオーズ
エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ


ウヴェ・シュルツが振付けた全3幕の作品。 1988年にチューリッヒで初演された作品だそうで、披露されたジュリアンとマチルダのパ・ド・ドゥは2幕の寝室の場面との事です。
「赤と黒」ってえっらい昔に一度読んで、けっこう引き込まれて面白かった記憶はあるのですが、あまり覚えておらず・・・。 野心家のジュリアンと身分の高いマチルダの恋の駆け引きのシーンなのでしょうが、ザイツェフがいい人っぽくてキャラ的に少し弱いかなぁ。 踊りはリフトも多く大変そうですが、2人の息はよく合っていて良かったと。  


「パリの炎」よりパ・ド・ドゥ
振付:ワシーリー・ワイノーネン 音楽:ボリス・アサーフィエフ
オレーサ・シャイタ-ノワ、ブルックリン・マック


マックは去年受けた印象よりも落ち着いたというか、踊りが若干小さく纏まったというか・・・・。 大味でブイブイというよりは自分は好きなので、今年はすんなり見られました。 相変わらず身体能力の高さはずば抜けたものがありますね。   
初見のオレーサ・シャイターノワは2013年にキエフ国立バレエ学校を卒業後キエフバレエに入団し、すでにクララやギュリナーラなど主要な役を踊っている期待の新星との事です。 比較的小柄で、アレグロな動きや回転なども技術がしっかりしたダンサーです。 顔のつけ方というか首の回し方というか、ちょっと微妙な感じもしましたが、溌剌とした踊りは良かったです。


「Beginning」
振付:ウラジーミル・ワルナワ 音楽:エリック・サティ(グノシエンヌ第1番)
イーゴリ・コルプ


ルネ・マグリットの絵画「人の子」を題材に創作された作品だそうで、初演は2012年6月12日。 ミハイロフスキー劇場で開催された「ルジマトフ・ガラ」に出演したコルプによって踊られたのだそうです。 マールイで生まれた作品なんだと思ったら、なんかとっても愛おしい作品に思えてきました(単純♪)。
口にくわえたりんごを落とすと同時に人の子コルプが生を得たように動き出す。 怪しく・・・。 あっという間に彼独特な世界が広がります。 相変わらず体の動きはしなやかでサティのゆっくりめの音楽をも自在に使いこなしている。 ラストの柔らかいジュテと高速なシェネが綺麗でした。 


「La rose malade(病める薔薇)」
振付:ローラン・プティ 音楽:グスタフ・マーラー
田北 志のぶ、ニキータ・スハルコフ


2007年のボリショイ&マリインスキー合同ガラでロパートキナとコズロフで見て以来です。 腕が細くて長い田北さんにはよく合っている演目ですね。 スハルコフもそれほど長身ではないけれど、すぅーっとスレンダーな容姿が美しいダンサーで、サポートもしっかりしていたと思います。


「Les bourgeois」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルグ 音楽:ジャック・ブレル
アレクサンドル・ザイツェフ


マラーホフの贈り物で踊ったタマズラカルの枯れかかった酔っ払い男の哀愁と比べると、ザイツェフはもっと明るい雰囲気ですね。 タマズラカルは黄昏時の夕焼けの暗い明りを背に受けていたような雰囲気でしたが、メガネをかけてちょっとおどけた感じのザイツェフには燦燦とした陽光が降り注いでいる感じ? ダンサーによる雰囲気の違いというのも本当に面白いですよね。 軽妙な動きやさり気ない技巧など踊りはもちろんとっても良かったです♪ 


「ラ・バヤデール」第三幕よりパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス
マリア・アラシュ、ルスラン・スクヴォルツォフ


アラシュ、でかい!!というのが最初の印象。 ここまでの3人のバレリーナが小柄だったり、華奢だったりでしたからね・・・。 アラシュだったらガムザッティの方のPDDを見たかったなというのが正直なところで、感情がこれっぽっちもわからなかった目の表情がちと怖かったです。
アラシュはコーダのアラベスクでの後退の回数とスピードが凄かったですね。
私、スクヴォルツォフ、けっこう好きなんですよ。 なので今回見られてとても嬉しいのですが、彼はへたれ系ソロルでしょうかね? 若干お疲れ気味な感じもしましたが、佇まいや所作はやはり美しいよなと。 
音楽の繋ぎが思いっきり不自然、2人の心の感応もイマイチではありましたが、影の王国のニキヤとソロルの踊りのほとんどを別格のプレゼンスでみせてくれました。 


<第2部>
「エスメラルダ」よりパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:ブーニ、ドリゴ他
オレーサ・シャイターノワ、ニキータ・スハルコフ


シャイターノワの驚くばかりの柔軟性。 ヴァリでは背中をそらしながらジャンプし、足でタンバリンを叩いていました。  ちょっと忙しない感じと速い動きでのポール・ド・ブラが少し雑かなぁと思いましたが、テクニック的には安心して見ていられるダンサーですね。 どことなくしっくりきていなかったマックよりはスハルコフとの方が踊りやすそうに見えましたが、ただどちらもあまり合わせてはいないようにも見え。
スハルコフはノーブルだし、手先足先がすっきり伸びているし、是非全幕の王子で見てみたいです。 


「As above, So below」ソロ
振付:エドワード・ライアン、音楽:バッハ、マルチェロ
ブルックリン・マック


悪くはなかったですが、あまり印象に残ってないです。
なんとなく動きが重そうにも感じたのですが、この湿度じゃ辛いよなー。


「Como Neve al Sole」
振付:ローランド・ダレシオ 音楽:ショパン、シンドラー
エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ


初めて見る作品。 というのも私はバレエフェスで評判になったフォーゲルとアマトリアンの舞台を見ていないのです(泣)。 よーく伸びるTシャツをコミカル仕立ての材料として上手く使った楽しい作品ですね。 ザイツェフは去年よりも若々しく感じられ、このガラでは3作品に登場して大活躍。 フリーとなっても年齢を重ねても衰えることなく多彩な面を見せてくれるのは素晴らしいです。 マルコフスカヤも音の取り方が良く踊りも上手くていいダンサーだなぁ。 


「黄金時代」よりリタとボリスのアダージョ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ 音楽:ドミトリー・ショスタコーヴィチ
マリア・アラシュ、ルスラン・スクヴォルツォフ


アポロで女性が着る様なデザインの白い衣装のアラシュと白のTシャツ&トレーニングパンツのようなスクヴォルツォフ。 清涼感が漂います。 というか私的にはちょっと前まで見ていたウィンブルドンの、それもかな~り昔のウィンブルドンの世界に舞い戻ったような(笑)。 衣装が変ってもやっぱりデカいアラシュをしっかりサポートしてリフトも滑らかにこなしたスクヴォルツォフ、良かったです。 アラシュもフェミニンな雰囲気を出していた後半が素敵でした。


「シェヘラザード」よりパ・ド・ドゥ
振付:ミハイル・フォーキン(改訂 ヴィクトル・ヤレーメンコ) 音楽:リムスキー・コルサコフ
田北 志のぶ、イーゴリ・コルプ


コルプのじゃらんじゃらんな金の奴隷にびっくり・・・。 囚われの奴隷のはずが、さっきまで盗賊してまして、盗んだ光り物、すべて身に付けてみましたってくらい頭から首から胸から腕まで飾り物がじゃらんじゃらん。 あんだけ付けたら重いよね~~ってほどです。 コルプならではの豹のようにしなやかな身のこなしとギラギラと獲物を狙うような眼差しは相変わらずで期待通りなんですが、田北さんのゾベイダに相手を挑発するような妖艶さが足りなく、快楽に浸っている感じでもなくなんとなくちぐはぐな感じ。 ブラにハーレムパンツなのだけど、白い衣装なので妙な清潔感が邪魔をしていたような。  


「ディアナとアクティオン」より
振付:アグリッピナ・ワガノワ 音楽:チェーザレ・ブーニ
ブルックリン・マック他


当初はエフセーエワとのPDDが予定されていたこの演目。 いきなりマックのヴァリでスタートしたので雰囲気的な盛り上がりに欠けてしまって気の毒。 大きなジャンプに540も決まって良かったのですけどね。 てっきりマルコフスカヤやシャイターノワが入れ替わりでディアナを踊って普通のPDDに仕上げて来るのかと思っていたのですが、その後は他のペアが順番に登場して自分達の踊った演目を少しずつ踊るプチフィナーレ的なものに。 やっぱりめちゃくちゃ明るいサニーの溌剌とした踊りと笑顔で終わりたかったですねぇ。


フィナーレ 「花は咲く」
今年も出演者が一通り挨拶したあとに、それぞれ一厘のブーケを数束持って客席へ。 そばまで飛んで来ましたが、わずかに届かず(笑)。
会場でご覧になっていたキエフバレエのバレエミストレス、アラ・ラゴダさんもステージに上がり、再び出演者全員でお別れのあいさつを。

震災から3年。 海外での出来事にも関わらずそれを忘れる事無く、少しでも力になれたらと梅雨末期の蒸し暑い日本に来て、真摯な舞台を見せてくれたダンサーたち。 心から感謝致します。
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フィリピエワ繋がりで・・・
2014/07/20(Sun)
今日もらってきたぶらあぼ8月号のDanzaの方に載っていたのですが、京都バレエシアターがびわ湖ホールで8月10に行う「海賊」全幕公演に、エレーナ・フィリピエワとデニス・マトヴィエンコがゲスト出演するそうです。 こちら。 明確に紹介されてはいませんが、こちらを見る限り、フィリピエワがメドーラでデニスがアリなのでしょうね。 他のキエフ・バレエのメンバーも参加して脇をかためるそうです。
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キエフの夏公演が始まりました♪
2014/07/19(Sat)
キエフの夏公演が始まりました。
ウクライナを巡っては昨日もあってはならない悲劇が起こったばかりで、ダンサーたちも心を痛めているのではないかと心配にもなりましたが、初日からよく纏まった良い舞台を見せてくれました。
プログラムに毎年さほど変化はありませんが、なんというか、安心して見られるというか目も心も落ち着くというか・・・。 美人さんも多いですしね♪ 8月3日まで続きますので、どうぞ興味のある方はお出かけ下さいね~~。 演目はこんな感じです。

フィリピエワはもちろんですが、私は久しぶりに見られるテチアナ・リョゾワを楽しみにしていたのですが、劇場の都合で来日していません。 残念。 そしてリテチヤナ・ソコロワというダンサーがリハーサル中に怪我をしてしまったそうで、↓のキャストは本日変更になっています。 変更後のキャストを控えて来なかったのでそのまま書いています。 連休が明けたら光藍社さんに聞いてみます。 人形の精は多分カテリーナ・カルチェンコだと思うのだけど・・・。
<コメントでナインチェさんに変更後のキャストを教えていただきました(ありがとうございました)ので、21日に変更致しました>



<第1部>
「眠りの森の美女」よりワルツ、ローズ・アダージョ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
オーロラ:ユリヤ・クリク
4人の王子:ドミトロ・ティボタル、コスチャンチン・ポジャルニツキー、
        ヘンナージィ・ペトロフスキー、ヴィタリー・ネトルネンコ
キエフ・バレエ

「エスメラルダ」 ヴァリエーション
音楽:C.ブーニ、原作振付:M.プティパほか
ユリヤ・モスカレンコ

「白鳥の湖」第1幕2場より
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ、L.イワノフ
オデット:エレーナ・フィリピエワ
王子:デニス・ニェダク
4羽の白鳥:ナタリア・ソルダテンコ、カテリーナ・ディデンコ
       カテリーナ・カルチェンコ、エリザヴェータ・ゴギードゼ
キエフ・バレエ

「海賊」よりパ・ド・トロワ
音楽:R.ドリゴ 振付:M.プティパ、V.チャブキアーニ
メドゥーラ:ユリヤ・モスカレンコ
コンラッド:ドミトロ・チェボタル
アリ:マクシム・コフトゥン

<第2部>
「くるみ割り人形」第2幕より 
音楽:P.チャイコフスキー 振付:V.コフトゥン
クララ:エレーナ・フィリピエワ
王子:デニス・ニェダク
スペイン:ライーサ・ベタンコルト、ドミトロ・チェボタル
東洋:アンナ・ボガティル、マクシム・ベルナドスキー
中国:カテリーナ・ディデンコ、ヴィヤチェスラフ・ステリマフ
ロシア:カテリーナ・カルチェンコ、マクシム・コフトゥン
フランス:エリザヴェータ・ゴギードゼ、ヴィタリー・ネトルネンコ
キエフ・バレエ 

「人形の精」より
音楽:J.バイヤー 振付:N.レガート、S.レガート
人形の精:カテリーナ・ディデンコ
ピエロ:ヴィタリー・ネトルネンコ、マクシム・コフトゥン

「ゴパック」
音楽:V.ソロヴィヨフ=セドイ 振付:R.ザハロフ
ドミトロ・チェボタル

「瀕死の白鳥」
音楽:C.サン=サーンス 振付:M.フォーキン
エレーナ・フィリピエワ

「ドン・キホーテ」第3幕より
音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ、A.ゴルスキー
キトリ:ユリヤ・モスカレンコ
バジル:デニス・ニェダク
キトリの友達:カテリーナ・カルチェンコ
         カテリーナ・ディデンコ
キエフ・バレエ


また、マールイの単券の先行予約が31日(木)から始まります。 今日もらったチラシによれば、1月12日の横浜の白鳥はペレンとレベデフです(こちらの先行予約があるかどうかは不明)。 新春スペシャル・ガラの主演キャストも31日には発表予定との事。
キエフの追加演目も7月末にHPで発表だそうですが、その時にはくるみと合わせてキャストを発表して欲しいなぁ。 くるみ、今年はゴリッツァとヴァーニャで見たいんだよなぁ。
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7月8日 スイス・ロマンド管弦楽団コンサート
2014/07/13(Sun)
楽しみにしていたスイス・ロマンド管弦楽団と大進くんのコンサート、とても素晴らしく、また素敵なコンサートでした。
予報の雨に降られることもなく、余韻に浸りながら幸せ気分で家路につけたことも嬉しかったです。

指揮者の山田和樹さんは1979年生まれ。 2年に一度開催されるブザンソン国際コンクールの2009年指揮者部門で優勝して一躍有名になったような記憶があります。 スイス・ロマンド管弦楽団とは2010年に初共演した時にお互いにものすごく良い相性を感じたそうで、特にオケが彼にぞっこんだったようで、いきなり芸術監督のポジションをオファーされたのだそうです。 ただ、いろいろ考え時期尚早と辞退したところ、なんとしてでも・・・という強い意向のオケが、では主席客演指揮者に!と新たなポジションをオファーして今に至るという事です。 すごい惚れ込みようですね。 
この日はオケの配置がなんか違う・・・と思ったら、ステージ上がかなり階段状になっていまして、弦楽器の前から4列目くらいから段差が出来てました。 

スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:山田和樹 (首席客演指揮者)

藤倉大:Rare Gravity(世界初演)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (ヴァイオリン:樫本大進)

    --- 休憩 ---

ベルリオーズ:幻想交響曲

<アンコール>
樫本大進:J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調から「ラルゴ」
オーケストラ:シュレーカー 舞踏劇「ロココ」より「Ⅲ. マドリガル」         
        ビゼー 「アルルの女」第2組曲から「ファランドール」



藤倉大:Rare Gravity
2013年、スイス・ロマンド管弦楽団の委嘱により作曲され、山田和樹に献呈された、世界初演の作品。
母親の胎内の中で子供が羊水に浮かびどんどん大きくなるのはどんな感じだろうかという想像から生まれた瞑想的な曲なんだそうです。 ストラビンスキーの火の鳥っぽい音の出だしに「お!」と思ったのですが、残念ながら私はダメでした。 ものすごい不協和音などの苦手なタイプの音はないけれど、単調で長すぎ・・・。 20分近くありましたが、せめて半分くらいなら・・・。


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
待ち焦がれた大進くんのコンチェルト。 オケの弦楽器の繊細で優しい音色に大進くんの艶やかで力強いヴァイオリンの音色が重なる。 彼のコンチェルトを聴くのはもう何年ぶりかわからないくらい久しぶりだったのですが、堂々とした弾きっぷりでした。 芯のしっかりした音が気持ちよくホールに響き渡る。 録音されているブラームスのコンチェルト然り、彼の音色には独特の色気のようなものを感じるのですよね。 そして旋律の表現というか歌わせ方がほんとうに好みで上手い。 カデンツァも素晴らしかったです。 
全体を通してテンポはややゆっくりめだったと思います。 オケは伴奏に徹してか控えめな感じもしましたが、ソリスト、指揮者との一体感は感じられました。 たぶん、1月に聴いたサンクトペテルブルグ・フィルハーモニーの演奏が、躍動感とパワーがありすぎたのでなんとなく遠慮がちに聞えてしまったのだと思います。 


ベルリオーズ:幻想交響曲
1楽章の出だし、弦、特に第1ヴァイオリンがもう少し歌っても良いのではと思いました。 このオーケストラは木管がとても美しくよくなるので若干圧倒されているように聞えてしまいました。 2楽章のワルツは華やかな舞踏会の会場がイメージできる流麗さが良かったです。 3楽章はのどかで平和的な響きの前半に対して終盤では淋しく物悲しさを漂わせる響き。 この管の音のさり気ない違いがいいです。 幻想はやはり4楽章、5楽章が好き(笑)。 4楽章は打楽器と金管がここぞとばかりに爆発。 5楽章は魔界のお祭り騒ぎという感じで盛り上がりました。 あの弔鐘の音が聞えてくると、これからどれだけ狂った夜宴を聞かせてくれるのかというワクワク感も高まるんですよねぇ。 この5楽章の曲の発想というか構成は天才的ですよね!
オケのメンバーが本当に山田さんの指揮をよく見ていますね。 特に自分の席の真正面だった第2ヴァイオリンの第1プルトの奏者(ジェラルド・バトラーをもっとすっきりさせた感じのナイスミドル♪)の真剣な眼差しが印象的でした。

幻想の終了時にすでに9時半、観客の熱狂的な拍手の中、駆け上がるように指揮台に乗った山田さんは、「今日は本当にどうもありがとうございました。 こんな時間なんですけど、アンコールをご用意しているのですが・・・。」と恐縮しながらご挨拶。 さらに大きくなった拍手に安心したようにくるっと向きを変えてオーストリアの作曲家シュレーカーの「マドリガル」とビゼーの「ファランドール」を続けて演奏。  ファランドールはもともとこのテンポの予定だったのか? それとも急いだのか? かなり速めのテンポで大盛り上がり♪ オケのメンバーも楽しそうな笑顔でコンサートが終わるのを惜しんでいるようにも見えました。 
アンコール終了後、山田さんとオケは90度ずつ角度を変えて、会場全体に一礼ずつ。 こんなオーケストラ初めて見ましたが、客席はさらに彼らに親近感を覚えスタンディングオベーション。
山田さん、音楽的才能に加え、この人柄でオケや聴衆を惹きつけているのでしょうね。


なお、このコンサートは、8月24日(日)21:00〜 「クラシック音楽館」NHK-Eテレ で放映予定だそうです。 もう一度聴けるなんてとっても嬉しい!!
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イタリア ヴェネツィア RED ANGEL
2014/07/12(Sat)
イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のJERMANNイエルマンという生産者のRED ANGEL 2011年を飲みました。
エノテカで3,230円で購入。 定価は税抜き3,800円なのでデイリーワインというわけにはいかないのが残念。


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こちらのワイナリーは「ドリームス」という白ワインで高い評価を受けているイタリアの白ワインの最高の造り手なのだそうですが、今回飲んだピノ・ノワールもとても美味しかったです。
最初の一口目からとても飲みやすくエレガントな味わい。 ピノ・ノワール95%にシャープな酸を和らげるためにメルロを5%ほどブレンドしたワインだそうですが、すっきりしていながらまろやか。 で上品な甘みがあります。 だから飲みやすくてついついごくごくと・・・。
エチケットにはRed Angel on The Moonlight というタイトルがついているのですが、この優しい色使いそのままの優しい味のワインでした。
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女子バレー ワールドリーグ
2014/07/09(Wed)
女子バレーのワールドリーグが8月に世界各地を会場に開催されますが、今年は決勝ラウンドの会場が有明コロシアムです。

ワールドリーグとは
国際バレーボール連盟(FIVB)がアジアでのバレーボールの発展を目的として、世界の強豪28チームを揃え、アジア地区を中心に開催する国際大会。予選ラウンドと決勝ラウンドが行われ、決勝ラウンドは予選ラウンド(プールA~I)の上位4チームとファイナル4(プールJ~O)の勝者1チーム、開催国(2014年は日本)を加えた6チームで開催される。1993年に第1回が開催され、2014年大会で22回目の開催となる。
という大会だそうです。  こちらのサイト

予選ラウンド日程
(第1週)8月1日(金)~8月3日(日)
(第2週)8月8日(金)~8月10日(日)
(第3週)8月15日(金)~8月17日(日)

決勝ラウンド
開催国・日本を除く予選ラウンド(プールA~I)の上位4チームとファイナル4(プールJ~O)の勝者1チーム、日本の6チームが1回戦総当り戦を行い、順位を決定する。

参加6チーム
(1)開催国・日本
(2)プールA~Iの上位4チーム
(3)プールJ~Oによるファイナル4の最上位1チーム

日程
8月20日(水)~8月24日(日)

という事で今年も日本で国際大会が見られるのは嬉しいです♪
大会チケットは19日(土)から一般発売ですが、日本バレーボール協会のバレともではすでに発売中なので、 サイトに会員登録すれば購入する事ができます。
登録&手続きが少し面倒で、利用料などもかかりますが、一般発売よりも若干安く購入できます。  私が購入したのは販売開始より少し経ってからですが、位置的にはわりと良い席が取れました。 ただ、コロシアムって行った事ないので席の段差がどれほどあって見やすいのか見づらいのかはわからないのですが、ともかく今から楽しみ!! 日本以外の5カ国、どのチームが勝ち進んでくるのかなぁ。
バレとものサイトもいろんな情報が得られて楽しいですよ♪ 
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7月3日 日本フィルハーモニー交響楽団コンサート
2014/07/07(Mon)
3日(木)に杉並公会堂で行われた日本フィルのコンサートに行って来ました。
魅力的なプログラムに行く気満々、発売初日に友人に取ってもらったチケットはピアニストの田部さんの指の動きがすべて見える好みのポジションの良席でした。
西本さんのコンサートは2回目なのですが、クラシックのコンサートとしては異例なほどの女性客の多さで客席の雰囲気が通常とは全く違います。 ステージ後ろのP席に占める女性の数の多さがすべてを物語っている感じ・・・。 燕尾服でダイナミックな指揮をする西本さんは、いろんな意味で「オスカル」と言ったら一番分かりやすいのでしょうかねぇぇぇ。 
開演前には西本さんから二つの「ロミジュリ」に関する話がありましたが、特にプロコフィエフの音楽の転調を駆使した調性の素晴らしさと、音響学的に非常に優れた面について熱く語られていました。


日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:西本智実
ゲストコンサートミストレス:物集女(もずめ)純子
ソロ・チェロ:菊地友也

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調(ピアノ:田部京子)

    ----- 休憩 ----- 

プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」西本智実版 

<アンコール>
オーケストラ:プロコフィエフ ロメオとジュリエットより第18曲「ガヴォット」



チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキーの序曲は好きな曲ばかりですが、その中でもかなり好きなこの曲。 20分弱という短い作品は、ロミオとジュリエットの良き理解者で両家の平和を望むロレンス神父、両家の争い、愛し合うロミオとジュリエットという大きな三つのテーマで構成されているのだそうです。 いろいろな楽器の掛け合いでヒートアップしていく両家の争いのテーマは、思わず合わせて体を動かしたいくらいパワフルですが、ロミオとジュリエットのメインテーマの旋律はとてもロマンティックで美しいです。 西本さんの指揮も1曲目からかなり熱を帯びて激しいモーションでしたが、オケもかなり大音響、金管もよく鳴っていました。  


グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調
ピアニストの田部さんの演奏を聴くのは初めてです。 爽やかなペパーミントグリーンの柔らかそうな生地のロングドレスは前と後ろ両方の中央が白いレースになっていて清楚で可愛らしい感じです。 そんな見た目の印象には似つかわしくないほどしっかりと強いタッチの出だし。 「ラ・ソ#・ミ」という下降するメロディーは「グリーグモティーフ」というそうですが、その後も続く下降音は、ノルウェーのフィヨルドに注ぐ滝の流れを表現しているとも言われているそうです。 高音の硬質な音は氷をイメージさせます。 
田部さんは驚くほどの力強さがありながらも、常にとても抑制されていて、静かに情熱を燃やしているような演奏です。 オケと絡み合い競い合いうようなパートも良かったですが、1楽章の中間部や2楽章で、大切に慈しむように奏でていた一音一音が、とても美しくきらめいて感じられて非常に印象に残っています。


プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」西本智実版
西本版ロミジュリは以下のような選曲で演奏時間は約50分でした。

 1.第 7曲 大公の宣言
 2.第10曲 少女ジュリエット
 3.第11曲 客人たちの登場
 4.第12曲 仮面
 5.第13曲 騎士たちの踊り
 6.第16曲 マドリガル
 7.第19曲 バルコニーの情景
 8.第21曲 愛の踊り
 9.第35曲 ロメオはマキューシオの死の報復を誓う
10.第36曲 第2幕の終曲
11.第46曲 ジュリエットの寝室
12.第51曲 ジュリエットの葬式
13.第52曲 ジュリエットの死


自分的にロミジュリならこれは絶対外せないという曲はほとんど入っていましたが、前半のチャイコフスキーを意識するならば、ロレンス神父のテーマがあっても良かったかなと思います。
バレエを見ている時もいつも感じるのですが、この作品は主役だけでなく多くの登場人物や物語の状況を表すライトモチーフが沢山使われていて表現がほんとうに多彩。  楽器の音の特徴やテンポ、調性で一つのモチーフに変化をつけながらドラマティックに描き出されていて、何度も全曲を聴いている曲なので、一曲一曲を聴きながら頭の中で物語が自然と進行していきました。 こうやってステージ上でのオーケストラの演奏を見ながら聴くと、いかに多くの楽器によって物語が語られているのかという事がよくわかっていいですね。 バルコニー(だったと思いますが)の出だしは第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロの主席のみで演奏するんですねぇ。
オケの編成は16型の大型だったので1190席のホールに響き渡る管・弦・打楽器の音はなかなかの迫力がありましたが、ロミオとジュリエットの愛のテーマや終曲のジュリエットの死などでは弦の澄み切った清らかな音色がとても綺麗でした。 渾身の指揮だった西本さんは、演奏終了直後は物語から抜け出せない、少し放心状態のような表情をされていました。 バレエダンサーが役を生きるように、西本さんも、短い時間を情熱的に駆け抜けたロミオとジュリエットに思いを重ねながらの指揮だったのでしょうね。
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