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赤い悪魔のワイン
2013/01/29(Tue)
フランス、ロワール地方のドメイン・リカールのワイン、 Le vilain P’tit rouge ル・ヴィラン・プティ・ルージュ 2010 を飲みました。

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キエフの白鳥の後に大丸デパ地下をふらふらしていた時にこの赤い子悪魔の誘惑に負けてしまいまして・・・(笑)。
Le vilainは直訳すると“嫌な奴”(翻訳ソフトで英語に変換するとthe Uglyと出てきます)だそうですが、「この美味しいワイン、お前なんかに飲ませるもんか~」って言いながらグラスをかっさらったいたずら鬼って感じですね!

色は赤みがかった紫で、セパージュはマルベック80%、カベルネフラン20%(90%&10%と紹介しているサイトもあり)との事。 マルベックってアルゼンチンという印象が強かったけれど起源はフランス南西部なのだそうです。 過去に飲んだコクがあってふくよかだったアルゼンチンのマルベックと比べると、こちらの飲み始めはけっこう硬く、微妙に酸が強くておとなしい感じでした。 ところが30分くらいすると酸は気にならなくなってほどよく開いて飲みやすくなりましたが、味わいはけっこう複雑に変化。  

定価は2,362円ですが、ネット販売では1000円台で買えるようです。

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1月11日 キエフ・バレエ「眠りの森の美女」
2013/01/28(Mon)
過去に見たつもりでいたキエフの眠り。 それなのにあまりに記憶がなさすぎると2009年の観賞記録を調べたところ、前回はマリインスキーと重なっていたために白鳥とくるみを1公演しか見ておらず、眠りは今回が初めてでした。 はぁ~~、よかったぁぁぁ。 いや、見ていてここまで何も覚えていないとしたらいくらなんでもちょっと問題でしたよ・・・。 
以下、自分の備忘録的に。

正統派の物語り運びのキエフの眠りは、舞台装置はいたってシンプルでしたが衣装はゴージャスで明るめの色彩のものが多く舞台上は華やかです。 のっけからびっくりしたのは指揮棒を振り降ろしたとたんにトップギアだったバクランさんの指揮っぷり。 自分の席からバクランさんの様子がよく見えたのですが、まるで雷にでも打たれたような激しい動作はご本人の血圧なり血管なりを心配してしまいそうなほどで・・・。 なので無事舞台が終わってホッとしました。  

リラの精のカザチェンコ、東洋の踊りで見た時にラインの綺麗なダンサーだと思ったけれど、ミルタはロマンティックチュチュだし、ここまで完璧なラインの持ち主だとは思いませんでした。 スレンダーな全身、長い腕とまっすぐ伸びて長く美しい脚はため息が出るほどで、スタイルの良いバレリーナたちの中にあっても群を抜いて目立っていました。 スタイルが良いだけでなく、踊りは終始磐石だったように思います。 プロローグでのイタリアンフェッテも大きなラインを描いて余裕で決めてましたしね。 
母性や優しさを感じさせるリラではなかったですが、威厳も包容力もある輝かしい守護精でした。

ゴリッツアのオーロラは容姿的にも16歳の初々しく愛らしい少女というタイプではなかったですが、1幕はそうとう緊張していたのだと思います。
ローズアダージョはガチガチで、なんというか夏のクラシック・ハイライトなどで初めてこのシーンを踊るダンサーのような硬さというのかな? 4人の王子たちもゴリッツアを心配してか?妙に力が入ってしまっていたようで、かえって彼女にプレッシャーをかけていたのかもしれません。
ローズアダージョ後はしっかりと踊っていたので技術のあるダンサーだとは思うのですが、1幕の踊りとしては軽やかさがなかったかな。 まぁ、正直に言ってしまえば、体のライン、バランス、脚の美しさなどヴィジュアル的要素が自分の好みではなく、周りのコール・ド・ダンサーたちの方が綺麗に見えてしまったというのがちょっと辛かったです。 
2幕はお召し替えなしでチュチュのままのリラと並んで踊るシーンがあって、踊りがどうのこうのというより、やはり目はリラのカザチェンコに惹き付けられる・・・。 マールイのようにリラがロングドレスだったらまだ良かったのでしょうが、こうなるとオーロラとリラのキャスティングというのもなかなか難しいものですね。 
それでもデニスとのパ・ド・ドゥあたりからは、しっとりと落ち着いて存在感も増してきたように感じました。
ゴリッツァが一番良かったのは3幕のGPDDだったと思います。 ぶれのないきっちりと安定した踊りで、愛らしいというよりはしっかりとしたという印象の個性が合っていたかと。 白いチュチュも似合ってましたしね。 

デニスのデジレ王子。 登場からこんなに踊りまくるデジレ王子は初めて見たかも。 連続ジュテで颯爽と登場して続けざまに高速のマネージュ。 昔だったらオレを見ろ的なアピールと感じられたかもしれませんが、この日のデニスにはスターダンサーとしてではなく芸術監督としての必死さ、と同時に背負っているものの大きさを感じました。 フィリピエワと主演を分け合う舞台ではなかったので、ゴリッツァを引き立て引っ張りながら、自身も最高のパフォーマンスをという意気込みのようなものも伝わって来ました。 

ザヴゴロドニーのカラボスも強いインパクトがありましたねぇ。 譜面どおりに小刻みに体を動かしながらの熱演。 悪態ついて暴れまくるのが楽しくて仕方がないカラボスでした。 
そして前日にジゼルを踊っているから東京では踊らないのだろうなと思っていたフィリピエワがフロリナ王女を踊ってくれてとても嬉しかったです。 周りのダンサーとは格もオーラも違う圧倒的なプリマの存在感。 場の空気をすっかり変えてしまい3幕を持っていってしまったような気がします。 
青い鳥のイワン・ボイコは伸びやかで大きな跳躍が素晴らしく、ヴァリエーションも柔らかい足捌きが見事でした。
シンデレラとフォーチュン王子の踊りがあるバージョンは初めて見たような気がします。 シンデレラは途中で片足のシューズを王子に履かせて貰うのだけれどそれまではちょっと大変? フォーチュン王子が頭に乗せているのオデットのような小さな冠がちょいとツボでした(笑)。
宝石さんたちはみなさん、スタイル良くて踊りも破綻なく。 ダイヤモンドのチェプラソワは上手いけれどやはりバネのような足の跳ね上げが気になる・・・。 


2度の休憩を入れて3時間の作品はマールイよりは30分ほど短いですが、1幕冒頭に編み物の踊りもあったし、細かい違いはあるにしろ構成として大きな違いは2幕の最後の間奏曲がないくらいでしたかね。 ペテルブルグの優美さやたおやかさとは違った躍動感(という言葉はちょっと変かな?)と明るさに溢れた良い舞台だったと思います。 





オーロラ姫: オリガ・ゴリッツァ
デジレ王子: デニス・マトヴィエンコ
リラの精: カテリーナ・カザチェンコ
カラボス: ロマン・ザヴゴロドニー
王: ドミトロ・ルキヤネッツ
王妃: リュドミーラ・メーリニク
式典長: ヴィタリー・ネトルネンコ
優しさの精: アナスタシヤ・シェフチェンコ
元気の精: オリガ・モロゼンコ
鷹揚の精: テチヤナ・ソコロワ
呑気の精: オクサーナ・シーラ
勇気の精:マリーナ・ステパンチェンコ
4人の王子:ドミトロ・チェボタル、イーゴリ・ブリチョフ、イワン・ボイコ、セルギイ・クリヴォコン
ダイヤモンド:エリザヴェータ・チェプラソワ
宝石たち:ユリヤ・モスカレンコ、カテリーナ・メテルキナ、マリーナ・ステパンチェンコ
フロリナ王女: エレーナ・フィリピエワ
青い鳥: イワン・ボイコ
白い猫 :カテリーナ・タラソワ
長靴をはいた猫: マクシム・コフトゥン
赤ずきんちゃん: カテリーナ・カルチェンコ
狼: ワシリー・ボグダン
シンデレラ: オリガ・モロゼンコ
フォーチュン王子: セルギイ・クリャーチン
指揮:オレクシィ・バクラン
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

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ドンキに川村さん♪
2013/01/26(Sat)
新国立劇場の「ドン・キホーテ」の主役キャストが発表になりました。 こちら
川村さんの名前があって嬉しい~~~~。

6月22日(土)14:00
 キトリ:米沢唯
 バジル:福岡雄大

6月23日(日)14:00
 キトリ:小野絢子
 バジル:菅野英男

6月29日(土)14:00
 キトリ:川村真樹
 バジル:厚地康雄

6月20日(日)14:00
 キトリ:寺田亜沙子
 バジル:奥村康祐


川村さんのパートナーは厚地さんですか。 彼も次から次へと主役デビューが続いていますねぇ。
今回は小野&福岡の鉄板コンビではなく、小野さんが菅野さん、福岡さんが米沢さんというのも新鮮味があって良いかと。 いつも組んでいる相手との阿吽の呼吸も魅力ですが、普段あまり組まない相手から意外な面を引き出されるという楽しみもありますものね~~。 ただ、自分としては小野さんと福岡さんのドンキをけっこう楽しみにしてたのでちょっと残念でもあります。
前回のドンキで寺田さんと組んだマイレンの名前がないのは淋しいですが、エスパーダをきっめきめで踊ってくれるんじゃないかと期待しています♪  森の女王やキトリの友人たちなど、女性ダンサーには多くの役が用意されているので誰が何を踊るのかも楽しみだし、贅沢な舞台が見られそうですよね~~。

話変って、本日一般発売だった井上道義指揮サンクトペテルブルグ交響楽団のサントリーホールでのコンサート。 私はちょっと甘く見ていて15時を過ぎてからアクセスしたのですが、けっこう売れ行きが良いようです。 
そして都さん出演のシンデレラの座席選択先行は逃してしまった・・・(泣)。 
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魔法にかかったワイン
2013/01/22(Tue)
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カリフォルニアはナパのワイン SPELLBOUND PETITE SIRAH 2010を飲みました。 昨年9月に恵比寿のワインマーケットで2,100円で購入。

このスペルバウンドというワイナリーはナパの名門ロバート・モンダヴィの創立者ロバート・モンダヴィの長男マイケルの息子であるロブ・モンダヴィが毎日気軽に飲めるカリフォルニアワインを作りたいという思いで設立したワイナリーだそうです。
 
毎日飲むにはちょっと高いですが、お財布の事を考えずにすむなら本当に毎日でも飲みたいくらいとっても美味しいワインでした!! 果実の香りが豊かでこっくりとしたリッチな味わい。 タンニンも強いけれど柔らかみがあって本当に飲みやすい、SPELLBOUND(魔法にかかった、魅せられた)というネーミングも納得!というワインです。
その年によって若干違うそうですが、プティシラー76%、シラー18%、その他6%という組み合わせが基本のようです。

ネットで捜せば1700円前後で購入できるのでコストパフォーマンスも非常に高いのですが、残念ながら売り切れになっている取扱店が多いみたいです。 ま、これだけ美味しければあたりまえかとも思います。 こちらの赤ワイン、他にメルローとカベルネ・ソーヴィニョンがあるのでそちらも是非飲んでみようと思います。 さらにモンダヴィ・ファミリーとして他にメデューサ、エム・バイ・マイケル・モンダヴィ、エンブレム、、ハングタイム、オベロン、イザベル・モンダヴィ、テイラー・フローレンスという7つのレーベルも展開中との事なので、そちらにも手を出してみたいと!

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機種変更
2013/01/20(Sun)
4年ぶりに携帯を変えました。
もともと機能の30%くらいしか使えていない(笑)機械に何か不便とか不満があったわけではないけれど、もうちょっと画面が大きければな~とか写真がもうちょっと綺麗だったらなぁ・・・なんて思っていたものですから。
3.0インチから3.4インチになり520万画素から1210万画素になりました。 1210万画素なんてとても活かしきれませんが、ブログカメラなる機能が便利そう!
しっかし、昔はなんじゃこれってくらいの分厚いマニュアルがついてきたのに、今は基本操作を簡単に説明してあるうす~い取り扱い説明書のみなのね~~。 うぇぇ~~、わかんないよぉ!! メールや電話やアラームやら、明日慌てふためかないようにこれから頑張って設定だぁ(泣)!! 
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1月13日 キエフ・バレエ「白鳥の湖」
2013/01/19(Sat)
<第1幕>
キエフの王子様は1幕の登場直後に短いヴァリ(眠りとごっちゃになってはいないと思うのですが、いま一つ自信がなく)があってパ・ド・トロワのコーダも踊ってけっこう最初から踊るシーンがあるのですね。 何度か見ているのに全く記憶にありませんでした。 さらに、王妃が登場する前に騎士団の長が現れて、長く立派な剣を王子に授けるシーンがあったのも忘れてました。 デニスのジークフリートは1場ではどこか心が晴れないような面持ちながら、落ち着きと若干の貫禄のある王子でした。  いや、なんか、ジゼル、眠りとこの日で3回目ですが、デニスも年とったなぁぁ(悪い意味じゃありませんが)と思いましたです。 やはり監督業のせいでしょうか・・・。

トロワのピサレフはくるみのフランスとジゼルのぺザントでも見ましたが、この日が一番良かったです。 特に伸びやかにふわっと高く上がるジャンプの時の姿勢が綺麗で脚のラインも前後ともに美しかった。 チェプラソワとソコロワは二人とも手堅く纏めていました。 チェプラソワの脚の跳ね上がりもこの日はさほど強烈ではなかったですが、キエフの踊りは上半身の動きが前後左右に非常に大きいですね。 そして一歩の踏み出しも大きい。 

1場から2場へと続くシーンで、デニスが見せた遠心力に負けてこのまま吹っ飛んでしまうのではないかと思ったほどの高速シェネは凄かったです。 心の奥が騒ぎ出し、自分でもなんだか良く分からない感情に揺さぶられているというような感じでした。

ロットバルトはワーニャ! 彼が一度キエフを離れた時にはもう見られないと残念に思ったのでとても嬉しかったです。 相変わらずシャープでジャンプも大きく見栄えがしますね~~。 湖にやって来たジークフリートの背後にまわり同じ動きをするところ、ボリショイはロットバルトが王子を操るという感じですが、ワーニャのロットバルトはジークフリートの真似をして、これからお前を翻弄してやると楽しんでいるようにも見えました。 

やはり周りの白鳥たちとは別格のフィリピエワのオデットは、ジークフリートに対して運命の恋に落ちてしまったような熱い思いを感じさせるのだけれど、眉間にしわを寄せる表情からは、自分にかけられた呪いへの怖れやすべての白鳥たちの運命を背負っている重さに追い詰められているような苦しさとの葛藤も感じました。 そんなオデットの気持ちを察したかのように熱く優しく語りかけるデニスの王子、意外なほどの包容力を感じさせていましたねぇ。 踊りの方は二人の息も合っていて美しかったです。 
観客に背を向けて上手に消えていくフィリピエワの両腕の動きは、いったいいくつ関節があるのだろうというほどの小刻みな動きで鳥の羽ばたきというよりは湖面に立つさざ波か水紋のようでした。

コール・ドは出だしの24人の揃いっぷりが見事でした。 腕の動き、足の運びがぴったりと揃っていて首や上げる腕の角度もバラつきが少ない。 湖畔での音楽はマリインスキーなどに比べるとやや早めだったように感じましたが、あの速度が大勢のダンサーが合わせやすい速度なのかとふと思ったりもしました。 小さな4羽も4人が音楽にぴたりと合わせて気持ちよく。 そして久々に感心した大きな4羽。 4人とも手足が長く、ほっそりとしたラインが美しい。 シェフチェンコは180センチ近くあるのでしょうかね? 折れそうに細い手足が白鳥というよりはフラミンゴみたいですが、上半身がちょっと安定しないかなぁ。 やはりここで目を惹いたのはカザチェンコでした。 ムーブメントはメリハリがあって大きいですが、上半身が常にすっと真っ直ぐでぶれないのが好みでした。 カザチェンコの事は09年の公演でもトロワと大きな白鳥で見ていたのですが、その時は上手いとは感じつつここまで注目はしなかったのに今回は彼女にばかり目が行ってしまいます。 次回は是非カザチェンコとシドルスキーで白鳥を!! 


<第2幕>
花嫁候補がドレスではなくチュチュだったのもすっかり忘れていましたが、やはりあまりお姫様でお后候補という感じがしないのでドレスでしっとりと踊ってくれたほうが自分は好きだなと。 ですが、ここでも長身でスタイル抜群のダンサーたちが美しく眼福であった事は確かです。

ヴェニスの踊りは眠りの青い鳥が鮮やかだったイワン・ボイコ。 ジャンプは高く柔らかくステップも軽快、グランピルエットも素晴らしく、踊るのが楽しそうなのがいいです。 キエフの白鳥は道化はいませんが、このヴェニスが女性4人(だったかな?)を率いての踊りだったので、他のバージョンで道化が2幕の最初に踊るダンスのような雰囲気もあります。 衣装もそんな風だったような・・・。
しかし、前回の2009年も2007年もそうなのですが、キエフのキャスト表はどうしてヴェニスしか載せてくれないのでしょうね?
スペインの男性は二人ともスリム&長身でかっこよかったです。 下手側の金髪の男性が動きがシャープでハンサムで気に入ったのですが・・・。 もしくるみで東洋を踊った長身のセルギイ・クリヴォコンだとしたら、今後さらに期待が出来そう。  ワーニャが王子を踊るときにクリヴォコンがロットバルトを踊れたらハイタワーですごい空間の白鳥になるんじゃ・・・(笑)。

黒鳥のGPDDの前にはグリゴロ版と同じようなロットバルトのソロがあるので、キエフのロットバルトもかなり見せ所が多いですね。 ワーニャはアクの強さとか不気味さのようなものはないですが、長身を活かしたダイナミックな踊りと周りをみやる目線にしっかりした場の支配感がありました。

フィリピエワのオディールは魔性を感じさせる強い姫。 しっとりと抑制を効かせて踊っていたオデットとは違い、脚は高く上げられ溌剌とした踊りのオディール。 グリゴロ版のヴァリはフィリピエワのオディールの醸し出す雰囲気にぴったりでした。 今回愛らしいクララ、素朴で純真なジゼルとフィリピエワは様々な顔を見せてくれましたが、それぞれのキャラクターを本当にナチュラルに演じていて、その才も素晴らしいと改めて感じました。 グランフェッテは最後を若干早く終えてしまったようでしたが、ぶれも少なくシングルで切れよく回転していました。 
デニスのヴァリ、自分の好きなアントルラッセのジャンプや脚がもう少し高いといいのにと思ったりもしましたが、綺麗に開脚されたマネージュは美しさも速さも充分でさすがデニスといったところ。

そうそうキエフのオディールとロットバルトは、ジークフリートが騙されて愛を誓ってしまった事に愕然とする様を悪意丸出しで身を乗り出すようにして見届け、そして大笑いしながら去っていくのでしたね。


<第3幕>
フィリピエワのオデットは最初から王子の過ちを許していたように見え、後悔に顔を曇らせ懺悔する王子を恨む事などできないとでもいうようにすうっとそばに寄っていったのが印象的でした。
お互いに相手をかばいながらロットバルトに立ち向かう二人。 二人の愛の強さにロットバルトの力が徐々に弱くなっていくようでした。 王子がオデットを肩に乗せてロットバルトを追い詰めるのはセルゲイエフ版と同じですが、力尽きたオデットは倒れて動かなくなってしまうのではなく、途中で上手に消えてしまう・・・。  王子が最後の力を振り絞ってロットバルトの羽をもぎ取ると、ロットバルトはのた打ち回り、やがて上手に走り去る。 入れ替わるように上手から姿を現すオデットを王子が笑顔でみつめ、二人寄り添い幕。 まぁ、最後、王子が命がけで戦っている時にオデットが自ら姿を消してしまうのは・・・というのはありますが、実力者によるオーソドックスでプロフェッショナルな舞台だったと思います。


この日の指揮は劇場の芸術監督のミコラさんで、個人的には尋常ならぬ没入指揮者のバクランさんより好ましいので良かったなと。 どちらの方が振るにしろ、バレエとバレエ音楽を大事にしているというのがとてもよく伝わってくる指揮者なので、キエフのダンサーたちは幸せだなあと思います。 
カーテンコールでミコラさんはハープ奏者に花束(光藍社から贈られた)を投げたのかなぁ? デニスはコンマス? 舞台の上とオケピットの一体感はアニちゃんがいたころのかつてのマールイのようで、目の前の和やかな光景に心温まりながらもなんとなく遠い目になってしまった自分でした。




オデット/オディール:エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子: デニス・マトヴィエンコ
ロットバルト: ヤン・ヴァーニャ
王妃: リュドミーラ・メーリニク
家庭教師: イーゴリ・ブリチョフ
パ・ド・トロワ: エリザヴェータ・チェプラソワ、テチヤナ・ソコロワ、アンドレイ・ピサレフ
花嫁候補: カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・モスカレンコ
       アナスタシヤ・シェフチェンコ、ヴァルヴァラ・ミルケヴィチ
大きな白鳥: カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・モスカレンコ
        アナスタシヤ・シェフチェンコ、カテリーナ・メテルキナ
小さな白鳥: カテリーナ・カルチェンコ、ナディーヤ・リュビンツォワ
        オクサーナ・シーラ、テチヤナ・ソコロワ
ヴェニスの踊り: イワン・ボイコ
指揮:ミコラ・ジャジューラ
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

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アニハーノフさんが9月にも♪
2013/01/18(Fri)
東京ニューシティー管弦楽団からDMが来ました(自分がここの友の会の会員だった事をすっかり忘れてた・・・)。
アニちゃんが9月に来日予定です。

9月14日(土)14:30 東京芸術劇場コンサートホール
 指揮:アンドレイ・アニハーノフ
 フルート:小山裕幾

 ラヴェル: マ・メール・ロア
 ジョリヴェ: フルートと弦楽のための協奏曲
 ラヴェル: ラ・ヴァルス
 ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル版)


S席6,000円、A席4,500円、B席3,000円、C席2,000円、リラックスシート3,000円
一般発売6月10日(月)

今回はアニちゃんのフランス音楽特集との事です。 ふ~~む。 あ~でも展覧会の絵はロシアテイストでお願いしたいなぁぁぁ。
3月には眠りも聴けるし、アニちゃんファンには嬉しい年になりますね。
で、席種のリラックスシートとはなんぞや?と思ったのですが、東京芸術劇場3FのLBA列~LBG列エリア(全40席)を自由席として25枚のみチケットを販売するのだそうです。 15席分は空席という事ですね。 このエリア内の好きな席で、隣の人に気兼ねなくメモをとったり、スコアを見たりしながらリラックスしてコンサートを鑑賞できるとの事です。 家で好きなようにCDを鑑賞する気分に近づけるという事でしょうか?
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新国立劇場 2013/2014 ラインナップ
2013/01/17(Thu)
新国立劇場情報誌ジ・アトレ2月号が届きました。
バレエの2013/2014シーズンのラインナップが発表されています。
まだ劇場サイトには掲載されていませんが、間もなくではないかと。
取り急ぎ 上演月と演目のみ。


<2013年>
11月 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング (新作)
    火の鳥 振付:ミハイル・フォーキン
    アポロ 振付:ジョージ・バランシン
    結婚  振付:プロニスラヴァ・ニジンスカ
12月 くるみ割り人形

<2014年>
02月 白鳥の湖
03月 シンフォニー・イン・3 ムーヴメンツ (新作)
     シンフォニー・イン・3 ムーヴメンツ 振付:ジョージ・バランシン
     大フーガ 振付:ハンス・ファン・マーネン
     Jessica Lang 新作 振付:ジェシカ・ラング
04月 カルミナ・ブラーナ/ ファスター (新作)
     ファスター 振付:デヴィッド・ビントレー
     カルミナ・ブラーナ 振付:デヴィッド・ビントレー
06月 パゴダの王子
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元旦の贅沢♪
2013/01/15(Tue)
クリスマスに飲み損ねたので、お正月くらい特別なワインを!という事であけました。
CHATEAU LATOUR(シャトー・ラトゥール)1994年

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もう10年以上前、ワインにはまってあれやこれやと情報誌を読みあさり、日常的に飲むようになって数年たった頃、“やっぱりボルドーの5大シャトーを飲んでみたいよね・・・”などと同僚のワイン好きと一緒に勢いで買ってしまったのが、マルゴーとオーブリオンとこのラトゥールの3本セット。
エノテカの予約販売で購入したのでそれなりに安く買えましたが、いくらだったっけなぁ??
今、この94年を買おうとすると5万円前後から10万越えまでに跳ね上がっているそうです。 それでは全く手が出ませんねぇぇぇ。
気合を入れて1時間前にはコルクを抜いてデカンタージュ。 すでに18年経過したこのワインは、まだまだこの先20年も飲み頃が続くそうですが、色はすでにガーネット色が濃く、タンニンも柔らかな感じ。 コルクを抜いたときの香りは思ったほどではなかったけれど、デカンタージュ後は果実の甘い香りがふわぁんと心地よく鼻をくすぐりました。 
ぶどうの種類はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドとの事ですが、ラトゥールのHPには明記されていないし、商品取り扱いサイトによって微妙にそれぞれのパーセンテージが違っています。  カベルネ・フランとプティ・ヴェルドで5%、メルローが20~27%で残りがカベルネ・ソーヴィニヨンといったところですか・・・。
フルボディとの紹介がほとんどですが、上品さも手伝って、ニューワールドを飲みなれた自分にとっては口当たり的には極めてまろやかなミディアムボディという感じでした。 お料理はトマト、ピーマン、マッシュルーム、鶏肉のワイン煮とチーズ盛り合わせとフランスパンを合わせましたが、素人が自分の家でボルドーの一級ワインの素晴らしさを本当に堪能する事ができるのかといえば、やはりそれは難しく、何時の日かレストランでサーブしてもらいながらぴったりのお料理と一緒に味わいたいものだと思った事でした(笑)。
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ドライアイ
2013/01/14(Mon)
このところ目がしょぼしょぼしたり霞んだりとあまりに調子が悪かったので土曜日に眼科で診てもらったところ、潤いがなく目の表面に傷が多く充血気味でかなり酷いドライアイと診断されました。 潤いのヴェールがないからちょっとした事で直接表面が傷ついてしまうそうです。 そりゃそうだ・・・。 
考えてみれば、12月から寒さが厳しいのでいつもより早いうちから暖房をつけ始めたし、またつけている時間も長いですよね。 
3種類の目薬を処方され、内二つは2時間毎、もう一つは朝、昼、晩、寝る前の一日4回。 それぞれの点眼はきちんと薬が効くように5分の間隔をあける事って、面倒くさいようぅ! 忘れちゃうよぅぅ!! って事でおとといから目薬と格闘中ですが、すでにメチャクチャな状態になっています(笑) 2時間過ぎて、お!と思い出して一つ目薬をつけたはいいけど、二つ目をつけるのを忘れて15分くらいたっちゃったり・・・。 さらに三つ目がある時なんてもう・・・(笑)。
この後23時に3種点眼してようやくお仕舞いです。
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本日の白鳥
2013/01/13(Sun)
今日のキエフの「白鳥の湖」、とても良い舞台でした。
11月の終わりにロパートキナとコルスンツェフの白鳥を見て、「白鳥の湖」はしばらく見たくないなという気持ちもあったのですが、キエフの踊りがマリインスキーの踊りとはかなり違うのが幸いしてか、ほとんど思い出すこともなく、今日の舞台を楽しむ事ができました。
フィリピエワ(まだまだ何年も踊れそう!!)とマトヴィエンコの主役二人は息も合っていてとても良かったと思います。 そしてリラの精が素晴らしかったカテリーナ・カザチェンコの美しい踊りを本日も大きな白鳥と花嫁候補で堪能できて大満足。 彼女は手脚が長くほんっと~に体のラインが美しいです。 彼女だけでなく、今日の大きな4羽の白鳥は久しぶりに美しい4羽を見たなあという感じでした。 マールイはボロボロだったし、マリインスキーは上下に大きくて若干重量感ありだったし・・・。
あと印象に残ったダンサーはロットバルトのワーニャ。 踊りも良かったし、やっぱりかっこいいわぁ~~。 そしてトロワのアンドレイ・ピサレフのふわっとした美しく高いジャンプ。 彼はくるみのフランス、ジゼルのペザントと見て来ましたが、今日が一番良かったです。  キャスト変更で出演となったイワン・ボイコのヴェニスの踊りも見応えありました♪
例によって時間がかかりそうですが、11日の眠りと今日の感想は今度の週末までには書きたいなと。
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マルティヌーとベルリオーズの「幻想」交響曲
2013/01/10(Thu)
そのチラシをもらったコンサートが昨年12月20日にサントリーホールで行われた東京都交響楽団とヤクブ・フルシャの二つの「幻想」交響曲。


東京都交響楽団第746回定期演奏会
指揮:ヤクブ・フルシャ

マルティヌー 交響曲第6番「交響的幻想曲」

   ―― 休憩 ――

ベルリオーズ 幻想交響曲
 第1楽章 「夢、情熱」
 第2楽章 「舞踏会」
 第3楽章 「野の風景」
 第4楽章 「断頭台への行進」
 第5楽章 「魔女の夜宴の夢」



クラシック音楽好きとは言え、CDやコンサートで実際に聴く曲は名曲アルバムで取り上げられそうな極めてポピュラーな曲ばかりと守備範囲はかなり狭い自分。 
ですが今回指揮者が3月のプラハ・フィルハーモニアとの演奏が素晴らしかったヤクブ・フルシャさんだったので、思い立ってマイナーなマルティヌー作品が演奏されるこのコンサートを聴きに行って来ました。 マルティヌーの曲は夏に見たバレエ「アナスタシア」で使われていて耳障りは良かったし、声楽家の従姉が勧める都響の演奏も聴いてみたかったし。

マルティヌー「交響曲第6番」はボストン交響楽団の依頼で1953年に書かれ、シャルル・ミュンシュ指揮で1955年に初演された曲で、当初、名称をベルリオーズに肖って「新幻想交響曲」にする予定だったのを「交響的幻想曲」と変更した作品との事です。 
第一楽章の出だしを始め、全曲の各所に現れる弦が奏でる虫の羽音のような不穏なざわめきにアナスタシアが精神を病んでいる3幕のシーンが蘇りました。 
モノクロのサイコホラー映画を連想させるような旋律、大河ドラマのオープニングのような勇壮でドラマティックな旋律、悲劇的な響きに聞える旋律など様々な表情を持ったメロディーが展開されてあきる事のない曲でした。 美しい音色の弦楽器とインパクトのある打楽器の演奏が特に印象に残っています。

この演奏会の予習用に買ったCDがこちら。 
マルティヌー
マルティヌー 交響曲第6番「交響的幻想曲」
 ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (定価1,050円)

30分を切る比較的短めな曲なので、たっぷり時間はとれないけど何かしっかりした曲が聞きたいと思った時にまたかけてみようと思います。 


ベルリオーズの幻想交響曲を演奏会で聴くのは初めてでした。 それどころかCDは持っていてもほとんど聞くこともなかったのですが、それぞれの楽章は音楽を聴きながらタイトルの絵画的なイメージが持てるほど旋律がバラエティーに富んでいて、聞きやすく親しみやすく面白くてとても盛り上がる曲だったのですね。 さらに使われている多くの楽器の音がクリアで綺麗で、楽章が進むにつれどんどん曲に引き込まれていきました。 3楽章、イングリッシュホルンの呼びかけに応えるオーボエはどこに位置していたのだろう? ちゃんと木霊の様に遠くから聞こえたのだけれど。 この日の演奏は3楽章までは抑え気味に丁寧でしたが、4楽章、5楽章の盛り上がりは凄かった。 特に5楽章は色彩感も豊か(美しいのだけれど冥界を感じさせる弔鐘の音が印象的)で、怒涛と言いたいほどの弦・管・打の迫力ある熱い演奏が素晴らしかったです。 でも爆音を轟かせてというのではなく、大音響の中にも抑制はしっかり効いていてそれぞれの楽器の音が雑に重なり合って聞こえるような事はなかったです。 特にマルティヌーの交響曲同様、弦の音は最後まで美しく惚れ惚れしました。 
フルシャさんの指揮にも相当熱が入っていたのですが、演奏終了後に彼の燕尾服から白いものが下がっていたので??と思ったら、なんと、ウエストコートが破れてしまったのでした。 フルシャさんも信じられない・・・というような顔をして笑ってましたけど、びっくりでした。

この日の演奏で幻想交響曲をとても気に入ってしまったので、演奏会の後は家で手持ちのCD
ベルリオーズ
 マリス・ヤンソンス指揮   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (定価1,300円)

を何度もかけましたが、巷でダントツ名盤と言われているミュンシュ指揮パリ管の演奏も聞いてみたくなりました。

そんなわけで、4月10日のシュトゥットガルト放送交響楽団のコンサートはまた「幻想交響曲」を聞けるのも楽しみなのです♪

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行ってみたいコンサート二つ♪
2013/01/07(Mon)
昨年末に行ったコンサートでもらったチラシの中で行ってみようかなと思っている4月のコンサートが二つ。

シュトゥットガルト放送交響楽団(ステファヌ・ドゥネーヴ指揮)
 
 4月09日(火)サントリーホール 19:00
    ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」op.9
    ラヴェル: ピアノ協奏曲 ト長調
    ラヴェル: マ・メール・ロワ
    ドビュッシー: 海

 4月10日(水)サントリーホール 19:00
   ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
           (ヴァイオリン:三浦文彰)
    ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14

サンクトペテルブルグ交響楽団(井上道義指揮
 
 4月15日(月)サントリーホール 19:00
    チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
    チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
    チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op. 36
    
 4月17日(水)東京オペラシティコンサートホール 14:00
    プロコフィエフ:シンデレラ組曲第1番 Op.107
    チャイコフスキー:3大バレエセレクション「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」
    ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」 (1919年版)


シュトゥットガルト放送交響楽団主席指揮者のステファヌ・ドゥネーヴさんは2011年に就任して以降、かなり高い評価を受けているとの事ですが、初アジアツアーの一環となる日本公演は上記2公演のみだそうです。
昨年フルシャの指揮(プラハ・フィルハーモニア)で聴いたチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトがとても良かった三浦さんが今度は大好きなブラームス。 是非聴いてみたいです。
そして井上道義さん指揮のサンクトペテルブルグ交響楽団はプログラムがひっじょ~に魅力的。 両方行ければいいのだけれど、とりあえずチャイコプログラムは押さえたいなと! シュトゥットガルトはすでに発売中ですが、サンクトペテルブルグは1月26日一般発売開始です。 こちらは全国ツアーで計7公演の予定です。
今年はバレエ鑑賞の数がかなり減りそうなので、その分クラシックコンサートに回せるかな?という感じです。 ドイツ、ロシアの交響楽団を中心に自分の好きなプログラムがあれば積極的に聴いてみようと思っています。 で、今年はまたもやウィーンフィルとベルリンフィルが入れ替わりで来日するんですよね・・・。 ベルリンフィルでは大進くんがプロコフィエフのヴァイオリンコンチェルト第1番を弾く予定なので、これはなんとしてもチケットを確保せねば!! 
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12月29日 キエフ・バレエ「ジゼル」
2013/01/06(Sun)
<第1幕>
一幕は、なんというか、いろいろ突っ込みどころの多かった舞台でした。
最初に登場するアルベルトの従者。 アルベルトの御付になってまだ日が浅いのか、ご主人への思いが薄いです。 ついでに演技も淡白・・・。 「婚約者がおありになるのだから・・・」とジゼルとの逢瀬を止めようとしたのを聞き入れてもらえず、もう何が起きても知りませんからとへそを曲げちゃったんですかねぇ?(笑) 
狂乱の場でもほとんどアルベルトを気遣う素振りがなかったので、とりあえずこの場を離れようとアルベルトを促したものの、動こうとしないアルベルトを置いて上手に退いた時は、本当に主人を置き去りにしていなくなってしまったのかと思いました。 アルベルトのマントを手に戻って来てくれてよかった(笑)。  こんな余計な事を思わせられた従者も初めてでしたが、従者の存在の大切さや一つの役をきっちりイメージして演じる事の大切さ改めて意識したというか・・・。  

デニスのアルベルトはかなり軽くて、ジゼルの事は息抜きのお遊びというか、身分の違う村娘と接する事がもの珍しくてジゼルの純真さに新鮮な魅力を感じているように見えました。 
貴族であることがばれてジゼルに問い詰められた時には、困ったというよりやっかいだなというように嫌そうな顔をするし、死んでしまったジゼルに取りすがる様子も、ただ驚いているだけでとりかえしのつかない事をしてしまったという罪悪感はあまり見えなかったです。
一幕ではただ単に若い頃のように飛ばさなくなったというのではなく、彼にしては踊りに冴えがなかったような? ベンチに座るジゼルに話しかけている時にすでに大汗で息が荒かったので少し心配になりました。

フィリピエワのジゼルは野に咲く花のように可憐で慎ましやかで清らかな娘。 アルベルトを目の前に恥じらう姿にはあどけなさすらあってとても可愛らしい。 アルベルトへのまっすぐな思いを込めた軽やかで弾むような踊りも素晴らしかったです。 
狂乱の場は・・・、バチルダの手をとり口づけをするアルベルトを見た瞬間からすでに心は壊れてしまっていたように見えましたが、激しく錯乱するわけではなく静かだけれど完全に気がふれてしまったジゼルでした。 パッと開かれた大きな目が、楽しかった時を思い出そうとすればするほどうつろになり、そのまま事切れてしまいそうなほど。 そして居場所を失くしたように走り回っていたジゼルが母親と目があった瞬間に見せた、帰る場所を見つけたような安堵の表情はあまりに痛ましかった。

ハンスのヤン・ヴァーニャ、わかっていても大っきいです・・・。 「カルメン」のツニガやロットバルトがちょい悪入っていてメチャクチャかっこ良かったヴァーニャがくるみ割りの王子も踊るようになって、ハンスはどんな路線でくるのかと思いましたが、前者の系統。 ちょっと勝手にロマンチストな粗野で血の気の多い青年で、ティボルトやったらバッチリだろうなと思わせるようなハンスでしたねぇ。
これではジゼルにいくら想いを寄せても報われる事はないだろうなぁ。 迫る姿が怖すぎるよ・・・。
(ヴァーニャは3月のチャリティ・バレエで田北さんとジゼルとアルベルトのPDDを踊るんですねぇ)

ペザントの二人。 チェプラソワは上げた足の止め方というか向き?に少し癖があるように感じましたが、踊りはさらっと上手かったです。 ですが、パートナーのピサレフが、なんというか常に120%で踊ってますって感じの張り切りぶりというかいっぱいいっぱいぶりで見ていて疲れてしまったし、二人のバランスがあまり良くなかったです。
コール・ドは女性の背の高いダンサーたちは華やかで美しかったのですが、背の低いダンサーに発育のよろしすぎるダンサーが散見され、キエフっぽくないなぁと・・・。 


<第2幕>
ミルタのカテリーナ・カザチェンコは常に無表情で、氷のような冷たさも恐さもあまりなかったけれど、男たちの命乞いを淡々と拒絶する姿が人の持つ恨みではなくミルタの魂の仕業というような感じがして良かったです。
この日は、ミルタの持っている榊(にしては、葉ではなく丸いつぼみのような物がいくつも付いていましたが)がトラブル続きで気の毒でした。 初めにウィリたちを呼び出した時にそのつぼみのようなものが一つ落ちてしまい、その後ずっとステージの真ん中に転がっていたものだからダンサーが踏んで足を痛めないかと気になってしまい、若干集中できなかった場面も。 お墓の前でアルベルトを守るジゼルに向けた時には折れるだけでなく、折れた部分が本体から外れてまた落下してしまったし・・・(10日のジゼルでも同じだったとの事で、これはアクシデントではなく、こういう仕様らしいです)。
モンナとズルマはどちらがどちらなのかわかりませんが、プログラムから推測するに多分ユリア・モスカレンコが(眠りを見て、モスカレンコではなくアンスタシヤ・シェフチェンコと判明)スーパーモデルのように長身で手足が長く(マールイのマトヴェーエワみたい)、風が吹けば飛んでしまいそうな儚さでした。 

ジゼルの墓を訪れるアルベルト。 従者はアルベルトを連れて早く森から抜け出ようとしていましたが、アルベルトにはっきり拒まれると一目散に去って行ったなぁ。 もちょっと愛を!
自分の犯した罪を悔い、今はひたすらジゼルに謝りたい、それしか自分に出来る事はないというような悲痛な面持ちのアルベルト。 そんな悲痛な思いがジゼルの気配を感じて一緒に踊りだしてからは熱い思いに変り、踊りも熱を帯びてきたように感じました。  回転やブリゼなども体が自然に動いているような感じで一幕での心配は杞憂でした。
ウィリとなったジゼル。 フィリピエワは体力的に無理をしないように若干セーブしているようにも見えましたが、復活の回転やスーブルソーは見事で、体重を感じさせない浮遊感と滑るような足の運びも素晴らしかったです。 アルベルトを守る姿には生前のような熱い想いではなく、身分の違う叶わぬ恋だったとすでに納得した境地での優しく穏やかな愛情を感じました。


一幕始まるなり、今日の管楽器はパワー不足・・・などと思っていたらキエフ管ではなかったのですね。 ただそれ以上に気になったのはこの劇場が使っているジゼルのスコア。 今までに聞いたことのないほど軽め&明るめにアレンジされていました。 特に主旋律を奏でる弦パートでのそれは1幕の狂乱のシーンや2幕では違和感が大きくて。 ここにハープは要らないなぁというところもあったなぁ。
明るめといえば、2幕の照明も少し明るかったですね。 自分の目には楽だけど、もう少し落としてくれたほうが好みではありました。
ついでに、他に気になったのが客席から見える指揮者の飛び出し具合。 胸より上が見えたような?  ひょっとしてオケピットの指揮台がわりと高めなのかな。  あれでは前方のど真ん中あたりの席だと指揮者の姿でかなり舞台の視界が悪くなりそうです。


とまぁ、そんなこんなの2012年鑑賞納めの舞台でしたが、日本初上演となるキエフの「ジゼル」を心に染み入るような慎ましやかで慈愛に満ちたフィリピエワのジゼルで見られて良かったです。




ジゼル: エレーナ・フィリピエワ
アルベルト: デニス・マトヴィエンコ
森番ハンス: ヤン・ヴァーニャ
アルベルトの従者: ロマン・ザヴゴロドニー
バチルド(アルベルトの婚約者): オレシア・ヴォロトニュク
ベルタ(ジゼルの母): リュドミーラ・メーリニク
ペザント・パ・ド・ドゥ: エリザヴェータ・チェプラソワ,アンドレイ・ピサレフ
ミルタ: カテリーナ・カザチェンコ
モンナ: ユリヤ・モスカレンコ
ズルマ: アナスタシヤ・シェフチェンコ

指揮: オレクシィ・バクラン
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団
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パリ・オペラ座のライブビューイング2012~2013
2013/01/03(Thu)
キエフバレエの公演でもらったチラシに「パリ・オペラ座へようこそ」というパリ・オペラ座のライブビューイング2012~2013のお知らせがありました。 すでにMETで行っているオペラのライブビューイングと同じですね。
パリ・オペラ座では以下のオペラ5作品、バレエ3作品を取り上げるそうです。 う~~ん、「ラ・シルフィード」はすでにDVDで発売されていますので、どうせならまだ映像になっていない最新の舞台を上映して欲しかったです。
(www.opera-yokoso.com というHPができているようなのですが、自分のPCからだとセキュリティーチェックにかかってみることができない状態です)

 バレエ「ドン・キホーテ」 2012年12月18日上演
       ドロテ・ジルベール、カール・パケット、クリストフ・デュケンヌ、
       サラ・コラ・ダヤノヴァ、マリ=アニエス・ジロ
 オペラ「カルメン」 2012年12月13日上演
 オペラ「ホフマン物語」 2012年9月19日上演
 オペラ「ファルスタッフ」 2013年3月12日上演予定
 バレエ「マーラー 交響曲第3番」 2013年4月18日上演予定
 オペラ「ヘンゼルとグレーテル」 2013年4月22日上演予定
 バレエ「ラ・シルフィード」 2004年7月上演
       マチュー・ガニオ、オーレリ・デュポン
 オペラ「ジョコンダ」 2013年5月13日上演予定



Bunkamuraル・シネマにて以下の日程が発表されています。
他にも全国各地の劇場での公開が予定されているようですが、まだ詳しい事は発表されていないようです。

 ドン・キホーテ 3月2日(土)~3月15日(金)
 カルメン    4月13日(土)~終了日未定

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2013年 バレエ鑑賞記 INDEX
2013/01/02(Wed)
01月11日 眠れる森の美女         キエフ・バレエ(ゴリッツァ、マトヴィエンコ)
01月13日 白鳥の湖             キエフ・バレエ(フィリピエワ、マトヴィエンコ)
02月20日 ロミオとジュリエット(上映)   英国ロイヤル・バレエ団(カスバートソン、ボネッリ)
02月22日 ジゼル               新国立劇場(クリメントヴァ、ムンタギロフ )
02月24日 ジゼル               新国立劇場(長田、菅野)
03月08日 眠れる森の美女         牧阿佐美バレエ団(コレゴワ、コルプ)
03月15日 白鳥の湖             日本バレエ協会(エフセーエワ、シヴァコフ)
03月20日 グラン・ガラ・コンサート ~私たちはひとつ!!~              
04月20日 マニュエル・ルグリの新しき世界
04月29日 ペンギン・カフェ2013      新国立劇場
05月02日 シンデレラ             スターダンサーズ・バレエ団(吉田、ケイリー)
05月21日 マラーホフの贈り物 Aプロ
05月25日 マラーホフの贈り物 Bプロ
05月31日 天井桟敷の人々           パリ・オペラ座バレエ団(ルテステュ、ビュリオン)
06月22日 ドン・キホーテ           新国立劇場(米沢、福岡)
06月29日 ドン・キホーテ           新国立劇場(川村、厚地)
07月05日 不思議の国のアリス       ロイヤル・バレエ団(カスバートソン、ボネッリ)
07月10日 ロイヤル・ガラ           ロイヤル・バレエ団
07月13日 白鳥の湖              ロイヤル・バレエ団(マルケス、マックレイ)
08月04日 華麗なるクラシックバレエ・ハイライト キエフ・バレエ
08月17日 20世紀のマスターワークス   スターダンサーズ・バレエ団(吉田、ボネッリ、小林)
08月20日 Ballet Exhibition 2013       (イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ)
08月22日 ディアナ・ヴィシニョーワ 華麗なる世界 Bプロ
08月23日 夏休み親子芸術劇場       東京インターナショナルバレエカンパニー
09月20日 ロミオとジュリエット        ミラノ・スカラ座バレエ団(コジョカル、フォーゲル)
09月22日 ロミオとジュリエット        ミラノ・スカラ座バレエ団(コジョカル、フォーゲル)
11月13日 バレエ・リュス           新国立劇場
11月15日 シルヴィ・ギエムの「カルメン」  (ギエム、ムッル)
12月21日 くるみ割り人形           新国立劇場(長田、トレウバエフ)
12月26日 バヤデルカ             キエフ・バレエ(マツァーク、ニェダク)
12月27日 バヤデルカ             キエフ・バレエ(ゴリッツァ、ヴァーニャ)
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初春
2013/01/01(Tue)
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あけましておめでとうございます。
新しい一年が皆様にとって良き年になりますように。
本年もよろしくお願い致します。
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