今度はパンダバージョン♪
2012/11/29(Thu)
23日のアンナ・カレーニナはマチネだったので、終演後にちょっと上野のエキナカをふらふら・・・。 上野限定で何か面白そうなものがあったら買って帰ろうと思ったのですが、三連休という事もあり、エキナカも大混雑。 人ごみの中で何かをじっくり選ぶのが大の苦手な自分は早々にあきらめ、真っ先に目についたヨックモックのシガールパンダバージョンを買いました♪

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11月5日に発売になったばかりだそうですが、エキュート上野店だけでなく、上野松坂屋店、東京駅一番街店、大丸東京店、キオスク南口店(←って東京駅って事なのかな?)で買えるとの事。
クリスマスデザインもすでに販売されていましたが、こちらの方はハロウィンデザイン同様、多くの店舗で売られているようです。


アンナ・カレーニナは当初ロパートキナのチケットしか取っていませんでしたが、結局ヴィシも見たくて2キャストで見ました。
全くタイプの違う2キャスト見られた事も良かったし、2度見る事によって展開を追いかけるのでいっぱいな初回に見落としたり分からなかったところを余裕を持ってしっかり見られたのも良かったです。 
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11月20日 「白鳥の湖」 ロパートキナ&イワンチェンコ
2012/11/26(Mon)
ロパートキナが府中で踊るなんて、これほどのキャスト変更の嵐がなければあり得なかった事なのでしょうね。 もともと一度の予定だった白鳥を2度踊ってくれる事になったのも嬉しかったです。
ロパートキナのオデットが登場するだけで会場の空気が明らかに変る。 どんな会場でもどんな客層でも自分の姿を見せた一瞬にして多くの人を引き込んでしまうのだから本当に凄い事ですよね。 
彼女の凛とした美しい姿は変りませんが、以前と比べると孤高という感じは薄らいだように思います。 王子の存在をちゃんと感じさせるオデットでした。 ポーズの一つ一つが美しくエレガントなのも変りませんが、長い腕の使い方が巧みで空気を包み込むようにゆったり動かすと本当にその場から飛び立ってしまいそうにも見えます。
この日はオディールがとても印象的でした。 時々きっとした表情であたりを見渡しながら、ロットバルトにはこの悪巧みを楽しんでいるようなニヤリとした視線を投げかけるみ凄みのある美しい黒鳥。 動きはとてもシャープ。 シングルの32回転は、中盤以降位置はずれたけれど最後は音楽に合わせ、ダブルで真っすぐ前を向いてピタッと止める気持ちの良い終わり方でした。 

イワンチェンコのジークフリートを見るのは2度目なんですが、予期せずやって来た一度目というのは忘れもしない2006年12月8日の上野文化会館。 コルスンツェフが足の怪我の治療のために急遽降板というショック&絶句状態で、舞台上のダンサーを見る視点も定まらないような心理状態で見ていたあの日の王子だったのです。 イワンチェンコには全くいい迷惑ながら、心の中で「なんでダニーラじゃないの?」と何度呟いた事か・・・。
そんなめちゃくちゃ失礼な気持ちで見ていた6年前の懺悔の気持ちも込めてしっかりと見せていただいた今回でございます。
オールバックで落ち着き払ったイワンチェンコは相変わらず成年式を迎える王子には見えないけれど、彼の髪形は今では立派な?トレードマークなので、お、今日もオールバックね!とほっとするというか。
サポートは安定していて上手いのでロパートキナも安心して踊っているように見えます。 踊りは片足での回転や跳躍はやや精彩に欠けていましたが、シェネは美しかったし、立ち振る舞いはとてもノーブルでした。 
ちょっと気になったのは、オディールに騙された2幕のラスト。 たぁ~~っと湖畔目指して走り去っていく王子がほとんどだと思いますが、彼はオディールに愛を誓ってしまった指先をみつめ、その手を額にあててうつむいた後、くるりと向きを変えると、トットットという感じでなんとなく力なく去っていったのですよね・・・。 階段登ったらすぐ歩いちゃうし・・・。 思わず、心の中で「こら!」と叫んでしまった(笑)。 
でも、なんというか憎めないんですよねぇ。 けっこうくったくのない笑みを見せたり、ロパートキナのサポートもガシッて感じで男気もあり、あんまり悲愴な顔しないし・・・。 なぜか途中からこの人って素はとても陽気で人がいいんだろうなと思い始めてしまってですね・・・。 
ともかく最後まで丁寧に踊っていて破綻もなく、今更ですけどとても好印象なイワンチェンコでした。 

ロットバルトのエルマコフは長身で踊りが大きくジャンプは高いしサポートもしっかりしているので良いダンサーだと思います。 魔界を支配している強さや邪悪さなどロットバルトの内面的な表現はこれからですね。 まだ自分が客席からどんなロットバルトに見えるのかなんて考える余裕はないんだろうな。 で、残念なのは顔中描きまくりで原型がこれっぽちもないメイク。 もう少し表情がわかりやすい程度のメイクにすれば、ハンサムフェースも生きたのに。 

パ・ド・トロワはシリンキナの可憐な踊りは良かったですが、バトーエワが途中振りを忘れてしまったように踊りを止めてしまったというのはちょっとなぁ(バヤデルカの壺の踊りはとても良かったので、こちらは踊りなれてないのかな?)。 メンバーの限られた引越し公演で贅沢を言えない事は百も承知ですが、マリインスキーだったらもうちょっと・・・というのはありますね。  マールイの豪華メンバーでの素晴らしいトロワを長年見て来た事もあり、充実感も華やぎ感もいま一つ物足りないなと。

道化のイリヤ・ペトロフは3年前の「イワンと仔馬」で仔馬を演じていたダンサーですね。 ほっそりとした体型はあの時のままかなぁ? 王子の事が大好きでいつもまとわりついている子どもの道化が楽しそうに踊ったりふざけたりという感じでした。

コール・ドは時々フォーメーションが乱れていたりもしましたが、わりと揃っていたように思います。  ただ、大きな4羽も2羽の白鳥も皆綺麗だしきっちりと踊れているのでしょうが、腕や脚の動きが直線的というか、スパスパ動いていてたおやかに詩情を感じさせてくれる踊りではないのですよね。 多分若い子ばかりだからその辺は仕方ないんだろうなぁ。 あとは床とホールの音響のせいか、2階で見ているとドシッ、バタッとけっこうな足音が聞えて来たのがけっこう気になりました。

ディベルティスマンは可もなく不可もなく。 
どこのバレエ団でもスペインは特に期待しちゃうのですが、長身で見栄えのよい黒い衣装のヤングラゾフはまだそんなに踊りこんでいないのか、キャラクテール歴浅いのかポーズ踊りともにちょっと温かったのが惜しい。 相変わらずバッチリスペインなバイムラードフとのコンビでは可哀想ですかね?
前回はそのスペインで目を惹いたイオアンニシアンが今回はハンガリーで光ってました。 下半身が細いけれどハンサムでスタイルも良いので彼のような人が次代の王子になれればいいけれど、そういう方向には進めないのでしょうかね? 一幕一場で多くのダンサーがいる中でも一際目立っていて物腰も綺麗だったので期待してみたいんですけどね。

終演後の客席からの拍手は盛大で、スタンディングオベーションの盛り上がり。
主演二人も満足そうな笑顔でした。




オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子:エフゲニー・イワンチェンコ
王妃 (王子の母):エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師:アンドレイ・ヤコヴレフ
道化:イリヤ・ペトロフ
悪魔ロットバルト:アンドレイ・エルマコフ
王子の友人たち:マリーヤ・シリンキナ、ナデジダ・バトーエワ、ティムール・アスケロフ
小さな白鳥:エレーナ・チミリ、スヴェトラーナ・イワーノワ
      アンナ・ラヴリネンコ、エレーナ・フィルソーワ
大きな白鳥:アレクサンドラ・イオシフィディ、ヴィクトリア・ブリリョーワ
      ダリア・ヴァスネツォーワ、アナスタシア・ペトゥシコーワ
2羽の白鳥: ユリアナ・チェレシケヴィチ、アナスタシア・ニキーチナ
スペインの踊り:アレクサンドラ・イオシフィディ、アナスタシア・ペトゥシコーワ
        イスロム・バイムラードフ、カミル・ヤングラゾフ
ナポリの踊り:アンナ・ラヴリネンコ、ワシーリー・トカチェンコ
ハンガリーの踊り:オリガ・ベリク、カレン・イオアンニシアン
マズルカ:リリア・リシュク,ユーリヤ・ステパノワ
     マリーヤ・シェヴィアコーワ,イリーナ・プロコフィエワ
     ドミトリー・シャラポフ,セルゲイ・コノネンコ
     ソスラン・クラーエフ,イワン・シートニコフ
花嫁たち:ヴィクトリア・ブリリョーワ,ダリア・ヴァスネツォーワ,
     アリサ・ソドレワ,エカテリーナ・ボンダレンコ,
     ヴィクトリア・クラスノクツカヤ,ユリアナ・チェレシケヴィチ
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メグを応援して来ました♪
2012/11/25(Sun)
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栗原恵選手が見たくて大田区総合体育館にVプレミアリーグ女子大田大会を見に行って来ました。
対戦カードと結果は以下の通り。

第一試合
久光製薬スプリングス(3) x パイオニアレッドウィングス(2)
第二試合
岡山シーガルズ(3) x NECレッドロケッツ(0)


久光製薬は新鍋、狩野、岩坂、平井、石田というロンドン五輪代表&代表候補を5人も揃えていますが、今日は狩野選手と石田選手は控えのようでした(というのは見たのは第1セットの途中からなので)。 狩野選手はチームのHPによるとセッターとして登録されていますが、そうなんですか?? 今日の試合、自分が気になったのは鋭角なスパイクを要所で決めていたウイングスパイカーの長岡選手。 
そしてパイオニアでは、無回転の落ちるサーブが凄かったウイングスパイカーの今野選手が良かった。

岡山とNECの試合は第1セットは岡山が簡単にとり、第2セットもそんなスタートでしたが、途中からNECのバシャ選手の強烈なアタックが決まり始めて27-25でデュースに持ち込まれる接戦。 このまま火がついちゃったら危ないな~だったのですが、第3セットの途中あたりからは拾ったり、ブロックでひっかけたりとなんとかバシャ選手の攻撃を封じて、岡山がストレート勝ちを収めました。
メグは絶好調という感じではなかったけれど、レシーブでも頑張っていたし、サーブではずいぶん相手を崩していましたね。 チームメートとのコミュニケーションを大事にしながら試合に臨んでいるという感じを受けました。 まだメグが引っ張っているという印象は受けなかったけれど、今後、自分の調子も上げながらそういう役割を果たしていってくれれば勝利にも繋がるんじゃないかと。
メグと対角を組む福田舞選手は初めて見た選手ですが、パワーがあって重そうなアタックを打ち込む素晴らしいスパイカーだと思いました。 こういう選手好きなんですよね。

この2試合を見て、竹下選手のトスまわしって本当に速くて超一級品だと改めて感じました。 あのスピードに目が慣れていると他のセッターのトスが遅く感じてしまい、守備がしやすく、スパイカーのブロックに対する意識というのもまた違うんじゃないかと思ってしまいます。
さらに・・・、それぞれのチームの応援団以外のアリーナ席の客層にもびっくりです。 まぁね、女子の試合ですから男性が多いのは当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、あまりにおっさん率高し・・・。 スポーツ記者顔負けの望遠付きカメラを手に観戦する40代より上と思われる方も多かったですね・・・。 男子トイレで行列だもん!(何気に嬉しかったけど・笑)
ロンドン五輪予選の時もアリーナ席ってこんな感じだったんですかね? アリーナじゃない自分の周りは老若男女ほどよい比率でひたすら観戦!!だったのですが。
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本日の3人
2012/11/24(Sat)
15日とはかなり違った印象の舞台でしたが、存分に楽しみました。
コンダウーロワは2幕の結婚式での嘆きの踊りがとても良かった。 10頭身かと思うほどのスタイルの良さにはため息がでちゃいますね~。 
約5年ぶりのエフセーエワ。 さらに大人っぽくなり、と~~~~~~っても綺麗になりました。 縦ロールはそのままに、超高慢なラジャの娘っぷりもパワーアップで、呼び出したニキヤに対してもどこまでも直球勝負なので、ついにはぶち切れるんじゃないかという怖さと緊張感があって、見ててドキドキしちゃいました。 2幕での踊りも彼女らしく切れがあって上手い。 エフセーエワのガムザッティはソロルに恋する気持ちを素直に表すので結婚式は晴れやかで華やかな雰囲気も漂っていました。
イワンチェンコは府中ではちょっと踊りが不調にも見えましたが、今日はとても良かったです。 マネージュやアントルラッセの跳躍も高かったし、スピードもあってラインも綺麗だったし、サポートはもちろん万全。 で、この人のソロルってなんとなく世渡り上手であまり恨みも買わず・・・って感じに見えちゃうんですよね。 ガムザッティとの結婚を言い渡されて、動揺もするし、ニキヤの事は愛しているのだけれど、なんか上手く流されてしまう。 絵に描いたような優柔不断? ガムザッティとの結婚式もけっこう嬉しそうな顔してたし・・・。 

とりあえず、時間なので(笑)こんなとこで。 コメントのお返事はもう一日お待ちくださいませ。
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今(24日11時半現在)もマールイの「白鳥の湖」のネット中継が見られます♪
2012/11/24(Sat)
昨夜ミハイロフスキー劇場で上演されネットでライブ中継された「白鳥の湖」の映像が今もこちらで見られます。
主演はボルチェンコとレベデフ。 トロワにプロームとボンダレワと・・・。 ロットバルトはツァルかな?  私も今見始めたばかりなので・・・、取り急ぎ。
http://www.mikhailovsky.ru/events/live/
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東日本大震災復興祈念チャリティ・ガラ & ヴィシニョーワ・ガラ
2012/11/23(Fri)
アンナ・カレーニナの会場でもらったチラシから二つ。

東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ”グラン・ガラ・コンサート”~私たちはひとつ!!~

3月19日(火) 18:30 東京エレクトロンホール宮城
 チケット料金:S席8,000円、A席6,000円
 チケット発売日:12月2日(日)
3月20日(水・祝) 17:00 オーチャードホール
 チケット料金:S席10,000円、A席9,000円、B席 8,000円
 チケット発売日:12月2日(日)

2011年3月11日の未曾有の東日本大震災から復興に向けて立ち上がる人々の姿に感動し、ともに歩みたいという田北志のぶさん。 彼女の熱烈な想いに共感し、参加を快諾した当代第1級のバレエ・ダンサータチによる特別のグラン・ガラ・コンサート。 チケット料金のうち1,000円が被災地復興のための支援金として寄付されるそうです。


<オープニング 「眠れる森の美女」第1幕よりワルツ *仙台公演のみ>

<第1部>
「無益な用心」より リーズとコーラスのパ・ド・ドゥ
 アナスタシア・グバーノワ/ドミトリー・ザグレービン
「ジゼル 第二幕」より ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ
 田北志のぶ/ヤン・ワーニャ
「海賊」より メドーラとアリのパ・ド・ドゥ
 エカテリーナ・ハニュコワ/ブルックリン・マック
「ライモンダ」より ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌのパ・ド・ドゥ
 マリア・アラシュ/アレクサンドル・ヴォロチコフ
「タリスマン」より パ・ド・ドゥ
 エレーナ・エフセーエワ/イーゴリ・コルプ

<第2部>
「エスメラルダ」より パ・ド・ドゥ
 田北志のぶ/ヤン・ワーニャ
「On the way」
 ブルックリン・マック
「パリの炎」より パ・ド・ドゥ
 アナスタシア・グバーノワ/ドミトリー・ザグレービン
「グラン・パ・クラシック」より パ・ド・ドゥ
 エレーナ・エフセーエワ/イーゴリ・コルプ
「スパルタクス」より エギナとクラッススのパ・ド・ドゥ
 マリア・アラシュ/アレクサンドル・ヴォロチコフ
「瀕死の白鳥」
 田北志のぶ
「ドン・キホーテ」より キトリとバジルのパ・ド・ドゥ
 エカテリーナ・ハニュコワ/ブルックリン・マック

<フィナーレ 「花は咲く」>

公演に関する問い合わせ先はアルス東京 03-3580-0379との事です。



ディアナ・ヴィシニョーワの華麗なる世界

8月17日(土)
8月18日(日)
8月21日(水)
8月22日(木)


会場:ゆうぽうとホール
演目:「ダイアローグ」「カルメン」
共演:ティアゴ・ボアディン(ハンブルグ・バレエ)ほか、豪華ゲストを予定
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11月15日マリインスキー「バヤデルカ」ロパートキナ&コルスンツェフ
2012/11/22(Thu)
バヤデルカ(マリインスキーはラ・バヤデールを使っているのですけど、今回はこれで通します)は最も好きなバレエ作品のうちの一つ。 そしてそのバヤデルカで、私にとっての最高のペアという主演キャスト二組のうちの一組の舞台、ずっとずっとずっと待ち焦がれた念願の舞台でした。

<第1幕1場>
マグダヴェアのグレゴリー・ポポフの美しい筋肉と高く滞空時間の長い軽やかな跳躍に目を見張る。 いかにもこういう筋肉系のダンサーのバネの効いた跳躍というのは数多く見ているけれど、ポポフの跳躍は柔らかくて美しい。 マグダヴェアにしては身長もあるので抑制がきいている踊りながら迫力もありました。
演技もしっかりしていて、特に大僧正に言い寄られるニキヤを心配そうに振り返りながらチラチラ見ていたのが印象深い。

ダニーラ@ソロルの登場。 や、もう、この瞬間から緩んでいく自分の顔筋をどうしたら良いのかわからず・・・。 マグダヴェアを呼ぶために手を打つ姿も勇猛果敢な戦士というよりは、やはりひたすら優しく温厚な・・・という感じですが、夜の逢瀬を待ちきれないという顔で神殿を見つめ、投げキスをするダニーラに眩暈がしそうで・・・。 

すでにニキヤへの思いで高揚しているような大僧正に呼ばれたニキヤが姿を現す。 大僧正がヴェールを外すタイミングがいつものあの旋律よりも早かったのがなんとなく悔やまれるのですが、形容しがたいほどに崇高で美しいロパートキナ。 二の腕のあまりの細さが気になりましたが、聖なる火の前での踊りの腕の表情の豊かさと美しさはため息もの。 大僧正を毅然と拒む表情はまるで女神が憤慨しているほどの神々しさで恐くもありましたが、マグダヴェアからソロルの伝言を伝えられた時に見せた少し恥じらい気味に輝いた表情は一人の幸せな女性の顔そのもの。

ソロルを待つニキヤの踊りでの少し切な気な表情から一転、ソロルとのPDDでは、しっとりと匂やかな微笑みを見せながら幸せをかみしめて大人の深い愛を歌い上げている感じでしたねぇ。 この二人だからどうしてもそう見えちゃうんですよね。 ニキヤぞっこんのソロルはもの凄いオーバーアクションで永遠の愛を誓ってましたしね。 踊りでは珍しくちょっと上手くいかなかったリフトがありましたが、ダニーラが力技で押し切りました。


<第1幕2場>
ゴージャスな美貌のコンダウーロワのガムザッティは気位が高く気の強そうな姫。 ドゥグマンタからこの男がお前の婚約者とソロルの肖像画を見せられ、まんざらではないようなリアクション。 ドゥグマンタがもう少し威厳のある風貌だったら完璧な父娘だったんだけどな。 マラさんのドゥグマンタが恋しい。

ソロル登場。
自分の座席の位置具合でガムザッティの事をそなたの婚約者だとラジャから告げられた時のソロルの表情が見えなかったのが残念。 背中は微妙にのけ反っていましたが、ダニーラ、どんな顔をしていたんだろう? 少しはガムザッティの美しさに心揺れたのかしら? マリインカ版では二人は幼い頃からの許婚の間柄なんですね。 

大好きなジャンペの踊り。 やはりこの踊りは難しいのだろうと見るたびに思うのですが、6人のコール・ドの踊りにばらつきがあったけれどクラスノクツカヤとニキーチナは良く踊ってました。
クラスノクツカヤがコール・ドの子のヴェールにひっかかりそうになって一瞬ヒヤッとしましたが、何事もなくて良かった。 やはり舞台が狭いよなぁ。

ニキヤが祝福の踊りのためにドゥグマンタの宮殿にやってくる。 拝みたくなるほどに厳かで神々しいロパートキナ。 ロパートキナ相手に緊張しているのが伝わってくるサポートの奴隷役のアンドレイ・エルマコフは長身ハンサムな、今売り出し中の若手とか。
ニキヤの祝福の踊りの間、目が離せなかったのはダニーラ@ソロル。 ニキヤに自分の姿を認められまいと必死になって彼女の死角へ死角へと場所を移動しなわがら身を隠し・・・それでも気がつくとニキヤに視線が止まってしまっている、舞台下手袖に消えて行くのだけは必死でこらえているようなそんなソロルでした。 とてもドゥグマンタに言い渡された事について考えている余裕などないような。

大僧正がドゥグマンタにニキヤとソロルは恋仲だと告げているのを聞いてしまったガムザッティがニキヤを呼び出す。
(その前に、同じくその話を聞いてしまったと思われるソロルが慌てて宮殿から飛び出して行く様が描かれるのですよね。 これにはちょっとびっくりしましたが、まさかダニーラバージョンじゃないだろうな?)
ソロルをめぐる女二人の互いの美と権力と愛の対決はすさまじい。
権力と身分を盾にどんどん高飛車になっていくガムザッティに対し、ソロルと誓い合った愛の強さを盾に奮い立つニキヤも一歩も譲らず、激しい感情に揺さぶられるまま思わずつかんだ短剣でガムザッティを刺そうとしてしまう。 愛を勝ち取っている女性としての自信に満ち溢れたロパートキナの凛とした表情。 吸い込まれそうな感覚を覚えるほどの瞳の強さ。 恋した相手が藩主の娘の許婚であると知って怯むどころか自分に剣をふりかざしたニキヤにプライドを傷つけられたガムザッティは激昂し、ニキヤを殺すと心に決める。コンダウーロワのメラメラとする怒りの炎が見えそうな迫力でした。


<第2幕>
ここはマールイやマカロワ版のような婚約式ではなく、ソロルとガムザッティの結婚式になるのですね。
ドゥグマンタとガムザッティはそれぞれ輿に乗って登場。 ドゥグマンタの輿が重そうだ・・・。 大きな象に乗って現れたソロルは、仕留めたトラをガムザッティに贈る。 思いっきりトラを踏みつけ、どうだ!といわんばかりのソロルですが、自棄になっているように見えなくもなく・・・。

扇を持った女の子たちもおうむの踊りの女の子たちも可憐でスタイルの良い子が揃っていて眼福。 座席がかなり前の方で舞台に近かったのでコール・ドの踊りは動きが少し雑なように見えてしまいましたが、少し遠ければそれほど気にならない程度だったのかな? 
壷の踊りのバトーエワ、オケの不調にもめげず愛らしく。
金の仏像のティモフェーエフも安定した踊り。
力強くエネルギッシュな太鼓の踊りとインドの踊り。  全身にブラウンメイクを施したワイルドなイオアンニシアンの踊りがかっこいい。 ソロ3人はハードな踊りを見事に踊り、レヴェランスも余裕の表情だったけれど、コール・ドの男の子たちはずいぶん息があがっていたなぁ。
パ・ダクシヨンの大・小4人ずつの女の子たちの踊りは、ポーズなどは綺麗だけれど腕や足の動きが些か乱暴な気も。 ただ、音楽がわりと早めだったので仕方がないのかもしれません。 ソロルが再び登場してからは全く見ていないのでその後はわからず。

ソロルとガムザッティの踊り。 ちょっと息が合わなかったところもありましたが、パートナーシップはまずまず。 コンダウーロワの踊りはイタリアンフェッテなどダイナミックで華やかでしたが、勢いにまかせているような感じも。 でもこれもまた音楽のテンポのせいかもしれません。   
端正だけれどダイナミックなダニーラのヴァリ。 ジャンプは余裕を持って飛び、アントルラッセの綺麗な後ろ足、伸びやかなマネージュでの美しい爪先も健在。 ファンの欲目であるかもしれないけれど、衰えは感じられずとても嬉しかった・・・というか幸せ♪
淡々とした表情にニキヤへの愛は封印したのかと思っていたソロルですが、不意に舞姫のポーズをとり、ニキヤへの思いを顕にする。 それを険しい顔で見咎めるガムザッティ。 最初から二人の間には結婚式らしい晴れやかな幸福感はなかったけれど早々に危うい雰囲気・・・。 

ドゥグマンタに呼ばれたニキヤが舞姫としての踊りを奉納する。 
この衣装だとその細さが痛々しいくらいなロパートキナ。 思わず立ち上がったソロルと視線を合わせたときの耐え難い辛さに顔がこわばる姿が痛ましい。
絶望感を隠し切れないニキヤの舞をじっと見つめるソロル。 もしドゥグマンタの屋敷で彼と大僧正の会話を聞いてしまったのだったら、この時何を思ってニキヤを見ていたのだろう? いや、やっぱり聞いてはいないよな・・・などと余計な事考えてしまい、ロパートキナの舞をじっくり見ていたいのに、上手のダニーラが気になってニキヤをあまり見られなかった。  
ソロルの脇で高慢な笑顔を見せながら時にドゥグマンタと話し平然とニキヤを見やるガムザッティ。 ソロルの心が自分にあるのかないのかを不安に感じている様子などみじんもなく、彼女自身がソロルを愛しているようにも見えない。 それでもニキヤが近づくと勝ち誇ったようにソロルに手をとらせ口付けさせようとする。 ソロルは運命には逆らえぬという感じでそれに応える。 手をとって口付けするまでにも時間がかかったけど、そのまま顔を上げられず固まってました。 迷いと後悔?? 
花かごを渡され柔らかい笑みを浮かべながら、ソロルへの変わらぬ愛を切々と訴えるように踊るニキヤが蛇にかまれる。 ロパートキナは息を吸い込むような声を漏らしていましたが、それほどまでに役になりきっていたのですね。 あなたが仕組んだのねとニキヤに糾弾されても顔色一つ変える事なく冷たい表情のままのガムザッティ。 怖いです。 ソロルがどう思おうが、たかが舞姫一人が命を落とすくらい別になんでもないというように冷ややかな表情でした。 
大僧正が解毒剤を差し出すも、生気のない目で力なく見るだけで受け取ろうとはしないニキヤ。 振り返ってソロルを見るなりその場に崩れ落ちてしまう。 ソロルと共に生きていけないのであれば生きる意味もないと静かに運命を受け入れ事切れてしまったニキヤ。 たまらず駆け寄りニキヤを抱きしめて嘆くソロル。 

― 幕 ―

ニキヤが蛇にかまれてからの展開がマールイと比べると少し性急な気もしました。 死を目前にしたニキヤとソロルの最後の時間が本当にあっけなかった。


しばらくして幕が上がる。 てっきりマールイ同様、ラストシーンのままソロルがニキヤを抱きしめているのだろうと思ったら、ニキヤ以外が全員揃ってカーテンコール。 もの凄い違和感を覚えたけれど、マリインスキーのバヤデルカは寺院の崩壊がなく、ニキヤとソロル以外の主要キャストの出演は2幕までとなるのでここしかないですね・・・。 そして最後にはニキヤ@ロパートキナも一緒にご挨拶。 う~~~ん、慣れないとなんだか変だ。


<第3幕>
悲痛な表情で部屋に走り込んで来たソロルの嘆きのジュテ。
ニキヤを失った苦しみに耐えられず打ちひしがれるソロルを慰めようとマグダヴェアが水タバコを差し出す。 眠りに落ちるソロルにニキヤの呼ぶ声が聞こえる。 ダニーラがベッドから起き上がり腕を差し伸べる姿は、まるで幽体離脱のようにソロルの魂が肉体から離れてニキヤを求めて彷徨い出したように見えました。

幻影たち。 シビックホールの狭いステージのせいなのか、坂が短く緩やかなのが残念だったけれど、スラッとした美しい32人の影たちが並び立つ様はさすがロシアで本当に美しく幻想的でした。 席がステージに近すぎてコール・ドの踊りが綺麗に見える位置ではないけれど、1,2幕を見て想像していたよりは揃っていて綺麗でした。 もう少し霊的で神秘的な雰囲気もあればなお素晴らしかったような気もしますが、それはロパートキナ一人の存在で十分だったのかもしれません。
影のトリオは、シリンキナもニキーチナもしっかり踊れていたとは思うけれど、まだそれだけかなぁ。 

ソロルのヴァリ。 出だしのジュテの連続もマネージュも伸びやかで美しく、ジュテが次第に速く高くなるのはニキヤとの再会への心の高まりのように感じました。 白いチュチュのロパートキナはまさに精霊という透明感に溢れている。  長い手足で描くクリアなラインは言いようもなく美しく、上手奥からの跳躍の高い連続ジュテも浮遊感が感じられて見事でした。 
二人の踊りはお互いを想う強い気持ちに引き寄せられた二つの魂の踊りなのですね。 二人の長い腕の優雅な動きが心の会話のようにも見えます。 この二人は音楽性の相性も良くて脚の運びや指先の動きまで同じようにきれいに音楽にシンクロするのですよね。 その眼差しに独特の表情と力を持っているロパートキナがダニーラを見つめ、優しい眼差しで応えるダニーラがそっと影のように寄り添う。 なんと麗しい。  
下手奥に後ろ向きにパ・ド・ブレで消えて行くニキヤをゆっくりと追って行くソロル。 ニキヤの魂に導かれ、この時ソロルも昇天して向こうの世界に渡ってしまったのだろうと感じました。 寺院の崩壊まで描かれるバージョンの方が好きな事には変わりないですが、マリインカバージョンの場合はこういう解釈もできるのだなと。 その後のニキヤが、愛する人がようやく自分のもとへ戻り心安らいでいるような笑みを浮かべていたのも印象的でした。 
ロパートキナはヴェールの踊りでは少しもたついたところもありましたが、その後はもちなおし天上の踊り。 ジュテ・アントルラッセの連続もコーダでの高速のピケピルエットとアテールのアラベスクでの後退も非常に美しかったです。 ダニーラのヴァリも引き続き素晴らしく、コーダでの高さがあり空気を切り裂くようなダイナミックな開脚ジャンプの連続はニキヤへの変わらぬ愛を表す渾身の踊りでした。


マールイのボヤルチコフ版「バヤデルカ」を心から愛する自分にとっては、物語の構成に馴染めなかったり、3幕の完結の仕方に若干物足りなさを感じたりもしたのですが、ロパートキナとコルスンツェフでの舞台は特別な宝物。 二人のバヤデルカを見られて本当に幸せでした。



ニキヤ(寺院の舞姫):ウリヤーナ・ロパートキナ
ドゥグマンタ(藩主):アンドレイ・ヤコヴレフ
ガムザッティ(藩主の娘):エカテリーナ・コンダウーロワ
ソロル(戦士):ダニーラ・コルスンツェフ
大僧正:ウラジーミル・ポノマリョフ
トロラグワ(戦士):イスロム・バイムラードフ
奴隷:アンドレイ・エルマコフ
マグダヴェヤ(托鉢僧):グリゴリー・ポポフ
アイヤ(ガムザッティの召使):エレーナ・バジェーノワ
ジャンペの踊り:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、アナスタシア・ニキーチナ
マヌー(壺の踊り):ナデジダ・バトーエワ
舞姫たち(バヤデルカ):アンナ・ラヴリネンコ、エレーナ・チミリ、
           エレーナ・フィルソーワ、スヴェトラーナ・イワノワ
グラン・パ・クラシック:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、ダリア・ヴァスネツォーワ
             ヴィクトリア・ブリリョーワ、ユリアナ・チェレシケヴィチ
             アンドレイ・エルマコフ、アンドレイ・ソロヴィヨフ
インドの踊り:アナスタシア・ペトゥシコーワ、カレン・イオアンニシアン
太鼓の踊り:オレグ・デムチェンコ
金の仏像:アレクセイ・ティモフェーエフ
精霊たち:マリーヤ・シリンキナ、アナスタシア・ニキーチナ、ダリア・ヴァスネツォーワ
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11月15日 ロパートキナとコルスンツェフの「バヤデルカ」第2&3幕
2012/11/22(Thu)
<第2幕>
ここはマールイやマカロワ版のような婚約式ではなく、ソロルとガムザッティの結婚式になるのですね。
ドゥグマンタとガムザッティはそれぞれ輿に乗って登場。 ドゥグマンタの輿が重そうだ・・・。 大きな象に乗って現れたソロルは、仕留めたトラをガムザッティに贈る。 思いっきりトラを踏みつけ、どうだ!といわんばかりのソロルですが、自棄になっているように見えなくもなく・・・。

扇を持った女の子たちもおうむの踊りの女の子たちも可憐でスタイルの良い子が揃っていて眼福。 座席がかなり前の方で舞台に近かったのでコール・ドの踊りは動きが少し雑なように見えてしまいましたが、少し遠ければそれほど気にならない程度だったのかな? 
壷の踊りのバトーエワ、オケの不調にもめげず愛らしく。
金の仏像のティモフェーエフも安定した踊り。
力強くエネルギッシュな太鼓の踊りとインドの踊り。  全身にブラウンメイクを施したワイルドなイオアンニシアンの踊りがかっこいい。 ソロ3人はハードな踊りを見事に踊り、レヴェランスも余裕の表情だったけれど、コール・ドの男の子たちはずいぶん息があがっていたなぁ。
パ・ダクシヨンの大・小4人ずつの女の子たちの踊りは、ポーズなどは綺麗だけれど腕や足の動きが些か乱暴な気も。 ただ、音楽がわりと早めだったので仕方がないのかもしれません。 ソロルが再び登場してからは全く見ていないのでその後はわからず。

ソロルとガムザッティの踊り。 ちょっと息が合わなかったところもありましたが、パートナーシップはまずまず。 コンダウーロワの踊りはイタリアンフェッテなどダイナミックで華やかでしたが、勢いにまかせているような感じも。 でもこれもまた音楽のテンポのせいかもしれません。   
端正だけれどダイナミックなダニーラのヴァリ。 ジャンプは余裕を持って飛び、アントルラッセの綺麗な後ろ足、伸びやかなマネージュでの美しい爪先も健在。 ファンの欲目であるかもしれないけれど、衰えは感じられずとても嬉しかった・・・というか幸せ♪
淡々とした表情にニキヤへの愛は封印したのかと思っていたソロルですが、不意に舞姫のポーズをとり、ニキヤへの思いを顕にする。 それを険しい顔で見咎めるガムザッティ。 最初から二人の間には結婚式らしい晴れやかな幸福感はなかったけれど早々に危うい雰囲気・・・。 

ドゥグマンタに呼ばれたニキヤが舞姫としての踊りを奉納する。 
この衣装だとその細さが痛々しいくらいなロパートキナ。 思わず立ち上がったソロルと視線を合わせたときの耐え難い辛さに顔がこわばる姿が痛ましい。
絶望感を隠し切れないニキヤの舞をじっと見つめるソロル。 もしドゥグマンタの屋敷で彼と大僧正の会話を聞いてしまったのだったら、この時何を思ってニキヤを見ていたのだろう? いや、やっぱり聞いてはいないよな・・・などと余計な事考えてしまい、ロパートキナの舞をじっくり見ていたいのに、上手のダニーラが気になってニキヤをあまり見られなかった。  
ソロルの脇で高慢な笑顔を見せながら時にドゥグマンタと話し平然とニキヤを見やるガムザッティ。 ソロルの心が自分にあるのかないのかを不安に感じている様子などみじんもなく、彼女自身がソロルを愛しているようにも見えない。 それでもニキヤが近づくと勝ち誇ったようにソロルに手をとらせ口付けさせようとする。 ソロルは運命には逆らえぬという感じでそれに応える。 手をとって口付けするまでにも時間がかかったけど、そのまま顔を上げられず固まってました。 迷いと後悔?? 
花かごを渡され柔らかい笑みを浮かべながら、ソロルへの変わらぬ愛を切々と訴えるように踊るニキヤが蛇にかまれる。 ロパートキナは息を吸い込むような声を漏らしていましたが、それほどまでに役になりきっていたのですね。 あなたが仕組んだのねとニキヤに糾弾されても顔色一つ変える事なく冷たい表情のままのガムザッティ。 怖いです。 ソロルがどう思おうが、たかが舞姫一人が命を落とすくらい別になんでもないというように冷ややかな表情でした。 
大僧正が解毒剤を差し出すも、生気のない目で力なく見るだけで受け取ろうとはしないニキヤ。 振り返ってソロルを見るなりその場に崩れ落ちてしまう。 ソロルと共に生きていけないのであれば生きる意味もないと静かに運命を受け入れ事切れてしまったニキヤ。 たまらず駆け寄りニキヤを抱きしめて嘆くソロル。 

― 幕 ―

ニキヤが蛇にかまれてからの展開がマールイと比べると少し性急な気もしました。 死を目前にしたニキヤとソロルの最後の時間が本当にあっけなかった。


しばらくして幕が上がる。 てっきりマールイ同様、ラストシーンのままソロルがニキヤを抱きしめているのだろうと思ったら、ニキヤ以外が全員揃ってカーテンコール。 もの凄い違和感を覚えたけれど、マリインスキーのバヤデルカは寺院の崩壊がなく、ニキヤとソロル以外の主要キャストの出演は2幕までとなるのでここしかないですね・・・。 そして最後にはニキヤ@ロパートキナも一緒にご挨拶。 う~~~ん、慣れないとなんだか変だ。


<第3幕>
悲痛な表情で部屋に走り込んで来たソロルの嘆きのジュテ。
ニキヤを失った苦しみに耐えられず打ちひしがれるソロルを慰めようとマグダヴェアが水タバコを差し出す。 眠りに落ちるソロルにニキヤの呼ぶ声が聞こえる。 ダニーラがベッドから起き上がり腕を差し伸べる姿は、まるで幽体離脱のようにソロルの魂が肉体から離れてニキヤを求めて彷徨い出したように見えました。

幻影たち。 シビックホールの狭いステージのせいなのか、坂が短く緩やかなのが残念だったけれど、スラッとした美しい32人の影たちが並び立つ様はさすがロシアで本当に美しく幻想的でした。 席がステージに近すぎてコール・ドの踊りが綺麗に見える位置ではないけれど、1,2幕を見て想像していたよりは揃っていて綺麗でした。 もう少し霊的で神秘的な雰囲気もあればなお素晴らしかったような気もしますが、それはロパートキナ一人の存在で十分だったのかもしれません。
影のトリオは、シリンキナもニキーチナもしっかり踊れていたとは思うけれど、まだそれだけかなぁ。 

ソロルのヴァリ。 出だしのジュテの連続もマネージュも伸びやかで美しく、ジュテが次第に速く高くなるのはニキヤとの再会への心の高まりのように感じました。 白いチュチュのロパートキナはまさに精霊という透明感に溢れている。  長い手足で描くクリアなラインは言いようもなく美しく、上手奥からの跳躍の高い連続ジュテも浮遊感が感じられて見事でした。 
二人の踊りはお互いを想う強い気持ちに引き寄せられた二つの魂の踊りなのですね。 二人の長い腕の優雅な動きが心の会話のようにも見えます。 この二人は音楽性の相性も良くて脚の運びや指先の動きまで同じようにきれいに音楽にシンクロするのですよね。 その眼差しに独特の表情と力を持っているロパートキナがダニーラを見つめ、優しい眼差しで応えるダニーラがそっと影のように寄り添う。 なんと麗しい。  
下手奥に後ろ向きにパ・ド・ブレで消えて行くニキヤをゆっくりと追って行くソロル。 ニキヤの魂に導かれ、この時ソロルも昇天して向こうの世界に渡ってしまったのだろうと感じました。 寺院の崩壊まで描かれるバージョンの方が好きな事には変わりないですが、マリインカバージョンの場合はこういう解釈もできるのだなと。 その後のニキヤが、愛する人がようやく自分のもとへ戻り心安らいでいるような笑みを浮かべていたのも印象的でした。 
ロパートキナはヴェールの踊りでは少しもたついたところもありましたが、その後はもちなおし天上の踊り。 ジュテ・アントルラッセの連続もコーダでの高速のピケピルエットとアテールのアラベスクでの後退も非常に美しかったです。 ダニーラのヴァリも引き続き素晴らしく、コーダでの高さがあり空気を切り裂くようなダイナミックな開脚ジャンプの連続はニキヤへの変わらぬ愛を表す渾身の踊りでした。


マールイのボヤルチコフ版「バヤデルカ」を心から愛する自分にとっては、物語の構成に馴染めなかったり、3幕の完結の仕方に若干物足りなさを感じたりもしたのですが、ロパートキナとコルスンツェフでの舞台は特別な宝物。 二人のバヤデルカを見られて本当に幸せでした。



ニキヤ(寺院の舞姫):ウリヤーナ・ロパートキナ
ドゥグマンタ(藩主):アンドレイ・ヤコヴレフ
ガムザッティ(藩主の娘):エカテリーナ・コンダウーロワ
ソロル(戦士):ダニーラ・コルスンツェフ
大僧正:ウラジーミル・ポノマリョフ
トロラグワ(戦士):イスロム・バイムラードフ
奴隷:アンドレイ・エルマコフ
マグダヴェヤ(托鉢僧):グリゴリー・ポポフ
アイヤ(ガムザッティの召使):エレーナ・バジェーノワ
ジャンペの踊り:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、アナスタシア・ニキーチナ
マヌー(壺の踊り):ナデジダ・バトーエワ
舞姫たち(バヤデルカ):アンナ・ラヴリネンコ、エレーナ・チミリ、
           エレーナ・フィルソーワ、スヴェトラーナ・イワノワ
グラン・パ・クラシック:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、ダリア・ヴァスネツォーワ
             ヴィクトリア・ブリリョーワ、ユリアナ・チェレシケヴィチ
             アンドレイ・エルマコフ、アンドレイ・ソロヴィヨフ
インドの踊り:アナスタシア・ペトゥシコーワ、カレン・イオアンニシアン
太鼓の踊り:オレグ・デムチェンコ
金の仏像:アレクセイ・ティモフェーエフ
精霊たち:マリーヤ・シリンキナ、アナスタシア・ニキーチナ、ダリア・ヴァスネツォーワ
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11月15日 ロパートキナとコルスンツェフの「バヤデルカ」第1幕
2012/11/19(Mon)
最高に幸せだった15日の舞台。 余韻を大切にしながらも時間を見つけて書きなぐってますが、まだ終わりません。 でも明日は府中でロパートキナの白鳥なので、とりあえず1幕だけ先に上げてしまいます。




バヤデルカ(マリインスキーはラ・バヤデールを使っているのですけど、今回はこれで通します)は最も好きなバレエ作品のうちの一つ。 そしてそのバヤデルカで、私にとっての最高のペアという主演キャスト二組のうちの一組の舞台、ずっとずっとずっと待ち焦がれた念願の舞台でした。

<第1幕1場>
マグダヴェアのグレゴリー・ポポフの美しい筋肉と高く滞空時間の長い軽やかな跳躍に目を見張る。 いかにもこういう筋肉系のダンサーのバネの効いた跳躍というのは数多く見ているけれど、ポポフの跳躍は柔らかくて美しい。 マグダヴェアにしては身長もあるので抑制がきいている踊りながら迫力もありました。
演技もしっかりしていて、特に大僧正に言い寄られるニキヤを心配そうに振り返りながらチラチラ見ていたのが印象深い。

ダニーラ@ソロルの登場。 や、もう、この瞬間から緩んでいく自分の顔筋をどうしたら良いのかわからず・・・。 マグダヴェアを呼ぶために手を打つ姿も勇猛果敢な戦士というよりは、やはりひたすら優しく温厚な・・・という感じですが、夜の逢瀬を待ちきれないという顔で神殿を見つめ、投げキスをするダニーラに眩暈がしそうで・・・。 

すでにニキヤへの思いで高揚しているような大僧正に呼ばれたニキヤが姿を現す。 大僧正がヴェールを外すタイミングがいつものあの旋律よりも早かったのがなんとなく悔やまれるのですが、形容しがたいほどに崇高で美しいロパートキナ。 二の腕のあまりの細さが気になりましたが、聖なる火の前での踊りの腕の表情の豊かさと美しさはため息もの。 大僧正を毅然と拒む表情はまるで女神が憤慨しているほどの神々しさで恐くもありましたが、マグダヴェアからソロルの伝言を伝えられた時に見せた少し恥じらい気味に輝いた表情は一人の幸せな女性の顔そのもの。

ソロルを待つニキヤの踊りでの少し切な気な表情から一転、ソロルとのPDDでは、しっとりと匂やかな微笑みを見せながら幸せをかみしめて大人の深い愛を歌い上げている感じでしたねぇ。 この二人だからどうしてもそう見えちゃうんですよね。 ニキヤぞっこんのソロルはもの凄いオーバーアクションで永遠の愛を誓ってましたしね。 踊りでは珍しくちょっと上手くいかなかったリフトがありましたが、ダニーラが力技で押し切りました。


<第1幕2場>
ゴージャスな美貌のコンダウーロワのガムザッティは気位が高く気の強そうな姫。 ドゥグマンタからこの男がお前の婚約者とソロルの肖像画を見せられ、まんざらではないようなリアクション。 ドゥグマンタがもう少し威厳のある風貌だったら完璧な父娘だったんだけどな。 マラさんのドゥグマンタが恋しい。

ソロル登場。
自分の座席の位置具合でガムザッティの事をそなたの婚約者だとラジャから告げられた時のソロルの表情が見えなかったのが残念。 背中は微妙にのけ反っていましたが、ダニーラ、どんな顔をしていたんだろう? 少しはガムザッティの美しさに心揺れたのかしら? マリインカ版では二人は幼い頃からの許婚の間柄なんですね。 

大好きなジャンペの踊り。 やはりこの踊りは難しいのだろうと見るたびに思うのですが、6人のコール・ドの踊りにばらつきがあったけれどクラスノクツカヤとニキーチナは良く踊ってました。
クラスノクツカヤがコール・ドの子のヴェールにひっかかりそうになって一瞬ヒヤッとしましたが、何事もなくて良かった。 やはり舞台が狭いよなぁ。

ニキヤが祝福の踊りのためにドゥグマンタの宮殿にやってくる。 拝みたくなるほどに厳かで神々しいロパートキナ。 ロパートキナ相手に緊張しているのが伝わってくるサポートの奴隷役のアンドレイ・エルマコフは長身ハンサムな、今売り出し中の若手とか。
ニキヤの祝福の踊りの間、目が離せなかったのはダニーラ@ソロル。 ニキヤに自分の姿を認められまいと必死になって彼女の死角へ死角へと場所を移動しなわがら身を隠し・・・それでも気がつくとニキヤに視線が止まってしまっている、舞台下手袖に消えて行くのだけは必死でこらえているようなそんなソロルでした。 とてもドゥグマンタに言い渡された事について考えている余裕などないような。

大僧正がドゥグマンタにニキヤとソロルは恋仲だと告げているのを聞いてしまったガムザッティがニキヤを呼び出す。
(その前に、同じくその話を聞いてしまったと思われるソロルが慌てて宮殿から飛び出して行く様が描かれるのですよね。 これにはちょっとびっくりしましたが、まさかダニーラバージョンじゃないだろうな?)
ソロルをめぐる女二人の互いの美と権力と愛の対決はすさまじい。
権力と身分を盾にどんどん高飛車になっていくガムザッティに対し、ソロルと誓い合った愛の強さを盾に奮い立つニキヤも一歩も譲らず、激しい感情に揺さぶられるまま思わずつかんだ短剣でガムザッティを刺そうとしてしまう。 愛を勝ち取っている女性としての自信に満ち溢れたロパートキナの凛とした表情。 吸い込まれそうな感覚を覚えるほどの瞳の強さ。 恋した相手が藩主の娘の許婚であると知って怯むどころか自分に剣をふりかざしたニキヤにプライドを傷つけられたガムザッティは激昂し、ニキヤを殺すと心に決める。コンダウーロワのメラメラとする怒りの炎が見えそうな迫力でした。
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もらったチラシから
2012/11/16(Fri)
最近ちょこちょこ載せていたので、とりあえずの最新情報を昨日のバヤデルカの会場でもらったABTのチラシから。

来日予定: 2014年2月
演目  : マノン(振付:マクミラン、音楽:マスネ)
       くるみ割り人形(振付:ラトマンスキー、音楽:チャイコフスキー)
       オールスター・ガラ
出演者 : ジュリー・ケント、パロマ・ヘレーラ、ジリアン・マーフィー、シオマラ・レイエス
       マルセロ・ゴメス、デイヴィッド・ホールバーグ、コリー・スターンズ、
       ダニール・シムキン、加治屋百合子
など

2013年5月詳細発表予定
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東京バレエ団「くるみ割り人形」 11月9日の感想
2012/11/14(Wed)
東京バレエ団のワイノーネン版「くるみ割り人形」は初めて見ました。
くるみ自体、おととし12月のマールイ以来で、始めのうち、ちょっとマールイが恋しくなって困ったな・・・と思っていたのですが、フリッツとクララの家に招かれた悪がきたちを東バは女性が演じていて、クララの兄のフリッツもいつも美しいムーブメントと端正な踊りが印象的な乾さんがはつらつと演じていました。 このおかげでちょっと立ち直ったかな(苦笑)。 

マジシャンっぽい口ひげが似合うんだか似合わないんだか? やけに楽しそうで怪しいおじさんな雰囲気たっぷりの木村さんドロッセルマイヤーですが、踊り始めるといつもの端正な木村さんでした。 脚捌きがやはり綺麗ですね。
4体の人形たち。 
長瀬さんのしなやかな動きのピエロ、腕や上半身の動きがわりと大きな人形振りの岸本さんのかわいいコロンビーヌ。
いつもその髪型はどうよと思ってしまう小笠原君、髪型が気にならなかったので踊りに集中して見られました。 身体能力が高いのですよね。
氷室さんのくるみ割り人形、踊りはもちろん、フリッツに壊されてクタッとしてしまう人形ぶりも上手かった。 

クララの小出さん。 ふわっとした女の子ドレスより白いネグリジェの方が似合っている少し落ち着いた感じのクララで、音感良く伸びやかな踊り。 もう少し無邪気な感じがあっても良かったかもしれませんが。

ねずみさんたちはとてもオーソドックスなスタイル(ねずみ衣装?)。 前後に入れ替わりながら隊列を組み真剣に闘っているのがなんか可愛かったです。 さてねずみキングはどのくらい派手で偉そうなのかと期待していたら、ゴールドの小さい冠をつけているだけ・・・。 もうちょっと立派にしてあげてもいいのに(笑) 

兵隊姿のシムキンが覆っていた手を顔から離し立ち上がると会場からは凄い拍手が。 同じくるみ割り王子の登場でも違うもんだ・・・と独り言。 体の線が細い事もあるけれど、どこか異世界な雰囲気としなやかでふわっと柔らかく着地音のしない踊りがまさにクララの夢の世界の王子様という感じでした。 

そして雪の精たちのシーン。  音楽は素晴らしいし、どこのバレエ団でも幻想的で美しい世界が繰り広げられるので、くるみの中でもとても好きなシーンなのですが、コール・ドの動きがややバラバラで、ジャンプの度にドシンという音を響かせていたのが気になりました。 カヴァリエ的な男の子たちの被り物にもびっくりしましたが、さらに全体的に乱れちゃったかな? 初日というのもあったと思いますが、主役が見事に踊っていただけにちょっと残念な群舞でした。 


ここのねずみさんたち、面白いですねぇ。 2幕の冒頭、ふしぎの国へ向かうクララたちを追って必死で船を漕いで行くのがけっこう笑えます。 おまけにねずみキングはクララにスリッパでひっぱたかれて腕を負傷したらしく三角巾で吊ってました・・・。 芸が細かいっちゃ細かいけどちょっと情けない??(笑)

スペインは田中さんの切れ味良く男前な颯爽たる踊りにブラボー。 その横で踊っているごとやん、今日は調子良さそう(ってプリンシパルに失礼ですが・・・)と思って見ていましたが、田中さんとのフェッテ合戦では最後はスタミナ切れ? でも大柄な華やかなペアで良かったです。
ほのかに妖艶さを匂わせながらしなやかに踊っていた西村さんと彼女に上手くシンクロしていた柄本さんのナイスペア。
中国の佐伯さんの可愛さに、翌日の彼女のクララも見てみたかったなと。 氷室さんの回転も安定していました。
やたら走り回っているマールイのロシアとは違い(笑)、コサック風ダンスもあるロシアっぽい踊りのロシアで宮本さんも乾さんもいい。 
フランスはしっとりとクラシックの美しい踊りを堪能しました。 いや、とってもいいですね、ここに入るフランスは。 高村さんは磐石だし、留衣ちゃんは清楚で、長瀬さんの柔らかくエレガントなラインも美しかった。 
花のワルツではソリストの渡辺さんのたおやかな上半身とポール・ド・ブラに魅せられました。 指先にまで神経が行き届いていて本当に綺麗だった~~。 彼女のオーロラやジゼルなどを是非見てみたいものです! 二階堂さんの笑顔も人を惹きつけますね。 

クララと王子のGPDD。 小出さんは小柄だけれどバランスのとれた体つきなのでチュチュが似合うし、金平糖の精らしい堂々とした踊りで大きく見えます。 くるみのGPDDにつきもののリフトもエビぞりポーズのキープが長く見事でした。 ん~~、しゃちほこ、見たいなぁ。 そろそろ・・・。
シムキンはすべてのパが流れるように滑らかで、ぶれない回転は音楽に重なって綺麗に止まり、マネージュはふわりと軽やか。 
ただ、それぞれの踊りは良かったし、笑顔を交し合いながらの微笑ましいカップルではあったのですが、見ているこちらの胸の内までぽっと暖まるような幸福感には少し届かなかった気がします。 

それでも、夢から覚めたクララがくるみ割り人形を心から愛しそうに抱きしめ、少女がほんの少し大人になったような姿に、やっぱり「くるみ割り人形」のファンタスティックな世界っていいなと思ったのでした。




クララ:小出領子
くるみ割り王子:ダニール・シムキン

<第1幕>
クララの父:森川茉央
クララの母:高木綾
兄フリッツ:乾友子
くるみ割り人形:氷室友
ドロッセルマイヤー:木村和夫
ピエロ:長瀬直義
コロンビーヌ:岸本夏未
ムーア人:小笠原亮
ねずみの王様:梅澤紘貴

<第2幕>
スペイン:田中結子-後藤晴雄
アラビア:西村真由美-柄本弾
中国:佐伯知香-氷室友
ロシア:乾友子-宮本祐宜
フランス:高村順子-吉川留衣-長瀬直義
花のワルツ(ソリスト):
渡辺理恵、矢島まい、川島麻実子、二階堂由依
梅澤紘貴、森川茉央、安田峻介、松野乃知

指揮:井田勝大
演奏:シアターオーケストラトーキョー  
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困った・・・
2012/11/12(Mon)
ロンドンオリンピックで銅メダルに輝いた女子バレーのプレミアリーグが今週土曜日17日に開幕します。
昨晩、NHKのサンデースポーツでタイミングよろしく今期より岡山シーガルズに移籍した栗原恵選手の密着取材が放送されました。 ロンドンオリンピック代表メンバーから外れてしまった後は引退も考えたそうですが、「まだ伸びる。 一緒にやろう」と言ってくれた岡山シーガルズの河本監督の言葉を信じて再チャレンジを決めたそうです。 自分が必要とされていると心から思えた事がメグの気持ちを変えたのですね。 今、彼女はレシーブの時のくせを直すこととフロントゾーン(昔はアタックエリアって言ったのですけどね・・・)内に決める鋭角なスパイクに取り組んでいるようです。
その映像を見ていたら、どうしてもメグの試合を見たくなっちゃって、日程を調べたところ、24日と25日に東京で試合が!  24日はマリインスキーのバレエだから25日に行くっきゃない!!  はぁぁぁ~~、22,23,24って3連荘でバレエで、3連休の最終日は家で罪滅ぼししながらゆっくりしようと思っていたんですけどね・・・。 レギュラーラウンドで東京で試合があるのはこの2日だけなのでそんな事を言ってはいられません。 ま、夫と見に行けば家庭問題にもならないし(笑) 
ただ、ちょっと困った事に、対戦チームのNECにこちらもずっと好きだった杉山祥子選手が在籍しているんですよ・・・。 ここ数年、プレミアリーグのTV中継はほとんど見ていないは、諸々キャッチアップはできてないはで、彼女は北京後にビーチバレーに転向したと思い込んでいたのでびっくり。 彼女を見られるのもとっても嬉しいけど、思いっきりメグを応援しようと思っていただけに、う~~ん、ほんとに参ったなぁ~~~~。
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ABT 来日公演 もう一演目は「マノン」
2012/11/09(Fri)
東京バレエ団の「くるみ割り人形」を見に行った会場でもらったチラシの中に、2014年2月のABT来日公演の速報があり、すでに発表になっている「くるみ割り人形」と「マノン」を上演するとありました。 今回のチラシには来日ダンサーとしてのダンサーの発表はありません。 
「くるみ割り人形」「マノン」他となっているので、他というのは先日の記事に書いたようにJAの今後のコンサート企画のページに出ている「オールスター・ガラ」なのでしょうね、多分。
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新国立劇場「シルヴィア」 11月2日の感想
2012/11/08(Thu)
庭師/エロス: 福田圭吾
伯爵夫人/ダイアナ: 本島美和
グイッチオーリ伯爵/オライオン: 厚地康雄
家庭教師/シルヴィア: 佐久間奈緒
召使い/アミンタ: ツァオ・チー
ゴグ: 野崎哲也 
マゴグ: 江本拓
ネプチューン: 加藤朋子
マーズ: 竹田仁美
アポロ: 井倉真未
ジュピター: 大和雅美


主役をはじめ、27日とはすべてのキャストが違う2日の舞台。 
本家の主役ペアがしっとりとお互いの芯の強さを感じさせるようなドラマを見せてくれた気がします。
この日の座席はかなり前方のセンターだったので、1階の真ん中列あたりのかな~り左よりだった27日にあまりオペラグラスを使わないで見ていた時には遠かったり暗かったりで見えなかった部分がよく見えました。 特に1幕2場は月明かりの深い森ということで照明もぐっと落ちていますが、もう少し明るくてもいいかなぁ? 

名前も知らなかった(自分は海外で踊っている日本人ダンサーに疎い)佐久間さんを初めて見たのは2004年にスタダンに客演した「コッペリア」で、しっかりした踊りと2幕で様々な人形たちに扮した踊りでの豊かな表現に驚いた記憶があります。 今回もシルヴィアをどう表現するのかとても楽しみにしていたのですが、最後まで揺ぎ無い踊りでしっとりとした情感も見せながら演じていたように思います。 踊りは本当にどの場面でも磐石でしたが、意外にも?3幕より2幕が記憶に色濃く残っています。 オライオンとの複雑なリフトの多いPDDも見事でしたが、オライオンに対し絶体絶命的な状況から立場が逆転していくシルヴィアの心境をしっかり見せながら、きりっとした妖艶さが好ましかった誘惑の踊りや演技が良かったです。 またオライオンの洞窟の入り口で逃げ出す事の出来ない悲しさと空しさを全身で表していた美しいアラベスクもとても印象的。 どこまでも伸びていきそうな真っ直ぐな足がどこか遠くへ立ち去りたいと嘆いているようでした。
3幕のツァオ・チーとのPDDは二人のステップやリフトなどへの移行が流れるようにスムースで流石のパートナーシップという感じ。 ヴァリだったかコーダだったか忘れたけれど、まるで歌うように伸びやかな膝下の柔らかい動きがとっても美しかったです。

ツァオ・チーは端正な踊りをするダンサーで一つ一つの動きがとても丁寧でサポートも上手い。 演技力もあり、腕や背中での動きにも表情があってシルヴィアへの想いが常に感じられたので、2幕の最後にすり抜けるように去られてしまった後の切なさや3幕でようやく気持ちが通じ合った時の穏やかな幸福感など心情がよく伝わってきたように思います。

本島さん、美しかったですね。 1幕1場の黒のベアトップドレス姿も狩りの女神ダイアナの凛とした姿も華があって目を惹きました。 湯川さんは夫のタチの悪さにある意味ちょっと冷めてしまったプライドの高い妻という感じだったのだけれど、本島さんは離れている夫の心を取り戻したいのにそれがままならず心晴れない妻という感じ。 そんな気の晴れなさとは無縁のような強く凛々しく光り輝くダイアナへの変貌ぶりが鮮やかでした。 踊りも悪くはなかったのだけれど、もう少しラインがくっきりしてシャープだったら尚良かったと。

自分の好みではないけれど(笑)厚地さんはスタイルが良くて格好いいですね。 ネクタイを外してしまったタキシード姿の伯爵は若干軽い男過ぎたような気がしましたが、家庭教師に頬をひっぱたかれた後の、絶対にこのままではすませないぞと家庭教師に向ける獲物を狙うような鋭く妖しい眼光はそのままオライオンでしたね。 
踊りはなかなかダイナミックで大柄なだけに迫力がありました。 華奢なように見えてもただ細いだけじゃなく股のあたりはきちんと筋肉がついているんだなーと感心したりして。 
で、オライオンって3幕でシルヴィアとアミンタのGPDDが見終わって幸せ気分になってすっかり存在を忘れていたところに出てくるんですよね。  27日に一度見ているのに、この日も、あ、そーか、まだ出番があったんだ・・と思ってしまった。 

エロスの福田さんは、芝居も上手く、海賊船長の義足での踊りもお見事でしたが、このキャラにはなんとなく強すぎるというか、人間臭すぎるかなぁとも思いました。 でも多分彼しか見ていなかったらそうは感じなかったかも。

総入れ替えのネプチューン、マーズ、アポロ、ジュピター。 27日のメンバーと比べるとやや小粒かなとは思いますが、マーズの竹田さんのスピード感のあるきびきびした踊りは良かったです。 ドンキのキューピッドなども似合いそうです。
コール・ドはこの日もよく踊っていましたが、27日の方が揃っていて全体的にキレがあったかな。 メンバーは交代制だとしてもこの作品は体力的、技術的にとてもきついですよね。 


という事で27日に続き良い舞台でした。
主役からコール・ドまで、ともかくダンサーの踊りが素晴らしかったのが27日ならば、この日は主演二人のパートナーシップの妙により紡がれた物語を味わえた舞台だったようにも思います。
ビントレー版「シルヴィア」はコール・ドのレベルが高くスタイリッシュな雰囲気を持つ新国立劇場バレエ団にとても合っている作品だと思うので、ビントレーがこの先退任してもレパートリーに残して欲しいですし、できれば来シーズンのプログラムにも入れてもらいたいと思います。
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ミハイロフスキー劇場ナチョ版「ロミジュリ」ファーストキャスト
2012/11/07(Wed)
12月に予定されているナチョ版「ロミオとジュリエット」の初日の主演キャストがオシポワとワシーリエフに決まったようです。 最新のダンスマガジンでマルセロ・ゴメスがティボルトを踊る事が決まっているとありましたが、いずれ、ティボルトやマキューシオも発表されるのでしょうね。 で、今日キャストをチェックしていて初めて気がついたのですが、それぞれの作品に作品鑑賞に望ましい年齢が一応明記されているんですね。 ロミジュリは12歳以上となっていました。 チッポリーノにチャイコ3大バレエ、ラ・シルフィードとなぜかジゼルが6歳以上で、それ以外のクラシックは12歳です。
以下、11月、12月の公演に大きな変更はありませんが、新たに発表になっているキャストもありましたので書き足しました。

11月02日 Kings of the Dance. The Best 
11月03日マチネ Without Words, Nunc Dimittis, Prelude
11月03日ソワレ Kings of the Dance. The Best
11月04日  Kings of the Dance. The Best
11月06日 椿姫(ハンブルグ・バレエ)
11月07日 椿姫(ハンブルグ・バレエ)
11月08日 ジゼル
        ジゼル:サビーナ・ヤパーロワ
        アルベルト:ヴィクトル・レベデフ
        ミルタ:ヴィクトリア・クテポワ
        ペザント・パ・ド・ドゥ:ヴェロニカ・イグナチェワ、アンドレイ・ヤフニューク
11月11日マチネ チッポリーノ
        チッポリーノ:アレクセイ・クズネツォフ
        ラディショーシュカ:ユリア・チーカ
        マグノリア:オリガ・ステパノワ
        さくらんぼ伯爵:ニコライ・コリパエフ
        レモン王子:ミハイル・ヴェンシコフ
        トマト警察署長:アレクサンドル・オマール
11月11日ソワレ チッポリーノ
        チッポリーノ:アンドレイ・ヤフニューク 
        ラディショーシュカ:サビーナ・ヤパーロワ
        マグノリア:イリーナ・コシェレワ
        さくらんぼ伯爵:ヴィクトル・レベデフ
        レモン王子:マラト・シェミウノフ
        トマト警察署長:ウラジーミル・ツァル
11月17日 ラウレンシア
        ラウレンシア:ナタリア・オシポワ
        フロンドーソ:イワン・ワシーリエフ
        司令官:ミハイル・ヴェンシコフ
11月18日マチネ ラウレンシア
        ラウレンシア:エカテリーナ・ボルチェンコ
        フロンドーソ:イワン・ザイツェフ
        司令官:ミハイル・ヴェンシコフ
11月18日ソワレ ラウレンシア
        ラウレンシア:ナタリア・オシポワ
        フロンドーソ:イワン・ワシーリエフ
        司令官:アレクサンドル・オマール
11月21日 Grand Prix 
11月22日 Grand Prix
11月23日 白鳥の湖
        オデット&オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
        ジークフリート:ヴィクトル・レベデフ
11月24日 白鳥の湖
        オデット&オディール:未定
        ジークフリート:レオニード・サラファーノフ 
11月25日マチネ チッポリーノ
        チッポリーノ:アレクセイ・クズネツォフ
        ラディショーシュカ:アンナ・クリギナ
        マグノリア:イリーナ・コシェレワ
        さくらんぼ伯爵:ヴィクトル・レベデフ
        レモン王子:デニス・モロゾフ
        トマト警察署長:マキシム・ポドショーノフ     
11月25日ソワレ チッポリーノ
        チッポリーノ:アンドレイ・ヤフニューク 
        ラディショーシュカ:サビーナ・ヤパーロワ  
        マグノリア:オリガ・ステパノワ
        さくらんぼ伯爵:ニコライ・コリパエフ
        レモン王子:ミハイル・ヴェンシコフ
        トマト警察署長:アレクサンドル・オマール
11月28日 ラ・シルフィード
        シルフィード:ナタリア・オシポワ
        ジェームズ:イワン・ワシーリエフ
11月29日 ラ・シルフィード
        シルフィード:ナタリア・オシポワ
        ジェームズ:イワン・ワシーリエフレオニード・サラファーノフ
12月01日マチネ ジゼル
        ジゼル:イリーナ・コシェレワ
        アルベルト:ヴィクトル・レベデフ
12月01日ソワレ ジゼル
        ジゼル:サビーナ・ヤパーロワ
        アルベルト:ニコライ・コリパエフ 
12月13日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere
        ロミオ:イワン・ワシーリエフ
        ジュリエット:ナタリア・オシポワ
12月14日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere 
12月15日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere
        ロミオ:イワン・ワシーリエフ
        ジュリエット:ナタリア・オシポワ
12月16日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere
12月19日 くるみ割り人形
        マーシャ:アナスタシア・ロマチェンコワ
        王子:ニコライ・コリパエフ
12月21日 くるみ割り人形
        マーシャ:タチアナ・ミリツェワ
        王子:ミハイル・シヴァコフ
12月22日 くるみ割り人形
        マーシャ:サビーナ・ヤパーロワ
        王子:アンドレイ・ヤフニューク
12月25日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:オーレシア・ノヴィコワ
        デジレ王子:レオニード・サラファーノフ
12月27日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:ナタリア・オシポワ
        デジレ王子:イワン・ワシーリエフ
12月29日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:ナタリア・オシポワ
        デジレ王子:レオニード・サラファーノフ
12月30日 眠りの森の美女 
        オーロラ姫:オクサーナ・ボンダレワ
        デジレ王子:ヴィクトル・レベデフ
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フィレンツェ TORR DI CIARDO
2012/11/06(Tue)
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イタリア、フィレンツェ最古のワイン造りの歴史を誇るというワイナリー「トッリジャーニ」のTORR DI CIARDO(トッレ・ディ・チャルド) 2006を飲みました。 ワインマーケットPARTYで2100円で購入。

数年前まではカベルネやメルローのフルボディ中心に飲んでいましたが、最近はアセトアルデヒド脱水素の働きが悪くなったため(というのは冗談ですが)、ミディアムボディや他の品種のワインを飲む事も増えました。 でもまー、気持ちの問題で、だからってアルコール度が低いかといえば変わらないですからね・・・。

こちらのワインはサンジョベーゼ75%、カナイオーロ(Canaiolo)15%、メルロー10%という構成。 カナイオーロという品種は初めて聞いたような気がするのでググってみたところ、イタリア、トスカーナ州の土着品種でマイナー品種でありながら赤ワインに香り付けや柔らかさを与える重要な役割を果たすぶどうとのことでした。
最初から味は安定していて、まろやかだけれどしっかりした強さをもっているワインという印象。 
最近家でワインを飲むのはたいてい土曜の夜中に映画を見ながらというシチュエーションなので、つまみ程度のものしか合わせませんが、この日はいつものカマンベールチーズではなくブリーにしたのですが、ナッツっぽいコクのある味わいにワインがよく合いました。
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ABT2014年来日公演は超豪華メンバー?
2012/11/05(Mon)
NBSから来年5月の<マラーホフの贈り物 ファイナル!>と4月の<マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅲ>の祭典会員用の案内が来ました。 確か4月にはウィーン交響楽団with庄司紗矢香ちゃんの公演があったはず! ダブらないようにしなくちゃ!!とジャパンアーツのHPに日程を確認に行ったついでに気づいた2014年2月~3月に予定されているアメリカン・バレエ・シアターの出演予定者。
夏にもらったチラシはまだ先だと思って捨ててしまったのですが、その時に発表になっていた出演者よりも増えていると思います。

出演:
パロマ・ヘレーラ、ジュリー・ケント、ジリアン・マーフィー、ナターリア・オーシポワ、ヴェロニカ・パールト、シオマラ・レイエス、加治屋百合子、ディアナ・ヴィシニョーワ、ロベルト・ボッレ、アンヘル・コレーラ、マルセロ・ゴメス、デイヴィッド・ホールバーグ、ダニール・シムキン、コリー・スターンズ、ほか
演目:
「くるみ割り人形」(全幕)、オールスター・ガラほか
ジリアン、オシポワ、ヴィシニョーワ、ボッレにコレーラって本当なんだろうか?
そろそろ詳細発表の予定でしたっけ?  マリインスキーのプログラムの最後の方に広告を載せるとしたら、もう詳細は決まってる時期?

さて、肝心なウィーン交響楽団の公演はJAのサイトでは4月のままですが、サントリーホールのスケジュールに5月13日(月)、15日(水)とありました・・・。  ブラームスのコンチェルトの予定だったはずですが、紗矢香ちゃんはどっちだろう? このウィーン響のコンサート、めっちゃくちゃ楽しみなんですが、ルイジさん来ないのですよね(悲)。 最近ウィーンでもほとんど振ってないみたいだし・・・。 METで忙しいのですかね。
来年は11月にウィーンフィルも来日なんですね。 ベートーヴェンの交響曲チクルスとベートーヴェンのピアノ協奏曲チクルスという事で、オールベートーヴェンプロなのかしら?? コンセルトヘボウも11月に来るんですね。 すごいなぁぁぁ。
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祝! ジャイアンツ日本一!!
2012/11/03(Sat)
やったぁ~~♪
日本一おめでとう!!

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4勝2敗でジャイアンツが日本シリーズを征しましたが、楽に勝たしてもらったのは1試合だけだし、完敗も1試合だけの、実力の拮抗したチーム同士の素晴らしいシリーズだったと思います。 気の抜けなかった4時間以上の観戦に見終わった後はぐったり疲れたけれど 自分的に一番印象深かったのは4試合目。 両チームの守備の固さに誰がどうやってこの試合を終わらせるのだろうとまじで思いましたから・・・。 凄い試合だったな、ほんとに。
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新国立劇場「シルヴィア」 10月27日の感想
2012/11/01(Thu)
明日は佐久間奈緒さんとツァオ・チーさんの「シルヴィア」を見に行きます。
27日の舞台が上書きされない前に感想です。

庭師/エロス: 吉本泰久
伯爵夫人/ダイアナ: 湯川麻美子
グイッチオーリ伯爵/オライオン: 古川和則
家庭教師/シルヴィア: 小野絢子
召使い/アミンタ: 福岡雄大
ゴグ: 福田圭吾
マゴグ: 八幡顕光
ネプチューン: 細田千晶
マーズ: 長田佳世
アポロ: さいとう美帆
ジュピター: 寺田亜沙子

ビントレーの「シルヴィア」は現実の世界で愛に傷つき戸惑う主人公たちを神話の世界に旅立たせて真実の愛の強さや素晴らしさを再確認させようとした物語。 その仕掛け人兼案内役となるのが、(自身も見せ掛けばかりの世の中に飽き飽きして愛はすでに過去の物と思い込み、人間たちにも神々にも背を向けて自然の中でひっそりと暮らし、老庭師に扮してグイッチオーリ伯爵の館で働いているという設定の)愛の神エロス。
公演を見る前は、現代で生きる人物たちと神話の世界の主人公をどう繋ぐのか、そこに違和感や無理やり感はないのだろうかと若干不安な面もあったのですが、1幕1場でグイッチオーリ伯爵夫妻の結婚記念パーティーに招かれたゲストたちへの余興の品として兜や弓などが出され、それを思い思いに身につけ楽しんでいる様子などでさり気なく神話の世界へ導く序章にしていたのですね。 

主役の小野さん。 実はバヤデール、アラジン、ロミジュリ、パゴダの王子と立て続けに見ていた時には、上手いとは思いつつ、いいなぁと惹かれるものはそれほどなかったのですが、今回は本当に素晴らしく魅力的なダンサーだと思いました。 絶対に小野さんの当たり役になる事間違いなし!!と手放しで絶賛モードです。 それに、小野さん少女っぽさが抜けてどこか艶っぽく綺麗になりましたよね! ともかくシルヴィアの踊りは細かいパをアレグロでという部分が多く、それぞれのシーンでの踊りも非常に難しそうなのですが、実に柔らかく流れるようなムーヴメントでこなしてしまっていたのが凄いと思いました。 彼女の音楽的なセンスがこの作品にはとても生かされていて、緩急に関係なく綺麗に音を纏って軽やかに踊る姿は吉田都さんを思わせました。 もともとシルヴィアは都さんに振付けられたために非常にハードな振付になってしまったと聞きましたが(現バージョンは若干変更があるそうです)、小野さんの踊りを見ていて、あぁ、なんかわかる!と。
2幕でたぶん滑ったと思われる派手な転倒がありダメージを心配しましたが、心身ともに問題なく、逆に踊り、表現ともにさらにヒートアップしていったと思います。
圧巻だったのは3幕のGPDD。 福岡さんとの息もぴったりで、苦境を乗り越えアミンタと結ばれた幸福感も漂わせながらの踊りは見事の一言です。 出ずっぱり、踊りっぱなしにも関わらず、スタミナ配分もしっかりとされていて、怒涛の踊りにも最後までスピードが衰える事も雑になる事もなくキラキラ輝いていました。 

福岡さんは1幕1場ではキレのあるジャンプと開脚を福岡さんらしいソフトな美しいラインで見せていて、回転などの高速系もとても綺麗でした。 1幕2場以降は、沐浴を見られた事に憤慨したダイアナによって盲目にされたアミンタという設定なので踊るシーンが限られてしまったのが残念だったけれど、3幕のGPDDでは、安定したサポートと素晴らしいヴァリエーションを見せてくれました。 ほんのちょっとバランスを崩したりテンポに遅れれば転んでしまいそうな複雑なパをものともせず、美しくダイナミックに踊る福岡さんに目が釘付け。 ほんっと~に凄かったです。
一つだけ、次の舞台への注文を言わせてもらえば・・・。 盲目となりながらもシルヴィアを救いだすための決死の旅に出た青年の情熱と強い想いのようなものが、常に彼の体から感じられるような演技ができれば、3幕がもっとドラマティックになるだろうなと。

ダイアナの湯川さんも強く威厳のある女神役がぴったりでした。 1幕2場で自分たちの沐浴を見ていたアミンタに怒りを顕わにするシーン、アミンタを追い込みながら高く速く上げた足の勢いがダイアナの怒りと尊厳を表していてかっこよかったです。 佐久間奈緒さんが、愛に懐疑的なのはダイアナでニンフたちをそう仕向けているとインタビューで語っていましたが、湯川さんのダイアナはまさにそういう雰囲気で、女癖の悪い夫を持った伯爵夫人の心境を上手くダイアナに重ねていますね。 オライオンを躊躇無く一突きで殺してしまう現実との対比も面白い。

その伯爵役の古川さん。 パーティーのゲストと親密に踊ってみたり、家庭教師に迫ったりと女癖も酒癖も悪そうなダメ亭主っぷりがはまってました。 彼のオライオンはプリミティブな野性味にあふれ、踊りは勢いがあって良かったです。 2幕のオライオンの洞窟(とてもお洒落な棲家でしたが)での間抜けっぷりたっぷりな芝居も踊りも上手く、リフトが多かった小野さんとのPDDも安心して見ていられました。 古川さんのオライオンは粗野でや~な奴でそれはそれでいいのですが、新国サイトのフラッシュのオライオンはちょっとセクシーワイルド系で、こんなオライオンだったらどんな感じなのだろうと思うにつけ、また全く違った雰囲気であろうマイレンのオライオンが見られないのが本当に残念。

オライオンの洞窟に出てきたゴグとマゴグ。 シルヴィアが窮地に追い込まれそうな緊迫したシーンだったので、いきなり長テーブルの下から坊主頭がひょこっ、ひょこっと出て来た時には「えっ?」という感じで笑うのに時間がかかってしまったような(笑)。 二人の息があったユーモラスなダンスながらかなりハードで、あの二人の身体能力ならではという振付でした。 福田さんって勝手に華奢なイメージがあったのですが、意外にがっちりした体つきなんですね。 

エロスは物語の案内役だけだと思っていたら、3幕では義足(ただの棒)の海賊船長に扮して踊りまくる! あれ、折り曲げた膝下を腿に固定しているんですかね? 棒義足で歩くだけでも大変そうなのに、軸足にして(←完全な記憶違いでした)バランスを崩さずにピルエット・ア・ラ・スゴンドしてましたから、びっくりです。 手下の4人の海賊たち。 輪島さんと貝川さんしか分からなかったけれど、男性ダンサーの踊るシーンが非常に少ないこの作品ではこの海賊役も貴重かもです。

役付きのダンサーたちに劣らぬほど素晴らしかったのはコール・ド・ダンサーたちで、1幕2場のほんの出だしだけ微妙にばらついたところがありましたが、それ以降はシルヴィアと同じような速いテンポでのターンやフェッテなど、なぜそこまでぴたりと合わせられるんだろうと思うほどに揃っていて感動ものでした。 新国のコール・ドならではでしょうし、彼女たちの技術の高さを改めて知ったような気がしました。 
またたおやかとか清楚というイメージが強かったマーズの長田さんの力強いシャープな踊り(次回はシルヴィアを是非!)と端正なさいとうさんの踊りは目を惹きました。 

自分に背き、アミンタと心を通わすシルヴィアを成敗しようと、猛然とした勢いで彼女に近づいて行くダイアナの姿を見たエロスが人々を神話の世界から現実の世界へと引き戻す。 我に返った伯爵夫人が目の前にいる家庭教師に「なぁに、あなたの格好(衣装はシルヴィアのまま)」と驚くと、「奥様も・・・」と遠慮がちに返す家庭教師。 酔いが醒めたような様子で出てきた伯爵に微笑みかける伯爵夫人と二人に駆け寄る子供たち、想いを確かめ合う家庭教師と召使い。 優しい空気に包まれた微笑ましい光景の舞台に幕が降りる。
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