ヤクブ・フルシャでマルティヌー交響曲第6番♪
2012/08/30(Thu)
ぶらあぼ9月号を眺めていてみつけました。 3月に聴きに行ったプラハ・フィルハーモニア交響楽団のコンサートですっかり気に入ってしまった指揮者のヤクブ・フルシャさんが12月の東京都交響楽団の2公演でタクトを振るんですね!

12月15日(土)19:00 サントリーホール
  バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 (ピアノ:ゲルハルト・オピッツ)
  コダーイ:ガランタ舞曲
  バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲

12月20日(木)19:00 東京文化会館
  マルティヌー:交響曲第6番「交響的幻想曲」
  ベルリオーズ:幻想交響曲


フルシャは2010年に都響のプリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任していますが、任期は3年という事で今年が最後になっちゃうのかしら? 過去のコンサートを聞いた人のブログ記事などを読むとほとんどが大絶賛モードな上に、彼が素晴らしいというだけでなくオケとの相性がとても良さそうだというのにも惹かれます。 期待の俊英はいまや世界中でひっぱりだこらしいのですが、都響との契約延長はあるのかなぁ?

12月20日のプログラムは自分的にはちょっと旬というか、先日の小林紀子バレエ・シアターの「アナスタシア」の3幕で使われていたマルティヌーの交響曲第6番が演奏されるんですよね! マルティヌーはこの曲を「幻想交響曲」と名づけたかったようですが、ベルリオーズに敬意を表して「3つの交響的幻想曲」と変更したとの事です。 そのベルリオーズの「幻想交響曲」と組ませるというプログラミングもニクイというか・・・。

フルシャは2010年のコンサートではマルティヌーの交響曲第3番を取り上げているのですが、ウィキペディアの彼のページによれば、マルティヌーは彼にとって非常に重要な作曲家でその作品を演奏する事は20世紀の音楽を知る上でとても重要な事と語っているそうです。 

この記事のURL | 音楽 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ラドメーカーのインタビュー / 「インテンシオ」追加キャスト&プログラム
2012/08/29(Wed)
東バの「オネーギン」まで一ヶ月を切ったのにまだ祭典会員のチケットが届かない・・・。 このところ毎日郵便受けを見るたびに遅いなぁなんて思っていたのですが、考えてみれば第24回バレエの祭典の会員受付は20日までだったのだからあたりまえですね。 
座席はどのあたりなのかな~とやけに気になってたりして(笑)。
そんなんでなんとなくNBSのサイトをチェックしたところ、レンスキー役で客演するマライン・ラドメイカーのインタビューがアップされていました。 こちら。 写真はまさに爽やか好青年! 「オネーギン」に関しては演技的な面、役を生きるという事が大切なんですね。 舞台を見に行くまでにもう一度文庫本を読み直したいけどなぁ・・・。

ダニール・シムキンの「インテンシオ」(「インテンシオ」ってintention<意図>と intense<力強い、強烈な>を合わせた言葉で、生み出したいと思う”体験”を表しているのだそうです。)の追加メンバーが発表されていますが、ヤーナ・サレンコの名前が消えています。 演目も発表されています(除、コレスニコワ)が、バレエフェスとかぶる演目がちょっと多めかなぁ・・・。 そんな中にあって所属バレエ団のパートナーと踊るマシュー・ゴールディングの演目は、ルディ・ヴァン・ダンツィヒ振り付けの「ロミオトジュリエット」もハンス・ファン・マーネンの作品もオランダ国立バレエ団色濃い作品なのかしら~~? 

ジュリー・ケント(アメリカン・バレエ・シアター)
イリーナ・コレスニコワ(サンクトペテルブルク・バレエ・シアター)
マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ団)
マシュー・ゴールディング(オランダ国立バレエ団) 

イザベラ・ボイルストン(アメリカン・バレエ・シアター)
コリー・スターンズ(アメリカン・バレエ・シアター)
アンナ・ツィガンコワ(オランダ国立バレエ団)
ホアキン・デ・ルース(ニューヨーク・シティ・バレエ)
この記事のURL | バレエ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
スイスワイン DOMAINE DU MOULIN  AUBONNE
2012/08/28(Tue)
スイス旅行のお土産にワインをいただきました。

スイス白

DOMAINE DU MOULIN (ドメーヌ・デュ・ムーラン)AUBONNE

スイスのワインは初めてです。 いただいた方の話によると、なんでもスイスの人はとてもワイン好きで、自国産のワインのけっこうな量を国内で消費してしまうそうで、あまり他国には輸出していないのだそうです。 旅行先で飲んだらとても美味しかったので思わずケース買いしてエア宅配しちゃったわと。
いただいたワインは「シャスラー」という品種100%の白ワイン。 シャスラーという品種も初めて知りましたが、スイスのワイン生産量の4割近くを占めているポピュラーな品種だとか。 
一口目は甘い!と感じたのだけれど、すぐに逆にわりと辛めでびりっとするような刺激を舌に感じました。 しばらく時間が経つと味が落ち着いてきて、フルーティだけれどやや辛口、舌の上で転がすとかすかな甘さが感じられるすっきりした飲み心地に変化。 香りは控えめで色はちょっと緑がかった薄いイエローゴールド。 
赤だとなかなか合わせる勇気がない(卵料理と赤って難しい・・・)FLOのキッシュ・ロレーヌとモッツアレラ&トマトでぐいぐいいってしまいました。 

近所の酒屋さんで簡単に手に入れることのできないスイスワインも、ネット販売はあるようですね。 でも、何気に高いなぁぁぁ。

g-SELECT
http://www.g-select.info/user_data/wine.php
葡萄屋
http://www.budouya.jp/products/list.php?category_id=324
ワインショップもりもと
http://www.morimotowine.jp/wine/switzerland/index.html



この記事のURL | ワイン | CM(0) | TB(0) | ▲ top
小林紀子バレエ・シアター「アナスタシア」 8月19日の感想
2012/08/26(Sun)
[芸術監督] 小林紀子
[振付] ケネス・マクミラン
[監修] デボラ・マクミラン
[ステイジド・バイ] ジュリー・リンコン
[音楽] ピョートル・チャイコフスキー/ボフスラフ・マルティヌー
[美術] ボブ・クロウリー
[衣装・装置提供] ロイヤル・オペラハウス

新国立劇場オペラパレス : 1階4列24番


以下、大雑把なあらすじ&思いつくままの感想ですが、簡単なメモは取っていたものの、現在残っている記憶に頼っている部分も多く、順番など違っているかもしれませんがお許しを。


冒頭にニコライ二世一家の記録フィルムが映し出される。 平穏な生活を送っている頃の映像で、まだ少女だったアナスタシアをズームアップしたところで幕が開き、物語が始まる。

<1幕> 皇帝所有の船スタンダルト号上にて

201208242224000.jpg

皇帝、皇后の他に海軍将校や皇后アレキサンドラの友人アンナ・ヴィルボヴァ、ラスプーチンの姿が。
オルガ、タチアナ、マリアの3姉妹、軍服姿の将校3人の踊りに続き、白い帽子を被ったアナスタシアがローラースケートで登場する。 快活な少女アナスタシアの描写にしてもローラースケートとは奇抜(マールイのロミジュリでジュリエットが縄跳びで登場みたいな・・・)と思ったのですが、3幕の冒頭のフィルムでは当時の若い貴族たちが実際にローラースケートを楽しんでいる姿が映し出されました。 

1幕では、アナスタシアの幸せな少女時代という事で、特にドラマティックな展開はありません。 幸福な皇帝一家の心配事は血友病を患っている皇太子アレクセイで、船上の楽しいひと時にあっても常に皆がアレクセイを気遣っている。 ゆえにけっこうインパクトがあったのは、はしゃいで走り回っていた際に転倒して動けなくなったアレクセイをラスプーチンが自身の祈祷能力で治癒させて周囲から注目を浴び皇帝夫妻の信頼を得るシーン。  ラスプーチンの存在を印象付けるためのワンシーンと言ってもいいのかな?

一方ダンスシーンは驚くほど盛りだくさんで、チャイコフスキー交響曲第1番に乗ってアナスタシア、姉妹、将校たち、皇后、皇帝とあらゆる人が踊りまくります。 細かい脚捌きの多いマクミラン特有の振付で、トロワ、カトル、ソロ、デュオと次々とダンスが披露される。 軍服を着た3人の将校(後で中尾さんが加わり4人でも踊る)ではアントニーノ・ステラのゆったりと優雅な身のこなしが目を惹いた。 彼はザハロワが客演したスカラ座の「白鳥の湖」で道化を踊っているのだけれど、その時道化にしてはやけにノーブルだなぁと思った事があったのでした。 奥村さんともう一人の踊りも良かったです。 別の3人の水着姿の将校の踊りなんてのもありました。 半そでと短パンの繋ぎで縞々のむかしむか~しの水着です。 いや、あの人たち、あんな格好で出て来て船の甲板から海に飛び込むだけだったらかわいそうだよな~なんて余計な事を思っていたものだから、踊りがあって良かった良かった(笑)。 ただ、3人の踊り、4人の踊りなど似たようなフォーメーションでの踊りが多く、単調といえば単調。
それでも島添さんはマノン同様、初めての作品とは思えない雄弁な踊りとリフトでの表現の上手さで、マクミランの舞踊言語をしっかり自分のものとしてしまっているのだと思わせます。 
アレキサンドラ役の萱嶋さん(ファンです)はともかく演技の上手いダンサーで、淑女を演じさせたらもう絶品というイメージなのですが、今回も子供たちに細やかな愛情を注ぐ母親を好演。 演技だけでなくソロやアナスタシアとのダンスもしっとりと優雅で魅力的。

人々が思い思いに楽しんでいるところへ、第一次世界大戦勃発の知らせが入り、ニコライ二世は別れを惜しむようにアレキサンドラとダンスを踊り戦地に赴く。 ニコライ二世役の澤田さんは軍服がとてもサマになっていて一貫して温厚な人物という印象。 



<2幕> ペトログラード、1917年3月

201208242213000.jpg


生活に困窮している市民が押し寄せる露店の商品はあっという間になくなってしまう。 亡くなった家族を荷車に乗せて運び、悲しみと怒りを顕わにする人たち。 彼らがその中を覗こうとした高い塀の向こう側、幕が上がるとそこにはアナスタシアの社交界デビューのための舞踏会という煌びやかな別世界が広がる。 
宮殿の舞踏会の広間という事で背景画などもコージャスだけれど、チラシにも使われている斜めに吊られた3つのシャンデリアが一際目を引きます。

貴族たちのダンスに続きアナスタシアと将校(中尾さん)のPDD。 2幕ではチャイコフスキーの交響曲第3番が使われているのですが、3番といえば自分的にはダイヤモンドなので、音符を大雑把に拾ったような振付にかなり違和感を覚えました。  
続いてマチルダ・クシェシンスカヤとパートナー(アントニーノ・ステラ)のPDD。 高橋さんの踊りは技術的にややいっぱいいっぱいだったためか、かつて皇帝に愛されていた女としての尊大さや皇后に対する敵対心などを踊りで表現する余裕がなく、皇帝の隣で不機嫌そうにしているアレキサンドラが逆に不自然に見えてしまった。 
二人の踊りが終わるや真っ先に席を立ったアレキサンドラに続くようにして全員が一旦広間を後にする。

不愉快な事など何もなかったかのように穏やかな表情で再び広間に戻って来た皇帝夫妻にラスプーチンが近づき、3楽章のゆったりと哀調を帯びた調べにのせ、3人が妖しくぎこちない雰囲気で踊る。 クシェシンスカヤが加わりさらに静かな緊張感が増したところへ彼女のパートナーが加わり5人の踊りとなる。 そしてその複雑な男女関係の一部始終を広間の入り口で目の当たりにしてしまうアナスタシア。 ただ、そこまでの人物関係の描写が不十分なので、入り組んだ大人の男女関係もアナスタシアの動揺もマクミランが意図したほどには伝わってこない。 ラスプーチンも皇帝夫妻の信頼をいい事に権勢を振るった怪人物というイメージには遠く、無表情に幾分ミステリアスな雰囲気を漂わせていただけだったのでいま一つこの役の重要性が感じ取れなかった。

再び広間に集まった人々は大団円さながらに晴れやかに踊り出すが(音楽は3番の終楽章が使われる。)、そこへ蜂起した革命軍がなだれ込み容赦なく貴族たちに銃弾を浴びせる。


<3幕>数年後

耳障りな電子音と女性たちの早口な会話が聞こえる。 閑散とした広い病室に一つ置かれたパイプベッドに腰掛けている一人の女性。 短く切った髪にスポンとしたグレーの長袖の入院着のその女性、アンナ・アンダーソンは自分は銃殺を逃れたロシア皇女アナスタシアだと主張している。 看護婦たちが現れ、その女性とともに舞台奥の壁に映し出される映像を見る。
楽しそうにローラースケートに興じる若者たちの様子から一変、軍の兵士に銃殺される人々など混乱に陥ったロシアが映し出され、さらに一幕と同じ皇帝一家の映像へと続く。
アンナの悲嘆の踊り。 スピーカーからは彼女の叫び声が。

アンナの頭に走馬灯のように蘇る革命後の様々な出来事が、アンナが間違いなく皇女アナスタシアである事の証であるかのように次々と展開されていく。
たぶん、このあたりからボフスラフ・マルティヌーの交響曲第6番「交響的幻想曲」が使われたと思うのですが、自分は初めて聞く曲なので現代音楽的な不協和音が多い曲も覚悟していましたが、わりと自分の耳に馴染みやすい旋律の曲で良かったです。
軍の兵士たちに銃殺される皇帝一家。 自分だけが農民たちに助け出され、その後結婚した夫との間に誕生する子供。 奪われてしまう子供。 銃を持った革命軍の兵士たち。 アンナを認めないロマノフ家の縁戚者たち。 銃殺される夫。 冷ややかさが不気味なラスプーチン。 
アンナが赤ちゃんを腕に抱きながら夫と踊るPDDがあったのですが、濃いグレー(に見えた)のおくるみに包まれた赤ん坊(人形)に硬直しているような印象を受けたため、生まれたもののすぐに死んでしまったわが子を手放せないで悲しんでいるような踊りに見えてしまいました。 違うと思いますが・・。
その後の夫役の中尾さんとのPDDは、すべての事に絶望しているようなアンナとアンナを励まし懸命に支える夫の姿がマノンの沼地のPDDを思い起こさせました。 開脚や体を捻ったり折り曲げたりという(その後のラスプーチンとの踊りだったかもしれませんが)リフトの振り付けそのものもマノンに似ていたし。 早い動きでの難しそうなポーズでもバランスを崩す事なく全身をしっかりコントロールしている島添さんも、その彼女を全く危なげなくサポートする中尾さんも素晴らしかったです。 
ラストのラスプーチンとのPDDはラスプーチンとの決別というか、激しいものがあったのですが、1,2幕でのアナスタシアとラスプーチンの関わりからだけでは、ここまでラスプーチンの影に怯え苦しめられるアンナの心理が分かりづらいと思います。
アンナがベッドに戻ると、病室の四方からニコライ二世、アレキサンドラ皇后、姉たちとアレクセイ、アンナの夫と、彼女の家族が次々と姿を現す。
ベッドの上で膝立ちで背筋をまっすぐ伸ばし前だけを見つめるアンナ。 するとベッドが静かに動き出し、静寂の中、家族一人一人の前をゆっくりと円を描くように一回りしたところで幕が降りる。 
信ずるがままの自己を認めてもらえないアンナの苦悩と悲しみがのしかかってくるような重苦しいラストシーンでした。



マクミランは、ベルリン・ドイツ・オペラ・バレエのバレエ監督就任一年目だった1967年のシーズンを「眠りの森の美女」のプレミア公演で終えようと考えていたのですが、その制作がなかなか進まなかったために、その代わりとしてトリプルビルの上演でシーズンを締めくくる事にしたそうです。 その際に「Diversions」「 Solitaire」と共に上演する作品として創作されたのが、この「アナスタシア」の第3幕だったとの事です。 ただ、そこまでの「眠りの森の美女」の制作に相当な金額を費やしていたために「アナスタシア」にあてられる費用はなく、衣装などもドイツ・オペラの衣装を使わざるをえず、十分にあったのはリハーサルの時間だけというエピソード付きの作品のようです。
彼はアシュトンの後任として1970年にロイヤル・バレエ団の芸術監督に就任しますが、その1年後の71年に「アナスタシア」を新たに創作した1幕と2幕を付け加えた全3幕として発表しています。
創作状況の様々な違いによりかなり乖離の感じられる1,2幕と3幕となっていますが、マクミラン自身がアンナ・アンダーソンという人物にそうとう衝撃を受け彼女の人生に興味をもっていたようなので、この題材へのこだわりが強く、フルレングスの作品として仕上げたかったのかもしれないですね。 ただ、皇女アナスタシアの生きていた時代背景の描写が冗長な割りには登場人物の人間関係が十分に描ききれていないなど、3幕への分かりやすい帰結となるように1,2幕が作られていないのが、観客的には残念です。
それでも自分は2幕の華やかな舞踏会シーンはけっこう気に入りましたし、今の時代においてすら第3幕は斬新で興味深いと感じました。 キャスト違いで何度も見たいと思わせる類の作品ではないですが、見ることができて良かったですし、島添さんはじめ、バレエ団の方々の作品上演に対する強い意欲とプロとしての真摯な姿勢も十分感じる事ができました。 また渡邊一正さん指揮、東京ニューフィルハーモニック管弦楽団の演奏も舞台上のダンサーと一体となっていてとても見事でした。 特にポーランドの3楽章はロパートキナにも彼らの演奏で踊らせてあげたかったと心底思いました。

振付家ケネス・マクミラン
http://www.kennethmacmillan.com/ballets/all-works.html
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
小林紀子バレエ・シアター「アナスタシア」 8月19日の感想(2)
2012/08/26(Sun)
<3幕>数年後

耳障りな電子音と女性たちの早口な会話が聞こえる。 閑散とした広い病室に一つ置かれたパイプベッドに腰掛けている一人の女性。 短く切った髪にスポンとしたグレーの長袖の入院着のその女性、アンナ・アンダーソンは自分は銃殺を逃れたロシア皇女アナスタシアだと主張している。 看護婦たちが現れ、その女性とともに舞台奥の壁に映し出される映像を見る。
楽しそうにローラースケートに興じる若者たちの様子から一変、軍の兵士に銃殺される人々など混乱に陥ったロシアが映し出され、さらに一幕と同じ皇帝一家の映像へと続く。
アンナの悲嘆の踊り。 スピーカーからは彼女の叫び声が。

アンナの頭に走馬灯のように蘇る革命後の様々な出来事が、アンナが間違いなく皇女アナスタシアである事の証であるかのように次々と展開されていく。
たぶん、このあたりからボフスラフ・マルティヌーの交響曲第6番「交響的幻想曲」が使われたと思うのですが、自分は初めて聞く曲なので現代音楽的な不協和音が多い曲も覚悟していましたが、わりと自分の耳に馴染みやすい旋律の曲で良かったです。
軍の兵士たちに銃殺される皇帝一家。 自分だけが農民たちに助け出され、その後結婚した夫との間に誕生する子供。 奪われてしまう子供。 銃を持った革命軍の兵士たち。 アンナを認めないロマノフ家の縁戚者たち。 銃殺される夫。 冷ややかさが不気味なラスプーチン。 
アンナが赤ちゃんを腕に抱きながら夫と踊るPDDがあったのですが、濃いグレー(に見えた)のおくるみに包まれた赤ん坊(人形)に硬直しているような印象を受けたため、生まれたもののすぐに死んでしまったわが子を手放せないで悲しんでいるような踊りに見えてしまいました。 違うと思いますが・・。
その後の夫役の中尾さんとのPDDは、すべての事に絶望しているようなアンナとアンナを励まし懸命に支える夫の姿がマノンの沼地のPDDを思い起こさせました。 開脚や体を捻ったり折り曲げたりという(その後のラスプーチンとの踊りだったかもしれませんが)リフトの振り付けそのものもマノンに似ていたし。 早い動きでの難しそうなポーズでもバランスを崩す事なく全身をしっかりコントロールしている島添さんも、その彼女を全く危なげなくサポートする中尾さんも素晴らしかったです。 
ラストのラスプーチンとのPDDはラスプーチンとの決別というか、激しいものがあったのですが、1,2幕でのアナスタシアとラスプーチンの関わりからだけでは、ここまでラスプーチンの影に怯え苦しめられるアンナの心理が分かりづらいと思います。
アンナがベッドに戻ると、病室の四方からニコライ二世、アレキサンドラ皇后、姉たちとアレクセイ、アンナの夫と、彼女の家族が次々と姿を現す。
ベッドの上で膝立ちで背筋をまっすぐ伸ばし前だけを見つめるアンナ。 するとベッドが静かに動き出し、静寂の中、家族一人一人の前をゆっくりと円を描くように一回りしたところで幕が降りる。 
信ずるがままの自己を認めてもらえないアンナの苦悩と悲しみがのしかかってくるような重苦しいラストシーンでした。



マクミランは、ベルリン・ドイツ・オペラ・バレエのバレエ監督就任一年目だった1967年のシーズンを「眠りの森の美女」のプレミア公演で終えようと考えていたのですが、その制作がなかなか進まなかったために、その代わりとしてトリプルビルの上演でシーズンを締めくくる事にしたそうです。 その際に「Diversions」「 Solitaire」と共に上演する作品として創作されたのが、この「アナスタシア」の第3幕だったとの事です。 ただ、そこまでの「眠りの森の美女」の制作に相当な金額を費やしていたために「アナスタシア」にあてられる費用はなく、衣装などもドイツ・オペラの衣装を使わざるをえず、十分にあったのはリハーサルの時間だけというエピソード付きの作品のようです。
彼はアシュトンの後任として1970年にロイヤル・バレエ団の芸術監督に就任しますが、その1年後の71年に「アナスタシア」を新たに創作した1幕と2幕を付け加えた全3幕として発表しています。
創作状況の様々な違いによりかなり乖離の感じられる1,2幕と3幕となっていますが、マクミラン自身がアンナ・アンダーソンという人物にそうとう衝撃を受け彼女の人生に興味をもっていたようなので、この題材へのこだわりが強く、フルレングスの作品として仕上げたかったのかもしれないですね。 ただ、皇女アナスタシアの生きていた時代背景の描写が冗長な割りには登場人物の人間関係が十分に描ききれていないなど、3幕への分かりやすい帰結となるように1,2幕が作られていないのが、観客的には残念です。
それでも自分は2幕の華やかな舞踏会シーンはけっこう気に入りましたし、今の時代においてすら第3幕は斬新で興味深いと感じました。 キャスト違いで何度も見たいと思わせる類の作品ではないですが、見ることができて良かったですし、島添さんはじめ、バレエ団の方々の作品上演に対する強い意欲とプロとしての真摯な姿勢も十分感じる事ができました。 また渡邊一正さん指揮、東京ニューフィルハーモニック管弦楽団の演奏も舞台上のダンサーと一体となっていてとても見事でした。 特にポーランドの3楽章はロパートキナにも彼らの演奏で踊らせてあげたかったと心底思いました。

振付家ケネス・マクミラン
http://www.kennethmacmillan.com/ballets/all-works.html



この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
小林紀子バレエ・シアター「アナスタシア」 8月19日の感想(1)
2012/08/25(Sat)
[芸術監督] 小林紀子
[振付] ケネス・マクミラン
[監修] デボラ・マクミラン
[ステイジド・バイ] ジュリー・リンコン
[音楽] ピョートル・チャイコフスキー/ボフスラフ・マルティヌー
[美術] ボブ・クロウリー
[衣装・装置提供] ロイヤル・オペラハウス


以下、大雑把なあらすじ&思いつくままの感想ですが、簡単なメモは取っていたものの、現在残っている記憶に頼っている部分も多く、順番など違っているかもしれませんがお許しを。


冒頭にニコライ二世一家の記録フィルムが映し出される。 平穏な生活を送っている頃の映像で、まだ少女だったアナスタシアをズームアップしたところで幕が開き、物語が始まる。

<1幕> 皇帝所有の船スタンダルト号上にて

201208242224000.jpg

皇帝、皇后の他に海軍将校や皇后アレキサンドラの友人アンナ・ヴィルボヴァ、ラスプーチンの姿が。
オルガ、タチアナ、マリアの3姉妹、軍服姿の将校3人の踊りに続き、白い帽子を被ったアナスタシアがローラースケートで登場する。 快活な少女アナスタシアの描写にしてもローラースケートとは奇抜(マールイのロミジュリでジュリエットが縄跳びで登場みたいな・・・)と思ったのですが、3幕の冒頭のフィルムでは当時の若い貴族たちが実際にローラースケートを楽しんでいる姿が映し出されました。 

1幕では、アナスタシアの幸せな少女時代という事で、特にドラマティックな展開はありません。 幸福な皇帝一家の心配事は血友病を患っている皇太子アレクセイで、船上の楽しいひと時にあっても常に皆がアレクセイを気遣っている。 ゆえにけっこうインパクトがあったのは、はしゃいで走り回っていた際に転倒して動けなくなったアレクセイをラスプーチンが自身の祈祷能力で治癒させて周囲から注目を浴び皇帝夫妻の信頼を得るシーン。  ラスプーチンの存在を印象付けるためのワンシーンと言ってもいいのかな?

一方ダンスシーンは驚くほど盛りだくさんで、チャイコフスキー交響曲第1番に乗ってアナスタシア、姉妹、将校たち、皇后、皇帝とあらゆる人が踊りまくります。 細かい脚捌きの多いマクミラン特有の振付で、トロワ、カトル、ソロ、デュオと次々とダンスが披露される。 軍服を着た3人の将校(後で中尾さんが加わり4人でも踊る)ではアントニーノ・ステラのゆったりと優雅な身のこなしが目を惹いた。 彼はザハロワが客演したスカラ座の「白鳥の湖」で道化を踊っているのだけれど、その時道化にしてはやけにノーブルだなぁと思った事があったのでした。 奥村さんともう一人の踊りも良かったです。 別の3人の水着姿の将校の踊りなんてのもありました。 半そでと短パンの繋ぎで縞々のむかしむか~しの水着です。 いや、あの人たち、あんな格好で出て来て船の甲板から海に飛び込むだけだったらかわいそうだよな~なんて余計な事を思っていたものだから、踊りがあって良かった良かった(笑)。 ただ、3人の踊り、4人の踊りなど似たようなフォーメーションでの踊りが多く、単調といえば単調。
それでも島添さんはマノン同様、初めての作品とは思えない雄弁な踊りとリフトでの表現の上手さで、マクミランの舞踊言語をしっかり自分のものとしてしまっているのだと思わせます。 
アレキサンドラ役の萱嶋さん(ファンです)はともかく演技の上手いダンサーで、淑女を演じさせたらもう絶品というイメージなのですが、今回も子供たちに細やかな愛情を注ぐ母親を好演。 演技だけでなくソロやアナスタシアとのダンスもしっとりと優雅で魅力的。

人々が思い思いに楽しんでいるところへ、第一次世界大戦勃発の知らせが入り、ニコライ二世は別れを惜しむようにアレキサンドラとダンスを踊り戦地に赴く。 ニコライ二世役の澤田さんは軍服がとてもサマになっていて一貫して温厚な人物という印象。 



<2幕> ペトログラード、1917年3月

201208242213000.jpg


生活に困窮している市民が押し寄せる露店の商品はあっという間になくなってしまう。 亡くなった家族を荷車に乗せて運び、悲しみと怒りを顕わにする人たち。 彼らがその中を覗こうとした高い塀の向こう側、幕が上がるとそこにはアナスタシアの社交界デビューのための舞踏会という煌びやかな別世界が広がる。 
宮殿の舞踏会の広間という事で背景画などもコージャスだけれど、チラシにも使われている斜めに吊られた3つのシャンデリアが一際目を引きます。

貴族たちのダンスに続きアナスタシアと将校(中尾さん)のPDD。 2幕ではチャイコフスキーの交響曲第3番が使われているのですが、3番といえば自分的にはダイヤモンドなので、音符を大雑把に拾ったような振付にかなり違和感を覚えました。  
続いてマチルダ・クシェシンスカヤとパートナー(アントニーノ・ステラ)のPDD。 高橋さんの踊りは技術的にややいっぱいいっぱいだったためか、かつて皇帝に愛されていた女としての尊大さや皇后に対する敵対心などを踊りで表現する余裕がなく、皇帝の隣で不機嫌そうにしているアレキサンドラが逆に不自然に見えてしまった。 
二人の踊りが終わるや真っ先に席を立ったアレキサンドラに続くようにして全員が一旦広間を後にする。

不愉快な事など何もなかったかのように穏やかな表情で再び広間に戻って来た皇帝夫妻にラスプーチンが近づき、3楽章のゆったりと哀調を帯びた調べにのせ、3人が妖しくぎこちない雰囲気で踊る。 クシェシンスカヤが加わりさらに静かな緊張感が増したところへ彼女のパートナーが加わり5人の踊りとなる。 そしてその複雑な男女関係の一部始終を広間の入り口で目の当たりにしてしまうアナスタシア。 ただ、そこまでの人物関係の描写が不十分なので、入り組んだ大人の男女関係もアナスタシアの動揺もマクミランが意図したほどには伝わってこない。 ラスプーチンも皇帝夫妻の信頼をいい事に権勢を振るった怪人物というイメージには遠く、無表情に幾分ミステリアスな雰囲気を漂わせていただけだったのでいま一つこの役の重要性が感じ取れなかった。

再び広間に集まった人々は大団円さながらに晴れやかに踊り出すが(音楽は3番の終楽章が使われる。)、そこへ蜂起した革命軍がなだれ込み容赦なく貴族たちに銃弾を浴びせる。

この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
小林紀子バレエ・シアター 「アナスタシア」
2012/08/20(Mon)
昨日、小林紀子バレエ・シアターのケネス・マクミラン「アナスタシア」を見て来ました。
ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第4皇女アナスタシアと、自分は銃殺を逃れたアナスタシアだと生涯言い続けたポーランド生まれの女性アンナ・アンダーソンを描いた作品です。
日本初演でもある貴重な機会だったので、あらすじや感想など少し書いてみたい事はあるのですが、あまりPCに向かう時間が取れずいつになるかわからないので、意欲的な舞台を見せてくれた公演キャストをとりあえず。

ロシア皇帝ニコライ二世:澤田展生
皇后アレキサンドラ:萱嶋みゆき
皇太子アレクセイ:情野詠太
皇女オルガ:泰信世
皇女タチアナ:荒木恵理
皇女マリア:真野琴絵
皇女アナスタシア/アンナ・アンダーソン:島添亮子
ラスプーチン:後藤和雄
アンナ・ヴィルボヴァ:大和雅美
皇帝の副官:村山亮
マチルダ・クシェシンスカヤ:高橋怜子
彼女のパートナー:アントニーノ・ステラ(ミラノ・スカラ座 プリンシパル)



こちらは新国立劇場のホワイエに飾られていた皇帝一家の写真。

 201208191340000.jpg  201208191343000.jpg
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
世界バレエフェスティバルAプロ 8月14日の感想
2012/08/17(Fri)
東京文化会館 : 1階6列9番 


<第1部>


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル

フォーゲルはオネーギンよりこちらの方が断然今の彼のダンサーとしての素晴らしさを発揮できると思います。 恵まれたラインの美しさもたっぷり堪能できるし、彼の開脚跳躍は脚を開く瞬間からして本当に綺麗なんですよねぇ。 また、大柄で筋肉質なポリーナちゃんをリフトするのはけっこう大変だと思うのですが、サポートにも安定感があって破綻なく。 ただ、昨年夏のルグリ公演の踊りの方が美しさとキラキラ度は高かったです。 
ポリーナちゃんは、チャイパドってこんなに動きが止まったかな?と感じた箇所がいくつかありましたが、楽しそうに踊っていて良かったです。 
ん~~、でも男性が自分の前で片手をアン・オーにあげた女性をくるんくるんと優雅に回すところ(なぜかここがとっても好き)が変更されていて悲しかったわ~~。


「パルジファル」  
振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナー
カテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン

2010年のベジャール・バレエ団の「80分間世界一周」を見た時に一番気に入った作品でキャストも同じ。 舞台前方に置かれたライトに照らされ、ダンサーの後ろの白いスクリーンに映し出される彼らのシルエットが巨大になったり小さくなったりしてパ・ド・カトルにも見えるようなのがやはり印象的。 二人の踊りも息が合っていて見応えがありました。


「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ
上野水香 マシュー・ゴールディング

マシューはほとんどサポート要員でもったいないです。
水香ちゃんはポーズそのものは悪くないけれど、音楽のニュアンスを伝え切れていないというか・・・。 彼女にはバナと踊った「クリアチュア」みたいな比較的アップテンポなコンテの方が合っているのでしょうね。


「エフィ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュ
マライン・ラドメーカー

また半裸で背中の筋肉を見せる痙攣系か・・・と思ってしまいましたよ。 「モペイ」はわりと短いし踊りとしてそれほどつまらなくもなく最後の演出が好きだったりするけど、こちらはわざわざクラシックバレエの踊り手が踊らなきゃいけない作品なんだろうか、本当に踊りたいんだろうかと、まだ終わらないのかなぁと退屈しながらひたすら疑問に感じてました。 
口笛は上手かったけどね・・・。


「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー

出てきた二人の衣装にびっくり。 マックレーは蝶ネクタイに丈の短いタキシードに黒タイツ。 ロホはマックレーの衣装に合わせイヴニングを意識したようにも思えるロイヤルブルーでサテンっぽい生地の少し長めのチュチュ。
演目が「ライモンダ」としか書かれていないのでどのシーンを踊るのかと思っていましたが、バレエフェス用に3幕のライモンダとジャンのハイライトみたいな感じでアレンジしてあり、見せ場たっぷりでした。
ドンキでも二人のユニゾンが揃っていてとても美しかったのですが、音楽性に優れたこの二人、ライモンダでもその素晴らしさを遺憾なく発揮。 
ロホは女王然とした気品を漂わせながら一つ一つのステップが丁寧で、心をこめて踊っているように見えました。 安定感は抜群だし、最後に見せてくれた3回転も入れたフェッテや高速シェネで会場を盛り上げてくれました。
マックレーの踊りは本当にエレガント。 どうだとばかりにテクニックを見せ付けられるようなパでも自然な流れの中でさらっとノーブルにこなしてしまうのがなんとも言えず魅力的に映ります。 マネージュもザンレールも他のパと組み合わされていて難易度がもの凄く高そうなのに涼しい顔して・・・。 ラストのロホとの高速シェネ合戦も素晴らしかった。
バレエフェスという場でのショーマンシップを感じさせながらも、あくまでも格調高く、バレエ芸術の美しさ、素晴らしさを改めて感じさせてくれた二人に心から感謝です。 



<第2部>



「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

Aプロのクランコ版のセットでは前に降ろしていた階段がこちらでは横に降ろしてあった(笑)。 やっぱりこのパ・ド・ドゥだけを見るならロミオの熱い思いが迸るマクミラン版の方が私は好み。
コジョカルは、恥じらい、喜び、ときめきとロミオに恋した女の子を愛らしく演じていました。 踊りもしなやか。 コボーは踊りは上手いけれど、コンパクトに纏めすぎた気も。 体を伸ばしきってたっぷり見せるランベルセや跳躍などが好きな自分にはちょっと物足りなかったなぁ。 ロミオのそんなぎりぎりのラインがどうしようもなく高揚した想いを伝えていると思うのですよね。
ま、だからといって二人の惹かれあう気持ちが薄いわけではないのだけれど、生まれて初めての真剣な恋、初めて知った喜びに戸惑いながらも舞い上がる初々しい二人というより、落ち着いた幸せなカップルに見えてしまいました・・・。 


「ウィズアウト・ワーズ」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルト
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ

サラファーノフの肢体の動きは柔らかく美しい。 ノヴィコワも丁寧にサラファーノフに合わせていて、後ろからひょこっと顔だけ出すところなどとても愛らしくてほのぼのした感じ。 
本来の8人4組、30分の作品だとどんなかんじなのでしょうね? サラファーノフが出演しているミハイロフスキー劇場のプロモーションビデオで少しだけわかりますが・・・。
http://www.mikhailovsky.ru/en/repertoir/without-words-ballet.html


「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョン

かなり辛口になっちゃいます。
アニエスはもともと翳りのある美人なのでマルグリットは合うだろうなと思っていたのですが、黒いマントに身を包み立ちすくんでいる彼女は、ちょっと大柄すぎるせいなのか病躯をおしてというようには感じられなかった。 ビュリョンは見た目は美しく繊細そうなアルマンなのだけれど感情の変化が読みとりにくく、アニエスのマルグリットに対峙できていないような。 相手を突き放し、辛い思いに耐え苦しむ毎日を送ってきていても互いを目の前にすれば、体の芯から湧き上がる愛しさを押さえる事ができないという激しい心の揺れがいまいち薄かったなぁ。
それ以上に気になったのは後半のリフト。 二人の動きが重くスピード感に欠けて心の叫びが聞えず物足りなさを感じました。


「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ

綿菓子のようにスウィートなオブラスツォーワにぴったりのシルフィード。 ふわんとした白のロマンティックチュチュがまた一層愛らしさを引き立てている。 
マチューは隋分久しぶりに見たような気がするけれど、踊りがとても安定してきてさすがのプレゼンス。 赤いタータンチェックのキルトも良くお似合いでした。
第2部最後の演目として、森のセットと東バのコール・ドがついた贅沢な上演だったのですが、めりはりのないまったりしたラコット版というのが惜しかったなあ・・・。
 

 
<第3部>



「マーラー交響曲第5番」より"アダージェット" 
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン

一瞬にしてエレーヌ・ブシェの世界に引き込まれたような気がします。 たぶん、自分がアダージェットから感じ取るイメージと彼女の表現や音取りがぴたりと合っていたからだと思うのですが。 ノイマイヤーがこの曲で表現したかった事と曲が持つイメージを完璧に一体化させて彼女の体で語りかけているように感じました。 
Aプロではロングスカートだったから分からなかったけれど、エレーヌ・ブシェは腰高で手足の長い抜群のプロポーションの持ち主なんですね。 きっとクラシック作品を踊っても素晴らしいのだろうなと思わせるムーヴメントの美しさにうっとりでした。
ブシェに目が釘付けだったせいで、ボァディンの印象は薄いのですが、息も合っていて同じ空気を作り出せる人だったと。


「シェエラザード」 
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー

アラビアンナイトというよりマイクロネシアンナイトととでもいいたいようなポリーナちゃん、なんて健康的なゾベイダなんだ・・・。 ブラにハーレムパンツで腰をくねらせれば雰囲気はそれなりだけれど、そそられるような妖艶さは感じないんだよね~~。 ま、今踊らなくても、キャリアの終盤に踊ってみてもいいわけですからね、乞う期待!って事で!!
ゾベイダがそんなだから、シャリアール王がハーレムパンツ穿いているのか?というくらい偉そうな(笑)ゼレの金の奴隷も理性を保ったままお仕事してます・・・って感じですかね? 海賊の時よりも体が軽くよく動いているようだし、しっかりした回転も跳躍も綺麗でした♪ ともかく、このフェスでゼレが見られただけでハッピーです。


「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
オーレリ・デュポン ジョシュア・オファルト

20分近かったかなぁ? でも飽きる事はなかったです。
オーレリは高雅な白百合のような美しさ。 小粋でエレガントなダンスも素晴らしかったです。 また時折見せるお茶目な表情も魅力的で、曲の合間にオーレリに何やら言葉をかけられているピアニストの男性は役得だなぁなどと思ってしまいました。
ジョシュアも端正な踊りが美しく、ブーツ姿もよく似合う美脚な彼は王子姿もさぞに様になるだろうなと。

  
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ

普通のメドーラとアリには見えなかったけれど、彼ららしい圧巻のパフォーマンスでした。 
ワシーリエフのあっけに取られるほど高い跳躍と永遠に回っていられそうな軸ぶれのない綺麗な回転+旺盛なサービス精神にはひたすら感心。 オシポワはチュチュではなくて、膝丈ほどの淡いパープルのスリップドレス。 ちょっとオーレリのドレスと色とデザインがかぶっちゃった感があるけど可愛らしかった。 あれで、顔芸なしで踊ってくれればもっといいんだけど・・・。 ヴァリはポリーナちゃんがガムザッティだったからどうするのかなと思っていたら、意表をついてメドーラの花園のヴァリを持ってきました。 あれだったらチュチュの方がいいかもしれないけどな~。



<第4部>



「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ  ウラジーミル・マラーホフ

長い黒髪を降ろして白のロングシャツをスポンと被っただけのヴィシがとても可愛らしく見えてしまった。 もっと本能のままにマラーホフ演じる男に絡んでくるのかと思ったけれど、意外にも官能性が薄い。 マラーホフもヴィシ演じる女に欲望をそそられているようには見えず、二人の関係はエロティシズムの解放というより精神性が高いというか魂の呼応のように見えました。 


「コール・ペルドゥート」  
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:マリア・デル・マール・ボネット
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ

中東っぽい音楽に自分の中のテンションが上がる(笑)。 好きなんですよね~、この独特のリズムと裏悲しい音と妙な緊張感が。 
音楽を全身で聞き、何かちょっと憑かれたように切れよくスピーディーに踊るザハロワが素晴らしかったです。 身体表現の美しさはため息もの。 スレンダーな彼女の美しいラインを損ねることのないロングスカートとロングスリーブの衣装も効果的で彼女によく似合っていた。
メルクーリエフはAプロ同様あまり見せ場がないというのがとても残念だったけれど、ザハロワからの絶大な信頼も納得の安定感。
実はこの作品、家に帰ってプログラムを読み返すまでナチョ作品と気づかなかったのですが、ザハロワのおかげかもしれないけれど、これは好きだなと・・・。


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ マルセロ・ゴメス

ロパートキナのダイヤモンドを見るのは2006年のマリインカのロパートキナガラ以来。 ロパートキナとダニーラが踊ったジュエルズの「ダイヤモンド」はあれ以来、自分にとって特別な演目となり、ロパートキナ以外のダイヤモンドはダイヤモンドではない・・とさえ思うようになってしまいました。
下手奥から姿を現すロパートキナ。 まるで天界から女神が降り立ったような神々しさ。 決して触れてはならない神聖でミステリアスな雰囲気は変らないのだけれど、柔らかなオーラを纏い、パートナーのゴメスに向ける眼差しも温かい。 それにしても何と完璧なフォルムなのだろう。 細く長い手足が描き出す軌跡は繊細で美しさの極み。 ロパートキナ自身があのチャイコフスキーの旋律を生み出しているのではないかと思わせるほどの音楽性。チャイコフスキーの旋律をあれだけ美しく纏える人も他にいないだろうな。


「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト マニュエル・ルグリ

揺さぶられる思いに流されそうになりながらも必死で理性を呼び起こし想いを断ち切るタチアーナと、押さえられなくなった激しい恋心をタチアーナにぶつけ彼女の心を求めようとするオネーギン。 あまりにも切ない二人。
とても素晴らしかったです。 素晴らしかったのですが、わりと短い間にこの二人のオネーギンを見すぎて見慣れてしまったかなぁという思いもあります。 昨年のルグリガラの初回の上演に自分でも驚くほど感動してしまい、それが大きすぎたのか、それ以降はどうしてもそれを超えられないでいる私。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

Aプロではトップバッターを務め、Bプロではトリを飾るフレッシュな二人。 とはいえ、サレンコももうフェスの常連なんですよね。
二人とも派手さはないけれど、手堅い踊りながら要所にスーパーテクニックを織り込んで会場を盛り上げていました。



フィナーレのカーテンコールの後は最終日恒例のてぬぐい投げ。 ダンサーたちも皆楽しそうですねぇ~~。 私はサブセンの6列目だったのですが、残念ながら飛んで来ませんでした。 大半がもう少し前の席までしか届いていませんでしたが(球技に勤しんで来た人なんていないでしょうしねぇ)、肩の強い男性でけっこう飛ばしてたダンサーがいたみたいでした。 誰だろう? 野球が好きなマシューとか?? 
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
世界バレエフェスティバルBプロ 8月14日の感想(第3部&第4部)
2012/08/17(Fri)
<第3部>


「マーラー交響曲第5番」より"アダージェット" 
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン

一瞬にしてエレーヌ・ブシェの世界に引き込まれたような気がします。 たぶん、自分がアダージェットから感じ取るイメージと彼女の表現や音取りがぴたりと合っていたからだと思うのですが。 ノイマイヤーがこの曲で表現したかった事と曲が持つイメージを完璧に一体化させて彼女の体で語りかけているように感じました。 
Aプロではロングスカートだったから分からなかったけれど、エレーヌ・ブシェは腰高で手足の長い抜群のプロポーションの持ち主なんですね。 きっとクラシック作品を踊っても素晴らしいのだろうなと思わせるムーヴメントの美しさにうっとりでした。
ブシェに目が釘付けだったせいで、ボァディンの印象は薄いのですが、息も合っていて同じ空気を作り出せる人だったと。


「シェエラザード」 
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー

アラビアンナイトというよりマイクロネシアンナイトととでもいいたいようなポリーナちゃん、なんて健康的なゾベイダなんだ・・・。 ブラにハーレムパンツで腰をくねらせれば雰囲気はそれなりだけれど、そそられるような妖艶さは感じないんだよね~~。 ま、今踊らなくても、キャリアの終盤に踊ってみてもいいわけですからね、乞う期待!って事で!!
ゾベイダがそんなだから、シャリアール王がハーレムパンツ穿いているのか?というくらい偉そうな(笑)ゼレの金の奴隷も理性を保ったままお仕事してます・・・って感じですかね? 海賊の時よりも体が軽くよく動いているようだし、しっかりした回転も跳躍も綺麗でした♪ ともかく、このフェスでゼレが見られただけでハッピーです。


「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
オーレリ・デュポン ジョシュア・オファルト

20分近かったかなぁ? でも飽きる事はなかったです。
オーレリは高雅な白百合のような美しさ。 小粋でエレガントなダンスも素晴らしかったです。 また時折見せるお茶目な表情も魅力的で、曲の合間にオーレリに何やら言葉をかけられているピアニストの男性は役得だなぁなどと思ってしまいました。
ジョシュアも端正な踊りが美しく、ブーツ姿もよく似合う美脚な彼は王子姿もさぞに様になるだろうなと。

  
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ

普通のメドーラとアリには見えなかったけれど、彼ららしい圧巻のパフォーマンスでした。 
ワシーリエフのあっけに取られるほど高い跳躍と永遠に回っていられそうな軸ぶれのない綺麗な回転+旺盛なサービス精神にはひたすら感心。 オシポワはチュチュではなくて、膝丈ほどの淡いパープルのスリップドレス。 ちょっとオーレリのドレスと色とデザインがかぶっちゃった感があるけど可愛らしかった。 あれで、顔芸なしで踊ってくれればもっといいんだけど・・・。 ヴァリはポリーナちゃんがガムザッティだったからどうするのかなと思っていたら、意表をついてメドーラの花園のヴァリを持ってきました。 あれだったらチュチュの方がいいかもしれないけどな~。



<第4部>



「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ  ウラジーミル・マラーホフ

長い黒髪を降ろして白のロングシャツをスポンと被っただけのヴィシがとても可愛らしく見えてしまった。 もっと本能のままにマラーホフ演じる男に絡んでくるのかと思ったけれど、意外にも官能性が薄い。 マラーホフもヴィシ演じる女に欲望をそそられているようには見えず、二人の関係はエロティシズムの解放というより精神性が高いというか魂の呼応のように見えました。 


「コール・ペルドゥート」  
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:マリア・デル・マール・ボネット
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ

中東っぽい音楽に自分の中のテンションが上がる(笑)。 好きなんですよね~、この独特のリズムと裏悲しい音と妙な緊張感が。 
音楽を全身で聞き、何かちょっと憑かれたように切れよくスピーディーに踊るザハロワが素晴らしかったです。 身体表現の美しさはため息もの。 スレンダーな彼女の美しいラインを損ねることのないロングスカートとロングスリーブの衣装も効果的で彼女によく似合っていた。
メルクーリエフはAプロ同様あまり見せ場がないというのがとても残念だったけれど、ザハロワからの絶大な信頼も納得の安定感。
実はこの作品、家に帰ってプログラムを読み返すまでナチョ作品と気づかなかったのですが、ザハロワのおかげかもしれないけれど、これは好きだなと・・・。


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ マルセロ・ゴメス

ロパートキナのダイヤモンドを見るのは2006年のマリインカのロパートキナガラ以来。 ロパートキナとダニーラが踊ったジュエルズの「ダイヤモンド」はあれ以来、自分にとって特別な演目となり、ロパートキナ以外のダイヤモンドはダイヤモンドではない・・とさえ思うようになってしまいました。
下手奥から姿を現すロパートキナ。 まるで天界から女神が降り立ったような神々しさ。 決して触れてはならない神聖でミステリアスな雰囲気は変らないのだけれど、柔らかなオーラを纏い、パートナーのゴメスに向ける眼差しも温かい。 それにしても何と完璧なフォルムなのだろう。 細く長い手足が描き出す軌跡は繊細で美しさの極み。 ロパートキナ自身があのチャイコフスキーの旋律を生み出しているのではないかと思わせるほどの音楽性。チャイコフスキーの旋律をあれだけ美しく纏える人も他にいないだろうな。


「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト マニュエル・ルグリ

揺さぶられる思いに流されそうになりながらも必死で理性を呼び起こし想いを断ち切るタチアーナと、押さえられなくなった激しい恋心をタチアーナにぶつけ彼女の心を求めようとするオネーギン。 あまりにも切ない二人。
とても素晴らしかったです。 素晴らしかったのですが、わりと短い間にこの二人のオネーギンを見すぎて見慣れてしまったかなぁという思いもあります。 昨年のルグリガラの初回の上演に自分でも驚くほど感動してしまい、それが大きすぎたのか、それ以降はどうしてもそれを超えられないでいる私。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

Aプロではトップバッターを務め、Bプロではトリを飾るフレッシュな二人。 とはいえ、サレンコももうフェスの常連なんですよね。
二人とも派手さはないけれど、手堅い踊りながら要所にスーパーテクニックを織り込んで会場を盛り上げていました。



フィナーレのカーテンコールの後は最終日恒例のてぬぐい投げ。 ダンサーたちも皆楽しそうですねぇ~~。 私はサブセンの6列目だったのですが、残念ながら飛んで来ませんでした。 大半がもう少し前の席までしか届いていませんでしたが(球技に勤しんで来た人なんていないでしょうしねぇ)、肩の強い男性でけっこう飛ばしてたダンサーがいたみたいでした。 誰だろう? 野球が好きなマシューとか?? 

この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
世界バレエフェスティバルBプロ 8月14日の感想(第1部&第2部)
2012/08/15(Wed)
<第1部>


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル

フォーゲルはオネーギンよりこちらの方が断然今の彼のダンサーとしての素晴らしさを発揮できると思います。 恵まれたラインの美しさもたっぷり堪能できるし、彼の開脚跳躍は脚を開く瞬間からして本当に綺麗なんですよねぇ。 また、大柄で筋肉質なポリーナちゃんをリフトするのはけっこう大変だと思うのですが、サポートにも安定感があって破綻なく。 ただ、昨年夏のルグリ公演の踊りの方が美しさとキラキラ度は高かったです。 
ポリーナちゃんは、チャイパドってこんなに動きが止まったかな?と感じた箇所がいくつかありましたが、楽しそうに踊っていて良かったです。 
ん~~、でも男性が自分の前で片手をアン・オーにあげた女性をくるんくるんと優雅に回すところ(なぜかここがとっても好き)が変更されていて悲しかったわ~~。


「パルジファル」  
振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナー
カテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン

2010年のベジャール・バレエ団の「80分間世界一周」を見た時に一番気に入った作品でキャストも同じ。 舞台前方に置かれたライトに照らされ、ダンサーの後ろの白いスクリーンに映し出される彼らのシルエットが巨大になったり小さくなったりしてパ・ド・カトルにも見えるようなのがやはり印象的。 二人の踊りも息が合っていて見応えがありました。


「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ
上野水香 マシュー・ゴールディング

マシューはほとんどサポート要員でもったいないです。
水香ちゃんはポーズそのものは悪くないけれど、音楽のニュアンスを伝え切れていないというか・・・。 彼女にはバナと踊った「クリアチュア」みたいな比較的アップテンポなコンテの方が合っているのでしょうね。


「エフィ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュ
マライン・ラドメーカー

また半裸で背中の筋肉を見せる痙攣系か・・・と思ってしまいましたよ。 「モペイ」はわりと短いし踊りとしてそれほどつまらなくもなく最後の演出が好きだったりするけど、こちらはわざわざクラシックバレエの踊り手が踊らなきゃいけない作品なんだろうか、本当に踊りたいんだろうかと、まだ終わらないのかなぁと退屈しながらひたすら疑問に感じてました。 
口笛は上手かったけどね・・・。


「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー

出てきた二人の衣装にびっくり。 マックレーは蝶ネクタイに丈の短いタキシードに黒タイツ。 ロホはマックレーの衣装に合わせイヴニングを意識したようにも思えるロイヤルブルーでサテンっぽい生地の少し長めのチュチュ。
演目が「ライモンダ」としか書かれていないのでどのシーンを踊るのかと思っていましたが、バレエフェス用に3幕のライモンダとジャンのハイライトみたいな感じでアレンジしてあり、見せ場たっぷりでした。
ドンキでも二人のユニゾンが揃っていてとても美しかったのですが、音楽性に優れたこの二人、ライモンダでもその素晴らしさを遺憾なく発揮。 
ロホは女王然とした気品を漂わせながら一つ一つのステップが丁寧で、心をこめて踊っているように見えました。 安定感は抜群だし、最後に見せてくれた3回転も入れたフェッテや高速シェネで会場を盛り上げてくれました。
マックレーの踊りは本当にエレガント。 どうだとばかりにテクニックを見せ付けられるようなパでも自然な流れの中でさらっとノーブルにこなしてしまうのがなんとも言えず魅力的に映ります。 マネージュもザンレールも他のパと組み合わされていて難易度がもの凄く高そうなのに涼しい顔して・・・。 ラストのロホとの高速シェネ合戦も素晴らしかった。
バレエフェスという場でのショーマンシップを感じさせながらも、あくまでも格調高く、バレエ芸術の美しさ、素晴らしさを改めて感じさせてくれた二人に心から感謝です。 



<第2部>



「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

Aプロのクランコ版のセットでは前に降ろしていた階段がこちらでは横に降ろしてあった(笑)。 やっぱりこのパ・ド・ドゥだけを見るならロミオの熱い思いが迸るマクミラン版の方が私は好み。
コジョカルは、恥じらい、喜び、ときめきとロミオに恋した女の子を愛らしく演じていました。 踊りもしなやか。 コボーは踊りは上手いけれど、コンパクトに纏めすぎた気も。 体を伸ばしきってたっぷり見せるランベルセや跳躍などが好きな自分にはちょっと物足りなかったなぁ。 ロミオのそんなぎりぎりのラインがどうしようもなく高揚した想いを伝えていると思うのですよね。
ま、だからといって二人の惹かれあう気持ちが薄いわけではないのだけれど、生まれて初めての真剣な恋、初めて知った喜びに戸惑いながらも舞い上がる初々しい二人というより、落ち着いた幸せなカップルに見えてしまいました・・・。 


「ウィズアウト・ワーズ」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルト
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ

サラファーノフの肢体の動きは柔らかく美しい。 ノヴィコワも丁寧にサラファーノフに合わせていて、後ろからひょこっと顔だけ出すところなどとても愛らしくてほのぼのした感じ。 
本来の8人4組、30分の作品だとどんなかんじなのでしょうね? サラファーノフが出演しているミハイロフスキー劇場のプロモーションビデオで少しだけわかりますが・・・。
http://www.mikhailovsky.ru/en/repertoir/without-words-ballet.html


「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョン

かなり辛口になっちゃいます。
アニエスはもともと翳りのある美人なのでマルグリットは合うだろうなと思っていたのですが、黒いマントに身を包み立ちすくんでいる彼女は、ちょっと大柄すぎるせいなのか病躯をおしてというようには感じられなかった。 ビュリョンは見た目は美しく繊細そうなアルマンなのだけれど感情の変化が読みとりにくく、アニエスのマルグリットに対峙できていないような。 相手を突き放し、辛い思いに耐え苦しむ毎日を送ってきていても互いを目の前にすれば、体の芯から湧き上がる愛しさを押さえる事ができないという激しい心の揺れがいまいち薄かったなぁ。
それ以上に気になったのは後半のリフト。 二人の動きが重くスピード感に欠けて心の叫びが聞えず物足りなさを感じました。


「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ

綿菓子のようにスウィートなオブラスツォーワにぴったりのシルフィード。 ふわんとした白のロマンティックチュチュがまた一層愛らしさを引き立てている。 
マチューは隋分久しぶりに見たような気がするけれど、踊りがとても安定してきてさすがのプレゼンス。 赤いタータンチェックのキルトも良くお似合いでした。
第2部最後の演目として、森のセットと東バのコール・ドがついた贅沢な上演だったのですが、めりはりのないまったりしたラコット版というのが惜しかったなあ・・・。
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
世界バレエフェスティバルAプロ 8月3日の感想
2012/08/12(Sun)
東京文化会館 : 1階13列20番

<第1部>

「スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

この演目、見た回数は少ないのだけれど2009年のゴールデン・バレエ・コースターでシャロン・ウェナーと久保紘一さんというコロラドバレエ団プリンシパル同士での上演を見た時に楽しく明るくとてもエネルギッシュだった覚えがあるのですが、サレンコとシムキンはほどよいコミカルさを加えながらも丁寧にエレガントに纏めましたという感じかな。 それでもシムキンの敬礼をしながらのアントルシャの連続はジャンプが軽々高々で盛り上げてくれました。


「モペイ」  
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル

初見は昨年のルグリガラでの木本さん。 華奢なラインの木本さんとフォーゲルの逞しくも引き締まった大柄な肉体での踊りは動きそのものの印象や残像がかなり違ってそれもなかなか面白い。 フォーゲルの細かい筋肉の動きやその美しさは堪能しましたが、そう何回も見たい作品でもないですね。 


「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン

上演されたのは、一幕ラストでナタリア王女がうわのそらの王の心を掴もうとするPDDだそうです。 王に受け入れてもらえないもどかしさと悲しさを垣間見せながらも静かに燃やす激しい恋心がエレーヌ・ブシェの肢体から切々と伝わってきたような気がします。 特にリフトの激しい動きで感情を吐き出すような表現が見事だった。
次回ハンブルグ・バレエの来日公演では、是非全幕で持って来て欲しいです!


「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香 マシュー・ゴールディング

ようやく見ることができたマシュー・ゴールディング。 ガタイがよくて頭がちっちゃい~~。 水香ちゃんには本当にぴったりの大きさですね。
長身を持て余すことなく、体のコントロールもよく、回転も綺麗で端正な踊り。 昨年4月の東バのバヤデールでフォーゲルのピンチヒッターで来てくれた、日本ではほぼ無名のダンサーの素晴らしい踊りにびっくり&感激した観客の人たちの気持ちがよ~くわかりました。 だけど、期待していた終盤のあの変則マネージュがなかったのが残念だったなぁ。 あれはジョゼスペシャルなのかな?
水香ちゃんは・・・、腕が・・・全然美しく見えない。


<第2部>


「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)
オーレリ・デュポン マニュエル・ルグリ

相変わらず絵画に息が吹き込まれたような美しさだけれど、初見ほどには魅入られなかった。
多分、このペアを見られるのは最後のような気がするので、別の作品を見たかった。 オーレリと椿姫じゃ駄目だったのだろうか? 
祭典だからこそ特別に(欲張りで図々しい観客ですが)見せて欲しかったな~と。 でも、もう昔のようにはいかないのかな。


「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー

勝手にアスリートペアと呼んでいるこの二人をまた見られるとは思わなかったなぁ♪
2006年のマリインカの海賊で見たゼレのアリ。 あの時すでに用心棒のようなアリでしたが、今回はさらにえらそう加減と貫禄が増したアリ(笑)。 踊りにスピード感は失われたけれど軸がしっかりしたゆったりした動きは美しい。 跳躍でも開脚やひねりを入れて心意気を見せてくれたゼレに感謝。
ポリーナちゃんは大人の女性のしっとりとした柔らかさも出てきてより一層キラキラ輝いている。 ゼレの動きのスピードとのバランスを考えたようなゆったりとたおやかな動きで、綺麗なラインを描きながら踊るポリーナが凄く素晴らしい子に思えました。


「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ

イタリア出身の振付家ビゴンゼッティが二人のために振付けた作品との事です。
感情むき出しのままに男に絡む女とその女をあしらう事を楽しんでいるようないい加減な男、に見えました。 体のパーツを激しく使うのはオシポワの方で、こんな動きもあんな格好もできますという体操チックな踊りでもありました。
ま、長くなかったから良かったし、こういうのもありだな、この二人なら。


「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ

いつもそうだけれど、ロパートキナの瀕死は会場の空気が一瞬にして変わりますね。
白い白鳥のチュチュを身に着けた彼女の神々しさと作り出すフォルムの美しさに圧倒されました。


<第3部>


「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ 
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

あれからもう2ヶ月なんだ・・・と6月の残念な降板を思い出しましたが、無事にアイシュバルトとラドメーカーが踊ってくれて良かったです。 バルコニーに佇むアイシュバルトは初恋のときめきに戸惑う少女というには少し大人びていたけれど、ラドメーカーと踊りだしてからは、気持ちが高揚し、ロミオとめぐり会ったこの上ない幸せを全身で表していたと思います。 ロミオにキスされたその唇に手をやりながら高速パ・ド・ブレで下がっていく時のクラクラしそうなほどの喜びをかみ締めている表情もとても印象的でした。
ラドメーカーは少年のような純粋さを残したままの若者がジュリエットに恋した事で優しさと包容力に目覚めていくような爽やかなロミオ♪


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"  
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス

パリオペのダイヤモンドの衣装はまさしくダイヤモンド!というゴージャスなキラキラ感がいいですね~。 以前見た時よりも二人の間に気持ちが通っていて舞台上に柔らかな空気が漂っていたように感じました。
そしてパリオペの現役ダンサーではないというのが信じられないくらいのジョゼのエレガントでしなやかな踊りが美しかったですねぇ。 


「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ

ザハロワ、痛々しいほどに痩せてしまったように思いますが、相変わらずの美しいラインを描いての踊りが良かったです。 どの瞬間を切り取ってもしなやかに美しかったし、なんかこう迫ってくるものがありました。
メルクーリエフも久しぶりだなぁ。 ちょっと体つきに油断が見られるような気もするけれど、ばっちりなサポートでザハロワを踊りたいように踊らせてあげていた感じ。


「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ
マルセロ・ゴメス チャールズ・ヤン(ヴァイオリン)

2月のコジョカルガラで同様のアイディアの作品を見ていなかったら、もっと斬新な感じがしたでしょうが、と~~っても楽しい作品でした。
ゴメス本人が振付をしているのだから、踊りが収まりのいいこなれた感じなのは当然ながら、ヤンの奏でるメロディーのゆらめきがダンスとなってゴメスと絶妙な掛け合いをしているのが素晴らしい。 ヤンのヴァイオリン奏者以外のセンスがあってこそという気すらしてしまいます。


「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー

マックレーの超絶技巧美技が見られるにしても、この二人でラ・シルかーなんて思っていたのですが、ほのぼのキュートな良い上演でした。 森のセットがあったのも加点ですね(笑)。
ロホのシルフィードはジェームズを見つめる目がちょいとばかり妖艶なんだけど、それでもイノセントな妖精で愛らしい。 過剰なところがなく上品なのがまたいいですね~。
マックレーはキルト姿がとてもよく似合う。 細かい脚捌きも決して力技ではなくエレガントにさり気なくこなしてしまうマックレーは凄い! コジョカルガラ以降、自分の中のマックレー株は急上昇中です♪


<第4部>


「ブレルとバルバラ」 
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス ジル・ロマン

これは正直私にはかなり苦手意識の強い作品でした。 シャンソン4曲というのも辛いし長すぎた。


「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ  
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

コジョカルが可愛い~~。 でも、下手手前でコボーの踊りを覗き込むコジョカルを見ているうちに、「ザ・レッスン」が思い起こされてしまい、コボーがにこっと微笑む度に、あの豹変したダンス教師が頭をよぎり・・・。 あぁいうキョーレツな作品を見ちゃうと駄目ですな・・・。
二人とも踊りは磐石。


「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セパスティアン・バッハ
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

肩から腰にかけてが市松模様になっているノースリーブの黒のレオタードがとても素敵でヴィシによく似合ってました。 なのに、マラーホフったら、一昔前の体操選手が着ていたようなランニング+超ショーパン・・・。
ナチョがマラーホフの依頼に応えて作った作品とはいうものの、曲がバッハという事もあり、3月にネットライブで見たミハイロフスキー劇場の「バッハへのオマージュ」とダブった既視感があり、特に作品として際立った感じはなかった。 


「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル

オネーギンの全幕はルグリがシュツットガルト・バレエ団に客演した際に一度見ただけだし、ガラでのPDDは圧倒的に手紙のPDDが多いので、この鏡のPDDの正しい?タチアーナとオネーギンが良く分からない。 でも、この二人はなんか違うような???
ポリーナちゃんは常に人目を惹いているに違いない美少女だし、フォーゲルは付け揉み上げが似合わないものの爽やか好青年のままだし・・・。
ま、それは置いておくとして、この二人の組み合わせは大好きなので、踊りと雰囲気にはとても満足。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ

ノヴィコワを見るのは2007年のボリショイ・マリインスキー合同ガラ以来というお久しぶりさ。 バレエフェスのトリでも気負う事無く落ち着いてきっちり踊っているのが頼もしいです。 ヴァリなどもう少しケレン味が欲しかったような気もするけれど、品良く優雅で良かったです。
サラファーノフももっとがんがん飛ばしてくるかとも思いましたが、ノヴィコワに合わせるようにノーブル系のバジルでした。 奥さんと踊れるのを凄く幸せに感じているような、サポートにもアイコンタクトにも二人の信頼感と愛情が溢れるようなパフォーマンスでした。



4時間10分という長丁場でしたが、15分ずつあてられた休憩時間はきちっと時間が守られたので、予定時間が延びることもなく、あっという間に終わってしまったような気がします。 それだけ内容が充実していたのだと思いますし、クラシックではない演目もこの程度だったら自分的許容範囲でした。 バレエフェスの常連さんはこの時期の日本の暑さにも慣れているでしょうけれど、あまりこの時期に来日した記憶のないロパートキナなど平気なのかしら~~とちょっと心配していましたが、大丈夫みたいで良かったです!
この記事のURL | バレエ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
世界バレエフェスティバルAプロ 8月3日の感想(第3部&第4部)
2012/08/12(Sun)
<第3部>

「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ 
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

あれからもう2ヶ月なんだ・・・と6月の残念な降板を思い出しましたが、無事にアイシュバルトとラドメーカーが踊ってくれて良かったです。 バルコニーに佇むアイシュバルトは初恋のときめきに戸惑う少女というには少し大人びていたけれど、ラドメーカーと踊りだしてからは、気持ちが高揚し、ロミオとめぐり会ったこの上ない幸せを全身で表していたと思います。 ロミオにキスされたその唇に手をやりながら高速パ・ド・ブレで下がっていく時のクラクラしそうなほどの喜びをかみ締めている表情もとても印象的でした。
ラドメーカーは少年のような純粋さを残したままの若者がジュリエットに恋した事で優しさと包容力に目覚めていくような爽やかなロミオ♪


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"  
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス

パリオペのダイヤモンドの衣装はまさしくダイヤモンド!というゴージャスなキラキラ感がいいですね~。 以前見た時よりも二人の間に気持ちが通っていて舞台上に柔らかな空気が漂っていたように感じました。
そしてパリオペの現役ダンサーではないというのが信じられないくらいのジョゼのエレガントでしなやかな踊りが美しかったですねぇ。 


「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ

ザハロワ、痛々しいほどに痩せてしまったように思いますが、相変わらずの美しいラインを描いての踊りが良かったです。 どの瞬間を切り取ってもしなやかに美しかったし、なんかこう迫ってくるものがありました。
メルクーリエフも久しぶりだなぁ。 ちょっと体つきに油断が見られるような気もするけれど、ばっちりなサポートでザハロワを踊りたいように踊らせてあげていた感じ。


「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ
マルセロ・ゴメス チャールズ・ヤン(ヴァイオリン)

2月のコジョカルガラで同様のアイディアの作品を見ていなかったら、もっと斬新な感じがしたでしょうが、と~~っても楽しい作品でした。
ゴメス本人が振付をしているのだから、踊りが収まりのいいこなれた感じなのは当然ながら、ヤンの奏でるメロディーのゆらめきがダンスとなってゴメスと絶妙な掛け合いをしているのが素晴らしい。 ヤンのヴァイオリン奏者以外のセンスがあってこそという気すらしてしまいます。


「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー

マックレーの超絶技巧美技が見られるにしても、この二人でラ・シルかーなんて思っていたのですが、ほのぼのキュートな良い上演でした。 森のセットがあったのも加点ですね(笑)。
ロホのシルフィードはジェームズを見つめる目がちょいとばかり妖艶なんだけど、それでもイノセントな妖精で愛らしい。 過剰なところがなく上品なのがまたいいですね~。
マックレーはキルト姿がとてもよく似合う。 細かい脚捌きも決して力技ではなくエレガントにさり気なくこなしてしまうマックレーは凄い! コジョカルガラ以降、自分の中のマックレー株は急上昇中です♪


<第4部>


「ブレルとバルバラ」 
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス ジル・ロマン

これは正直私にはかなり苦手意識の強い作品でした。 シャンソン4曲というのも辛いし長すぎた。


「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ  
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

コジョカルが可愛い~~。 でも、下手手前でコボーの踊りを覗き込むコジョカルを見ているうちに、「ザ・レッスン」が思い起こされてしまい、コボーがにこっと微笑む度に、あの豹変したダンス教師が頭をよぎり・・・。 あぁいうキョーレツな作品を見ちゃうと駄目ですな・・・。
二人とも踊りは磐石。


「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セパスティアン・バッハ
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

肩から腰にかけてが市松模様になっているノースリーブの黒のレオタードがとても素敵でヴィシによく似合ってました。 なのに、マラーホフったら、一昔前の体操選手が着ていたようなランニング+超ショーパン・・・。
ナチョがマラーホフの依頼に応えて作った作品とはいうものの、曲がバッハという事もあり、3月にネットライブで見たミハイロフスキー劇場の「バッハへのオマージュ」とダブった既視感があり、特に作品として際立った感じはなかった。 


「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル

オネーギンの全幕はルグリがシュツットガルト・バレエ団に客演した際に一度見ただけだし、ガラでのPDDは圧倒的に手紙のPDDが多いので、この鏡のPDDの正しい?タチアーナとオネーギンが良く分からない。 でも、この二人はなんか違うような???
ポリーナちゃんは常に人目を惹いているに違いない美少女だし、フォーゲルは付け揉み上げが似合わないものの爽やか好青年のままだし・・・。
ま、それは置いておくとして、この二人の組み合わせは大好きなので、踊りと雰囲気にはとても満足。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ

ノヴィコワを見るのは2007年のボリショイ・マリインスキー合同ガラ以来というお久しぶりさ。 バレエフェスのトリでも気負う事無く落ち着いてきっちり踊っているのが頼もしいです。 ヴァリなどもう少しケレン味が欲しかったような気もするけれど、品良く優雅で良かったです。
サラファーノフももっとがんがん飛ばしてくるかとも思いましたが、ノヴィコワに合わせるようにノーブル系のバジルでした。 奥さんと踊れるのを凄く幸せに感じているような、サポートにもアイコンタクトにも二人の信頼感と愛情が溢れるようなパフォーマンスでした。



4時間10分という長丁場でしたが、15分ずつあてられた休憩時間はきちっと時間が守られたので、予定時間が延びることもなく、あっという間に終わってしまったような気がします。 それだけ内容が充実していたのだと思いますし、クラシックではない演目もこの程度だったら自分的許容範囲でした。 バレエフェスの常連さんはこの時期の日本の暑さにも慣れているでしょうけれど、あまりこの時期に来日した記憶のないロパートキナなど平気なのかしら~~とちょっと心配していましたが、大丈夫みたいで良かったです!

この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
祝 日本女子バレー銅メダル
2012/08/11(Sat)
やった~~~!!!
火の鳥NIPPON、女子バレー銅メダル獲得おめでとう~~~

韓国チームのミスに助けられた部分もあったけど、
選手全員の強い気持ちとお互いの信頼感が伝わって来て、皆が力を出し切れたとっても素晴らしい試合でした。
今大会の得点王だろうと言われている絶好調のエース、キム・ヨンギョン相手に、もっとハラハラドキドキさせられる展開になるかと思っていたけれど、予想外のストレート勝ち。
日本はサーブレシーブとスパイクレシーブが安定していて良かったですね~~。
大当たりの迫田選手もいいトスをもらって迷う事無く打つことができた感じで、まさに本領発揮という感じでした。 彼女のスパイクフォームは、ほんと、美しいです。
マークされながらも自分の役割をきちんと果たした木村選手も立派だし、新鍋選手の落ち着いたプレーにも感心させられました。
佐野選手のレシーブも見事だし、ともかくすべての選手が頑張った結果ですね。
本当に本当におめでとう~~。
勝利の喜びに思う存分酔いしれてください!!
この記事のURL | スポーツ | CM(2) | TB(0) | ▲ top
次こそは!
2012/08/10(Fri)
う~~む・・・。
日本vsブラジル・・・、完敗というのかなぁぁぁ。
気になりながらもライブを見るだけの根性はなかったので、朝起きてすぐにネットのスポーツニュースをチェックして3-0の結果にがっくし。 得点的にもちょっと離されてたしねぇぇ。
予選リーグのブラジルの結果があまり良くなかったから、けっこう期待してたのだけれど、まぁ、そんなに甘くはないですよね。 あのロシアを下して進んで来たのだから。
夜のBSの録画放送は、負け試合だし見ようかどうしようか少し迷ったのですが、ずっと応援してきた彼女たちの試合なんだからちゃんと見なくちゃいかん!と思いなおしました。
日本は相手をサーブで崩せず、サーブレシーブとスパイクレシーブは悪くはなかったものの、両サイド中心の単調な攻撃は決定力に劣る。 対するブラジルはよく拾う・・・、なんでそんなに拾うんだ!ってくらい拾う。 なかなか日本のスパイクがコートに落ちてくれない。 そして高さを生かしたブロックとスパイク。 これが両チームの違いでしたかね・・・。
3位決定戦の韓国も今大会は非常に調子がいいし、体格的には日本を上回っている。 ブラジル戦で上手くいかなかったところを調整して、気持ちを一つにして強きで攻め抜いて欲しいです。
この記事のURL | スポーツ | CM(2) | TB(0) | ▲ top
日本女子バレー4強!!
2012/08/08(Wed)
やりました~~。
日本女子バレーが、中国を破って準決勝進出を決めました♪
ソウルオリンピック以来、24年ぶりの4強という事で、素晴らしいです!!
今日は上京中の友人と東京ドームに巨人vs阪神(貧打戦の引き分け・・・)を見に行っていたので、帰りの電車で携帯で中継観戦。 3セット目を奪った時には目立たないように軽くガッツポーズをし(笑)、4セット目からしっかりと家で応援。 
みんな、とても冷静で、それでいていかなきゃいけないところは思いっきりのプレーで、オリンピック最終予選とは別のチームのようなまとまりと良い流れでした。 ガタガタ崩れるところがなかったのが良かったですね。 最後、中道選手をピンチサーバーに起用してのあの勝利! う~~ん、気持ちよかった~~。
準決勝はロシアとブラジルの勝者でしたっけ? ともかく自分たちのバレーができるように頑張れ! 
この記事のURL | スポーツ | CM(2) | TB(1) | ▲ top
世界バレエフェスティバルAプロ 8月3日の感想(第1部&第2部)
2012/08/04(Sat)
<第1部>

「スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

この演目、見た回数は少ないのだけれど2009年のゴールデン・バレエ・コースターでシャロン・ウェナーと久保紘一さんというコロラドバレエ団プリンシパル同士での上演を見た時に楽しく明るくとてもエネルギッシュだった覚えがあるのですが、サレンコとシムキンはほどよいコミカルさを加えながらも丁寧にエレガントに纏めましたという感じかな。 それでもシムキンの敬礼をしながらのアントルシャの連続はジャンプが軽々高々で盛り上げてくれました。


「モペイ」  
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル

初見は昨年のルグリガラでの木本さん。 華奢なラインの木本さんとフォーゲルの逞しくも引き締まった大柄な肉体での踊りは動きそのものの印象や残像がかなり違ってそれもなかなか面白い。 フォーゲルの細かい筋肉の動きやその美しさは堪能しましたが、そう何回も見たい作品でもないですね。 


「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン

上演されたのは、一幕ラストでナタリア王女がうわのそらの王の心を掴もうとするPDDだそうです。 王に受け入れてもらえないもどかしさと悲しさを垣間見せながらも静かに燃やす激しい恋心がエレーヌ・ブシェの肢体から切々と伝わってきたような気がします。 特にリフトの激しい動きで感情を吐き出すような表現が見事だった。
次回ハンブルグ・バレエの来日公演では、是非全幕で持って来て欲しいです!


「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香 マシュー・ゴールディング

ようやく見ることができたマシュー・ゴールディング。 ガタイがよくて頭がちっちゃい~~。 水香ちゃんには本当にぴったりの大きさですね。
長身を持て余すことなく、体のコントロールもよく、回転も綺麗で端正な踊り。 昨年4月の東バのバヤデールでフォーゲルのピンチヒッターで来てくれた、日本ではほぼ無名のダンサーの素晴らしい踊りにびっくり&感激した観客の人たちの気持ちがよ~くわかりました。 だけど、期待していた終盤のあの変則マネージュがなかったのが残念だったなぁ。 あれはジョゼスペシャルなのかな?
水香ちゃんは・・・、腕が・・・全然美しく見えない。


<第2部>


「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)
オーレリ・デュポン マニュエル・ルグリ

相変わらず絵画に息が吹き込まれたような美しさだけれど、初見ほどには魅入られなかった。
多分、このペアを見られるのは最後のような気がするので、別の作品を見たかった。 オーレリと椿姫じゃ駄目だったのだろうか? 
祭典だからこそ特別に(欲張りで図々しい観客ですが)見せて欲しかったな~と。 でも、もう昔のようにはいかないのかな。


「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー

勝手にアスリートペアと呼んでいるこの二人をまた見られるとは思わなかったなぁ♪
2006年のマリインカの海賊で見たゼレのアリ。 あの時すでに用心棒のようなアリでしたが、今回はさらにえらそう加減と貫禄が増したアリ(笑)。 踊りにスピード感は失われたけれど軸がしっかりしたゆったりした動きは美しい。 跳躍でも開脚やひねりを入れて心意気を見せてくれたゼレに感謝。
ポリーナちゃんは大人の女性のしっとりとした柔らかさも出てきてより一層キラキラ輝いている。 ゼレの動きのスピードとのバランスを考えたようなゆったりとたおやかな動きで、綺麗なラインを描きながら踊るポリーナが凄く素晴らしい子に思えました。


「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ

イタリア出身の振付家ビゴンゼッティが二人のために振付けた作品との事です。
感情むき出しのままに男に絡む女とその女をあしらう事を楽しんでいるようないい加減な男、に見えました。 体のパーツを激しく使うのはオシポワの方で、こんな動きもあんな格好もできますという体操チックな踊りでもありました。
ま、長くなかったから良かったし、こういうのもありだな、この二人なら。


「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ

いつもそうだけれど、ロパートキナの瀕死は会場の空気が一瞬にして変わりますね。
白い白鳥のチュチュを身に着けた彼女の神々しさと作り出すフォルムの美しさに圧倒されました。
この記事のURL | バレエ鑑賞記 2012年 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ミハイロフスキー劇場11月12月公演キャスト
2012/08/01(Wed)
ミハイロスフキー劇場の11月12月公演のキャストもかなり発表になっています。
ヤフニュークはすっかりチッポリーノ役が定着してしまいましたが、どうにも彼のチッポリーノのイメージがわかないんだよなぁ。 彼ってとてもノーブルで落ち着いた感じがあるので、どんだけ変われるのかな~~?って思いますが、意外に楽しんで弾けちゃったりしてね。
同様になかなかイメージが沸かないのがコシェレワとレヴェデフのジゼル・・・。 白鳥よりもジゼルの方が年齢の差の違和感が大きいような気もするけれど、でも、シヴァと草刈さんなんつったら、15歳の差があってもわりと自然に受け止められた感動的な舞台だったし・・・。
しかし、ここ最近はツアーで本隊がいないお留守番公演の定番だった「ラ・シルフィード」まで、オシポワとワシーリエフが踊るのか・・・。 

11月02日 Without Words, Nunc Dimittis, Prelude
11月03日  Kings of the Dance. The Best
11月04日  Kings of the Dance. The Best
11月08日 ジゼル
11月11日マチネ チッポリーノ
           チッポリーノ:アレクセイ・クズネツォフ
           ラディショーシュカ:ユリア・チーカ
       ソワレ チッポリーノ
           チッポリーノ:アンドレイ・ヤフニューク 
           ラディショーシュカ:サビーナ・ヤパーロワ  
11月17日 ラウレンシア
        ラウレンシア:ナタリア・オシポワ
        フロンドーソ:イワン・ワシーリエフ
11月18日マチネ ラウレンシア
           ラウレンシア:エカテリーナ・ボルチェンコ
           フロンドーソ:イワン・ザイツェフ
       ソワレ ラウレンシア
           ラウレンシア:ナタリア・オシポワ
           フロンドーソ:イワン・ワシーリエフ
11月21日 Grand Prix 
11月22日 Grand Prix
11月23日 白鳥の湖
        オデット&オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
        ジークフリート:ヴィクトル・レベデフ
11月24日 白鳥の湖
        オデット&オディール:未定
        ジークフリート:レオニード・サラファーノフ       
11月25日 チッポリーノ
        チッポリーノ:アンドレイ・ヤフニューク 
        ラディショーシュカ:サビーナ・ヤパーロワ  
11月28日 ラ・シルフィード
        シルフィード:ナタリア・オシポワ
        ジェームズ:イワン・ワシーリエフ
11月29日 ラ・シルフィード
        シルフィード:ナタリア・オシポワ
        ジェームズ:イワン・ワシーリエフ

12月01日マチネ ジゼル
           ジゼル:イリーナ・コシェレワ
           アルベルト:ヴィクトル・レベデフ
       ソワレ ジゼル
           ジゼル:サビーナ・ヤパーロワ
           アルベルト:ニコライ・コリパエフ 
12月13日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere
12月14日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere 
12月15日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere 
12月16日 ロミオとジュリエット ナチョ・ドゥアト版 Premiere
12月19日 くるみ割り人形
        マーシャ:アナスタシア・ロマチェンコワ
        王子:ニコライ・コリパエフ
12月21日 くるみ割り人形
        マーシャ:タチアナ・ミリツェワ
        王子:ミハイル・シヴァコフ
12月22日 くるみ割り人形
        マーシャ:サビーナ・ヤパーロワ
        王子:アンドレイ・ヤフニューク
12月25日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:オーレシア・ノヴィコワ
        デジレ王子:レオニード・サラファーノフ
12月27日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:ナタリア・オシポワ
        デジレ王子:イワン・ワシーリエフ
12月29日 眠りの森の美女
        オーロラ姫:ナタリア・オシポワ
        デジレ王子:レオニード・サラファーノフ
12月30日 眠りの森の美女 
        オーロラ姫:オクサーナ・ボンダレワ
        デジレ王子:ヴィクトル・レベデフ
この記事のURL | マールイ劇場プレイビル | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |