皆さま、良いお年を!
2009/12/31(Thu)
さきほど年越し蕎麦を食べ終わり、いい感じで満腹になったところで睡魔が襲ってきているのですが、なんとか今夜中に年賀状を書き終えて投函してこなくては!! 
お目当てのバレエ公演を楽しみに指折り数えながら日々を過ごしていると一年が過ぎるのがあっという間で、しかも年々時間が経つのが早くなっていくように感じられますが、今年一年、これを頑張ったぞとか達成したぞというのは思い当たらず・・・。
3ヶ月に一度の検診というのを2つかかえているので健康で過ごせたとは言い切れないのかもしれませんが、会社を休んだり自分の予定を狂わせる事なく過ごせたのだから良しとしていいのでしょうね。 10月に異動があって以来、平日はまったくゆとりのない生活に変わってしまい、本を読んだり音楽を聴いたり、バレエ公演や映画の感想に好きなだけ時間をかけて書く事もできなくなり、ストレスも溜まりまくりの毎日になってしまったのがちょっと辛いです。
うちの会社も昨年末からの不況の影響を受け、コスト削減のための一手段として派遣さんの契約を延長しなくなってしまい、来年2月の末で派遣さんがいなくなります。 東京オフィスで考えると2割強の人員が減る事になり、残った正社員の負担は増すばかり・・・。 仕事があり、生活が保障されているだけありがたいと思わなくてはいけないのですが、急激な変化には体も頭もなかなかついていけませんね・・・。
来年はいったいどんな年になるのやら?? スローテンポでも良いから上向きになってくれればいいなぁ。

今年も多くの方々に訪問していただき、支えていただいた一年でした。
ありがとうございました。
新しい年が、皆様にとって過ごしやすく小さな喜びから大きな幸せまで良い事の多い年になりますように。
そしてバレエファンの皆様には心に残る素敵な舞台にめぐり会える一年になりますように。
来年もよろしくお願い致します。
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2009年に観たバレエ公演
2009/12/30(Wed)
やはりマールイで明け、マールイで暮れた2009年に見たバレエは45公演でした。 去年は38公演に減らしたのにまた増えてしまった(笑)
今更ながら、今年はバレエを見ない月がなかったんだな。 例年だと3月、4月、9月、10月あたりのどこか一月くらいは0の月があったのに。 28公演とロシアバレエが半数以上なのはいつもの事ですが、11月中旬からの怒涛のロシアンシーズンが輝いてますねぇ。 さらに年が明ければマールイ10公演が続きます。

ベスト1はどれだろうな? 2006年のロパートキナとコルスンツェフの「ダイヤモンド」以降は、ダントツこれ!というのがないのですが・・、というより、あれが特別中の特別だったんだろうなぁぁぁ。 衝撃的だったもの!
それでもやはり私にとっての今年のベスト1は、12月6日のロパートキナとコルスンツェフの「白鳥の湖」です。 ロパートキナのあんなに人間味のある優しいオデットは完全に予想外だった。 2位はペレンの「ライモンダ」で3位がシヴァコフの1月25日の「ジゼル」。 公演の内容的には1月31日と甲乙つけがたいのですが、やはり初めて見た時の感動というのは特別なものですから。
バレリーナベスト3はロパートキナ、ペレン、テリョーシキナ。 1月のペレンはハードスケジュールの中、劇場を代表するプリマの名に恥じない安定感と華をみせてましたものね。 今回のツアーも好調である事を切に祈ります。 次点は川村真樹さん。 ライモンダでのたおやかな姫もおっとり気味ではあるけれど表情豊かなキトリもとっても魅力的で、プリマとしての存在感を感じました。 それから円熟の域に達したフィリピエワを見られたのも幸運でした。
そして幸せだったのは、シヴァコフの素晴らしいアルベルトを初めて見られた事とダニーラ祭り。 コルスンツェフは踊りは昨年の素晴らしさには及ばないのですが、ロパートキナにあのオデットを踊らせたのは彼がジークフリートだったからだと勝手に思ってます。 この幸せを再び実感できますように。


 1月03日 「新春特別バレエ」 (マールイ) 
 1月08日 「ジゼル」 シェスタコワ、コルプ (マールイ) 
 1月09日 「ジゼル」 ペレン、ヤフニューク  (マールイ)
 1月12日 「白鳥の湖」 ペレン、ヤフニューク (マールイ) 
 1月15日 「海賊」 マツァーク、シェミウノフ、コルプ (マールイ) 
 1月17日 「眠りの森の美女」 ペレン、ヤフニューク (マールイ) 
 1月21日 「ミハイロフスキー劇場ガラ」 (マールイ)  
 1月24日 「白鳥の湖」 ペレン、ヤフニューク (マールイ) 
 1月25日 「ジゼル」 草刈、シヴァコフ (マールイ) 
 1月29日 「ライモンダ」 ペレン、プハチョフ (マールイ)
 1月30日 「ライモンダ」 シェスタコワ、シェミウノフ (マールイ) 
 1月31日 「ジゼル」 草刈、シヴァコフ (マールイ)
 
 2月12日 「ライモンダ」 ザハロワ、マトヴィエンコ (新国立劇場)        
 2月15日 「ライモンダ」 川村、碓氷 (新国立劇場)       
 2月27日 「放蕩息子」「ピーターラビットと仲間たち」 熊川 (Kバレエカンパニー)
    
 3月27日 「Ballet the Chic」 (新国立劇場)        
 3月28日 「Ballet the Chic」 (新国立劇場)
        
 4月24日 「エスプリ~ローラン・プティの世界~」                  
 4月26日 「眠れる森の美女」 島添、テューズリー (小林紀子バレエ・シアター)

 5月01日 「ザハーロワのすべて」              
 5月22日 「白鳥の湖」 厚木、逸見 (新国立劇場)        
 5月24日 「ロミオとジュリエット」 グリンデル、クロボー (デンマークロイヤル・バレエ団) 

 6月13日 「ジゼル」  吉岡、フォーゲル (東京バレエ団)       

 7月18日 「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」 (マールイ他)   
 7月22日 「ルジマトフとレニングラード国立バレエ」 (マールイ他)        
 7月23日 「ルジマトフとレニングラード国立バレエ」 (マールイ他)  
 7月26日 「ゴールデン・コー・スター」         

 8月02日 「親子で楽しむ夏休みバレエ祭り」       
 8月09日 「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」 (マールイ他)    
 8月20日 「トリプルビル」 (小林紀子バレエ・シアター)

 9月15日 「兵士の物語」 アダム・クーパー、マシュー・ハート、ウィル・ケンプ・ゼナイダ・ヤノウスキー
 9月26日 「ラ・バヤデール」 吉岡美佳、木村和夫 (東京バレエ団)

10月09日 「ニューヨーク・シティ・バレエ Bプロ」
10月15日 「ドン・キホーテ」 寺田、トレウバエフ (新国立劇場)
10月17日 「ドン・キホーテ」 川村、芳賀 (新国立劇場)

11月20日 「白鳥の湖」 マツァーク、ニェダク (キエフ・バレエ)
11月21日 「くるみ割り人形」 フィリピエワ、シドルスキー (キエフ・バレエ)
11月23日 「白鳥の湖」 コンダウーロワ、コルスンツェフ (マリインスキー)
11月27日 「白鳥の湖」 ロパートキナ、コルスンツェフ (マリインスキー)

12月05日 「眠りの森の美女」 テリョーシキナ、シクリャローフ (マリインスキー)
12月06日 「白鳥の湖」 ロパートキナ、コルスンツェフ (マリインスキー)
12月09日 「イワンと仔馬」 テリョーシキナ、シクリャローフ (マリインスキー)
12月10日 「オールスター・ガラ」 (マリインスキー)
12月11日 「オールスター・ガラ」 (マリインスキー)
12月19日 「くるみ割り人形」 シェスタコワ、プハチョフ (マールイ)
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DVD新作リリース情報
2009/12/29(Tue)
DVDでーた1月号が出たので、新しいリリース情報など。

1月01日「アマルフィ 女神の報酬」 織田祐二、天海祐希、佐藤浩市
  06日「ノウイング」 ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー
     「ヒンデンブルグ」 ジョージ・C・スコット、アン・バンクロフト
     「アフター・ザ・レイン」リウ・イエ、メリル・ストリープ、エイダン・クイン
  08日「愛を読むひと」 ケイト・ウィンスレット
     「アート・オブ・ウォー2」 ウエズリー・スナイプス、ニール・カービン
     「アライブ 生還者」 ロベルト・カネッサ、グスタボ・セルビアーノ 
     「クララ・シューマン 愛の協奏曲」 マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー
  13日「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」 ジョシュ・ハートネット、木村拓哉
  15日「レスラー」 ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エバン・レイチェル・ウッド
     「トランスポーター3 アンリミティッド」 ジェイソン・ステイサム、ロバート・ネッパー
  20日「ウィッチマウンテン 地図から消された山」 ドウェイン・ジョンソン、アナソフィア・ロブ
     「縞模様のパジャマの少年」 エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン
     「ココ・アヴァン・シャネル」 オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールブールド
     「ココ・シャネル」 シャリー・マクレーン、バルボラ・ボブローバ 
  27日「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 マイケル・ジャクソン
2月17日「ワイルド・スピード MAX」 ビン・ディーゼル、ポール・ウォーカー
     「あなたは私のムコになる」 サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ
  24日「サブウェイ123激突」 デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ
  26日「ホッタラケの島 遥と魔法の鏡」 アニメ
3月05日「96時間」 リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン
  10日「きみがぼくを見つけた日」 エリック・バナ、レイチェル・マクアダムス
  19日「あの日、欲望の大地で」 シャリーズ・セロン、キム・ベイシンガー

  
「ヒンデンブルグ」 1975年の名作の初DVD化。 ナチス・ドイツが建造して、1936年より大西洋横断便に就航した豪華客船ヒンデンブルグ号の爆発の背景を、ニュース映像や再現映像を交えて描いた作品だそうです。
「ココ・アヴァン・シャネル」 ココ・シャネルをオドレイ・トトゥが演じる。 彼女の人生に影響を与えた男性二人との出会いと、彼らの支えを糧にして自分の才能を伸ばし、自立した新しい女性像を築いたシャネルの姿を描いた作品との事。
「ココ・シャネル」 こちらはシャリー・マクレーンが仕事と経営に情熱を燃やす晩年のココ・シャネルを演じています。
「ウィッチマウンテン 地図から消された山」 異性人兄妹を成り行きで助けたタクシードライバーが、地球の存亡をかけて政府の秘密組織や異形の殺し屋と戦うミステリー・アクションだそうです。 とりあえず大好き系統な映画ですが、「チャーリーとチョコレート工場」や「テラビシアにかける橋」での好演が目を惹いたアナソフィアがこの作品でも瑞々しい魅力を発揮しているとの事なので楽しみです。
「縞模様のパジャマの少年」 ドイツ人少年とユダヤ人少年の友情をとらえながらホロコーストの悲劇を描いたヒューマンドラマだそうですが、結末がかなり悲劇的との事。
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マリインスキー 「オールスター・ガラ」 12月11日の感想
2009/12/28(Mon)
今更ですが、マリインスキーガラの2日目の感想を記憶をたどりながら書きました。 最終日なので、やはりきちんと(ではないけれど)残しておきたかったんですよね。

 
<第1部>
シェエラザード
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ、振付:ミハイル・フォーキン
シャリヤール王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王の弟 : カレン・ヨアンニシアン
宦官長 : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ : ディアナ・ヴィシニョーワ
黄金の奴隷 : イーゴリ・コールプ
オダリスク : アナスタシア・ペトゥシコーワ、エフゲーニヤ・ドルマトーワ、リュー・チヨン


ゾベイダと金の奴隷はもちろん昨日とは違うキャストだけれど、自分的にはシャリアール王のポノマリョーフが昨夜のクラーエフよりも威厳があって良かったという印象です。
ハンサムな顔立ちのカレンは付け髭をつけてもかっこいいですねぇ。 ちょっぴりシヴァにも似ている気がする。 身長もあるし、スタイルも良いし、上手くなって将来王子グループの一翼を担うダンサーになれるといいですね。
ゾベイダのヴィシニョーワ、ひっさしぶりに濃~~い化粧の彼女を見ましたが、厚化粧栄えするというか、妖艶で美しいですねぇ。 腰のくびれ具合も素晴らしく・・・。 でも彼女の表情と腰のくねらせ方は品のなさを感じさせ、王の愛妾というよりは、退廃的なムードを漂わせ、刹那の快楽を求めている獣系の娼婦という感じ(ヴィシファンの方、すみません)。
で、コルプはゾベイダをたぶらかして再び自由を手に入れようという下心&野心満々の凶悪(でも快楽好き)な金の奴隷というように見えた。 二人の間には主従関係も愛も何もなく、ただ動物的本能のままに戯れ食らいつこうとしているような・・・。 
まぁ、そんなイメージを抱かせるのは良いのだけれど、ヴィシの踊りは時にとても雑に見えたし、一緒に踊っているコルプは彼独特の切れも美しさもないような気がして、調子悪いのかと思いました。
ゾベイダの自決シーン、潔くも見えたけれど、前日のロパートキナとは違い、こんなはずではなかったという捨て鉢な死にも見えました。 


<第2部>
シンデレラ 第2幕のパ・ド・ドゥ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、振付:アレクセイ・ラトマンスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  ミハイル・ロブーヒン

オブラスツォーワがひたすら可憐。 ロブーヒンも古典の王子だとどうなんだろうとは思うけれど、サポートは問題ないし、等身大の普通の青年というイメージで押していけたので良かったと思います。 
ふわふわ優しい素敵な恋の始まりという雰囲気だったかなぁ。

ロミオとジュリエット バルコニーの場面
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、振付:レオニード・ラヴロフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  エフゲニー・イワンチェンコ

どうせなら、ばっちりオールバックで決めてきてくれた方が良かったんですけどねぇ、イワンチェンコ!  テリョーシキナの実年齢より上に見える顔立ちも手伝って、10代の若者の疾走感溢れるロミジュリというわけにはいかなかったけれど、しっとりと落ち着いた雰囲気で、踊りを見ている分には私的には文句はございませんでした。 全幕で見た事がないのでアレなんですが、もともとラブロフスキー版のこの場面って、マクミランやクランコほどロミオの若さが迸って胸がきゅんとしめつけられるような振付ではないから、そういう意味での物足りなさってのは誰が踊っても感じるような気がするし・・・。 

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、振付:ジョージ・バランシン
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ

サラファーノフがもったいなかったかなぁぁぁ。 
ソーモアのソロは、ここまで音を外せるのかと思うほど音楽を聴いていない踊り。 音に合わせられないならせめてラインくらい綺麗なラインを作ってくれと思うけれど、あのぐにゃぐにゃラインは何とかならないのだろうか。

瀕死の白鳥
音楽:カミーユ・サン=サーンス、振付:ミハイル・フォーキン
ディアナ・ヴィシニョーワ

一言で言えば「悶絶」ですかね? 普通?の瀕死の白鳥は、老いたのか傷ついたのかにせよ、死への過程をたどってきた白鳥の最後の瞬間というドラマを見ていたと思うのですが、ヴィシの場合、観客の目の前に姿を現してから思いもかけず死ぬ運命になった白鳥が、予感もしていなかった死にたいして必死に抗っている様子・・・。
自分としては先ほどのロミジュリなんて問題じゃないだろと思うほどの異色の瀕死でしたが、会場からの拍手はロパートキナの瀕死と変わらないほどの絶賛度。 ヴィシのガラだったらいいのかもしれないけれど、マリインスキーのガラとしてはやはりどうなのかと思ってしまいました。

ザ・グラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ、振付:クリスティアン・シュプック
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ

ちょっと気取った抜け感がロパートキナらしいザ・グラン・パ・ド・ドゥでした。 手首をぐるぐる回してみたり、膝を曲げて足はフレックスにしてみたりと、ポーズは崩しているのだけれど、そこに至る動きはクラシックの美しい動きのままなんですよね。 だから崩しきれていないしコメディタッチとしては物足りないと感じてしまっても仕方ないとは思いますが、孤高のゾベイダを見た後に彼女のこういう面を見せてもらえて嬉しかったし十分楽しめました。
コルプもロパートキナに合わせたトーンで良かったと思います。 何より、踊りがいつものコルプの美しいラインに戻っていたので安心したし。


<第3部>
海賊 組曲
華やぎの国~メドーラのヴァリエーション~オダリスク~パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン,ほか、振付:ピョートル・グーセフ
メドーラ : ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド : ダニーラ・コルスンツェフ
アリ : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク : マリーヤ・シリンキナ、ヤナ・セーリナ、エリザヴェータ・チェプラソワ 


前日の、コール・ドと区別がつかないようなソーモアの衣装とは違い鮮やかな赤紫のチュチュがとても良く似合うテリョーシキナ。 くっきりなんだけれど優雅なラインが美しい。 難しい事も一つの流れの中にさり気なくこなしてしまい、音楽性溢れる彼女の踊りに引き込まれ幸せな気持ちになります。 
オブラスツォーワも良いのだけれど、出番が少なくてかわいそうですね。
オダリスクの3人はこの日も良く踊っていたと思います。 ヤナちゃんはこのツアーの一番の大黒柱だなぁ! 
ダニーラのコンラッド(イワンチェンコみたいなでかい青鉢巻じゃなくて良かった・・・。 薄いブルーの幅の狭いものでした。)は、あこぎな海賊家業はしばし忘れて愛しいメドーラと幸福な時間を過ごしたいというロマンティックモードなコンラッドで終始優しい笑み。 テリョーシキナのデジレはダニーラで見たかったなぁ。 ヴァリでは空中で足を思い切り開脚させ着地と同時に綺麗なアラベスク。 調子はそれほど良くはないと思いましたが、アントルラッセやパの流れが滑らかで美しかった。 
温厚で優しく大人なコンラッドとメドーラが可愛がってくれるのをいい事に、無邪気に弾けるシクリャローフのアリ。 彼のアリの敗因はその役作りだけじゃなくて、セクシーさをこれっぽっちも感じさせない裸の上半身にあるのかも・・などと失礼な事まで思ってしまった二日目でした。
トロワが終わり、もう一度花園のバレリーナが登場し一通り踊り終わったところで再びコンラッド登場。 メドーラを頭上高々とリフトして幕。 と、思ったら5,6秒後?に照明がついて・・、ダニーラは微動だにせずテリョーシキナをリフトしたままのポーズでした。 瞬間的に前日の金の奴隷の逞しい上腕を思い浮かべて直ちに納得。
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マールイ市川公演キャストなど
2009/12/27(Sun)
昨日に続き、本日の市川市文化会館で行われた「白鳥の湖」のキャストをいただきました。 こうすけさん、どうもありがとうございました♪ 
今日のトロワは今年1月のガラの「海と真珠」のトリオですね♪ 白鳥のトロワでは日本公演初お目見えかな? ガラの時の3人のコンビネーションがとても良かったので今日の出来も良かったんじゃないかと勝手に想像しています。  チーカももちろんですが、私は特にクリギナに注目しているんです。  
年内公演はこれで終了ですね。 ダンサーの皆さん、お疲れ様でした。 リハはあるのでしょうが、年明けの公演までゆっくり体を休めて、良いオフを過ごして下さいね♪ 

オデット/オディール: イリーナ・コシェレワ
ジークフリート: ニコライ・コリパエフ
ロットバルト: ウラジーミル・ツァル
王妃: ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師: アレクセイ・マラーホフ
パ・ド・トロワ: アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、アンドレイ・ヤフニューク
小さい白鳥: アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、ナタリア・クズメンコ、マリーナ・ニコラエワ
大きい白鳥: ダリア・エリマコワ、マリア・グルホワ、ユリア・カミロワ、エカテリーナ・クラシューク
2羽の白鳥: ユリア・カミロワ、ヴィクトリア・ザリポワ
スペイン: アンナ・ノヴォショーロワ、ニーナ・オスマノワ、デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー: オリガ・セミョーノワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド: マリーナ・フィラートワ、エレーナ・フィールソワ、ユリア・カミロワ、オリガ・ラヴリネンコ
        イリヤ・アルヒプツォフ、アルチョム・マルコフ、パーヴェル・マスレンニコフ、ロマン・ペトゥホフ
イタリア: タチアナ・ゴルディエンコ、アントン・アパシキンン
指揮:アナトーリー・リバルコ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団





今日は7時からずっとテレビに張り付いてフィギュアスケート女子全日本選手権フリーを見ていました。
最終組の戦い、こんな世界大会並みの緊迫した雰囲気でのハイレベルな戦いは初めて見たような気がします。 真央ちゃんが本来の姿を取り戻して優勝したのは本当に嬉しかったのですが、鈴木選手と中野選手のデッドヒートはそのままオリンピック出場の明暗を分けただけに競技の世界の厳しさを痛感しました。 

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マールイ、本日の白鳥のキャストなど
2009/12/26(Sat)
今日のさいたま公演のキャストをいただきました。
こうすけさん、ありがとうございます。
すでにお正月の3公演はマールイのHPに発表になっていますが、小さい4羽と大きい4羽は不動のメンバーなのかしら?? 白鳥は公演数が多いから大変ですよね。 日本公演のタイトスケジュールに慣れているダンサーも慣れていないダンサーも体調に気をつけて頑張って下さいね~。 年内公演は明日までなので、新春公演まで少しでもゆっくりできるといいですね。

オデット/オディール: オクサーナ・シェスタコワ
ジークフリート: アルチョム・プハチョフ
ロットバルト: ミハイル・ヴェンシコフ
王妃: ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師: アレクセイ・マラーホフ
パ・ド・トロワ: アナスタシア・ロマチェンコワ、サビーナ・ヤパーロワ、アントン・プローム
小さい白鳥: アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、ナタリア・クズメンコ、マリーナ・ニコラエワ
大きい白鳥: ダリア・エリマコワ、マリア・グルホワ、ユリア・カミロワ、エカテリーナ・クラシューク
2羽の白鳥: ダリア・エリマコワ、エカテリーナ・クラシューク
スペイン: アンナ・ノヴォショーロワ、オリガ・セミョーノワ、アンドレイ・カシャネンコ→デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー: ニーナ・オスマノワ、マクシム・ポドショーノフ
ポーランド: マリーナ・フィラートワ、エレーナ・フィールソワ、ユリア・カミロワ、オリガ・ラヴリネンコ
        イリヤ・アルヒプツォフ、アルチョム・マルコフ、フィリップ・パルハチョフ、ロマン・ペトゥホフ
イタリア: ナタリア・クズメンコ、ニコライ・アルジャエフ
指揮:アナトーリー・リバルコ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団

指揮者のアナトーリー・リバルコさんは2008年からマールイに客演するようになったそうですが、9月に新シーズンが始まってからかなりバレエ公演の指揮をされています。 客演??と思って、今ミハイロフスキー劇場のHPをみたところ、指揮者はフェラネツさん以外みんなゲストコンダクターとなっています・・・。 パブちゃんもだよ・・・。 なんかそういうのって淋しいっすね。
リバルコさん指揮の演奏は昨年ピーテルで見たロミジュリで聞いていますが、ダンサーも踊りやすそうだったし、プロコフィエフの美しい旋律を際立たせた素敵な演奏でした。 チャイコフスキー、特に湖畔のアダージョはどうだろう? ちょっと期待しちゃうな!

さて、私の2010年バレエ鑑賞は1月3日マチネのコシェレワの白鳥からですが、HPに発表になっているキャスト通りだとすると、カシャネンコのロットバルトと、チーカ&ヤフニュークのパ・ド・トロワが初見なので楽しみです。 マラさんの家庭教師も!! 
4日のペレンの白鳥(この日はマチネだけなのに、12時って早いですよね)のパ・ド・トロワは嬉しいやら悲しいやらのステパノワ、コシェレワ、シヴァコフというキャスト。 ミルタペアは3年ぶりですが、シヴァのトロワは初めてです。 王子も見られてこちらもなら嬉しいのですけれどね。 ま、チケット持っていた公演で良かったです。

最後に言付かったブレクバーゼさんからのショートメッセージを。
「今回は日本には来れませんが、日本の皆さんによろしく!」
との事です。
是非、次回はいらっしゃって下さいね~~。 みんなで待ってま~~す。
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英国ロイヤル・バレエ団 2010年日本公演詳細発表
2009/12/25(Fri)
英国ロイヤル・バレエ、2010年日本公演の詳細が発表になりました。 こちら


「リーズの結婚 LA FILLE MAL GARDÉE」 全2幕
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:フェルディナン・エロール/編曲ジョン・ランチベリー

6月19日(土)1:00p.m. 
リーズ:ロベルタ・マルケス/コーラス:スティーヴン・マックレー

6月19日(土)6:00p.m. 
リーズ:マリアネラ・ヌニェス/コーラス:ティアゴ・ソアレス

6月20日(日)3:00p.m. 
リーズ:サラ・ラム/コーラス:イヴァン・プトロフ

「うたかたの恋 MAYERLING」 全3幕
振付:ケネス・マクミラン 音楽:フランツ・リスト/編曲:ジョン・ランチベリー

6月22日(火)6:30p.m. 
ルドルフ皇太子:カルロス・アコスタ/マリー・ヴェッツェラ:タマラ・ロホ/
ラリッシュ伯爵夫人:マーラ・ガレアッツィ

6月23日(水)6:30p.m.
ルドルフ皇太子:ヨハン・コボー/マリー・ヴェッツェラ:リャーン・ベンジャミン/  
ラリッシュ伯爵夫人:ラウラ・モレーラ

6月24日(木)6:30p.m. 
ルドルフ皇太子:エドワード・ワトソン/マリー・ヴェッツェラ:マーラ・ガレアッツィ/
ラリッシュ伯爵夫人:サラ・ラム

「ロミオとジュリエット ROMEO AND JULIET」 全3幕
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

6月26日(土)6:00p.m. 
ジュリエット:アリーナ・コジョカル/ロミオ:ヨハン・コボー

6月27日(日)1:00p.m. 
ジュリエット:マリアネラ・ヌニェス/ロミオ:ティアゴ・ソアレス

6月27日(日)6:00p.m.
ジュリエット:吉田都/ロミオ:スティーヴン・マックレー

6月28日(月)6:30p.m. 
ジュリエット:リャーン・ベンジャミン/ロミオ:エドワード・ワトソン 

6月29日(火)6:30p.m. 
ジュリエット:吉田都/ロミオ:スティーヴン・マックレー

会場:東京文化会館
入場料(税込)
S=¥22,000 A=¥20,000 B=¥18,000 C=¥15,000 D=¥11,000 E=¥8,000
(チケット発売についてはHPをご覧下さい)

とりあえず、都さんのロミジュリが2公演あってほっとしました。 ま、2公演あったところで凄まじいチケット争奪戦になるのでしょうが・・・。 (さらに欲を言えば、リーズにもキャストして欲しかったなと。) ただなぁ、個人的な希望としてはロミオはボネッリで見たいなぁ。 ボネッリの名前が全くないのが淋しいです。 現在怪我で舞台を離れているそうですが、そのせいでとりあえず外したのでしょうか?? 
祭典会員枠は2作品なので、ロミジュリともう一つはどちらを充てよう?? 今回はアシュトン&マクミランなので3作品とも見るつもりですが。 リーズもマイヤリングはどのキャストにするかも悩むところです。  
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ロパートキナ&コルスンツェフの「ジゼル」  
2009/12/24(Thu)
マリインスキーの公演が終わってもう2週間も経つんですねぇぇ。 ようやくロスが少しずつ和らいできた感じですが・・・。
ペテルブルグに帰国後、17日にロパートキナとコルスンツェフ主演で上演された「ジゼル」の映像がYouTubeにあがっています。
 
1幕のジゼルのソロ(2:10)
コルスンツェフのアルベルトはこの後にどんな裏切りのシーンを演じたのかなぁ。

2幕のPDD(10:17)
そんなにクリアな映像ではありませんが、2幕のロパートキナのジゼルは優しく柔らかく慈愛に溢れているように感じます。 羽衣を纏った天女のようでもあり・・・。 
ジゼルの墓の方に進んでくるアルベルトを守るようにパ・ド・ブレをして彼の後を追うジゼルの姿は、本当にジゼルの魂がアルベルトを追いかけているように見えます。 寄り添った二人の腕の動きが音楽もないのにぴったりシンクロしているのも見事。

フィナーレ(4:36)

この公演の1幕のペザントはエフセーエワとグレゴリー・ポポフが踊っています。
嬉しい事にその映像もこちらにあがっています。
エフセーエワの踊りは以前と比べるとずいぶんエレガントになったと思いました。 ちょっと顔の表情まではわからないので、彼女だと言われなければわからないかもしれないくらいです。 ポポフはコリフェのダンサーですが、跳躍力に恵まれたダンサーみたいですね。

この映像をあげているPetyarusさんは、マリインスキーでの最近の公演をいろいろとアップしているのですが、かなりレア度が高いと思われるヴィシとコルスンツェフの「白鳥の湖」の映像もありました。 アングルも良くないし画質もかなり悪いので二人の表情は全くわからないけど、ピンと来ない組み合わせ・・・。 

余談ですが、ロパートキナもコルスンツェフも今はバーデンバーデンでの公演に参加しているようです。 ballet.coによれば、白鳥の他に二人で「イン・ザ・ナイト」を踊るみたいですね。 いーなー、見たいなぁ。
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Miss you !! シヴァコフ
2009/12/23(Wed)
昨夜は親しい仲間での忘年会。 おそらく先週の金曜日と昨夜が忘年会のピークだったと思われますが、渋谷の駅周辺の人の数は凄かった・・・。 まじで人酔いしそうになりました。 行きつけのイタリアンレストランも9時半でごめんなさい!と出されてしまったので、その後セルリアンタワーの40階ベロヴィストでもう一飲み。 空気が澄んでいたせいか夜景がとっても綺麗でした。 デートスポットとしてもお薦めです♪

そんなわけで午前様だったのですが、今朝はwowowでシヴァコフのジゼルを見なくては!と9時前に頑張って起きたのでありました。 もちろん録画はしたのだけれど、うちが見ているケーブルテレビではデジタル画像がそのままの画質で録画されないのでとりあえず放映中に綺麗な画質で見ておかないと。
カメラワークが心配だった周防監督による編集ですが、草刈さんの助言もあってかそれほど悪くはなかったです。 1幕のラスト、監督は死んでしまったジゼルを右斜めのアングルで撮って幕が右から落ちてかかっていくという映像にしていたのですが、草刈さんの「やはりここは正面からではないと!」という助言のおかげでごく普通の映像となりました。
ただ、ほんの数秒なのですが、ジゼルの心情を分からせるためにもそこのアルベルトの表情を伝えなきゃ! 周りで進行しているドラマも映さなきゃ!というのはいろいろありましたけどね。 でも、逆にジゼルを大写しにしたために、舞台を見ていた時には気づけなかった周りのダンサーの細かい演技が目に入って来たというのもありました。 ジゼルの狂乱のシーンでクリギナが真剣に泣いていた・・・とか。
生で見て感動した舞台ではありますが、こうやって映像で見てみても、シヴァコフ、いい表情をするダンサーになったなと改めて思いました。 コシェレワがクララのインタビューで「ミハイルは素晴らしいダンサーであると同時にとてもいい俳優だと思う」「ジゼルやバヤデルカではミハイルの演技の素晴らしさが際立つと思う」と言っていたけれど、本当にその通りだと。 彼自身が役になりきってその人物の心のままに演技をしているからあんな表情ができるのでしょうね。 

今光藍社さんから発表になっているマールイの東京公演では彼の主演の予定はないけれど、私たち日本のファンにあんな素敵なシヴァの踊りと演技を見せてくれないなんてあんまりだわ!! 東京人的に言わせてもらえば、まだ主演が女性のペレンしか発表になっていない1月24日の神奈川の「白鳥」。 日曜日なので平日18時半よりは見に行けるファンも多いと思いますので、是非是非シヴァコフのジークフリートを見せてくださいまし!! 光藍社さん、お願いです! お力添えを!!!
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本日のイベント
2009/12/20(Sun)
武蔵野市民文化会館で行われた、レニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」のご案内というイベントに行って参りました。
当初は客席数474席の小ホール(ここ、パイプオルガンがあるんですね!! 知らなかった。 今度オルガンの演奏会があったら行ってみたいです♪)の予定だったのですが、応募者があまりに多かったために1354席の大ホールに変更になりました。 一階席だけの利用だったと思いますが、8割以上埋まっていたように思います。 凄い!! 多分今日参加した人の多くが1月12日の公演に足を運ぶのでしょうね。 今日のオーリャとプーちゃんのパフォーマンスを見た奥様方が、「良かったわよ~~、きらきらだったわよ~~」と井戸端会議でふれ回る事によってさらにチケット購入者も増えて当日までに完売になりそうな予感です! イベント後にもロビーでチケットが売られていましたしね。

さて今日のプログラムは
*バレエ評論家・桜井多佳子にうよる解説
 来日20回を迎えるレニングラード国立バレエ団の魅力
 「眠りの森の美女」のみどころ (DVDによる解説)
 武蔵野公演主演ダンサー ボルチェンコ、プハチョフの魅力
*バレエ・マスター ニキータ・ドルグーシンを迎えて
*レニングラード国立バレエソリスト オリガ・ステパノワ&アルテム・プハチョフ登場
 デモンストレーション(「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ)
 インタビュー
*お楽しみ


てっきりちゃんとした司会者(=進行係)がいるのかと思ったら、桜井さんが進行役も務めました。 まぁ、執筆とおしゃべりは別物なのねと思わされる口調にちょっとがっかりしましたが・・・。 緊張されていたのでしょうね。
「眠りの森の美女」の解説で面白かったのは、なぜ「リラ」が(リラという花が)特別な精なのかという疑問について、桜井さんが5月頃にぺテルブルグに行ったところ、あちこちで満開になっているリラの花の匂いがとても良く、ともかく綺麗だったので、この花が善良で特別な精の名前となったのであろうと疑問が解けたという話。 そうなんですか?
DVDって誰のいつの映像なのだろう?と思っていたら、ペレンとプーちゃんの映像でした。 おそらく5人のプリマのペレンのパートで使われている2002年頃のピーテルでの舞台だと思います。 今日見せてくれたのは端折って端折って10分くらいにまとめてありましたが、一公演全部撮ってあるみたいなので販売して欲しいくらいです。 
ボルチェンコとプハチョフの魅力についてはドルグーシンさんからの紹介で、「ボルチェンコは背が高くてスタイルが良い金髪のお嬢さん。 プーちゃんは均整の取れた体でジャンプが高く回転も上手い。」との事。 まー、そうなんですがね、ボルチェンコ・・・。
ドルグーシンさんはとても話好きそうな陽気な方で、表情豊か。 ジェスチャーも交えて楽しそうに話してくれました。 普段のレッスンもこういう感じで感情豊かにまっすぐにダンサーに接しているんだろうと思います。
オーリャのオーロラを見られたのはとてもラッキーでした。 出産後8ヶ月とは思えないほどに体型が戻っているのも凄い事だと思います。 やはりオーリャらしく躍動感のあるオーロラでしたが、アームスや指の表情は綺麗だし、ラインも美しいです。 オーリャ自身もこのPDDは大好きなPDDなんだそうですが、彼女の夢は全幕でオーロラを踊る事だそうです。
プーちゃんはいつもながらの端整な踊りとオーリャへの丁寧なサポートが印象的でした。 ただ、プーちゃんだけ鬘でオーリャは鬘なしってのが??でしたけど(笑)
そして、お楽しみ! 何かと思ったら、主催者側が用意したプレゼントを、観客がオーリャ、プーちゃん、ドルグーシンさんとジャンケンしてゲットするという嗜好。 私は一回目でさっさとプーちゃんに負けてリタイアでしたが、3回やって20人くらい残ったところでその方たちが全員ステージに上がり、さらに勝負を進めるという感じ。 プレゼントの目玉はマトリョーシカ型ビンに入ったウォッカだったのですが、ステージに上がった人たちの中にたまたま男性が一人だったので、オーリャの判断でその方に差し上げられました。 子供があたっても嬉しくないしね! さすがオーリャです!!

楽しいイベントを企画してくれた武蔵野市文化事業団の方、マチネの公演に出演してから武蔵野市まで来てPDDを踊ってくれたオーリャ&プーちゃん、本当にありがとうございました♪ 二人が出演する1月の眠り、今から楽しみに待ってます!!
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やっぱり悲しい幕開け・・・
2009/12/19(Sat)
マールイ開幕です。
しかし・・・、こんなテンション低い開幕も初めてかもしれない。 だって、ミーシャで開幕!!と思っていた今日の公演ですから、いくらプーちゃんが代役とはいえ、どうして??という思いは拭えず淋しいというより悲しい幕開け。
しかもプログラムを見る限り、シヴァコフがキャストされているのは白鳥のパ・ド・トロワだけです。 それだけを踊るために日本に来なくちゃいけないダンサーじゃないでしょ!!! しかも、え~~~い、言ってしまえ! 小柄なアイドス・ザカンがジークフリートにキャスティングされている・・・。 ピーテルで白鳥踊っているの?? しかもバレリーナは皆長身。
プリンシパルで日本でジークフリートの評判高いシヴァコフに踊らせないで・・・。 はっきり言って怒りです!
まぁ、そんなやりきれない気持ちが渦巻く状況で見た今日のくるみですから、いつものマールイ見終わってほっこり温かいなんて気持ちにゃーなっておりません。

というわけで今日の公演については少し気持ちが落ち着いてからと思いますが、今日、私の荒んだ気持ちを和らげてくれたのは、マラさんのねずみの王様とアラビアのノヴォショーロワとパストラルの3人と花ワルのステパノワでした。 ステパノワ、気負わず踊れるパートのせいかもしれないけれど、顔つきがとても柔和になったような気がします。
本日のキャストはこちらを。

さて、プログラムからわかったキャスト情報をいくつか。

1月10日のガラはこんな感じ。
<第1部>
騎兵隊の休息:アナスタシア・ロマチェンコワ、アントン・プローム
<第2部>
海賊:イリーナ・ペレン、アルテム・プハチョフ、(たぶんアリがザカン)
トンボ:
チッポリーノ:サビーナ・ヤパーロワ
スパルタクス:アナスタシア・ロマチェンコワ
春の水:イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
アルビノーニのアダージョ:ファルフ・ルジマトフ
<第3部>
パキータより:エカテリーナ・ボルチェンコ

こうやってみると来日20回記念のこのスペシャルガラもあまり華やいだ感じがしませんねぇぇ。 チッポリーノは多分クズネツォフじゃないかと思うのですが、スパルタクスのクラッススは誰だろう? ロマチェンコワはピーテルでサビーナは踊っていないしね。 マラトが次の春の水にでるからカシャネンコですかね? 光藍社さんのDMによれば、パキータはソリストが勢ぞろいとの事でしたが、ソリストクラスがコール・ドに入ってヴァリエーションを踊るという事なのでしょうか? リュシアンは誰? ボルチェンコだとマラトくさいが、是非ともシヴァコフに踊って欲しいです!

くるみでびっくりがマラトの王子。 マラトはくるみの東京公演期間にはまだ来日しないので、西宮のペレンの相手なんでしょうね。
白鳥は、家庭教師がマラーホフさん。 マラさんがやるのはいいのだけれど、ブレクバーゼさんが今回来日していないんですよね。 悲しいです。 今年もカラボス見られないのか・・・。 トロワはプリンシパル、ファーストソリストが多数(シェスタコワ、コシェレワ、ステパノワ、ロマチェンコワ、ヤパーロワ、プハチョフ、シヴァコフ、ヤフニューク、プローム)キャストされていて豪華です。
眠りのオーロラ&リラは、ボルチェンコ&コシェレワ、ペレン&ボルチェンコ、シェスタコワ&ペレンになると思われます。 ペレンはまた連荘か・・・。 カラボスはポドショーノフとオマール。 そういえば、昔のインタビューでポドショーノフはいずれカラボスをやりたいと言っていた様な・・・。 眠りは2回行くので当たるといいな。
バヤデルカ、ガムザッティはシェスタコワのシングルキャスト。 コシェレワかステパノワのガムザを見たかったなぁ。 大僧正はマラト、ラジャはマラさん。

今回の日本ツアーのメンバー・リストに劇場総裁の名前もありますが、20回記念公演という事でケフマン氏も来るのですかね? ルジのバヤ最終日とガラを見るんでしょうかね?? 
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マールイ 「くるみ割り人形」 キャスト
2009/12/17(Thu)
光藍社さんのマールイ公式サイトに12月19日からの「くるみ割り人形」東京公演のキャストがアップされています。 こちら

ステパノワがずっと花ワルに出てくれるのですね! 男性陣は豪華花ワルがやや復活といったところ。
キャストについてあれこれ呟きたいのですが、もう就寝時間なので、またあした!っと!!
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ついに移籍・・・
2009/12/17(Thu)
松井がロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムと正式契約をし、入団会見を行いました。

やっぱりヤンキース残留の道は険しかったという事か。 爆弾をかかえていればワールドシリーズ優勝の立役者という実績も高くは評価されない厳しい世界ですね。 まぁ、優勝すれば、次のシーズンも同様の結果を出すために最強のチーム編成を考えるのは当たり前の事だから仕方のない事でもありますが、淋しいものがあります。
ただ松井の信条は「打つ事と守る事で野球のリズムを作る」ですから再び守備につくという事は松井にとって譲れない事だったのですよね。 ファンとしても打席につく以外は松井を見られないというのも淋しいしね。
ま、案外早く赤いユニホームにこちらの目も馴染むかもしれません。
エンゼルスは常に優勝争いをしているチームだし、同じア・リーグだから相手ピッチャーには慣れているし、再びワールドシリーズ制覇を目指すにもいい選択ですよね。
For the teamの松井が野球を続けている限り、ずっと応援するのみです♪

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白いチェブラーシカ
2009/12/16(Wed)
ドトールの冬の定番商品プレミアムマイルドブレンドの今年のキャラクターはチェブラーシカなんですね。
私はコーヒーは飲まないのですが、あまりにもパッケージが可愛かったので思わず買ってしまいました。

このパッケージの中に5杯分のドリップカフェが入っています。
チェブラーシカ     チェブラーシカ1


ミラノサンドを買うともれなくもらえるオリジナルグッズというのも、週替わりで第3弾まであって明日から第3弾のポストカードに変わります。 私は昨日行ったのですが、かな~~り欲しかった第2弾のA5クリアファイルはすでに枚数完了で手に入りませんでした。
大人気であっという間に欠品となったオリジナルウィンターマグは2010年1月下旬以降の追加販売が決定したそうです。こちらは予約も受け付けているそうですよ! 
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ニコライ・ボヤルチコフ氏の近況
2009/12/15(Tue)
ロシアのエンターテイメントを紹介してくれるPERFORMING ARTSの公演レビューに11月20日にペルミ国立劇場で初演された「ファデッタ」のレビューがアップされています。
「ファデッタ」という作品は初めて聞きましたが、ジョルジュ・サンドの「愛の妖精」をもとに作られた作品で、初演は1934年という古い作品のようです。
今回、ラブロフスキーの作品をベースに改訂版を振付けたのはニコライ・ボヤルチコフ氏なんだそうです。 久しぶりにお名前を聞いた気がしますが、マールイを離れた後も精力的に活動されていた事がわかってなんだかとても嬉しいです。 こちらのレビューによれば純粋なクラシック・バレエながらコミカルな踊りが楽しいとても可愛らしい作品という事です。
ペルミ・バレエのレベルもなかなか高いようですから、この作品や十八番を持って来日公演を行ってくれないかしら??
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マラトが日本で個展を開きます♪
2009/12/14(Mon)
マールイのマラト・シェミウノフが来日期間中に個展を行うというとても素敵なお知らせをコメントでいただきましたので、今日の記事としてご紹介させていただきます。
nanaさん、拙ブログにお知らせいただき、本当にありがとうございました。
ペレンとマラトのHPにも少しだけ彼の作品がありますが、こんなHPも持っていてすでに個展を開けるだけの作品を仕上げているとは知りませんでした。

以下、nanaさんからのお知らせをそのまま引用させていただきます。



ルジマートフが芸術監督をしているレニングラード国立バレエ団のプリンシパル、マラト・シェミウノフが絵を描いていることは皆さん御存知ですか?彼の絵は、彼のホームページ(http://www.inkling.ru/)でも見ることが出来ますが、今年のお正月、マラトがペレンその他のダンサーと共に、江の島に遊びに来た時(日本での公演がoffの日に)私共の画廊に立ち寄ってくれた縁で、来年2010年1月1日(金)から1月20日(水)までマラト・シェミウノフの個展をすることになりました。マラトはロシア国外初の個展を日本ですることになり、大変張り切っており、オープニングの1月1日(17:00~)と1月13日(18:00~)には当画廊でパフォーマンス(ダンス)もいたします。(13日はイリーナ・ペレンと共に踊ります。)マラトはバレエファンの方に沢山いらして頂けることを望んでおりますので、お時間がおありでしたら是非御高覧頂くことを切に望んでおります。(入場、パフォーマンス鑑賞は無料です)
ギャラリーT 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-9-10
       ℡ 0466-22-4057(玉屋)
       木曜日 休廊  10:00~18:00
画廊の地図は画廊のホームページで見られます。(http://www.gallery-t.net/)

どうぞよろしくお願い申し上げます。


マラトが、ロシア国外初の個展が日本だという事でめっちゃくちゃ張り切っている様子が目に浮かびます♪ きっとあれこれ盛り上げるアイディアを練っているんだと思いますよ! ま、大事なツアー中なので本業をおろそかにしてはいけないと思いますが・・・。 画廊で踊るバレリーナっつーのも、ペレンちゃん・・・(笑)。
マールイファンにとってはバレエ公演の合間を縫ってというと、けっこう辛いスケジュールではありますが、ご都合のつく方は是非皆様お誘い合わせの上、足をお運びになって下さいね。
私も頑張ります!!
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マリインスキー 「オールスター・ガラ」 12月10日の感想
2009/12/13(Sun)
突っ込みたいところもありましたが、ご贔屓さんがすべて素晴らしく、日本にいては見られないだろうと思っていたロパートキナとコルスンツェフのシェヘラザードもついに見る事ができ、満足した舞台でした。
ただ、前日に奇跡のようなダンスとオケの共演を目の当たりにしてしまったばかりに、この日の演奏は悪いところばかりが気になってしまったのが非常に残念。 ニューシティー、最近は株が上がっていたけど、今日で急落だわ・・・。
さらにこの日のキャストと演出に限って言えば、「シェヘラザード」と「海賊組曲」を逆にした方が終演後がもっと盛り上がって気分高揚したまま家路につけたのになとも残念に思いました。

<第1部>
「シェエラザード」
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ、振付:ミハイル・フォーキン
シャリヤール王 : ソスラン・クラーエフ
王の弟 : カレン・ヨアンニシアン
宦官長 : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ : ウリヤーナ・ロパートキナ
黄金の奴隷 : ダニーラ・コルスンツェフ
オダリスク : アナスタシア・ペトゥシコーワ、エフゲーニヤ・ドルマトーワ、リュー・チヨン


クールな妖艶さが漂うロパートキナのゾベイダはオデットよりも孤高でありました。 このハーレムでシャリヤール王の愛妾でいる事など何も意味のないような、楽しい事など一つもないような。 他の女たちが王にはべり媚を売っていようが、気にする様子もなく冷めた様子で鏡に映る自分を覗き込み、狩に出掛ける王も儀礼的に見送るだけ。 感情を一切感じさせないロパートキナの腕の動き、顔の傾け方が際立って美しく見える。 
王たちがいなくなったハーレムでは女たちが宦官長を宝石でつり奴隷部屋の鍵を奪い取り男たちを解放する。 薄いヴァイオレットの衣装をつけた長身ダンサーたちの格好いい事! すぐさま奴隷たちと享楽の世界へ落ちていく女たちに刺激されたように一瞬目を異様に光らせたゾベイダが宦官長から一つの鍵を奪い別の奴隷部屋の扉を開ける。扉の脇に立ち体の芯から湧き上がってくる欲望を押さえるようにしているロパートキナの表情がまた冷ややかにエロティック。
コルスンツェフの金の奴隷が飛び出してくる。 心臓バクバクです(笑) で、でかい・・・。 分かっていてもデカイ! 
長身という事だけでなく、彼の上半身、上腕筋の逞しさに驚かされました。 じわじわと汗が光りだしてくる肉体がまた迫力物で・・・。 この肉体あってのあの磐石無比なサポート技術なのだと改めて感心してしまいました。 ま、やはり相手がロパートキナだからか、コルスンツェフの人柄からか、ゾベイダを愛欲に狂わせるようなセクシャルな魅力はあまりなく、純粋でひたすらゾベイダを崇め彼女への愛に溺れている爽やかな金の奴隷でした。 お互いの肉体をむさぼった事がありながらもゾベイダに触れる奴隷の指には遠慮と躊躇が感じられ、そこに禁断の世界を感じてしまいましたわ。
金の奴隷がゾベイダにメロメロなのは何の説明も要りませんが、ゾベイダにとって金の奴隷の存在は何だったのだろう? 奴隷の中でも一際目立つ金の奴隷にゾベイダが最初に目を留めたとき、きっと彼は視線を外しひたすら謙虚な姿勢を貫き通したのだと思うのです。 それがゾベイダの心をくすぐり、王の愛妾といえども男社会のイスラムで自分を崇めてくれる金の奴隷の献身に喜びを感じ欲望の対象となっていったのではないかと・・・。 二人が重なってスキップのようなステップを繰り返すところのコルスンツェフはまるでゾベイダを守るナイトのようだったし。 それでもゾベイダは彼を本当に愛してはいなかっただろうな。 誰も愛してはいないゾベイダが最後に王にすっと体を寄せるシーン、無意識に王の反応を試してみようと命乞いを演じてみたように見えて思わずゾクっと背筋が寒くなるような気がしました。 孤高ですでに生きる事に未練がないようなゾベイダの死があっけなく感じたのはシャリアール王の存在感のなさかも手伝っていたのかもしれない。 多分長身の二人に合わせたクラーエフの起用だったのでしょうが、灰汁もなければ威厳も風格も苦悩も感じさせない王でした。 
踊りの方ですが、ロパートキナもコルスンツェフも白鳥同様にちょっと伸ばした腕、上げた足など踊っている時のラインがとても綺麗でした。 特にコルスンツェフは終盤中央で大きくランベルセしてピルエットを繰り返すところがとても良かったです。 全身でゾベイダへの愛を表現していたダンスはともかく迫力ありました。


<第2部>
「ジゼル」  第2幕のパ・ド・ドゥ
音楽:アドルフ・アダン、振付:ジュール・ペロー,ジャン・コラーリ,マリウス・プティパ
アリーナ・ソーモワ  ミハイル・ロブーヒン

ロブーヒンの衣装にまず「ん!!」。 照明の関係もあるのでしょうが、赤紫色に見える上着と、薄茶色が混ざった金髪のコントラストがえらく悪く、片手で顔を覆い跪いている体のラインが丸くて・・・。 ビジュアル的要因で冒頭からジゼルの世界には入り込めませんでした。 ガラってそこまでのストーリーも何もない場面の切り取りだからそういうところまできちんと計算されていないと非常に辛い。 踊りも当然下手なわけではないけれど、アルベルトの感情は見えなかったなぁ。 彼を見ていて、つくづく人にははまりキャラと無理キャラがあるのだと実感。 ごめんよ、ロブーヒン。 イワンはとっても良かったのよ!!
そしてこのツアー初めて見るソーモア。 華奢な彼女は幻影の精霊向きではあると思うのですが・・・一生懸命ジゼルを演じているのが伝わってきてしまい・・・。雑な部分はかなり少なくなっていると思うけれど、ポール・ド・ブラはじめ、なぜか身体のラインが綺麗に見えなかった。  


「グラン・パ・クラシック」
音楽:ダニエル・オーベール、振付:ヴィクトール・グゾフスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  マクシム・ジュージン

出だしは良いように思えたのだけれど、オケの酷さにだんだん引きずられていって調子を下げたようにも感じました。 こんなにのぺ~~としたメリハリも厚みもないこの曲を聞いたのは初めてでしたわ。
ジュージンはオブラスツォーワが軽い事もあってリフトはいとも簡単にやってのけていて良かったのだけれど、ピルエットのサポートが苦しかったです。 もう少しこの踊りに相応しいシャープさと押し出しがあるといいのだけれども、彼の良さは柔らかさなのでしょうね。 オブラスツォーワはちょっと不調なのかこの手は得意じゃないのか・・・。 未だに3年前のテリョーシキナの美しい脚での王道なダンスが目に焼きついているので、技術的な事だけではなくオブラスツォーワのこの演目には物足りなさを感じました。 彼女の可憐なジュリエットが見たかったよぉぉ!


「シンデレラ」  第2幕のパ・ド・ドゥ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、振付:アレクセイ・ラトマンスキー
ディアナ・ヴィシニョーワ  イーゴリ・コールプ

ヴィシもコルプも今回のツアー初。 「虚飾に満ちた社交界にあきあきしていた王子と、場ちがいな場所に舞い込んで(と、パンフレットにはありますが迷い込んでの間違い??)孤独を感じていたシンデレラが惹かれ合い、心を通わせていく」場面だそうです。 ヴィシニョーワがとても可愛らしかったです。 特に最初、居心地が悪そうにしながらも踊る事をやめられない戸惑いを感じているところが良かった。 コルプも演技が上手いし(シンデレラの存在にふっと目を留めて彼女に走り寄って行くところなんて完璧!)、柔らかい張りのある踊りが良かったですが、できればタイツ姿のクラシックを見たかった。 


「瀕死の白鳥」
音楽:カミーユ・サン=サーンス、振付:ミハイル・フォーキン
ウリヤーナ・ロパートキナ

ゆったりと波打つような腕の動き、細かいパ・ド・ブレなどすべてが完璧にコントロールされていてどんなフォルムも本当に美しくて気品が溢れている彼女の白鳥。 死を悟った白鳥が群れを離れ、死を受け入れながらも、もう一度空に舞い上がれるだろうかと思いながら静かに力尽きていく、そんな感じに見えました。 


「タランテラ」
音楽:ルイス・モロー・ガチョーク、編曲:ハーシー・ケイ、振付:ジョージ・バランシン
ピアノ・ソロ:リュドミラ・スヴェシニコワ
ヴィクトリア・テリョーシキナ  レオニード・サラファーノフ

10月に見た、息をつく間のないほどのスピードとエンタテインメイト的要素の強かったNYCBの小柄なペアで踊られた「タランテラ」とどれほど感じが違うのだろうかと興味津々だった演目ですが・・・・、優美なロシアバレエの中に誇示しすぎないテクニックと思わず微笑んでしまうソフトなコミカルさを堪能しました。 
サラファーノフはテクニックをエレガントにさり気なく見せられる良いダンサーになりましたね。 ただNYCBよりも運動量が少ない振付のように感じたのは気のせいか? ヴィーカも鉄壁のテクニックと音楽性をお茶目にさらっと小気味良く見せてくれてやはり素晴らしいダンサーだわ! 特にステップの素晴らしさに感動。 眠りもそうだったのですが、私は彼女の客席へのアイコンタクトがとっても好きなんですよね!   


<第3部>
海賊 組曲
華やぎの国~メドーラのヴァリエーション~オダリスク~パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン、振付:ピョートル・グーセフ
メドーラ : アリーナ・ソーモワ
コンラッド : エフゲニー・イワンチェンコ
アリ : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク : マリーヤ・シリンキナ、 ヤナ・セーリナ、エリザヴェータ・チェプラソワ


何がびっくりってイワンチェンコに見えないイワンチェンコ! 彼が出てきた瞬間、それまでのピンクの花園の世界が私の頭の中からぶっ飛びましたから。 この時ほどイワンチェンコ=オールバック=イワンチェンコなのだ・・・と痛感した事はなかったです。 サラサラヘアーに青いバンダナ(というか、どう良く言っても太めの鉢巻・・・まさか、ダニーラまであんなものはつけないよね・・・)に、ちょっとお太りになりましたかと丸みを感じさせるラインに、一瞬マジでコールサコフか?!と思いました。 なんで今日に限ってオールバックじゃなかったのか・・・、渋いコンラッドを期待していただけにちとがっかり。 で、またアリのシクリャローフが唇真っ赤で妙な王子化粧なものだから、可愛らしいんだけど華のないソーモア(淡いピンクのチュチュの彼女、花園の最初は凝った衣装のコール・ドの中に埋没して見えた)とのパ・ド・トロワは一種異様な感じでした。 
踊りはというと、ソーモアは四肢のコントロールが効かなかった以前とジゼルよりは全然良かったけれど、やはり腕の動きが雑に見えることがあり、アラベスクのポーズなど私には彼女のラインが綺麗に思えないことが多いです。 ただ、彼女は回転系が得意なのですね。 フェッテは昔より形も綺麗になって最後までシングル+高速ダブルで客席を沸かせていました。 ガラだからこれもありだし、またこれがなかったらどうなったか・・・とも思いましたが。
イワンチェンコはやはり少し体が重たげ。 ブログのジークフリートの写真はけっこうすっきり体型に見えるのになぁ。 でもサポートは安心だし踊りは綺麗です。
シクリャローフは浮遊感のあるジャンプなど良かったですが、夏の西島さんとは言わないけれど、ずいぶんと明るく楽しそうな坊ちゃん坊ちゃんしたアリでしたね・・・。 いちいちニコッと笑わなくていいから。
花園にはちゃんと噴水もあって、あー、マリインスキーの海賊だ! コール・ド・ダンサーも最後までお疲れ様でした! オブラスツォーワはとてもキュートなギュリナーラでこちらの方が良かったです。 オダリスクではやはりヤナちゃんの大きくて隙のない踊りが目立っていましたが、彼女の首のつけ方と上半身の引き方が時々好みじゃないなぁと思ってしまう事にも気がつきました。 どちらかと言うとシリンキナの上半身とすっと伸びる手足の綺麗な動きの方が好きです。
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バレエブログ(ジャパンアーツ) & ダンスキューブ
2009/12/12(Sat)
はぁぁぁぁぁ、マリインスキーロスです・・・。 今回はいつまで続くやら・・・。 
ジャパンアーツのバレエブログに昨日のガラ終演後の舞台裏の写真が数々上げられています。 滝のように落ちてきたテープ、ダンサーたちも幕の文字も一瞬本当に見えなくなりましたからね・・・。
記念写真のダンサーたち、みんな大仕事を終えリラックスモードでいい顔してますね~~。 たくさんの素敵な舞台を本当にどうもありがとう!! 今回は来日後に主役キャストに全く変更がなかったのですよね。 それも本当にありがたかったです。 バレエブログの担当者の方も、毎日毎日ホットで読み応えたっぷりな楽しい記事をありがとうございました。

ダンスキューブが更新されています。
10月に行われた馬場美智子バレエ団のジゼル公演にドゥムチェンコとイワンチェンコがゲスト出演していたのですね~。 イワンチェンコの衣装がマリインカっぽくないですが・・・。 ドゥムチェンコはずいぶんと長いことマリインカの来日公演には参加してくれないですね。 たしか2003年は最初は予定メンバーに入っていて結局は来なかった記憶がありますが・・・。
そしてまだ記憶に新しいキエフの東京公演の「白鳥の湖」「眠れるの森の美女」のレビューもアップされています。 残念ながら両公演とも主役がマツァークとニェダクなので今回のフィリピエワとシドルスキーの舞台にについては触れられていないのですが、関口紘一さんも秀まなかさんも端的なレビューの中でフィリピエワの後継者となる存在に関して語っているのが興味深いです。
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祭りの終わり・・・
2009/12/12(Sat)
3週間の夢のような時間がついに終わってしまいました・・・。
昨夜のガラは第3部の海賊出演者のカーテンコールだけで公演そのものが終わってしまい、ガラ公演の幕切れとしては物足りなさがありましたが、今日は最終日という事もあってか、最後に出演者総出のフィナーレがありました。 次回の来日公演は2012年との事です。
ボリショイが2月に来るからマリインカはまた晩秋からなのでしょうね。3年か・・・、どういう3年になるのかは予想がつかないな。 どうか、ロパートキナもコルスンツェフもまだまだ健在で、二人で「ジゼル」か「バヤデルカ」を見せていただきたいものです。
で、ついでといってはナンですが、来年の合同ガラ、是非是非二人のダイヤモンドのアダージョ再演希望です!!!


さて、今日のガラ、一番はサラファーノフかな? 彼は昨日も素晴らしかったけれど、以前と比べてテクニックを見せ付けてやるんだという気負いがなくなって凄く綺麗に体が動いているように思えます。 彼の足首は柳の細い枝のようにしなやかなタッチで、流れるようなザンレールの連続が美しかったです。
昨日のサラサラヘアーに度肝を抜かれたイワンチェンコは、今日もトレードマーク(と、思い込んでいた)のオールバックではありませんでした。 でもきちんと分けていたからサラサラおかっぱ特大青鉢巻付きの昨日よりは目に優しかったです。 今日のダニーラは薄水色の細い鉢巻だったので無問題でしたが・・・。
予想通りですが、シェヘラザードのゾベイダ&金の奴隷は踊り自体も含めて昨日と今日ではここまで違うかという印象。 金の奴隷を見ていてコルプの踊りが不調なのではないかと気になったのですが、ザ・グラン・パ・ド・ドゥではいつも通りのしなやかな綺麗な踊りだったので一安心。
ロパートキナは彼女ならではの納得のザ・グラン・パ・ド・ドゥでした。 美しいクラシックラインを持つ人がくずすから、コミカルな動きをしていても雑にはならず綺麗なんですね。
ヴィシについてはゾベイダも白鳥も全く好感は持てませんでした。 ゾベイダは個性の範疇だとしてもあの瀕死はないでしょう。 まぁ、何が原因で死んでいく白鳥なのか次第ではあるのかもしれませんが・・・。
詳しくはまた後日。


<第1部>
シェエラザード
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ、振付:ミハイル・フォーキン
シャリヤール王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王の弟 : カレン・ヨアンニシアン
宦官長 : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ : ディアナ・ヴィシニョーワ
黄金の奴隷 : イーゴリ・コールプ
オダリスク : アナスタシア・ペトゥシコーワ
       : エフゲーニヤ・ドルマトーワ
       : リュー・チヨン


<第2部>
シンデレラ 第2幕のパ・ド・ドゥ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、振付:アレクセイ・ラトマンスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  ミハイル・ロブーヒン

ロミオとジュリエット バルコニーの場面
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、振付:レオニード・ラヴロフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  エフゲニー・イワンチェンコ

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、振付:ジョージ・バランシン
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ

瀕死の白鳥
音楽:カミーユ・サン=サーンス、振付:ミハイル・フォーキン
ディアナ・ヴィシニョーワ

ザ・グラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ、振付:クリスティアン・シュプック
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ

<第3部>
海賊 組曲
華やぎの国~メドーラのヴァリエーション~オダリスク~パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン,ほか、振付:ピョートル・グーセフ
メドーラ : ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド : ダニーラ・コルスンツェフ
アリ : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク : マリーヤ・シリンキナ、ヤナ・セーリナ、エリザヴェータ・チェプラソワ
 
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マールイ、武蔵野「眠り」豪華追加キャスト♪
2009/12/09(Wed)
今日は「イワンと仔馬」を見てきました。 とても分かりやすく楽しい物語で、出演者たちもそれぞれに芸達者なところを見せてくれて良かったと思います。 ちょっと王様が気の毒でもありましたが・・・。 こちらについてはまた今度。 
そしてマリインカ祭りもあと二日を残すだけ。 ダニーラに始まってダニーラで終わるガラです・・・。

さて、武蔵野市民文化会館で1月12日に行われるマールイの「眠りの森の美女」の追加キャストのお知らせが届きました。
ごーかです!

 オーロラ姫: エカテリーナ・ボルチェンコ
 デジレ王子: アルテム・プハチョフ
 リラの精:  イリーナ・コシェレワ
 フロリナ王女:サビーナ・ヤパーロワ
 ダイヤモンド:オリガ・ステパノワ


青い鳥も教えて欲しかったですが・・・。
チケットはまだ残っているようです。 興味のある方は武蔵野文化事業団(0422-54-2011)までお問い合わせ下さいね。
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マリインスキー 「白鳥の湖」 11月27日の感想(2)
2009/12/08(Tue)
<第2幕>
王妃にこの花嫁候補の中から后を選びなさいと言われ、そんな話は聞いていないと動揺する王子。 いったい何のための舞踏会だと思っていたのでしょうね?  
ロパートキナの黒鳥(白鳥では白い髪飾りが大きいためにそれほど気にならなかったのだけれど、かなり髪を赤めに染めているのが若干気になった)は、オデットとの違いをほとんど強調しない自然な役作り。 奔放さと目力の強さが魅惑的なオディールに王子は目を輝かせ心を弾ませる。 
各国の踊りではやはりスペインの両男性ダンサーが断トツに目を惹きました。 カレンはプログラムのプロフィール写真よりももっとすっきりとした顔立ちの長身ハンサムダンサー。 目力も十分で切れ切れの踊り。 でも、さすがバイムラードフには一日の長があり、どこから見ても隙のないポーズなど、すべてが様になっておりました。 男性二人が良すぎて女性には全く目が行かず・・・。
GPDD。 すでに自分に落ちている王子の様子に満足気に誘惑者の役目を楽しんでいるオディール。 王子が時折不安げな表情をみせると、情熱的で蠱惑的な視線を投げかけ王子の心を完全に支配する。 ロットバルトとの邪悪な視線の交換も巧み。  今、目の前にいるこの女性が湖畔で出会ったオデットなのだと安心したように微笑み返すダニーラの優しい目元がたまりません。
王子のヴァリ、幸福をかみしめるようにゆったり踊る一つ一つのポーズが優雅。 ふわっと跳躍したアントルラッセの後方に高く伸ばされた足も、コーダのマネージュでスピードにのりながら爪先までまっすぐに伸びた開脚のラインはまさにクラシックの美。
ロパートキナは、音楽に綺麗に合わせシングルでまとめたフェッテでは一瞬危なげなところもあったけれど、ヴァリでは音と戯れるような素晴らしい踊りを披露。
横浜のコンダウーロワのオディールは自分に愛を誓ってしまった王子を心底嘲るように体を後ろにくねらせながら高笑いをしていたけれど、ロパートキナはほとんど無表情で冷ややかな目で王子を見つめていた。 ぞくっとするほど怖かったです。 事の成り行きに唖然とし絶望しながらも湖畔に駆け出して行く王子。 なんでオディールに愛を誓ってしまったのか!と天を仰ぐダニーラ王子のアクションもずいぶん大きかったな。  

<第3幕>
白鳥たちのもとに戻り王子の過ちを嘆くオデット。 ロットバルトの高速ジュテの勢いは舞踏会でのたくらみの成功を誇示しているよう。
湖畔に戻ってきた王子はオデットを捜し、彼女に許しを乞う。 しっかりと王子をみつめるオデットの表情には愛する人に裏切られた悲しみと辛さが溢れていた。 それでも何度も何度も誠実に許しを乞う王子の姿に再び心を開くオデット。 お互いに切ない思いを胸に抱きながらのパ・ド・ドゥは心に沁みるものがありました。 
二人を引き裂こうと迫るロットバルトに王子を守ろうとオデットが立ちはだかる。 捨て身のオデットの王子への愛が強く感じられました。 凛々しく美しい闘うオデット。
白鳥たちが2列に並び、舞台奥のオデットに王子が駆け寄りオデットをリフトするシーン、オデットへの新たな愛の誓いに一人熱演モードに入っていたダニーラは、出が遅れたためにオデットめがけて猛ダッシュ・・・。 おいおい。 二人でロットバルトに立ち向かいロットバルトの魔力を弱めたもののオデットが力尽きる。 倒れてしまったオデットが気がかりで、ほんの僅かでも傍を離れがたいと言わんばかりに不安そうな面持ちでオデットに触れる王子。 王子の愛も痛いほど伝わってくる。 不安げな表情が怒りに変わりロットバルトと闘う王子。 ロットバルトの衣装からなかなか羽が取れず無理やりむしり取ったというアクシデントも幸いして?緊迫感がありました。 もぎ取った羽を凝視し、足元でのた打ち回っているロットバルトに叩きつける王子。 かっこいい・・・。 ゆっくり起き上がるオデットに向けられる優しい眼差し・・・。 オデットは倒れているロットバルトの死を確かめ、自由の身となった喜びと王子への愛に笑みを浮かべ、二人寄り添って幕。



ロパートキナの白鳥でこんなに王子のドラマを意識したのは初めてでした。 今まではたとえゼレであっても(2006年は腰の怪我が完治していないために満足に踊れる状態ではなかったですが)王子は添え物的存在に見えてしまったのが、今回は王子の純愛物語にも思えたのです。 成長物語ではなく純愛物語というのがいかにもダニーラらしいでしょ。 もちろんこちらがダニーラ王子に特別な想いを持っているのが大いに影響しているのですが、それはロパートキナのスタンスによるものでもありますよね。 パートナーを置き去りにして孤高なオデットの世界を演じてみせるのではなく、王子との愛を語ってくれたからだと。 本来好きではないハッピーエンドがこの日ばかりは好ましく思えたのでした。


オデット/オディール : ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
道化 : グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ/イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ/スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ/カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ
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ミハイロフスキー劇場 12月公演キャスト変更
2009/12/07(Mon)
ミハイロフスキー劇場の12月の公演にちょこちょこと変更が出ています。


12月03日 ロミオとジュリエット
       ジュリエット: サビーナ・ヤパーロワ
       ロミオ: ニコライ・コリパエフ
       パリス: マラト・シェミウノフ
       ティボルト: ウラジーミル・ツァル
       マキューシオ: ニコライ・アルジャエフ → マキシム・エレメーエフ
12月04日 ロミオとジュリエット
       ジュリエット: アナスタシア・ロマチェンコワ → サビーナ・ヤパーロワ
       ロミオ: デニス・モロゾフ → ニコライ・コリパエフ
       パリス: リシャト・ユルバリソフ
       ティボルト: アンドレイ・カシャネンコ
       マキューシオ: マキシム・エレメーエフ → ニコライ・アルジャエ
12月06日(マチネ) 海賊
       コンラッド: ミハイル・シヴァコフ
       メドーラ: エカテリーナ・ボルチェンコ
       ギュリナーラ: オクサーナ・ボンダレワ
       アリ: アントン・プローム
       ビルバンド: アンドレイ・カシャネンコ → ウラジーミル・ツァル
       ランケデム: 未定 → アンドレイ・カシャネンコ
12月09日 海賊
       コンラッド: アンドレイ・カシャネンコ
       メドーラ: ヴィクトリア・クテポワ
       ギュリナーラ: ユリア・チーカ
       アリ: アイドス・ザカン
       ビルバンド: ウラジーミル・ツァル
12月11日 白鳥の湖
       オデット&オディール: オクサーナ・シェスタコワ
       ジークフリート: ニコライ・コリパエフ
       ロットバルト: ミハイル・ヴェンシコフ
       道化: 未定 → アンドレイ・ラプシャノフ
12月13日(マチネ) ラ・シルフィード
       シルフィード: イリーナ・ペレン
       ジェームズ: ミハイル・シヴァコフ → アルテム・プハチョフ
       ガーン:レオニード・キシル
12月13日(ソワレ) PARSONS DANCE
12月14日 PARSONS DANCE
12月17日 ムーア人のパヴァーヌ(& オペラ:道化師)
       ムーア人: ファルフ・ルジマトフ
       デズデモーナ: イリーナ・ペレン
       イアーゴ: アンドレイ・カシャネンコ
       エミリア: ベラ・アルブーソワ

ロマチェンコワとモロゾフのロミジュリデビューがなくなってしまいましたね。 怪我などでなければいいですが・・・。 きっと十分にリハをしていたと思うので残念です。 
シヴァのジェームズもプハチョフに変更です。 久々のペレンとの主演だったのに・・・。 今月になってプーちゃんの出番がなかったからかな? ま、気休めにしかなりませんが、レパートリーのラ・シルの写真が新しくなってシヴァコフのジェームズの写真がけっこうあります♪ こちら。 シルフィードはミリツェワちゃん? 
そして、皆さんすでにご存知でしょうが、シヴァコフの来日が1月にずれ込み12月19日の「くるみ割り人形」の王子はプーちゃんに変更になりました・・・。 こちら。 理由が全く理解できませんが、変わった相手がプーちゃんだったのがせめてもの救いかな? 


こちら、昨日の行きの新幹線から撮った富士山です。
Fuji.jpg


いつも行きの新幹線は可能な限り二人がけの窓側を取るのですが、富士山が綺麗に見えたのはすごく久しぶりでした。
携帯でこれだけの写真が撮れるとは思ってもいませんで、かなりびっくり。
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今、わたしは
2009/12/06(Sun)
新幹線の中です。どうしてもどう頑張っても諦め切れず、ロパートキナとコルスンツェフの兵庫の白鳥を見に行ってしまいました。
キャスト表にダニーラの名前が載っていてもけっこうドキドキで、登場した時はそれだけで涙がでそうなくらい嬉しかったです。
舞台というのは本当に生き物で、同じ二人で紡いだ物語なのに東京とは別物。今日のグランド・アダージョは、傍にいる白鳥たちでさえ、オデットと王子の世界に触れてはならないというほど美しく切ない二人の世界でした。今日の二人を見られて幸せです。

そんなわけでこのまま幸福な気分に浸っていたいので、コメントのお返事は少し待って下さいませ。
あー明日会社に行きたくない。
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ハラショー、テリョーシキナ!
2009/12/05(Sat)
マリインスキーの「眠れる森の美女」、生の舞台を見るのは初めてでしたが、今日はもうテリョーシキナに尽きると思います。
マリインスキーの伝統を継承した正統派のオーロラ姫とはこういうオーロラなのだろうなと。

顔立ちのせいでどうしても大人びて見えてしまいますが、1幕のオーロラでは心優しい清らかな乙女で、求婚者たちに囲まれて恥らう様子なども奥床しさを感じさせます。 アチチュードバランスでは始めの二人までは腕をアン・オーのポジションまで持っていって技術の高さをさり気なく見せたかと思えば、バイオリン?弾きの小姓の肩に手を触れながらまるで言葉を交わすように優しく微笑む彼女にあっという間に魅了されてしまいました。 ローズアダージョ後のソロも素晴らしい。 歌うように軽やかな足裁きは本当に見事だった。 2幕の幻影の場では、おしつけがましいところが一切ない優美なクラシックの踊りを堪能。 ヴィーカのオーロラ姫は最後まで悲しみの中にいたようです。 王子にキスされてからの演技もとてもいい。 16歳で眠りについてしまった娘らしくまずは自分の両親を起こし、長い眠りから目覚めさせてくれた王子への恋心をとても愛らしく表現していました。 3幕の結婚式でゲスト一人一人を真心のこもった優しい笑みで迎えるオーロラ姫。 テリョーシキナってきっとご本人がとっても優しい人なんでしょうね。 GPDDも素晴らしかったです。 私はここで急に女王然としてしまうオーロラってあまり好きではないのですが、テリョーシキナは気品あふれ堂々とはしているものの、新妻らしい初々しさが16歳のオーロラの面影も残していて素晴らしかった。 彼女は本当に足がまっすぐで綺麗ですよねぇ。 アチチュードなどの軸足の美しさに何度ため息出そうになった事か。 踊りのラインはすべて完璧で優美。 見るたびに好きになるバレリーナです。

さて、デジレ王子のシクリャローフ。 出てきた瞬間、えっ??と驚いたそのオールバックな髪型は何? 彼ってイワンチェンコ一族だったのか? テリョーシキナに合わせてちょっと大人っぽく見せようと思ったんですかね? サラサラヘアーあのままの若々しいデジレでいいのにな。 ちと地味な感じでそれほど身長が高いわけではない彼は2幕では貴族たちの中に埋没しそうでもあった・・・。 踊りはジャンプも高いし柔らかいし合同ガラの時よりも安定して良くなったと思いますが、サポートはまだ修行しないとな。 一度テリョーシキナが後ろにのけぞってましたからね・・。 
その他のダンサーでは勇気の精とサファイアの精にキャストされていたヤナ・セーリナがきびきびした踊りで良かったです。 やはりコリフェ中心の妖精たちの中だと目立ちますよね。 シリンキナもフロリナ王女と思わなければそこそこ踊りは綺麗なんだけれど・・。 リラの精を踊ったダリア・ヴァスネツォーワ、プロローグでは母性的にも威厳的にも中途半端なリラでしたが次第に存在感が増したかも。 ただテクニック的にはまだまだ。 で、かなり「えっ!?」ってのがダイヤモンドのアナスタシア・ペトゥシコーワでした。 なんだかディズニー映画の一コマを見ているようだった・・・。  ヴァスネツォーワもペトゥシコーワもなんとなく現実に引き戻される感じで少しボディにボリュームありすぎかな? 

本題からは外れますが、3幕の結婚式に出ていた日本人ダンサーの中に鬘をつけているにもかかわらずロシア人に引けをとらないプロポーションのダンサーを発見。 下手側の一番奥にいたその方、シャンブルウェストなのでひょっとして深沢祥子さんかしら~~。 


オーロラ姫 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王妃 : エレーナ・バジェーノワ
デジレ王子 : ウラジーミル・シクリャローフ
求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
        : マクシム・ジュージン
        : アレクセイ・チモフェーエフ
        : デニス・フィルソーフ
リラの精 : ダリア・ヴァスネツォーワ
優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
勇気の精 : ヤナ・セーリナ
のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
ダイヤモンドの精 : アナスタシア・ペトゥシコーワ
サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
悪の精カラボス : アントン・ピーモノフ
カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
家来 : アナトーリー・マルチェンコ
フロリナ王女 : マリーヤ・シリンキナ
青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
白い猫 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
狼 : アナトーリー・マルチェンコ
子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)
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マリインスキー 「白鳥の湖」 11月27日の感想(1)
2009/12/05(Sat)
マリインスキーの白鳥の湖を生で見るのはこれでまだ6回目。 2003年にロパートキナ&コルスンツェフの舞台を見たのが初めてでした。 この時にもコルスンツェフの誠実そうな雰囲気と優雅なポール・ド・ブラに魅了されたのですが、のめりこみ度はまだまだ序の口でありました(笑)。 6回のうち、オデットはロパートキナが4回、コンダウーロワが2回、王子はダニーラが4回にゼレとイワンチェンコが1回ずつというかなり偏ったキャストではありますが、ロパートキナとダニーラで今回のような白鳥物語に出会うとは思っていなかったのでした。 ある意味、王子の物語だったから・・・。

<第1幕1場>
コルスンツェフのジークフリートは、すでに立派に国を治めているという風格ですが、常に笑みをたたえた人あたりの良い誠実で優しそうな王子。 すでに分別のあるしっかり者だからか?成年式後の自分の定めを特に憂鬱に感じる事もないようで、なんだか明るい王子でした。 
大きく広げた両腕の優雅な軌跡。 いつみても美しい腕の動きと爪先まで綺麗に伸びた脚。 出だしからうっとり。
 
トロワのジュージンは踊りは柔らかくてノーブル。 特にヴァリエーションで後方に移動しながらのジャンプでの高いポジションでの脚を打ちつけが綺麗で、高くて柔らかな跳躍は目を惹くものがありました。 王子を踊るには若干身長が低いかなとも思いますが、小柄なバレリーナであればくるみ割りの王子なんかはいけるのではないでしょうかね? 今回、けっこう気に入ってしまったダンサーの一人です。
女性二人はきっちりとした踊り。 特にヤナ・セーリナのメリハリのあるアピール感たっぷりの踊りは良かったと思いますが、個人的な好みとしてはもう少し滑らかな脚の運びの踊りの方が好きです。

友人たちが踊っている間、ダニーラは下手で椅子に腰掛けながら一厘のピンクの薔薇をもてあそび、時に香りをかぎながら家来たちと談笑しておりました。 そういう姿も嫌味でもキザでもなくさりげなく似合ってしまう清潔感溢れる王子だわ♪ 
家庭教師のクレーエフはダニーラよりも身長がありそうで、黒いマントに老学者風な雰囲気が誰かに似ているとずぅっと横浜公演から思っていたのですが、あ!っと思い浮かんだ人物はムーミンのヘムレンさんで(人じゃねぇぇ)・・・。 なんでそうなるかな? 本を持ちながらのダニーラ王子との熱く真剣な語らい、いったい何を話しているんだろう? 

道化のポポフはとても脚力がありそうなダンサーで、ちょっとした跳躍もかなり高さがありました。 道化の見せ場のピルエットも素晴らしい高速で客席からも割れんばかりの拍手。 ただ、こういうキャラクターのダンサーには回転系の軸は最後まで絶対にまっすぐであって欲しいと思ってしまうので、回転の最後で軸がやや傾くのとジャンプの時の足があまり美しく見えなかったのは残念でした。

祝宴が終わり一人になった王子は、何かにせきたたされ、何かを求めるように踊り始める。 ゆったりしたポーズの繰り返しの後に床をすべるような高速シェネ。 それは、理由はわからないけれどもなぜか高まる彼の心を表したものなのか、これからの運命の出会いを予兆するものなのか・・・。 この辺からダニーラのボルテージの高さをさらにじわじわと感じさせられたのですわ。


<第1幕2場>
ロットバルトの登場。 ズヴェレフはイリヤッチばりの悪魔化粧(横浜のシートニコフは化粧も魔物っけも薄かった)の不敵な面構えでなかなかいい魔物ぶりです。

王子が森にかけこんでくる。 いったんは湖畔の白鳥に弓を向けたものの人の気配に驚き姿を消す王子。
ロパートキナ@オデットの登場。 上手から現れてすぐにその場で腕をはためかせて旋回するロパートキナをすべての観客が息を潜めて見守る。 まさに白鳥の女王の飛来。
オデットの美しさに吸い寄せられるように彼女の前に飛び出してきた王子にオデットは驚き少し後退るけれど、それほど王子と離れない距離でとどまり全身を震わせながらずっと王子を見つめている。 この出会いのシーンがとても印象的でした。 自分が弓を持っている事に気づいた王子はあわててオデットの視線から弓を遠ざけるように床に置く。 ダニーラったら今日は本当に芸が細かい。 本当にあわてふためくように弓矢を隠したものね。 逃げるオデットと追いかける王子。 上手から下手へ、下手から上手へを繰り返したあとついに王子がオデットの腕を掴む。 ガシッと凄い勢いで掴んでいたような(笑) すでに目の前の儚げで美しい人に完全に心奪われた王子でした。
二人のグランアダージョはひたすら美しい。 伏し目がちなオデットの目線がとらえどころなく宙をさまよう様子は、静かな世界の中にかすかな艶かしさを感じさせる。 王子にもたれかかるオデットの背中に、王子を感じようとするオデットの気持ちが見えるような気もした。 そんなオデットを後ろから優しく包む王子。 包容力と優しさの塊のような王子ですから絵になりすぎ! しっとりと静かで遠慮がちな愛の語らいのような気がしました。 二人の腕や足の動きの美しさはあえて言うまでもなく。 
最後にロットバルトに引き裂かれるまで、ロパートキナの高雅な白鳥に孤高をイメージしなかったのも今回が初めてだったような気がします。

そんな素晴らしい主役に対し、問題だったのはコール・ド。 登場して24羽がポジションにつくまではそれほど足音も煩くなかったのですが、踊り始めるとやはりカツカツ煩い。 ロシアだからシューズのせいもあるでしょうが、今回は着地音にかなりの体重を感じさせるドスンという響きも加わりかな~~り興ざめでした。 もう一点悲しかったのは、プロポーションの素晴らしいダンサーたちの動きは驚くほど揃っているのに抒情詩的な趣が皆無な事。 オデットの悲運を自分の悲しみとして一緒に分け合っているとかオデットを気遣っているという心の機微が腕や指先の表情からは全く感じられませんでした。 
4羽の白鳥は細かい足のステップまでよく揃っていてお見事でした。でもそれだけだったかな? 大きな4羽は身長もボリュームも本当にでかい。 ただ、やはり腕の一振り踏み出す足に詩情は感じられない。 まだみんな若いダンサーなのでしょうかね?

<第2幕>
王妃にこの花嫁候補の中から后を選びなさいと言われ、そんな話は聞いていないと動揺する王子。 いったい何のための舞踏会だと思っていたのでしょうね?  
ロパートキナの黒鳥(白鳥では白い髪飾りが大きいためにそれほど気にならなかったのだけれど、かなり髪を赤めに染めているのが若干気になった)は、オデットとの違いをほとんど強調しない自然な役作り。 奔放さと目力の強さが魅惑的なオディールに王子は目を輝かせ心を弾ませる。 
各国の踊りではやはりスペインの両男性ダンサーが断トツに目を惹きました。 カレンはプログラムのプロフィール写真よりももっとすっきりとした顔立ちの長身ハンサムダンサー。 目力も十分で切れ切れの踊り。 でも、さすがバイムラードフには一日の長があり、どこから見ても隙のないポーズなど、すべてが様になっておりました。 男性二人が良すぎて女性には全く目が行かず・・・。
GPDD。 すでに自分に落ちている王子の様子に満足気に誘惑者の役目を楽しんでいるオディール。 王子が時折不安げな表情をみせると、情熱的で蠱惑的な視線を投げかけ王子の心を完全に支配する。 ロットバルトとの邪悪な視線の交換も巧み。  今、目の前にいるこの女性が湖畔で出会ったオデットなのだと安心したように微笑み返すダニーラの優しい目元がたまりません。
王子のヴァリ、幸福をかみしめるようにゆったり踊る一つ一つのポーズが優雅。 ふわっと跳躍したアントルラッセの後方に高く伸ばされた足も、コーダのマネージュでスピードにのりながら爪先までまっすぐに伸びた開脚のラインはまさにクラシックの美。
ロパートキナは、音楽に綺麗に合わせシングルでまとめたフェッテでは一瞬危なげなところもあったけれど、ヴァリでは音と戯れるような素晴らしい踊りを披露。
横浜のコンダウーロワのオディールは自分に愛を誓ってしまった王子を心底嘲るように体を後ろにくねらせながら高笑いをしていたけれど、ロパートキナはほとんど無表情で冷ややかな目で王子を見つめていた。 ぞくっとするほど怖かったです。 事の成り行きに唖然とし絶望しながらも湖畔に駆け出して行く王子。 なんでオディールに愛を誓ってしまったのか!と天を仰ぐダニーラ王子のアクションもずいぶん大きかったな。  

<第3幕>
白鳥たちのもとに戻り王子の過ちを嘆くオデット。 ロットバルトの高速ジュテの勢いは舞踏会でのたくらみの成功を誇示しているよう。
湖畔に戻ってきた王子はオデットを捜し、彼女に許しを乞う。 しっかりと王子をみつめるオデットの表情には愛する人に裏切られた悲しみと辛さが溢れていた。 それでも何度も何度も誠実に許しを乞う王子の姿に再び心を開くオデット。 お互いに切ない思いを胸に抱きながらのパ・ド・ドゥは心に沁みるものがありました。 
二人を引き裂こうと迫るロットバルトに王子を守ろうとオデットが立ちはだかる。 捨て身のオデットの王子への愛が強く感じられました。 凛々しく美しい闘うオデット。
白鳥たちが2列に並び、舞台奥のオデットに王子が駆け寄りオデットをリフトするシーン、オデットへの新たな愛の誓いに一人熱演モードに入っていたダニーラは、出が遅れたためにオデットめがけて猛ダッシュ・・・。 おいおい。 二人でロットバルトに立ち向かいロットバルトの魔力を弱めたもののオデットが力尽きる。 倒れてしまったオデットが気がかりで、ほんの僅かでも傍を離れがたいと言わんばかりに不安そうな面持ちでオデットに触れる王子。 王子の愛も痛いほど伝わってくる。 不安げな表情が怒りに変わりロットバルトと闘う王子。 ロットバルトの衣装からなかなか羽が取れず無理やりむしり取ったというアクシデントも幸いして?緊迫感がありました。 もぎ取った羽を凝視し、足元でのた打ち回っているロットバルトに叩きつける王子。 かっこいい・・・。 ゆっくり起き上がるオデットに向けられる優しい眼差し・・・。 オデットは倒れているロットバルトの死を確かめ、自由の身となった喜びと王子への愛に笑みを浮かべ、二人寄り添って幕。



ロパートキナの白鳥でこんなに王子のドラマを意識したのは初めてでした。 今まではたとえゼレであっても(2006年は腰の怪我が完治していないために満足に踊れる状態ではなかったですが)王子は添え物的存在に見えてしまったのが、今回は王子の純愛物語にも思えたのです。 成長物語ではなく純愛物語というのがいかにもダニーラらしいでしょ。 もちろんこちらがダニーラ王子に特別な想いを持っているのが大いに影響しているのですが、それはロパートキナのスタンスによるものでもありますよね。 パートナーを置き去りにして孤高なオデットの世界を演じてみせるのではなく、王子との愛を語ってくれたからだと。 本来好きではないハッピーエンドがこの日ばかりは好ましく思えたのでした。


オデット/オディール : ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
道化 : グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ/イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ/スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ/カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ
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往復はがき
2009/12/03(Thu)
武蔵野市民文化会館での催しに応募しなくっちゃ!・・・には、まずは往復はがきを買わなくてはと思っては忘れ、思い出しては忘れ・・・・、ポスト常設のコンビニの前を通りかかった時に運よく?思い出し、とりあえずはだめもとで往復はがきありますか?と聞いてみました。 店員さんは研修中の高校生か大学生くらいの男の子。 お・う・ふ・く・は・が・きと復唱しつつレジに打ち込んで、「あ、あります。100円です。ちょっとお待ちください。」 ふ~~ん、今は在庫管理をこんな感じでやってるんだとなんとなく感心してしまった私の前に現れた彼は、かなりの種類の切手が納められているクリアファイルをパラパラめくって首をかしげている・・・。 一見してそこには切手しかないのがわかるファイルの中に、あんた何を捜してるんだい??
納得がいかないような顔をしながら彼がもう一人の店員さんにかけた言葉は、「おうふくはがきってどんなんですか?」でした。 げっ!!
まー、この子が特別だったのかもしれませんが、往復はがき知らないって・・・。 懸賞とか応募するのも今はネットになっちゃってるし、すでに同窓会があったとしてもメールで出欠取るのかもしれないし・・・。 でも、家で家族宛てに来たものなんかも見た事ないんでしょうかね?  確かに昔と比べれば目にする機会はぐっと減りましたものねぇぇ。 ちょっとしたプチショックでした。
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ミハイロフスキー劇場 2月公演演目
2009/12/02(Wed)
ミハイロフスキー劇場の来年2月の公演スケジュールが早くも発表になっています。

2月07日 ジゼル
2月23日 スパルタクス
2月24日 スパルタクス
2月28日 ラ・シルフィード


10日から17日まではバレエもオペラも公演予定がありませんがいずれ追加されるのかしら??
このままでは1ヵ月半の日本公演を終えてピーテルに戻ってきたバレエ団としてはちょっと淋しい内容ですね。
どこか近場でツアーでも組まれているのでしょうか??

劇場サイトのトップページには11月25日より20周年記念の日本公演が始まったとのお知らせが載りました。
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オーリャが来る♪
2009/12/01(Tue)
レニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」のすべて ”眠り”を100倍楽しむ3つの方法と題して、とても素敵なイベントが12月20日(日)に武蔵野市民文化会館で行われるという案内が来ました。
その3つの方法とは、

 バレエ評論家・桜井多佳子のレクチャー
  ①レニングラード国立バレエについて
  ②「眠りの森の美女」の見どころ
  ③1月12日武蔵野公演主演ダンサー ボルチェンコ&プハチョフの魅力
 バレエ・マスターの二キータ・ドルグーシン氏へのインタビュー
 レニングラード国立バレエソリスト、オリガ・ステパノワ&アルテム・プハチョフのデモンストレーション


光藍社さんのサイトにはお知らせはありませんが、4月にママになったオーリャが今回来日してくれるのですね~~~♪
ディアナちゃんと離れるのは(一緒には連れて来ないですよね・・)つらいと思いますが、それでも日本を選んでくれたオーリャの気持ちがとっても嬉しいです!
もしかしたら彼女のガムザッティが見られるかしら?? 

こちらのイベントは入場無料で、
往復はがきに入場希望の方の住所、氏名、希望人数を明記の上、武蔵野文化事業団「レニングラード国立バレエ」係
〒180-0006 武蔵野市中町3-9-11 へ12月12日(土)必着でお送りくださいとの事。
(電話 : 0422-54-8822)
会場は武蔵野市民文化会館小ホールで19時開演です。
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